こんにちは、ccbです。シーズン2お疲れ様でした。育成論投稿時、つまりシーズン3最序盤の環境でこの型のアラブルタケの使用感がよかったので投稿します。また個人的な感想ですが、この型は初見殺し的な強さだけでなく、今後のテンプレートにもなり得る可能性も秘めていると思います。あと環境がかたまってないので、こういうタスキ+催眠もちの対面駒は環境調査をしながら勝つのに非常に適しています。
以下HABCDS,努力値といった略称や用語を用います。
コンセプトと役割
対面的に殴り合うアタッカーです。サーフゴーに強く「きのこのほうし」を覚える点とリーチの長い先制技「ふいうち」をA127からタイプ一致で打てる点で、マスカーニャやキノガッサとは大きく差別化できています。
持ち物
コンセプト上「きあいのタスキ」一択です。耐久の数値は高いですが、草悪という複合タイプは弱点をつかれやすく、タスキによる行動保障が有効な機会が多いです。また単純に「タスキ+確定催眠技」の強さはキノガッサやモロバレルが今までに証明してくれています。環境がかたまってきて良い耐久調整先が見つかれば、対面性能を引き上げる「くろいメガネ」や「オボンのみ」などの持ち物も考察されますが、「きあいのタスキ」とはまた強みが異なります。
特性
「こだいかっせい」しかないです。死に特性ですが、他の「ブーストエナジー」を持てないパラドックスポケモンと同様に種族値の高さでカバーします。
性格・努力値と調整
性格「いじっぱり」努力値振り「H36-A252(↑)-B0-C0(↓)-D0-S220」を推奨します。この調整だと実数値が「H191-A196(↑)-B119-C×(↓)-D119-S103」となります。
調整意図
・A252(↑)
「ふいうち」のリーチをのばすため特化。与ダメ計算の欄にも記載しますが、サーフゴーへの確定数が変わるのも大きな理由です。
・S220
低速のポケモンに対して上から「きのこのほうし」を打てる+「しっぺがえし」を採用しているので無振りサーフゴーに抜かれる実数値S103が最も良いと思います。準速50族のドドゲザンやマリルリ、テツノカイナを抜いているのもポイント。
・H36
余りです。一応実数値H191が砂ややけどなどの定数ダメージを抑えられる16n-1になっています。対面的にガツガツ殴る型なのであまり意味はないですが、ちょっと嬉しい。
技構成
確定枠「きのこのほうし」「ふいうち」
・「きのこのほうし」
この技がないとマスカーニャとの差別化が曖昧になります。タスキを盾に眠らせてガツガツ殴りましょう。不意の「みがわり」には注意。
・「ふいうち」
威力70のつよつよ一致先制技で抜く理由がありません。択を制して気持ちよくなりましょう。
一応以下に他の技選択について書きますが、上記の努力値振りと「しっぺがえし」、「インファイト」の採用を推奨します。
選択枠「しっぺがえし」「かみくだく」「インファイト」「草技」
・「しっぺがえし」
後攻で打つと威力100の悪技です。A特化することでH振りサーフゴーがだいたい落ちます。詳しくは与ダメ欄を参照してください。
・「かみくだく」
「しっぺがえし」との選択です。威力80の安定した悪技ですが、無振りサーフゴーを一撃で落とすのに乱数が絡みます。等倍相手ならインファイトと威力が変わらない点も採用優先度が低い理由です。
・「インファイト」
悪打点と補完に優れた威力120の格闘打点です。トドロクツキやドドゲザン、サザンドラなどの悪タイプに通る点を評価しています。
・「くさわけ」「タネマシンガン」「タネばくだん」
一致技です。「くさわけ」はS上昇が優秀。「タネマシンガン」はミミッキュや「みがわり」に対して強くでることができる。「タネばくだん」は安定の草打点。それぞれ良いところはありますが、安定した悪打点と環境の悪タイプのドドゲザン、トドロクツキ、サザンドラなどへの打点を意識すると採用の優先度は低いと思います。
テラスタル
「ふいうち」のリーチをのばす「あくテラスタル」を推奨します。どくやフェアリーテラスで耐性を変えて「キノコのほうし」を打つのも強いですが「きあいのタスキ」で行動保障が得られているので、受けのテラスタルよりは攻めのテラスタルの方が強いと思います。まあ、積極的にテラスタルを切りたいポケモンではないのでお好みでどうぞ。
立ち回り例
対面的なポケモンなので、特段解説することはありませんが、キノガッサと異なり素早さが遅く、S操作もできないので初手置きはおすすめしません。基本的に死に出しからガツガツ殴っていき、「きのこのほうし」と「ふいうち」の圧を押し付けていきます。ただ、受けだしから「きのこのほうし」などで崩せそうなら、タスキを渋る必要はありません。
与ダメージ計算
A特化想定です。調整意図が対サーフゴーなのと、環境がかたまっていないので、他は割愛させていただきますが、催眠を駆使しつつ多くの相手と殴り合えます。
・「しっぺがえし」*後攻
163-115 サーフゴー 117.8~139.9%(192~228) 確定一発
191-115 サーフゴー 100.6~119.4%(192~228) 確定一発
191-154 サーフゴー 76.5~91.1%(146~174) 確定二発
・「かみくだく」
163-115 サーフゴー 93.3~111.7%(140~168) 12.5%乱数一発
191-115 サーフゴー 79.6~95.3%(140~168) 確定二発
191-154 サーフゴー 60.8~72.3%(116~138) 確定二発
被ダメージ計算
H36振り想定です。環境がかたまっていないので適当に挙げておきます。決して面倒くさいからではありまs
185 サーフゴー
2連「ゴールドラッシュ」92.2~110.0%(176~210) 57.03%乱数二発
「きあいだま」74.4~88.0%(142~168) 確定二発
153 サーフゴー
2連「ゴールドラッシュ」76.0~90.6%(145~173) 確定耐え
「きあいだま」60.8~72.3%(116~138) 確定二発
苦手なポケモン
・セグレイブ 「つららばり」がキツい。特化でも3発までなら耐えますが、いかさまダイスや珠をもたれていると何もできないです。
・キョジオーン 特性「きよめのしお」が無理。草技採用しても勝てないです。
相性の良い味方・構築例
・セグレイブ テラスタル込みで鬼の対面性能を誇ります。積極的にテラスを切って1.5体持っていけばだいたいアラブルタケで詰めることができます。
・ミミッキュ 対面の鬼2号。今作はミミガッサよりミミタケの方が強いと思います。
・サーフゴー 補完にすぐれており、フェアリーに対して圧をかけられるのが強いです。おすすめは鋼テラス+こだわりアイテム。