前置き
shiokonと申します。
これまでのイベント星7レイドにおいて現状一番の運ゲー要素を誇る"さいきょうゲッコウガ"ですが、今回はこの運ゲーを極力取り除き、かつ安定してソロ攻略できるトリトドンの育成論についてご紹介します。
なお、この型はレイドバトルにおいて主流とする「ワンパン戦法」には直接対応していません。また文章内において一部用語及び略語を使用している箇所があります。
ご注意ください。
また今回はダメージ計算を"ポケモン対戦考察まとめWiki"様に掲載されているポケモンSVのダメージ計算式を参考にさせて頂きました。
◎https://latest.pokewiki.net/
"さいきょうゲッコウガ"
ゲッコウガについて
◎テラレイドバトル中におけるゲッコウガのステータスは以下の通りです。
- 性格:なまいき(とくぼう↑:すばやさ↓)
- HP:8850 (285(実数値)*30(星7レイド補正))
- こうげき:226
- ぼうぎょ:170
- とくこう:242
- とくぼう:195
- すばやさ:252
- 特性:へんげんじざい
- 技:
・ダストシュート:物理、威力120/命中率80%、30%の確立でどく状態にする
・ハイドロポンプ:特殊、威力110/命中率80%、
・れいとうビーム:特殊、威力90/命中率100%、10%の確立でこおり状態にする
・つじぎり:物理、威力70/命中率100%、急所ランク+1(急所12.5%)
◎レイドバトル中の彼の行動は以下の通りです。
- バトル開始時、技「かげぶんしん」「どくびし」を行う。
- 味方(自陣)に対する打ち消し(バットステータス以外)を行う。(開始約1分後)
- 自身にバリアを展開する。(開始約1分45秒後)
- 自分自身への打ち消し(バットステータスのみ)を行う。(体力約70%時)
- 技「かげぶんしん」を使用する。(体力50%時)
- 技「かげぶんしん」を使用する。(開始約4分25秒後)
- 2回行動になる(HP低下時:要検証)
なお、レイドバトルの時間はおおよそ7分30秒(特殊行動の演出も含む)です。
高威力の技二つと急所、氷状態付与持ちの技二つを合わせ、かつ影分身による回避アップとどくびしによるリスキル狙いをするこのゲッコウガゲッコウガは戦うと非常に鬱陶しく、運ゲーを極めます。
採用理由
今回のさいきょうレイドの攻略において重要なのは
・影分身による回避アップの対策ができる
・広い範囲持ちの技をしっかり受けれる
・どくタイプに対して有効なタイプの技を打つことができる
ことから、トリトドントリトドンを採用しました。
持ち物
- かいがらのすず
攻撃の手をやめないことを目的としています。(理由は補足の項を参照)
特性
- よびみず
水タイプの技を受けるとダメージを無効化し、とくこうを1段階上げます。
今回はダメージ無効のみを目的としています。
レベル・個体値・性格・努力値
- レベル:100
当然といえば当然です。
- 個体値:HP31、こうげき31、ぼうぎょ31、とくぼう31
技「のろい」の効果と攻撃技の分類からとくこうとすばやさは抜きます。
- 性格:いじっぱり(こうげき↑:とくこう↓)
種族値の関係上攻撃が劣る形となるため。
- 努力値:HP:4、こうげき:252、とくぼう:252
技「ドわすれ」を使わないため、特殊耐久の補強と火力増加を目的としています。
技構成
- じしん:威力100の通常技
- クリアスモッグ:相手の能力変化を元に戻す。ミラーアーマーやレイドボスのバリアを貫通して効果を発揮する。
- のろい:自身のすばやさを1段階下げ、こうげきとぼうぎょを1段階ずつ上げる。
- じこさいせい:自身の体力の半分を回復する。回復量が変化しない優秀な技。
テラスタル
- じめん
火力不足を補うため「みず」でなく「じめん」としました。
攻略手順
- バトル開始時、
ゲッコウガの影分身の効果を消すため技「クリアスモッグ」を打つ
- その後2ターンは技「じしん」を打ちテラスタルのチャージを溜めきる。
- 4ターン目すぐに
ゲッコウガが味方に対する打ち消しを行うため、それを見送ったら技「のろい」を5回使う。なお、積み最中に体力が減少したら適宜技「じこさいせい」で回復する。また
ゲッコウガはこの間にバリアを展開する。
- 技「のろい」を5回使い切ったら体力を8割以上に調整したのち、テラスタルをし技「じしん」を使う。
- 攻撃によってバリアを破壊したら
ゲッコウガはほとんどの場合経過時間と残り体力により、間髪入れず影分身を2回積むため技「クリアスモッグ」で効果を打ち消す。
- 効果を打ち消せたら後は倒れるまで技「じしん」を打つ。
- "おうえん"コマンドについて
今回は毒、氷状態の解除を目的として、「いやしのエール」のみ使用します。使い時は主にのろいによる積みタイミングか、バリア破壊後に氷状態になった場合のみとします。
育成がしっかりとされていれば実際に運用すると綺麗に特殊行動と噛みあう形となります。
- リセット案件(運ゲー案件)
・1ターン目のクリアスモッグを外す。(初手の流れを固定化させたいため)
・味方NPCにオリーヴァオリーヴァがいる。(技「じしん」の威力半減)
・おうえんを3回使い切った状態でこおり状態になる。
ダメージ計算
◎与ダメ
※計算式をそのまま書くとかなり長文になるため今回はダメージのみとしました。
メイン火力はテラスタル後の地震となります。
- 通常時
地面テラスタルのろい5積み一致地震:1595~1876
かいがらのすず回復量:199~234
- バリア展開時(今回は条件により通常時の75%となる)
地面テラスタルのろい5積み一致地震:1196~1407
かいがらのすず回復量:149~175
◎被ダメ
のろいを積んだ後は彼ゲッコウガの物理技のダメージは雀の涙程度であるため記載していません。
- ダストシュート
通常:86~101
急所:129~151
- ハイドロポンプ("特性無し"状態の時)
通常:116~136
- れいとうビーム
通常:60~71
急所:91~107
抜群(じめんテラスタル時):119~141
抜群急所(じめんテラスタル時):179~211
- つじぎり
通常:100~117
急所:150~176
被ダメ計算に関して、これは素のトリトドンの耐久によるものであり、実際にはおうえんによる「がっちりぼうぎょ」や味方NPCによるゲッコウガへのステータス変化によってダメージが減少します。
補足
※メモとして残しておきたく書いたため読んで頂かなくても大丈夫です。
- テラレイドのボスの技選択AIについて
テラレイドのボスは一部から頭が良いと言われていますが、とある脆弱性を持ちます。それは「特性とランク変動を考慮できない技選択」です。簡単にいえば相手は同じ威力の物理、特殊技を持っていても、こちらの防御、特防のランク変動や無効、吸収を行う特性(おうごんのからだ、ちょすいなど)を考慮しません。
そのため、今回のさいきょうレイドにおいては無効にされるはずのハイドロポンプを複数回打ち、またこちらの防御が5段階上がった状態でも物理技を打つことが多々あります。(通常のレイドの中で顕著なものとしては星5,6のブロロロームブロロロームレイドでサーフゴー
サーフゴーを選出すると起こる「ちょうはつ」連打など)
逆に持っている攻撃技に明らかな威力差がでる場合は該当する強い技(複数の場合もある)の使用確率が大きく上がります。(オノノクスオノノクスレイドのげきりん連打など)
現在攻略用として駆り出されているシャワーズシャワーズやヤドラン
ヤドランもこの現象を誘発させており、タイプ半減できる技が「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」となっています。これは結果として、ゲッコウガ
ゲッコウガが技選択におき「ダストシュート」「つじぎり」を出す確率を上げることになるため、長期戦になればなるほど追加効果による被害を被る確率が上がります。つまるところ運ゲーが加速します。
しかしながら、技選択自体は与ダメ威力に差があまりない場合ある程度ランダムとなります。そのためトリトドントリトドンの特性「よびみず」による特攻上昇は火力面での不安定材料となり、特殊アタッカーとしては運用しづらいという点が露出します。
なお、「しんぴのまもり」や「でんじふゆう」などのステータスの数値に直接的な干渉をせず、強化枠として別枠に表示される技に関しては、AIはしっかりと認識し無効となる場合は該当技を打たなくなります。
◎この仕様は一応検証していますが、自身の検証のみを参考としているため全て正しいものではないことにご留意ください。
- 道具「かいがらのすず」について
"かいがらのすず"はダメージの1/8を回復量とし、体力値が膨大となるテラレイドにおいては回復手段としてかなり有効となります。この回復量は敵のHPの増加もさることながら、高火力技を打つことを前提とする攻略法の追い風もありたった一撃で3~400回復することもザラです。これにより、回復の手間を省くことができます。
今回の育成論において採用したのはHP低下時における2回行動と抜群になるれいとうビームへの対処法となるためです。ダメージ計算の項目を見てもらえば分かる通り、抜群時の冷ビのダメージに対して、こちらが与えるダメージによる回復量が結果として上回る形となっています。このように、テラレイドでは”ある程度の火力”を持つことによってある種のサイクルを構築できるようになり、ジリ貧を避けることができます。さすがに過剰な火力では回復効率は落ちてしまいますが、これを活かすことでより安全な攻略を可能としています。
最後に
今回はさいきょうゲッコウガソロ攻略を目的としたトリトドンの育成論をご紹介しました。これが最適解であるとは考えてないため、後続の面白い攻略用育成論をお待ちしています。(他人のものを読むのは楽しいので)