アラブルタケ- ポケモン育成論SV

はじめに

ref(れふ)と申します、よろしくお願いします。
今回は解禁間近のパラドックスポケモンの一体、アラブルタケの基本型をご紹介します。
キノガッサと同様、対策必須のポケモンになりますので、対策する側になるにせよ使う側になるにせよ、解禁に備え予習していってください。

ではいつもながら簡単にアナウンスです。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。

• 例:A0(こうげきがダメかも)、特化(努力値252振+性格補正)、ステロ(ステルスロック)等

アラブルタケアラブルタケについて

モロバレルと似て非なる、古代にいたかもしれないポケモンです。キノコのほうしが使える草タイプという点は同じですが、モロバレルがいわゆる受け向きのポケモンであったのに対し、アラブルタケはまさに荒ぶる、攻撃的なポケモンとなっています。

特徴を箇条書きしていきます。

• キノコのほうしとくさわけの両立
• 自身が物理アタッカーとして機能可能な高種族値
• 弱点も耐性も多い複合タイプ

詳しく見ていきましょう。

• キノコのほうしとくさわけの両立

この二つを両立できるのは最終進化形だとアラブルタケとリククラゲの2種類のみです。リククラゲは特性により必ず後攻でキノコのほうしをするという癖のあるポケモンのため少し扱うのが難しいポケモンでした。
これに対し、アラブルタケは単純明快です。自身のすばやさをくさわけで上げてしまえば、上からキノコのほうしを使う事が可能になるため、対策をしていない相手は完封できてしまいます。

• 自身が物理アタッカーとして機能可能な高種族値

キノコのほうしは非常に強力な技ですが、後続の起点作りに利用するには眠りターンが不安要素としてつきまといます。その点、アラブルタケは攻撃種族値が高く、作成した起点を自分で活用する事ができます。

• 弱点も耐性も多い複合タイプ

耐性も多いですが、弱点が多い事には注意が必要です。弱点保険向きであるとも言えますが、基本的にはサイクルの中で有利な対面を作っていくのが重要です。

コンセプトについて

特徴としても述べましたが、キノコのほうし使いとしての差別化ポイントであるくさわけを活用した高速催眠で相手をハメ倒すのがコンセプトです。

持ち物/特性について

運用欄で後述しますがみがわりを採用するため、たべのこしで殺意(みがわり回数確保によるハメ性能)を高めます。ブーストエナジーを採用しないため特性は死んでますが、晴れパや偶然晴れた際などには恩恵に与れるかもしれません。

性格/努力値について

ダメージ計算は調整案1で行ってますが、努力値効率重視のいじっぱりと、すばやさ重視のようきの案を載せておきます。

• 調整案1(準速)

いじっぱり(A↑C↓)H180 A68 B4 D4 S252(C除く5V個体想定)
実数:209-171-120-x-120-107

• 調整案2(調整案1からHPを落としすばやさ振り)

ようき(S↑C↓)H84 A188 B4 D4 S228 (C除く5V個体想定)
実数:197-171-120-x-120-114

• 調整案3(調整案1の振り方のまま性格を最速に)

ようき(S↑C↓)H180 A68 B4 D4 S252 (C除く5V個体想定)
実数:208-156-120-x-120-117

テラスタイプについて

確定欄は弱点をずらして戦えるでんきとしていますが、特定のテラスタルが正解というポケモンではないです。下記用途により選択してください。

• 弱点をずらしながらキノコのほうしを当てたい：電気、炎、ゴースト、水、毒
• キノコのほうしが効かない草(マスカーニャアラブルタケ等)とサーフゴー対策がしたい：炎(テラバースト前提)
• メインウェポンの火力を上げたい：草、悪

技構成について

コンセプトのキノコのほうしとくさわけは確定です。

• キノコのほうし：一部例外を除き、相手を確定で1〜3ターンの間眠らせます。例外となるのは相手が草タイプの場合と、特性や持ち物で粉塵/眠り耐性がある場合になります。
• くさわけ：削りながらすばやさランクを上げられます。

また、眠りターンが不安定であるため、相手が起きた時や相手が交換してきた時の保険となるみがわりも確定欄としています。

• みがわり：HPの1/4を消費してそのHPを持つみがわりを作ります。ダメージを肩代わりしてくれる他、一部変化技を無効にできます。どくどくやしおづけなどハメ目的以外でも有利に働く相手もいます。技範囲を広くしたい場合は不採用も一考の余地あり。

以下選択技

• かみくだく：タイプ一致で通りの良い悪タイプです。テラバーストを採用せずにサーフゴーに抜群が取れます。2割の確率で相手のBを下げられるため、耐久が高い相手も崩せます。確定欄はこちら。
• ふいうち：くさわけを積まずに先制できるというメリットがあります。キノコのほうしハメとの噛み合わせは少し悪いです。
• テラバースト(炎)：テラスタルがほぼ必須になってしまいますが、草タイプとサーフゴーをまとめて対処できる他、弱点をずらして戦えます。テラスタルを炎にしたからといって採用必須では無い事には注意。
• インファイト ：テラバーストを採用せずにミラーや悪タイプに抜群が取れます。ゴーストに無効化されてしまうのがつらいか。

運用方法まとめ

先発で相手の起点作成役を起点にする、とんぼがえりやクイックターンから有利対面を作り起点にする、というのが主な使い方です。
胞子→みがわり(→起きるまでくさわけ)→胞子→みがわりといったように相手をハメ倒します。
くさわけを2回積めたらスカーフ持ち(とブーストエナジー持ち)以外にはすばやさで勝っている状態となるため、連続技や先制技(もしくは対策特性/持ち物)が無ければ抜け出すのは困難となります。

弱点技を使ってきそうな相手は受けられるポケモンがいれば交換、いなければテラスタルをきって被ダメージを抑えておくことでみがわり用のHPを確保したいところ。

こだわりトリックは受けたくないので、トリックをしてきそうな相手がいる場合は先発は避け、相手がこだわった後に着地できるようにしたいです。

相手がみがわりやちょうはつをしてきそうな場合は胞子ではなくくさわけから入る事も選択肢となります。すばやさを確保してからハメにいきましょう。

ハメてる途中でのPP不足が一番やってはいけないことなので、PPはしっかりポイントアップで上げておいてください。

相性の良い味方

弱点の多いポケモンのため、対面構築気味に組むか、補完のとれるポケモンとサイクルを組むのがオススメです。
ラウドボーンソウブレイズグレンアルマアーマーガアヒートロトムテツノドクガ等。
ヒートロトムはトリックやボルチェンが使えるので相性良いですね。

↓パーティ構築例↓

苦手な相手

キノコのほうしは害悪なので、対策方法色々用意されています。一部は悪技やテラスタルで返り討ちも可能ですが、相手に対策ポケモンが多いように見えたら対策ポケモンを誘い出すだけで実際には選出しないというのも手です。

• ぼうじんゴーグルもち
• ラムのみもち
• 眠らないタイプ/特性もちマスカーニャアラブルタケモロバレルサーフゴーコノヨザル等
• 上から弱点で沈めてくる相手ウルガモステツノドクガトドロクツキハバタクカミ等
• とんぼがえり/であいがしら(虫が4倍弱点のため、テラスタルでタイプ変更してないと凄いダメージくらいます)

最後に

いかがでしたでしょうか。
こいつは対策必須なのでぼうじんゴーグルを採用するなど万全の備えをしておく事をオススメします。

最後に、使用した感想など聞かせていただけると筆者のモチベーションあがるので是非コメントで教えてください。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

↓ネタ調整案の弱点保険型も考えてました↓

与ダメージ(付録)

• くさわけ： 威力50[草テラスタルで60]

本来ダメージ目的で打つ技では無いですが、タイプ一致のためそれなりに火力出ます。

• かみくだく： 威力80

• インファイト ： 威力120

• テラバースト(炎)： 威力80

被ダメージ(付録)