お久しぶりです、kzkです!
SV発売から初めての育成論です!
最後の剣盾の育成論書いたあとはずっとポケモンユナイトの方やっていたのですが、また本家に戻ってきました!テラスタルにより今まで焦点があたってこなかったポケモンが活躍できる環境になったと思います。本論は新たに登場したトドロクツキについての考察です。お急ぎの方はまとめまで飛ばして頂いて構いません。
本育成論をご観覧していただくにあたり
- HPをH、こうげきをA、ぼうぎょをB、とくこうをC、とくぼうをD、すばやさをSと表記するなど、一部非公式用語を用います。
- ダメージ計算はダメージ計算SV様を使用しました。
- 本論で記載されるポケモンは全て理想個体を想定しています
- 環境が初期段階で、SV発売から間もない故、新たに情報が更新される事が多々あります。なるべく更新を心掛けますが、間違ったことを言っていた場合はご指摘下さると幸いです。
以後常体
役割
- S119、A139に特性に竜舞を組み合わせることによる積みエース
- 一貫しやすいゴースト、電気、水に対する切り返し
トドロクツキについて
- タイプ:あく ドラゴン
- 特性:こだいかっせい
- 種族値:H105 A139 B71 C55 D101 S119
サザンドラでお馴染みのタイプ組み合わせ。特性は後述。この特性を使いこなせる鍵。種族値は全体的に高水準で、C低めな代わりに他に割り振られており、種族値効率がとても良い。強いて言えば物理面がややもろく過信はできないこと(トリトドンにちょっと劣るくらい)。Sは同じパラドックスポケモンであるテツノブジンの116やテツノドクガの110を抜いており、さらには準速にするとちょうどガブリアス抜き抜きになるという割と美しめの種族値。(あれ、どこかで見たことがあるような)
特性こだいかっせい、クオークチャージについて
(注)この特性の概要を理解している人は飛ばしていただいて構いません。ざっと述べていきます
- こだいかっせい→晴れ
- クオークチャージ→エレキフィールド下
(以後、エレキフィールドをEFと記す)
上記の条件にて特性を発動させるとそのポケモンの一番高い能力のステータスが上がる。この効果はひでりorEFが継続する間ずっと続くが、ひでりor EFのターンが終わると効果はなくなる。
倍率はABCDは1.3倍、Sに限り1.5倍。
この時の能力上昇はステータスである為、相手の能力ランク上昇を無視できる特性天然持ちのポケモンもこれによる上昇は無視できない。
例) 特性てんねんHB特化ドオーに対してA252トドロクツキのじこくづき
こだいかっせいなし 29.5〜35.4% 低乱数3
こだいかっせいなしA+1 29.5〜35.4% 低乱数3
こだいかっせいあり 38.3〜45.5% 確定3
(注)特性クオークチャージ発動にはポケモンが地に着いている必要はないが他ポケモン同様浮いているポケモンはEFの効果は受けれない
例) テツノコウベ(あく・ひこう)がEF下にいる時、クォークチャージは発動するが、EFの効果は受けれず、きのこのほうしを食らった場合寝てしまう。
(豆知識)ひひいろのこどう、ハドロンエンジンによる能力上昇の仕組みも同じ。こちらの倍率もそれぞれ1.3倍。
また、この効果は両特性とも一度きりのみ使用出来るアイテム「ブーストエナジー」によっても発動することができる。当然ながら、ブーストエナジーによって発生した効果と晴れorEFでの効果は重複しない。ブーストエナジーで発生した効果は一度引っ込めると消える為、初登場時しか発動できない。
(例)
晴れターンが終わりこだいかっせいの効果解除特性の説明は以上になります。
他気になる点がありましたらコメントお願いします。一応述べておきますが、検証結果は自分で行ったものです
- 型考察
仮想敵を誰にするか、どのような構築に入れるかによって型がだいぶ変わってくるので攻撃技の数に型をわけて紹介していきます。
全ての型において龍技はフェアリーや鋼タイプ( 例ミミッキュ、テツノブジン、サーフゴー、テツノワダチ)をよく見ることから通りが悪く、最大火力が出せる逆鱗は起点にされやすいと感じたため、次に火力の出せるアクロバット採用のひこうテラスタルがメインとなっています。ウォッシュロトム等飛行テラスタルすると弱点を突かれてしまう電気や岩タイプ対面や裏に控えてる場合はテラスタルするタイミングを見計らう必要があることも念頭に入れておくとよいでしょう。
型考察1 3ウェポン+竜舞型
テラスタイプ ひこう
持ち物 ブーストエナジー
調整 意地ASあまりH(こだいかっせいA上昇)
技 アクロバット かみくだく じしん りゅうのまい
・積み構築におすすめ
・悪飛行半減以下、地面等倍以下で受けれるポケモンがいない為、技の一貫でゴリ押す
・火力素早さに全振り+あまりはカスタロフィ等意識でHPを奇数にしたいのでH
・悪技は音技を封じる必要は特にない為、追加効果の2割Bランクダウンが優秀なかみくだく採用
・言うまでもないが、特性による能力上昇はA
・竜舞できれば強いが回復手段がない為、削り+先制技でやられがちなのがネック
・最速〜準速の間にはテツノブジンやテツノコウベ、がいる。抜かれると勝てなくなるテツノブジンを除けば他は対面で積めて勝てる事、ガブリアス抜き抜きとなる準速を採用。ミラー意識の最速もありだが、この型の場合、受けポケモンを崩すのにできるだけ火力を求めたい為やはり意地推奨。意地であればトドロクツキを特性込み飛行テラスタルアクロバット、ドヒドイデをステロ&特性込み+1じしんがそれぞれ高乱数から確1になる
- 仮想敵
ドラパルト、サーフゴー、ミミッキュ、イルカマン(ナイーブ)、イーユイ等の技が一貫するアタッカー
- 苦手なポケモン
てんねん持ち
ドオー、ヘイラッシャ、ラウドボーン(テラスタルで炎等、弱点を消すタイプになるもの)
完封されます、こいつら見たら出さない方が良いレベル
超耐久+クリアスモッグ(黒い霧)
ドヒドイデ
テラスタルで地面を受けてくる可能性大、受けられて黒い霧されたら機能停止してしまう
(△)モロバレル
水等にテラスタルでアクロバット等倍以下にされると耐えてキノコの胞子andクリアスモッグを撃たれる
その他
カバルドン 超耐久+欠伸で流されてしまう
アーマーガア積み合戦で負ける確率大
タスキ持ち タスキで耐えて切り返される。ステロ等によるケア必須。
- 相性の良い味方
カバルドン
あくびやステロ、吹き飛ばしで場を荒らすことができ、トドロクツキを通しやすくできる。
クレッフィ
いたずら心壁展開+ステロ+てっていこうせんによる自主退場と、サポートを完璧にこなせるポケモン。挑発に極端に弱いのには注意。
ミミズズ
ステロ+しっぽぎりによるタスキケア&身代わりバトンでトドロクツキに繋げることができる。
- ダメ計
すべて百分率で計算
・与ダメ
相手のテラスタルは考慮しません。各自下記のデータから相性に合わせて計算して下さい。
特性込み飛行テラスタルアクロバット
無振りテツノブジン 206.3~245.6
HB特化カバルドン 42.3~50.2
HB特化モロバレル 114.9〜135.7
無振りミミッキュ化けの皮込み 142.3~166.9
無振り{イルカマン(ヒーロー)} 82.2~97.7
B特化ラッキー 56.3~66.4
特性込みかみくだく(3の型のくらいつくも同火力)
HB特化ラウドボーン 71.0~83.4
無振りドラパルト159.8~188.9
H252サーフゴー111.3~130.9
特性込みじしん
HB特化ドヒドイデ 58.5~70.0
H252バンギラス 76.3~90.8
- 被ダメ(テラスタルなし、タイプは悪ドラゴンで考慮)
不一致イカサマ 22.7~26.6
A252テツノブジン
ソウルクラッシュ 186.6~222.2
インファイト 150.0~176.6
A252ミミッキュ じゃれつく 175.5~208.8
C特化サーフゴー ゴールドラッシュ 63.3~75.0
A252ドラパルト ドラゴンアロー 120.0~142.2
B特化アーマーガア ボディプレス 62.2~74.4
A252イルカマン(ナイーブ) 冷凍パンチ 80.0~94.4
型考察 2ウェポン+竜舞型
確定欄の型はこちら。
テラスタイプ ひこう
持ち物 ブーストエナジー
調整 陽気ASあまりH(こだいかっせいA上昇)
技 アクロバット かみくだく はねやすめ りゅうのまい
・攻めよりのサイクル構築におすすめ
・羽休めによる回復で持続性up、先制技持ちやドドゲザン、アラブルタケ等のふいうち択や、サーフゴー等サイクルを得意とするポケモンやステロに強く出れる。
・悪飛行の2ウェポンだけでも十分一貫取りやすい、両半減可能はドドゲザンやバンギラスくらい。
・ブーストエナジー発動は一度きりなのでサイクル時は出しどころを考える必要がある。
・性格はミラーやパーモット、テツノブジン、テツノドクガ意識で陽気。上から積みながらはねやすめを合わせる事で余力を持たせながらの突破を狙う。最速にすればテラスタルする事でタイプだけで見ればどう見ても不利よりなテツノブジンにも余力を残しながら1舞して突破できる
・本論では陽気ASぶっぱ型を採用しているが型によってはBやDに厚く振るのもあり
これらの特徴から普段使いや構築による調整等のカスタムがしやすいという点が1の型にはない良い所。
- 役割対象
- 苦手なポケモン
先述した特性てんねんトリオ
積み合戦で負けるアーマーガアや積んだ分を消せるドヒドイデ、打ち合いで負けるバンギラス等
苦手なポケモンは1と特に変わりはありません。一貫が切られるバンギラスが増えたくらい。
ただ、はねやすめによって体力維持ができる為、サイクルによって積んだり引いたり回復したり粘り強く戦えるので、1の型がなりやすい、苦手なポケモンきたので機能停止みたいなことにはなりにくいです。ポケモンの特性上、こだいかっせい発動時に倒せないとその後の火力が足らなくなりやすいという面はありますが…
- 相性の良い味方
モロバレル
トドロクツキが対面で積みにくい対フェアリー等に対してワンクッション置くことができる他、キノコの胞子で起点作成も狙える。また相手の積みエースを胞子+クリアスモッグで抑えられる。テラスタイプは水がおすすめ。サーフゴーをアホみたいに呼ぶのもポイント。
テツノツツミ
単純な火力アホ。
水+フリーズドライをあの火力で撃たれたら受けループですら半壊されれるため(ラッキー族は無理ぽ)、相手の選出を誘導し、ヘイラッシャ、ドヒドイデ等どう頑張ろうが突破できないポケモンの選出を抑制し、トドロクツキの通りをよくできる。それでもテラスタルによって相性を変え、受けてくる可能性を考えると油断は禁物。あと全技命中不安がち。
- 与ダメ
一応計算はするが?から少し下がった程度という認識でいい。
特性込み飛行テラスタルアクロバット
無振りテツノブジン 189.2~222.8
HB特化カバルドン 39.0~46.0
HB特化モロバレル 104.0~123.0
無振りミミッキュ化けの皮込み 130.7~153.0
無振り{イルカマン(ヒーロー)} 75.4~89.1
B特化ラッキー 51.0~60.3
HB特化ドオー 53.1~62.4
特性込みかみくだく
HB特化ラウドボーン 63.5~76.7
無振りドラパルト 144.7~170.5
H252サーフゴー 100.0~118.5
- 被ダメ
1の型と同じ
型考察3 1ウェポン型
テラスタイプ ひこう(あく)
持ち物 エナジーブースト
調整 意地A252あまりH(こだいかっせいA上昇)
技 アクロバット(くらいつく) はねやすめ りゅうのまい 挑発
・受けよりのサイクル構築の崩し枠としておすすめ
・くらいつく型ならブーストエナジー以外の持ち物もあり。この型は役割対象を起点にしながら倒すこと重視な為、悪テラスタル型は役割対象を逃さなくする喰らいつく採用。
・挑発を採用すればアーマーガアやドオー、カバルドン、テラスタルしたモロバレル、素では2発受からないが鬼火を入れてくるラウドボーン等の受けに強くなる。ドヒドイデにもダメージレース自体は勝てるが、冷や水でAダウンを喰らう為、後続に起点にされる可能性有り。ヘイラッシャはこのポケモンでは11割無理なのでモロバレル等対策を用意する他ない。
・身代わり採用も考えたが、身代りを採用する事で明確に有利を取れるのはドヒドイデくらいだったので却下。
・技スペースが減った為、型バレするとキツくなりやすい。
アクロバット型の場合、本来、強気に出れた対電気や鋼、岩といった飛行を半減以下で抑えられ、格闘妖虫竜氷といった素のタイプのトドロクツキの弱点をつけれたり、高火力で削ってくるポケモンがキツくなる。
例)テツノワダチ、サーフゴー、バンギラス、イカサマ採用ロトム等
喰らいつく型の場合、本来サブウェポンで弱点やテラスタルで一致等倍をつけて倒せる相手が倒せなくなる
例)アラブルタケ、テツノブジン、キノガッサ、トドロクツキミラー等
・意地AS特化で火力を重視させたが検討の余地あり。サーフゴーのゴールドラッシュ2耐えやテラスタル時特化イルカマン(ナイーブ)のジェットパンチ2耐えやドラパルトのドラゴンアロー2耐え、+2イカサマ確定耐え、飛行テラスタル時ミミッキュの+2じゃれ耐え等。ただ、耐久にだいぶ努力値を割くことになる。まだだれが覇権を取るかわからない故、ピンポになりやすい調整はせず、ASにしてあるが環境がわかり良い調整が見つかり次第フォークするなり追記するなりしていく予定。読者にトドロクツキの良い調整案があればぜひ教えてください!
- 相性の良い味方
・アクロバット採用型
キョジオーン
圧倒的物理耐久によるクッション、鉄壁ポディプレや塩漬けによる削り、じこさいせいによる場持ち性能がこの型のトドロクツキと合う。
カバルドン
(いわゆるカバマンダ)
氷以外の一環を切り、ステロ欠伸で場を荒らしたり物理を圧倒的耐久で受け流せる
・くらいつく採用型
モロバレル
再度登場。悪タイプが弱点とする格闘虫妖をすべて半減にでき、キノコの胞子やクリアスモッグで相手の行動を縛りに行ける。
ヘイラッシャ
相手のトドロクツキ等高火力物理へのストッパーになれる。地味に高いAから繰り出される攻撃やあくびが流しに向く。
・共通
サーフゴー
トドロクツキとの相性補完がよい、また挑発を入れた受けポケに対して悪巧みを積んでトドロクツキとは違う特殊面から受け破壊をねらえる。
被ダメ与ダメは1の型と同じ為省略。
まとめ(急ぎの方はこちらを)
- 3ウェポン型(噛み砕くアクロバット地震竜舞)
つめれば全抜きが1番しやすいが、特性天然やタスキ持ち等で止まったり起点作りが起点を作れないと機能停止しやすく諸刃の剣。あと火力を過信しない方がいい、特に悪技。
- 2ウェポン型(噛み砕くアクロバット竜舞羽休)
全抜き性能は少し落ちるが、それでも一貫性は健在。竜舞を積む時に羽休め回復も考えると多少無茶がしやすく、不意のテラスタルが多い現時点では筆者の中では1番向くと考えている型。
- 1ウェポン型(食らいつくorアクロバット竜舞挑発羽休)
役割対象を絞る代わりに、役割遂行に特化した型。役割をだいぶ絞るが劣化版メガボーマンダに近い性能。
終わりに
今回はトドロクツキについて紹介してきました。このポケモン、竜舞との相性が非常に良く、素の耐久も高い為、どこからか飛んでくるフェアリー技に気をつければ扱いやすいポケモンです。ぜひ使ってみて下さい!