この育成論はシリーズ1(準伝説、パラドックスポケモン使用不可)環境での運用を想定しています。
役割
- 初手に出てきやすいポケモンに強い先発要員
主な役割対象は起点作りのキラフロル,デカヌチャン,ガブリアス,カバルドン等を想定しています。役割対象を突破した後に、道連れでもう一体倒す動きが理想です。
また、役割対象以外のポケモンと対面しても、手広く相手取れるような構成となっています。
採用理由
- 挑発+道連れによる強制1-1交換
挑発で相手の補助技を防ぎ、相手が攻撃してきたところを道連れで相討ちにするというコンボです。これにより、多くの相手と1-1交換に持ち込めるため、汎用的な運用ができます。
- 鬼火+たたりめによる削り
鬼火で相手の物理技の威力を半減して相手の攻撃を耐えた後、威力の上がったたたりめで攻撃するというコンボです。ムウマージ自身の特攻はさほど高くないですが、威力130のたたりめであればある程度の突破力を確保できます。もちろん、単に火傷を入れておくだけでも、物理アタッカーへの強力な抑止力になります。
- 浮遊+挑発
上記の二つの戦術はゲンガーゲンガーでも同じことが可能です。しかし、ゲンガーにない強みとして、特性浮遊があります。浮遊により、相手の地面技に繰り出す動きができることに加え、地面技しか攻撃技を持たないカバルドンやドオーを挑発で完封することができます。
これら3つの動きを両立できるのは、ムウマージ,ムウマ,ゴースト,ゴースしかいません。この中ではムウマージが最も素早く、先制して行動したいこの型への適性が高いため、これをムウマージの採用理由とします。
構成
- 持ち物:ナモのみ
弱点の悪タイプの技を半減する木の実です。はたきおとすを採用した起点づくりデカヌチャンに挑発から入りつつ、対面から勝つために必要です。また、ハチマキ以外のマスカーニャに対しても一回行動保証ができるため、鬼火を打つ隙を作れます。他に持たせたいアイテムもないため確定とします。
- 技構成:挑発/道連れ/鬼火/たたりめ
上述の採用理由を満たすため、すべて確定とします。
- 特性:ふゆう
他にないので確定です。強みは上述した通りです。
- テラスタイプ:ノーマルorくさorフェアリーorあく
ムウマージにテラスタルを切りたい場面がほとんどないので正直なんでもいいです。
選択肢としては、ゴースト技を透かせるノーマル。キノコのほうしなどの粉技を無効化できるくさ。逆鱗状態の相手に対して一回行動できるフェアリー。クエスパトラとの撃ち合いに勝てるあくといった感じです。
そもそもムウマージがテラスタルする動きがあまり強くないので、構築単位で苦手なポケモンや、一貫しやすい技への処理ルートとして、どうしても切らざるをえない場面にだけ切るようにするといいでしょう。
- 努力値・性格:臆病 H188 C68 S252
調整意図
HP:実数値16n-1
C:H252デカヌチャンを火傷ダメージ2回+状態異常たたりめで高乱数2発
H-D:C252振りサーフゴーのシャドーボール最高乱数以外耐え
H-D:C252振りキラフロルのパワージェム2耐え
S:最速(最速ガブリアス+3)
ダメージ計算
- 物理耐久
無振りデカヌチャンのはたきおとす
ナモのみ発動時 28.3%〜33.3%
発動後(持ち物なし) 36.5%〜44.0%
陽気A252ガブリアスの岩石封じ 32.7%〜39.0%
〃 の逆鱗 96.9〜115.1%(87.5%の乱数1発)
陽気A252マスカーニャのはたきおとす
ナモのみ発動時 70.4%〜83.6%
発動後(持ち物なし) 94.3%〜110.7%
- 特殊耐久
- 特殊攻撃
たたりめ(状態異常時)
無振りキラフロル 61.7%〜72.8%
無振りガブリアス 50.8%〜60.7%
H252デカヌチャン 41.1%〜49.0%
たたりめ(通常時)
無振りサーフゴー 55.6%〜66.7%
H252ラウドボーン 49.3%〜59.7%
苦手なポケモン
先制することを前提とした型なので、自分より素早い相手は基本的に苦手です。物理ドラパルトやマスカーニャに対しては、(ドラパルトのゴーストダイブ以外は)一発耐えて鬼火で止めることができますが、こだわりハチマキを持っている場合は一撃で倒されてしまいます。
同様にこだわりスカーフを持っているポケモン(サザンドラ,サーフゴー等)に対しても少し立ち回りが複雑になります。
こだわりアイテム持ちに対しては裏で起点にできるように構築を組むといいでしょう。
相性のいい味方
- ドドゲザンドドゲザン
ムウマージとの相性補完に優れており、ムウマージが苦手とするゴーストや悪に強く出られます。また、ムウマージを突破するために逆鱗を選択したガブリアスやカイリューを剣の舞の起点にできます。
タイプ相性の補完だけでなく、先発向きのムウマージ、後発向きのドドゲザンという役割の相性もいいです。初手でムウマージが1-1交換を決めて、ドドゲザンのそうだいしょうを発動させる動きが強力です。
最後に
読んでいただきありがとうございます。ムウマージを活躍させたいという方の参考になれば幸いです。