”厚い脂肪”(メタボリックシンドローム)は氷タイプと炎タイプ両方の技への半減耐性を併せ持つ♠
採用理由
ノーマルタイプであついしぼうを持ち、あくびとじだんだのコンボを使えるポケモンがパフュートンのみであることが理由です。パフュートンパフュートン♂ は優秀な耐性と奇襲性を併せ持つ♠素晴らしい♥ポケモンです。
メスではなくオスを使う理由は、役割の対象に対する確定数に大差がなく、オス固有の特性とれないにおいを警戒させ自力で突破困難なヘイラッシャ ヘイラッシャの選出率を少しでも減らすためである。
※ヘイラッシャ以外のてんねん持ち、特にラウドボーンラウドボーンには耐性で優位に立ち、あくびからじだんだを連打すれば自力での打破や後続に削り切れるだけのダメージを与えることが望めるがヘイラッシャには押し切られる上に、起点を作ったにも関わらず積み技を活かせない可能性がある。
※接触技を受けることでてんねんを消すことができるとれないにおいが相手に刷り込まれていれば選出を控える可能性がある
役割は大きく分けて二つ。”耐性を活かしたあくび連打による起点作り”と”じだんだとフェアリーテラスタイプによる奇襲”である。
・起点作り
特性:あついしぼう(氷と炎タイプの技を半減)を含めて優秀な耐性であくび、じならしを撒き、交換を促したり起点を作ることが役割である。またノーマルタイプであることを活かして環境に多いラウドボーンラウドボーンのフレアソング、サーフゴーサーフゴーのシャドーボールやセグレイブセグレイブのつららばりを読んで後投げできる。特にラウドボーンラウドボーンに対しては特性のこともあり安定してあと投げすることができる。サーフゴーサーフゴーのゴールドラッシュに対しては受け出しは効かないが使わせるだけ火力が下がり後続の起点となる。
またサーフゴーサーフゴーに関しては奇襲においても役割の対象である。
奇襲
奇襲の方法はさらに2種類に分けられる。
➀ドラゴンタイプ、格闘タイプを目の前にフェアリーテラスタルを切って優位に立ちまわること。環境にいる役割の対象としてセグレイブセグレイブ、ドラパルトドラパルト、コノヨザルコノヨザル、ガブリアスガブリアスが挙げられる。
ドラパルトドラパルトやコノヨザルコノヨザルがパヒュートン{パヒュートン♂}と対面した場合、テラスタル切り替えを読んでゴースト技を打ってくるには相当な勇気が必要で、ドラゴンアローやインファイト、あくびを先に見せていれば挑発から打ってくる確率が高い。そこでフェアリーテラスに切り替えてじゃれつくを打つ
※カイリューはノーマルテラスしんそく型も多いため、対面してしまった場合あくびを打つことを推奨する。
※ウルガモスウルガモスにもフェアリーテラスを切ることで虫、炎タイプをどちらも半減で受けることができ”じならし”で負担をかけ続けることができる
※マスカーニャマスカーニャもはたきおとすから入ってくればじゃれつくで狩れるがとんぼがえりから入ってくる可能性もあるので脳死でテラスタルを切ることは推奨しない。
?サーフゴーサーフゴーの特性”黄金の体”によるあくびの無効化を逆手に取ったじだんだの威力2倍ボーナスが奇襲として成立する。相手のあくびに対する居座りでの失敗によるじだんだの威力2倍ボーナス奇襲として成立する
?は同じノーマルタイプで種族値が高く、あくびじだんだを使えるノコッチノコッチ、ノココッチノココッチでも使える奇襲ですが、ラウドボーンラウドボーンに受け出しが効かず、セグレイブセグレイブのつららばりを始めとしたメジャーな氷技も半減できないので差別化は十分であると考えています。
ただあくび、じだんだの組み合わせはサーフゴーサーフゴーによるあくびカットに対して有効な奇襲であると考えているので本育成論に限定せず他のポケモンでも考察していただければ幸いです。
持ち物
いのちのたま
火力がそこまで高いわけではないため持たせる。一度フェアリーテラスを見せてしまうと普通にゴーストタイプの技で殴られたり鋼技に弱くなってサーフゴーサーフゴーやラウドボーンラウドボーンに殴られやすくなるためサイクル戦に弱くなる。可能な限りフェアリーテラスを見せた時点で仮想敵は倒すか、後続で処理可能なレベルのダメージを与えておきたい。
特性
あついしぼう:氷と炎両方のタイプへの半減耐性を併せ持つ♠
元々のノーマルタイプやフェアリーテラスタイプと組み合わせることでラウドボーンラウドボーン、セグレイブセグレイブ、ウルガモスウルガモスといった環境に多くのさばる強敵のメインウェポンを凌ぐ。氷技、フリーズドライ、炎技を弱点とするポケモンと相性補完が良く、受け出ししてあくび、じならしで起点を作れる。
性格・努力値と調整
性格は意地っ張りでH172 A252 B36 D44 S4
A種族値が100しかなく火力を下げると無振りのセグレイブを倒しきれないので意地っ張りA極振りで残りは耐久が最大になるように割り振りました
技構成
あくび:耐性を活かしながら交代を促したり、起点を作ります。あくびを連打して相手が居座って失敗した場合じだんだの威力が2倍になるので相性がいいです。交代して出てきたサーフゴーサーフゴーに無効にさせることでじだんだの威力を2倍にできます。
じだんだ:あくびの項目で採用理由をほとんど説明しました。風船を持ったサーフゴーに対しては無力で2倍の恩恵は受けられないので注意
じならし:100%の確率で相手の素早さを下げることができます。パヒュートン自体の素早さが低いので役割対象を抜くのにはあまり使えませんが後続のポケモンが抜けるようサポートします。
じゃれつく:フェアリーテラスタルを使いドラパルトやセグレイブ、コノヨザルに奇襲を仕掛けます。元々のタイプがノーマルであること、特性で炎と氷タイプの技を半減できることからドラゴンタイプの技を使うよう誘導しています。
テラスタル
フェアリー奇襲の役割の欄で述べたことがほとんどですが、通常タイプがノーマルであること、特性で炎氷タイプを半減で受けられることによってドラパルト、セグレイブ、コノヨザルにドラゴンタイプ・格闘タイプの技を使うよう仕向け、フェアリーテラスタルで半減以下で受け止めつつじゃれつくでひんし状態を狙います。
立ち回り例
先発で出すか、氷・炎・ゴーストの技を読んで受け出し、あくびやじならしを撒いて起点を作る、交代を促しフェアリーテラスタルを活かして奇襲を仕掛ける、サーフゴーにあくびを無効にさせて2倍の威力になったじだんだをぶち込みます
与ダメージ計算
対サーフゴーサーフゴー 威力2倍じだんだ
HB特化:153 ~ 182 (78.8 ~ 93.8%) 確定2発
HC特化:213 ~ 252 (109.7 ~ 129.8%) 確定1発
対セグレイブセグレイブ フェアリーテラスじゃれつく
H4振りAS:198 ~ 237 (103.6 ~ 124%) 確定1発
HA極振り:198 ~ 237 (89.1 ~ 106.7%) 乱数1発 (31.3%)
対セグレイブセグレイブ フェアリーテラス未使用じゃれつく
H4振りAS:133 ~ 159 (69.6 ~ 83.2%) 確定2発
対ドラパルトドラパルト フェアリーテラス未使用じゃれつく
HS極振り:156 ~ 185 (80 ~ 94.8%) 確定2発
対コノヨザルコノヨザル フェアリーテラスじゃれつく
H252
221 ~ 265 (101.8 ~ 122.1%) 確定1発
フェアリーテラスタル未使用じゃれつく
151 ~ 182 (69.5 ~ 83.8%) 確定2発
H252 B156振り
フェアリーテラスタルじゃれつく
187 ~ 221 (86.1 ~ 101.8%) 乱数1発 (12.5%)
※特にコノヨザルに関してはビルドアップを積んで数値が大幅にずれる可能性があるためこのダメージ計算欄だけを鵜吞みにするのではなく対戦を重ねてダメージ感覚を掴む必要があると思います。
被ダメージ計算
対サーフゴー C補正極振り
130 ~ 154 (62.8 ~ 74.3%) 確定2発
いのちのたまC補正極振り
169 ~ 200 (81.6 ~ 96.6%) 確定2発
対セグレイブセグレイブ
A補正極振りこだわりハチマキつららばり5連続
120 ~ 140 (57.9 ~ 67.6%) 確定2発
※ここまで極端なダメージ計算をすると2回連続で5回つららばりをくらうと受け出しできないことがわかる。
※つららばりが4、5回で出る確率はそれぞれ16.7%。イカサマダイス以外の火力アップアイテムで2回連続で4回、5回が出たらどうするんだと心配するなら地割れや絶対零度が2回連続で当たる心配をした方がいいと思います
A補正極振りいのちのたまつららばり5連続
105 ~ 125 (50.7 ~ 60.3%) 確定2発
A補正極振りイカサマダイスつららばり5連続
80 ~ 95 (38.6 ~ 45.8%) 確定3発
苦手なポケモン
サーフゴーを役割の対象としているにもかかわらず風船飛行テラスタルサーフゴーはケアできないという欠点があります。相手に地面技を極力見せず有効打がないと見せかけることで飛行テラスタルを切らせないことが対策になるでしょう。あくびループをカットしに来たサーフゴーが風船を持っていることを確認した時点で飛行テラスタルの可能性は疑ってかかるべきです。
相性の良い味方・構築例
みがわり悪巧みサザンドラサザンドラを採用しています。先ほど述べたように飛行テラスタルサーフゴーだけはパヒュートンでの奇襲も起点作りも通用しませんが、サザンドラであればあくびループをカットされ起点を作れず奇襲に失敗しても殴り倒すことができます。パヒュートンを倒すためにゴールドラッシュを連打していれば火力が下がっていて起点にできますし、パヒュートンを起点に相手のサーフゴーが悪だくみを積んでいても上から殴り倒せます。
最後に
読んでくださってありがとうございました。数値に対する指摘や考察のコメントなど待っています。