はじめに
こんにちは。風見鶏ナギです。
1/23現在、最も一般的だと思っていた砂かき格闘ハカドッグハカドッグの育成論が見当たらなかったので本論にて取り上げさせていただきます。
以前パーティ構築の方を投稿させて頂きましたが、育成論は初めてになりますのでミス等あればご指摘いただけると幸いです。
- HABCDS、特化、など非公式の略語や単語を用います。
- ダメージ計算は「ダメージ計算SV」さんを使用させていただきました。
- またこの育成論とほぼ同じハカドッグを軸としたパーティーでシーズン1の最終68位を達成しましたので併せてご覧くださると嬉しいです。
採用理由と役割
SVではテラスタルジャンケンと揶揄される通りテラスタルによって簡単に有利不利が覆るため、普通に対戦するだけでは勝率が安定し辛いと感じ、それよりも自分のしたい事を押し付けた方が強いと考えたのでそれが可能な砂かきハカドッグに目をつけました。
ハカドッグは条件付きだが、ステルスロックを絡めれば大抵のポケモンを上からワンパンできる高火力技を特性砂かきによって砂嵐状態なら上から押し付けられ、なおかつ高い素早さによる先行身代わりでテラスタルチェックもできてテラスタルジャンケンを拒否出来るのが強みであり、役割としては相手のテラスタルに左右されにくい高速高火力の全抜きアタッカーである事です。
持ち物
いのちのたま
ワンパン出来る範囲を広げるため可能な限り火力は伸ばしたいが、拘ってしまうとタイプ相性で止まってしまうので基本はこのアイテムで確定
- 候補
のろいのおふだ
反動ダメージを食らわない点は優秀だが、ゴースト技のみ1.2倍の倍率では火力が足りない事が多いのでステロ+まきびしなど他の火力を補強する要素があるなど特別な理由がない限り非推奨
特性
『すなかき』
上から威力150のタイプ一致高火力技を押し付けられるのは非常に強力であり、コンセプトでもあるため確定
性格・努力値と調整
- 性格
『いじっぱり』
ようきにすればスカーフ最速サザンドラやスカーフ準速マスカーニャを抜く事が出来るが、それらのために火力を落としたらワンパン出来る範囲が狭まってエースとしての性能が落ちてしまい本末転倒なので『いじっぱり』で確定
- 努力値
案1
H12,A252,B20,D4,S220
Hに12振ることで実数値が149となり、この数値は珠ダメを抑えられる10n-1でありながら身代わり効率のいい4n+1
Aはワンパン出来る範囲を広げるために特化
Sはスカーフ準速ガブリアス抜き(スカーフ最速ウォッシュロトムや1竜舞最速セグレイブ等も抜ける)
あまりは先制技の被弾機会が多いので防御優先で振りました。
シーズン1最終68位の構築ではこちらの調整のハカドッグを使いました。
案2
H12,A252,B4,D4,S236
Bを削ってSに回すことにより1加速準速クエスパトラを抜く事が出来ます。
Bを削る明確なデメリットとして格闘テラスタルを切った後に鉢巻カイリューと対面した場合、珠ダメ込みでノーマルテラスタル神速が85.1〜100.7% の乱数1発(12.5%)になってしまいます。(案1なら珠ダメ込みで82.9〜98.5% の確定2発)
しかしその状況は限定的でありこちらに有利な乱数であるので1加速準速クエスパトラを抜ける方が有用と考え、今回はこの案2を採用としてダメージ計算等も行いました。
案3
A252,B4,S252 (orH12,A244,S252)
準速ハカドッグのS実数値は120であり、この数値は1.5倍で最速ゲンガー抜きであるため、それを意識している主にカイリューなどに対して2竜舞後もあるいは砂がない状態でも先に行動出来る可能性が高まるが所詮同速であり、それ以上高い可能性もあるので耐久を削る必要があるかは不明です。
Aは1でも削ると無振りガブリアスへの乱数がズレます。
あるかは分からないがハカドッグミラーは有利になります。
技構成
- 確定技
お墓参り
メインウェポン。仲間が倒れるたびに威力が上がり、2体瀕死で威力150をタイプ一致でデメリットなしに連発出きる強技であるため確定。
格闘テラバースト
サブウェポン。基本はお墓参りで事足りるがゴースト技を半減あるいは無効にしてくる悪、ノーマルに抜群が取れるため技範囲として補完が取れるので確定。
- 準確定技
身代わり
異常状態のシャットアウトや相手のテラスタル確認、砂ダメ稼ぎなど様々な用途で使えます。
守る
身代わりとの選択。体力を減らさずに相手のテラスタルを確認出来るのはメリットだが、一撃を耐えてくる高耐久ポケモンの異常状態をシャットアウト出来ないのは辛く、羽休めなどの変化技や不意打ちなどに対してもリスクを与えられないので欠伸+守るコンボなどの特定の利用用途以外は身代わりを推奨
- 選択
かげうち
本論ではこの技を採用している。砂下でも上をとってくるスカーフ持ちや先制技持ちに対してさらに上から先制技を使えるのが優秀で、それらに他で削りを入れて全抜きするルートなどの勝ち筋を増やせます。
単純に砂がない状態でも先制出来るのは便利で、不意打ち透かしにも使える。
かなしばり
砂かきによる高い素早さとの相性はよく、身代わりや守ると合わせれば相手からの有効打を封じれる他、羽休めや自己再生などの回復技を封じれば受けポケモンも楽に突破できるようになります。
じゃれつく
基本はゴースト格闘の技範囲で完結してるが、テラスタルを切れない時の悪ノーマルへの打点となるので他のポケモンにテラスタルを切りやすくなります。
あくび
こちらが一撃で倒せないが、相手からも一撃で倒されない時に身代わりや守ると合わせて使えます。
基本はあくびをするより2回攻撃すればいいのだが、スカーフ持ちや砂がない時など2回攻撃する前に2回攻撃されてしまう状況で有効
すなあらし
自ら砂を展開できます。砂要員を出す必要がなくなるため選出の幅が柔軟になる他、砂を枯らす動きにも対応できます。
テラスタル
『格闘』で確定
ゴーストとの技範囲で補完を取れる格闘テラバーストを撃ちたいのと本来抜群である不意打ちを半減に出来るため
立ち回り例
他のポケモンでステルスロックや砂嵐を展開してお膳立てをした後にお墓参りの威力が最大になるラストで出して全抜きします。
カイリューやウインディ等の神速を覚えるポケモンとサーフゴー、ゲンガーのようなゴースト弱点のポケモンはノーマルテラスタルしてくる可能性があるので身代わりで様子見をした後にテラスタルを切るか判断します。
与ダメージ計算
おはかまいり(威力150)
- ステロなし
HB特化ウルガモス
75.0〜89.5% 確定2発
ステロを撒けばオボン込みでも確定1発
HB特化ラウドボーン(フェアリー)
52.1〜63.0% 確定2発
HB特化ヘイラッシャ
39.2〜47.0% 確定3発
- ステロ込み
無振りガブリアス
93.6〜111.0% 乱数1発(68.75%)
H252カイリュー
108.0〜128.1% 確定1発
H252サーフゴー (飛行)
88.4〜104.9% 乱数1発(31.25%)
身代わりで砂ダメを2回稼いでから殴れば確定1発
H252マリルリ
101.6〜119.7% 確定1発
無振りセグレイブ
114.5〜136.1% 確定1発
H252ハッサム
98.7〜118.0% 乱数1発(93.75%)
H252ウォッシュロトム
105.7〜125.3% 確定1発
格闘テラバースト(ステロなし)
無振りサザンドラ
107.1〜127.5% 確定1発
H252ドドゲザン
138.1〜165.7% 確定1発
H252ドドゲザン (悪)
69.0〜83.0% 確定2発
H252サーフゴー (ノーマル)
90.1〜106.2% 乱数1発(37.5%)
H252カイリュー(ノーマル、砂ダメ一回込み)
93.5〜110.2% 乱数1発(62.5%)
HB特化ブラッキー
55.4〜66.8% 確定2発
HB特化キョジオーン
48.7〜57.9% 乱数2発(89.45%)
かげうち
被ダメージ計算
基本は上からワンパンするため、被弾機会がありそうな技を載せておきます。
特化カイリューのノーマルテラスタルしんそく
51.0〜61.0% 確定2発
身代わりで様子見後、格闘テラスタルに合わせられても珠ダメ込みで耐える。
c252サザンドラのりゅうせいぐん
73.1〜87.2% 確定2発
最速スカーフの場合抜かれるが倒されない。
特化ドドゲザンの総大将黒いメガネ悪テラスふいうち
43.6〜51.6% 乱数2発(9.76%)
ハカドッグは格闘テラスタル想定。
特化ドドゲザンの総大将アイアンヘッド
62.4〜73.1% 確定2発
特化ミミッキュの珠シャドークロー
89.2〜106.7% 乱数1発(31.25%)
特化マリルリの鉢巻水テラスアクアジェット
56.3〜67.1% 確定2発
特化ハッサムのテクニシャン鉢巻鋼テラスバレットパンチ
75.1〜89.9% 確定2発
特化イルカマン(ナイーブ)の鉢巻水テラスジェットパンチ
88.5〜104.6% 乱数1発(25.0%)
A252ガブリアスのげきりん
68.4〜81.2% 確定2発
乱数が悪く落とせなくても耐える。
苦手なポケモン
特性きよめのしおでメインウェポンを半減にされてしまいます。格闘テラバーストで倒せますが格闘弱点をテラスタルで消されてしまうと倒せないのでハカドッグ以外で倒すルートをパーティで用意しておく必要があります。
特性ばけのかわでワンパンできないです。シャドークローを打たれる場面で格闘テラスタルすれば倒せるが、ハカドッグの格闘テラスタルは認知されているため、格闘テラスタル読みじゃれつくを撃たれることがあり択になってしまいます。
ハカドッグの強みは敵の上からワンパンすることにあるので高火力先制技に弱いのですが、特にイルカマン(ナイーブ)は鉢巻水テラスジェットパンチで88.5〜104.6% 乱数1発(25.0%)と一撃でやられてしまう可能性があります。なのでイルカマン(ナイーブ)構築に勝てる裏選出を用意しておく必要があります。
相性の良い味方・構築例
- 相性の良い味方
砂かきハカドッグを使う上で砂要員はほぼ必須であり候補としていくつか上げます。
カバルドンカバルドン
特性が砂を展開でき、高い耐久で安定してステルスロックが撒ける。
吹き飛ばしを覚えるので起点にはされにくいが、挑発に弱く自主退場技もないので砂ターンを枯らされる動きをされると辛い。
バンギラスバンギラス
耐久ステータスは砂を起こせる特性持ちの中で一番高いが弱点が多く特に4倍弱点を突かれるとなにも出来ずに沈む事があるのでステロ撒きの安定さではカバルドンに劣る。
しかし挑発やドラゴンテールを覚えるため起点にされ辛く、砂ターンも枯らされにくい。
サダイジャサダイジャ
特性で砂を展開出来る他に蛇睨みという優秀な変化技を覚えるが、耐久自体は同タイプのカバルドンに劣り、強制交代技も覚えないので挑発や身代わりによって起点にされやすい。
しかし素早さは上2体より高いので活かすならその点になる。
クレッフィクレッフィ
特性で砂を起こせないが悪戯心により先制で砂嵐を使える。
他の砂要員と違って砂パとバレづらく徹底光線という自主退場技を覚えるのが利点
しかし撒き菱は使えるもののステルスロックは覚えないので他で撒く必要がある。
- 構築例
お墓参りという技の仕様上ハカドッグハカドッグは最後に出すのが強く、そのハカドッグハカドッグまで砂を維持するには砂要員を二番手にするのが好ましいので、対面性能の高い初手要員+砂要員+ハカドッグハカドッグが使いやすいです。
具体的な構築例に関しては下記をご覧ください
パーティ構築/3889
終わりに
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ハカドッグは比較的マイナーでありながら全抜き性能が高いポケモンであるため、すなかきハカドッグを使ってみたいと思ったら本論のハカドッグを参考にして頂ければ幸いです。
使用感、改善点などもコメントで教えていただけると嬉しいです。