はじめに
こんにちはCokeです。以下の注意点をよくご確認の上、育成論をご覧ください。
- 本育成論ではHP→H、攻撃→A、防御→B、特攻→C、特防→D、素早さ→Sといった略称を使用します。
- 本育成論におけるダメージ計算は"ダメージ計算ツールSV byポケソル"(https://sv.pokesol.com/calc)を使用します。
コンセプト
今回のテツノカイナのコンセプトは、
特性でBを上昇させて物理アタッカーを対面で処理する
となっています。従来の特性でAを上昇させるテツノカイナを中火力高耐久にした型ですが、これにより多くの物理アタッカーを対面で安定して処理できるようになります。
立ち回り例
立ち回りは非常にシンプルです。まず、テツノカイナを出すタイミングですが、誰かの死に出しまたは後攻ボルチェンでの交代が一番安定します。また、相手が物理技かつテツノカイナの弱点技を打たない場合に限って後出しが安定します。場に出した後は物理アタッカーを対面で処理します。このとき、相手がテツノカイナに対して弱点をつける技を持っている可能性が高い場合はテラスタルを切ることも視野に入れることが重要です。
今回のテツノカイナの強み
- 種族値
今回のテツノカイナは特性によるB1.3倍を利用し、物理アタッカーを対面で安定して処理しようという型です。この型の一番の強みは特性込みの物理耐久にあります。今回のテツノカイナの物理耐久指数は、特性発動時で56,513となります。これがどのくらい高いのかというと、HB↑252バンバドロ(Bランク+1)よりも高いです。さらに具体的なダメージ計算を出すと、A252ガブリアスのじしん程度であれば、確定3発となります。また、今回のテツノカイナはそれに加えて、A実数値が175あります。これがどのくらい高いかというと、A252ドラパルト(A種族値120)よりもほんの少し高い数値となります。これらの点から、今回のテツノカイナは対物理性能が非常に高いといえます。
- 技範囲
テツノカイナは技範囲が豊富です。タイプ一致技のでんき、かくとうに加え、じめん、こおり、ほのお、フェアリー、はがね、いわなどの攻撃技を覚えます。これらの技の組み合わせ次第で対応できるポケモンは非常に多く、役割対象を広くとることができます。
持ち物
コンセプト上ブーストエナジーで確定とします。
特性
クォークチャージで固定となります。
調整
- 調整案1
性格:わんぱく
努力値:H140 A116 B252
<解説>
今回の育成論に記載した型です。特性でBを1.3倍にしたいため、Bは性格補正込みで252振り、AはそのB実数値を超えないギリギリまで振り、あまりをHに振ることで物理耐久をさらに上げた調整となります。
- 調整案2
性格:わんぱく
努力値:A116 B252 D140
<解説>
ABラインは調整案1と同様です。余った努力値をDに振ることで、ある程度特殊アタッカーも相手にできるようにした型です。高火力特殊アタッカーがタイプ一致弱点技を打たなければ大体は耐えるため、反撃のチャンスが生まれます。具体的にはC252振りのハバタクカミのムーンフォースまでなら確定で耐えることができます。
技構成
- かみなりパンチ(確定)
タイプ一致で打てる安定性の高い技ということで確定としています。同じ電気物理技にワイルドボルトがありますが、反動で自身の耐久を削るのは今回のテツノカイナとは相性が悪いため非推奨です。
- ドレインパンチ(確定)
かみなりパンチと同様に確定としています。こちらも同タイプ物理技にインファイトがありますが、ワイルドボルトと同様の理由で非推奨です。
- じしん(選択)
- じゃれつく(選択)
多くのドラゴンタイプと格闘タイプに対しての打点として採用しました。2倍弱点であればれいとうパンチよりも火力が高く、テラスタルとの相性がいいのも良い点です。
- れいとうパンチ(選択)
- アイアンヘッド(選択)
- テラバースト(選択)
テツノカイナの技範囲で補えない範囲を補う用の技となります。テラバーストのタイプとして現実的なのはゴーストタイプへの打点となるゴースト/悪タイプ、地面タイプに対するれいとうパンチ以上の打点として草タイプなどとなります。
テラスタル
いくつか候補があるため、それぞれの強みを記載します。
- フェアリー
今回の育成論に記載したタイプとなります。強みとしてはじゃれつくの火力増強につながり、ドラゴンタイプ全般に比較的強くなります。
- じめん/こおり/はがね
フェアリーテラスタルと同様にサブウェポンの火力増強となります。また、じめん/こおりタイプの場合はテツノカイナの弱点を等倍以下にできるため、対面での安定性が増します。
- ひこう/くさ
- ほのお
物理アタッカーの天敵であるやけどになりません。地面弱点が変わらないため注意が必要となります。
与ダメージ計算
技ごとに与ダメージ計算を記載します。
- かみなりパンチ
H4ミミッキュ:57.3 ~ 67.2% 確定2発
H252マリルリ:72.5 ~ 85.1% 確定2発
耐久無振りイルカマン(マイティ):73.2 ~ 86.9% 確定2発
HB↑252アーマーガア:42.0 ~ 50.8% 乱数2発(1.95%)
HB↑252ヘイラッシャ:32.7 ~ 38.2% 乱数3発(95.38%)
- ドレインパンチ
H252ドドゲザン:104.4 ~ 123.7% 確定1発
H4セグレイブ:70.2 ~ 82.8% 確定2発
耐久無振りマスカーニャ:111.3 ~ 131.2% 確定1発
H252ハッサム:35.5 ~ 42.4% 確定3発
H244B↑252アラブルタケ:41.5 ~ 49.8% 確定3発
HB↑252キョジオーン:35.8 ~ 43.5% 確定3発
- じしん
- じゃれつく(非テラスタル時)
H4カイリュー(マルチスケイル):31.2 ~ 37.2% 乱数3発(78.1%)
H4トドロクツキ:145.9 ~ 172.4% 確定1発
耐久無振りテツノブジン:73.9 ~ 87.3% 確定2発
耐久無振りガブリアス:56.9 ~ 67.8% 確定2発
耐久無振りドラパルト:76.1 ~ 90.8% 確定2発
H4ボーマンダ:70.2 ~ 83.1% 確定2発
- じゃれつく(テラスタル時)
H4カイリュー(マルチスケイル):46.8 ~ 55.7% 乱数2発(69.53%)
耐久無振りテツノブジン:110.1 ~ 130.3% 確定1発
耐久無振りガブリアス:85.3 ~ 101.7% 乱数1発(6.25%)
耐久無振りドラパルト:114.2 ~ 136.2% 確定1発
H4セグレイブ:82.8 ~ 98.5% 確定2発
B252テツノカイナ:49.8 ~ 58.6% 乱数2発(98.43%)
H4ボーマンダ:105.3 ~ 124.0% 確定1発
被ダメージ計算
非テラスタル時とテラスタル時のダメージ計算を分けて記載します。また、テツノカイナは特性でBが上昇した状態で計算します。すべて調整案1で計算します。
- 非テラスタル時
A↑252カイリュー(こだわりハチマキ)じしん:41.3 ~ 48.6% 確定3発
A↑252トドロクツキ(こだいかっせい)じしん:36.5 ~ 43.8% 確定3発
A↑252テツノブジン(クォークチャージ)ソウルクラッシュ:39.7 ~ 47.0% 確定3発
A↑252ガブリアス(こだわりハチマキ)じしん:60.8 ~ 71.3% 確定2発
A252セグレイブ(地面テラスタル)じしん:39.7 ~ 47.0% 確定3発
A252マスカーニャ(へんげんじざい)じゃれつく:30.0 ~ 36.5% 乱数3発(36.35%)
A↑252イダイナキバ(こだいかっせい)じしん:53.5 ~ 63.2% 確定2発
A↑252ハッサム(こだわりハチマキ)インファイト:24.2 ~ 28.8% 乱数4発(98.88%)
C252テツノツツミハイドロポンプ:50.3 ~ 59.6% 確定2発
C↑252テツノドクガ(クォークチャージ)ほのおのまい:57.1 ~ 67.3% 確定2発
- フェアリーテラスタル時
苦手なポケモン
物理受け特化のポケモン、特にバンバドロは今回の技構成では対応できないので対策が必要です。また、今回のテツノカイナは物理アタッカーが主な役割対象であるため、ハバタクカミやテツノドクガなどは攻撃を耐えることが困難になります。
相性の良い味方・構築例
どんなパーティに組み込んでも最低限の役割はこなしてくれますが、特性が1回しか発動しないことを考えると、サイクル構築とはあまり相性が良くないといえます。
さいごに
ここまでご覧いただいた方ありがとうございます。育成論に関する質問・意見等はコメント欄にてお待ちしております。どんな些細なことでもご質問ください。