はじめに
はじめまして。ちゃまと申します。
本投稿が初投稿です。
見苦しいところがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
本論においては「努力値」「個体値」や「HABCDS」などの略称・非公式用語を用いることがあります。
ダメージ計算には究マネ様(https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.gr.java_conf.kyu49.kyumana_sm)を使用させていただきました。
採用理由と役割
現在環境に多いカイリューのマルチスケイルや、その他のポケモンのきあいのタスキを潰すステルスロックを撒け、ステルスロックを撒けなくとも砂展開により最低限のマルスケ/タスキ潰しを遂行できるため採用しました。
また、「ちょうはつ」を持たせることで相手の初手出しサポーターや受けポケモンの機能停止も合わせて狙います。
雑な初手出しから補助技による後続のサポート、また回復技を用いる耐久ポケモンに対しての役割を想定しています。
カバルドンとの差別化点
同じような役割の カバルドン との差別化点について記します。
利点
- 「ちょうはつ」の採用により相手のサポーターへの妨害を行える
- 一致あく技によって環境に多いサーフゴードラパルトなどゴーストタイプに対する打点を意識できる
- 砂込みでの特殊耐久は環境トップレベルに厚い
- あくタイプなので相手の「いたずらごころ」持ちの妨害を受けにくい
欠点
- 弱点の多さにより役割遂行前に飛んでしまう可能性がある
- 物理方面への耐久は数値的に劣る
- 「あくび」による流し性能をもたない
バンギラスに強く出るポケモンに対する引き先がパーティ内にいるかどうか、パーティ全体の物理/特殊への強さで採用しやすさが変わると思います。
持ち物
候補としては次のいくつかが挙げられます。
きあいのタスキ
4倍弱点の格闘技や初手テラスタル、こだわりハチマキによる高火力に対して居座ったまま確実に役割を遂行することが出来るようになります。
砂を撒く都合上、自ポケモンのタスキを潰してしまう可能性があるためバンギラス自身で使うことで最大限タスキを利用できます。
さらさらいわ
砂パのお供として使う場合はさらさらいわが優秀です。自身と後続で使う砂ターンを最大限確保できます。
おんみつマント
キョジオーンを対面で突破しやすくなります。その他、不意の怯みや追加効果に怯えることなく役割を遂行できます。
でんきだま
上記の持ち物をパーティ都合で必要としない/用意できない場合、「でんじは」の代わりに「なげつける」を採用してでんきだまを持たせることも選択肢になるかと思います。
特性
(コンセプト上)「すなおこし」一択です。
性格・努力値と調整
可能な限りの耐久を確保するため、H252振り
最速ユキノオーなどの上をとるため、素早さ上昇補正がかかるおくびょう/ようきのS252振りです。性格の下降補正は攻撃技に応じて適宜変えると良いかと思います。
余りは好きなところに振りましょう。
きあいのタスキを持たせる場合、Hを削って他に振ることも考えられます。先制技対策に例えばB252にした場合、A特化いのちのたまミミッキュのじゃれつく+かげうちを確定耐えします。
技構成
- 確定枠
ステルスロック
ちょうはつ
同様に確定です。相手の起点ポケモンに打つことを主目的としています。
- 選択枠1
でんじは
相手をまひ状態にすることで先攻で行動します。倒されたあとも後続のサポートとなり、また攻撃技を絡めることでまひるみを狙うことが出来ます。
なげつける
持ち物に「でんきだま」を持たせた場合こちらを採用したいです。でんじはと目的は同じですが、命中安定である点、サーフゴーやじめんタイプに対しても麻痺を入れることができる点でより優位な技となっています。
また、こだわりトリックに対して強く出られるのも強みです。
- 選択枠2
残りの枠はアンコール/ちょうはつやこだわりトリック対策として攻撃技に割きます。特殊>物理、あく>その他で採用するべきと考えます。
特殊技
バンギラスを見て打たれる「おにび」や、物理受けポケモンに対しても威力を維持できます。
あくのはどう
パワージェム
威力80 命中100のいわ技です。ほのおタイプやひこうタイプへの打点になります。
物理技
種族値的に有利なAを用いて少しでも高い火力で相手を削ります。
かみくだく
威力80 命中100のあく技です。あくのはどうと同様、ゴーストタイプへの打点となります。
ストーンエッジ
威力100 命中80のいわ技です。急所ランク+1の技であることも加味すると、このポケモンの最大火力となります。当たればの話ですが…
いわなだれ、かみつく
前者は威力75 命中90、後者は威力60 命中100のあく技です。どちらも怯みを30%で引けます。
コメントより以下の技候補をいただきました!ありがとうございます!
ドラゴンテール
威力60 命中90の物理ドラゴン技です。強制交代させる効果があるのでステロダメの蓄積とともに自身が起点になることを防げます。
がんせきふうじ
テラスタル
このポケモンにテラスタルを切ることはあまりありません。育成の都合上、攻撃技のタイプ一致、悪テラスタルはテラピース必須ですので野生産のいわ/じめんふくめてお手持ちの子に合わせましょう。
立ち回り例
でんじは/ちょうはつ→ステルスロック展開の動きが鉄板です。アタッカーに対してはでんじはから、サポーターに対してはちょうはつから入りましょう。
与ダメージ計算
- あくのはどう
・無振りサーフゴー
51.9-63.0% 確定2発
・H252ラウドボーン
52.1-62.6% 確定2発
- かみくだく
・無振りサーフゴー
75.3-90.1% 確定2発
・H252ラウドボーン
55.0-66.4% 確定2発
- ストーンエッジ
・HB252ラウドボーン
62.9-85.5% 確定2発
・H252ウルガモス
212.5-252.1% 確定1発
・H4カイリュー
91.0-107.8% 乱数43.7%1発
被ダメージ計算
砂下でのダメージを計算しています。
- C特化サーフゴー ゴールドラッシュ
73.4-87.9% 確定2発
- A特化マスカーニャ トリックフラワー
81.2-95.7% 確定2発
- A特化ガブリアス じしん
84.1-99.5% 確定2発
- A特化ミミッキュ じゃれつく
58.9-70.5% 確定2発
- A特化テクニシャンキノガッサマッハパンチ
100.5-121.7% 確定1発
- A4デカヌチャン デカハンマー
70.5-84.1% 確定2発
- 無振りオーロンゲ ソウルクラッシュ
44.4-53.1% 乱数22.6%2発
苦手なポケモン
キノガッサの高火力マッハパンチには抗えません。
また、上をとって妨害してくるサポーターデカヌチャンコノヨザルに対しては後手の対応しか取れないので厳しいです。
その他の場合でも、被ダメ計算の通りギリギリで耐えるためタスキがない場合、初手テラスやこだわりによる大火力に対するリスクは少なからずあります。
vsテツノツツミ考察(追記・2023/2/2)
シリーズ2環境でのパラドックスポケモン解禁にともない、テツノツツミの初手出しも見受けられるようになりました。
バンギラスは砂下でC252テツノツツミのハイドロポンプを確定2発に抑えられるため、10万ボルト/パワージェムなどにより反撃することが可能です。
テツノツツミはB>Dの種族値であるため、特殊技採用の利点ともなります。
- 与ダメージ計算
H4テツノツツミ
パワージェム 100.8-119.1% 確定1発
10万ボルト 74.8-88.5% 確定2発
- 被ダメージ計算
水テラスC252テツノツツミ
ハイドロポンプ 74.2-94.7% 確定2発
相性の良い味方・構築例
格闘技の引き先としてラウドボーンハカドッグサーフゴーなどのゴーストタイプや、テツノブジンなどフェアリータイプがいると安心です。