初めまして。
本稿にご興味いただきまして感謝いたします。
対戦はマスターボールクラスをやっとこさ達成できる程度のエンジョイ勢です。
育成論は初めての投稿となりますので、生暖かい目でご拝読いただければ幸いです。
さて、来るシーズン2ではパラドックスポケモンの解禁ということで、対戦勢の皆様におかれましては珠玉のパラドックスポケモンを活躍させることを今か今かと待ちわびておられることと思います。
一方で、パラドックスポケモンの解禁は私のようなエンジョイ勢を恐怖に陥れる高速アタッカー「テツノツツミ」の解禁を意味します。
育成論のコンセプト
テツノツツミテツノツツミは驚異的な数値(とくこう124 すばやさ136)と技範囲で圧倒的な攻撃性能に加え、ちょうはつやアンコールといった搦め手まで備えたパラドックスポケモンです。
特にハイドロポンプ+フリーズドライの一致技両方を半減にできるポケモンは現状解禁されておらず、所謂「タイプ受け」が非常に難しいポケモンです。
パッと思いつくだけでも、「襷型」「眼鏡型」「スカーフ型」「いのちのたま型」「ブーストエナジー型」等、単純で強力な育成方法が想定されますが、型を読み間違えた瞬間にパーティが半壊、もしくは全壊させられる恐れのあり、対面する上で非常に危険なポケモンであると認識しております。
そのため、
の3つをコンセプトに本育成論に着手いたしました。まぁ結論から申し上げますとすべてというのはさすがに無理でしたが・・・。
ユキノオーユキノオーを選出した理由
上記の通りテツノツツミテツノツツミの一致技を両方半減にすることはできないので、最大打点のハイドロポンプを半減+フリーズドライを等倍で受けることができる最終進化ポケモンを模索しましたところ、パルシェンパルシェン ユキノオーユキノオー ドクロッグドクロッグ セグレイブセグレイブとテツノツツミテツノツツミのみでした(自分調べのため、漏れがあったら申し訳ございません)
パルシェンパルシェンおよびドクロッグドクロッグは特殊耐久に難があり、とつげきチョッキを持たせたうえで、さらに特殊耐久へ努力値を振った汎用性を欠いた型でなければ後出しが安定せず却下。(ドクロッグドクロッグはこだわりクイックターンを無効化できたりするので可能性はありそうですが、今回のコンセプトに合わないので除外しました。)
セグレイブセグレイブについては現状トップティアで対策も進む中、テツノツツミテツノツツミだけにフォーカスした育成では活躍させるのは難しいと考え、テツノツツミテツノツツミは同ポケモンでメタを張るのはテツノツツミの強みを消してしまう気がしたので選考外。
結果ユキノオーユキノオーに白羽の矢が立つこととなりました。
性格・努力値と調整
・性格について
コンセプト1すべてテツノツツミテツノツツミに比較的安定して後出しができるを達成すべく、性格はとくぼうに補正をかけ、多くの攻撃を確定3発にできるよう調整しております。
本育成論では役割対象のテツノツツミテツノツツミの物理耐久が高いことや、ひやみず採用可能性を考慮し、物理攻撃の採用を見送っているほか、草タイプとして役割対象となりうるS無振りアラブルタケアラブルタケを抜けるようおだやかを採用しております。
・耐久ラインについて
- H212振り
食べ残しを想定しているため、最大効率の16n(実数値192)です。
- D140振り
眼鏡特化テツノツツミテツノツツミのフリーズドライが確定3発
または、いのちのたまテツノツツミテツノツツミのフリーズドライドライ+れいとうビームが超低乱数2発となります。
上記の通り、多くのテツノツツミテツノツツミに対しては2耐えできますが、いのちのたまれいとうビーム以上の攻撃力は2耐えが確実でなくなります。
テツノツツミテツノツツミメインウエポンの火力について
以下、参考確定数は食べ残しを考慮したうえでの数値です。
なおダメージ計算には次のサイトを利用させていただきました。(https://sv.pokesol.com/calc)
ハイドロポンプ
C252補正有眼鏡 54 ~ 66 (28.2 ~ 34.4%) 乱数3発 : 98.19%
C252無補正眼鏡 48 ~ 60 (25.0 ~ 31.3%) 乱数3発 : 19.33%
C252補正有球 46 ~ 57 (24.0 ~ 29.7%) 乱数3発 : 0.41%
C252無補正球 41 ~ 50 (21.4 ~ 26.0%) 確定4発
フリーズドライ
C252補正有眼鏡 72 ~ 88 (37.5 ~ 45.9%) 確定3発
C252無補正眼鏡 66 ~ 81 (34.4 ~ 42.2%) 確定3発
C252補正有球 63 ~ 78 (32.9 ~ 40.7%) 確定3発
C252無補正球 56 ~ 70 (29.2 ~ 36.5%) 確定3発
れいとうビーム
C252補正有眼鏡 97 ~ 117 (50.6 ~ 61.0%) 確定2発
C252無補正眼鏡 88 ~ 106 (45.9 ~ 55.3%) 乱数2発 : 95.31%
C252補正有球 83 ~ 101 (43.3 ~ 52.7%) 乱数2発 : 67.57%
C252無補正球 75 ~ 91 (39.1 ~ 47.4%) 乱数2発 : 1.17%
・攻撃性能について
本育成論ではあまりの努力をすべてとくこうへ割り振っておりますが、C76振りをすることで、コンセプト2「対面した無振りテツノツツミテツノツツミを一撃で倒すことができる」を達成できます(ギガドレイン採用を想定)
エナジーボールを採用する場合は無振りでもH4振りテツノツツミテツノツツミを確定で倒すことができるため、極論、とくこうへ割り振っている努力値は自由に割り振ることができます。
持ち物
- たべのこし
本育成論にて採用。
後出しを想定しているため、耐久力に直結します。
前述の通り、耐久調整も食べ残しを前提にしております。
本育成論はある程度自由が利く調整であるため、以下のような候補も採用を検討できるかと思います。
- オボンのみ
今回の調整では多くのテツノツツミテツノツツミの攻撃を確定3発以上としておりますが、氷技+クイックターンなど発動自体は狙える見込みです。
また、1度きりですが、いのちのたまれいとうビームを確定で2耐えすることができます。
- あつぞこブーツ
環境にステルスロックが多くなるようなら調整をずらされないようにこちらも視野。
その場合、Dへ努力値を多めに割かないと耐久ラインが下がってしまうので注意。
H196振り D140振り+食べ残しと同等の耐久を確保する場合、H196 D204振りが必要です。
- だっしゅつパック
テツノツツミテツノツツミ対面でリーフストームを打つことで、クイックターンや交換による不利対面から逃げることができる。草技にリーフストームを採用するなら視野。
- おおきなねっこ
ギガドレインややどりぎのたねを採用するならこちらも一考の価値ありか、
技構成
上記にある技構成はあくまで1例。
コンセプト2対面した無振りテツノツツミテツノツツミを一撃で倒すことができるを達成するための確定枠は草技のみ。
- ギガドレイン
推奨
受け出したテツノツツミテツノツツミが襷だった場合、ギガドレインのHP回復が無いと返り討ちに合う可能性がある。
- エナジーボール
火力と安定性を両立するなら
上記にもあるが、これ以上の火力があれば、C無補正無振りでもH4振りテツノツツミテツノツツミを確定1発で倒すことができる。
- リーフストーム
火力重視
本育成論通りの努力値配分を行った場合、H振りウォッシュロトム水ロトムを高乱数1発で倒すことができる。
あとは、最後のコンセプトである交換先にもある程度の負荷をかけることができるを満たすため、選択。
以下技候補
- ふぶき
タイプ一致必中高火力
環境に多い各種ドラゴン(カイリューサザンドラドラパルト)や、タイプ上きのこのほうしやねむりごなへが無効であるため、草タイプへの役割遂行技としても。
- だいちのちから
タイプ一致技両方を半減する浮いていないはがねタイプ({ドドゲザン}ジバコイル)、特にやどりぎのたねも無効にするサーフゴーサーフゴーへの打点。(コメントにてご指摘受け、優先度を上げました。)
- やどりぎのたね
後続に負荷をかける技その1
タイプ上、無効にしてくる草タイプは出てきづらいため、有効に働く場面は多い。
特に、交代で攻撃を受けてくる耐久ポケモン(ラウドボーンキョジオーンドオー)へ効果的
- ぜったいれいど
後続に負荷をかける技その2
いちげきひっさつは対戦相手への負荷としては最大級。
ただし、テツノツツミテツノツツミには無効なので、居座られると不利になるかも。
- オーロラベール
疑似的ではあるが後続に負荷をかける技その3
適当に打って強い技でもないので、後続に積みアタッカー等がいるなら。
- こごえるかぜ
後続に負荷をかける技その4
実際に使ってみた結果、テツノツツミテツノツツミに突破されてしまうことも多かったため、後続対応しやすくするための素早さ調整技。
最速テツノツツミテツノツツミを最速74族 / 準速86族で抜ける。
- まもる、みがわり
やどりぎのたねと合わせてご存じ「やどまも」「やどみが」
食べ残しとの相性も良く、片方もしくは両方採用もあり。
- きあいだま、
相性補完技。
- こおりのつぶて
どうしても先制技が欲しい時やアンコールカイリュー等を警戒するなら
特性
ゆきふらし推奨
テツノツツミは意外にもA80とそれなりにあるので、ブーストエナジー+アクロバットやいのちのたまドリルくちばし等が仕込まれていても余裕をもって耐えることができる。
一方でテツノツツミテツノツツミに吹雪採用が多くなると逆に敵に塩を送る結果となるので注意。
テラスタル
相性補完に優れる炎、水など。
特に炎は、終盤にこだわりテツノツツミテツノツツミの氷技を半減することができます。
ですが、ハイドロポンプを半減+フリーズドライを等倍で受けるというコンセプトであるため、テラスタル優先度は低めなので、氷や草でも問題ないと思います。
立ち回り例・相性の良い味方
前述の通り、とにかく、テツノツツミテツノツツミへの後出しからの撃破を目的としておりますが、一定の火力以上のれいとうビームは受けきることができないので、水技、もしくはフリーズドライを誘発する味方との組み合わせが望ましい。具体的には。
- 水弱点で氷半減の炎タイプ(ラウドボーンウルガモス)
- 水半減でフリドラ弱点の水タイプ(ウェーニバルヘイラッシャ)
- 氷半減水等倍の鋼タイプ(デカヌチャンサーフゴー)
- 水技を打てない特性持ち(シャワーズトリトドン)
あたり。特に水技を打てない特性持ちはクイックターンで逃げられる可能性が低くなるので、好相性かと。
テツノツツミとの対面を作れば、あとは「草技で押す」or「交換読み」でアドバンテージを取ることを目的とします。
ただし、交換読みで補助技を使用した場合、アンコールで縛られる可能性があるので注意。
与ダメージ計算
テツノツツミに関しては散々上記で語っているのでそれ以外の主要ポケモンをいくつか。
- ギガドレイン
H振りウォッシュロトム
98 ~ 116 (62.5 ~ 73.9%) 確定2発
H振りヘイラッシャ
144 ~ 170 (56.1 ~ 66.2%) 確定2発
HDカバルドン
102 ~ 120 (47.5 ~ 55.9%) 乱数2発 : 70.7%
H振りマリルリ
122 ~ 146 (59.0 ~ 70.6%) 確定2発
H振りキョジオーン
114 ~ 134 (55.1 ~ 64.8%) 確定2発
- ふぶき
HDカバルドン
134 ~ 158 (62.4 ~ 73.5%) 確定2発
H244カイリュー
138 ~ 164 (70.1 ~ 83.3%) 確定2発(マルチスケイル込み)
276 ~ 328 (140.2 ~ 166.5%) 確定1発
4振りサザンドラ
152 ~ 180 (90.5 ~ 107.2%) 乱数1発 : 43.75%
H4振りセグレイブ
78 ~ 93 (40.9 ~ 48.7%) 確定3発
HD特化ドオー
102 ~ 120 (43.1 ~ 50.7%) 乱数2発 : 0.39%
H4振りアラブルタケ
140 ~ 168 (74.9 ~ 89.9%) 確定2発
被ダメージ計算
C特化眼鏡ウォッシュロトム
ハイドロポンプ 48 ~ 59 (25.2 ~ 31.0%) 乱数3発 : 12.64%
A振りガブリアス
じしん 43 ~ 53 (22.7 ~ 27.9%) 確定4発
A特化マリルリ
じゃれつく 109 ~ 131 (57.4 ~ 69.0%) 確定2発
A振りドラパルト
ドラゴンアロー 91 ~ 111 (47.9 ~ 58.5%) 確定2発
C振りドラパルト
りゅうせいぐん 73 ~ 88 (38.5 ~ 46.4%) 確定3発
シャドーボール 40 ~ 50 (21.0 ~ 26.4%) 確定4発
C振りサザンドラ
りゅうせいぐん 85 ~ 103 (44.8 ~ 54.3%) 乱数2発 : 85.54%
ラスターカノン 69 ~ 85 (36.4 ~ 44.8%) 確定3発
あくのはどう 49 ~ 61 (25.8 ~ 32.2%) 乱数3発 : 29.83%
A特化アラブルタケ
かみくだく 82 ~ 100 (43.2 ~ 52.7%) 乱数2発 : 64.45%
あとがき
テツノツツミテツノツツミ憎しで始めた稚拙で不格好な育成論ではございますが、ここまでご拝読いただきましたみなさま、ありがとうございました。
突っ込みどころやお怒りの点など多々あるかとございますが、コメントにてご指導、ご鞭撻いただけますと幸いです。
表題にございます通り、こちら記載の時点ではあくまで「机上論」でございます故、活躍の程は未知数ですが、シリーズ1環境で数戦してみたところ、物理環境のためが特殊振りが全く刺さらない一方で、ユキノオーユキノオーのスペックとやどまもだけである程度活躍できたので、これで本当にテツノツツミテツノツツミに後出しができるなら...と十二分に可能性は感じられました。
テツノツツミテツノツツミはハピナスとかで数値受けしたほうがいいよね。たぶん。