エビたくあんと申します。
SVのランクマッチシーズン1が終わり、新たにシーズン2(通称:S2)がやって来ました。そんなS2にはトドロクツキやテツノブジン率いるパラドックスポケモンが早くも解禁されるようです。今回はそんなパラドックスポケモンの1人であるチヲハウハネを考察しました。どうぞ最後まで閲覧ください。
- 追記(2023/01/08)
コメントで指摘を頂いて再度調べたところ、パラドックスポケモンが解禁されるのは2月1日からのシーズン2でした。
注意点
- 非公式の略語(HABCDS等)を一部に用います。
- 本論で記載されるポケモンは全て理想個体を想定しています。
- ダメージ計算はポケソル様を使用しました。
チヲハウハネチヲハウハネについて
- 分類:パラドックスポケモン
- タイプ:むし かくとう
- 特性:こだいかっせい
- 種族値:H85 A135 B79 C85 D105 S81 計570
SVにてウルガモスの古代の姿として登場したパラドックスポケモンです。古代の姿とだけあってウルガモスの面影を感じるデザインをしています。おそらく初めて名前に「ヲ」が使われたポケモン。
種族値に関しては135と高いA、並程度の耐久力、ランク補正でどうにかなるS81と、見た感じ優秀なものです。複合タイプはヘラクロスと同じむし・かくとうです。ひこう4倍という若干不便なタイプですが、今作からのテラスタルでタイプを変えられるのでその点は補強できます。ガラルのダイジェット環境じゃなくてよかった…
主な役割
目玉であるA135を生かした物理アタッカーです。中途半端なSを『ニトロチャージ』で補強し、『こだいかっせい』による火力の底上げで全抜きをします。
持ち物
ブーストエナジー
場に出ると即座にこだいかっせいを発動させることが出来ます。持ち物が一瞬で消滅するので『アクロバット』と非常に相性がいいです。
- 晴れパで起用する場合
こだいかっせいは晴れ天候でも発動するので、晴れパと相性がいいです。その場合ブーストエナジーが使い物にならないので別の持ち物が候補に挙がります。
たつじんのおび
弱点を突ける機会が多いので相性のいい持ち物です。デメリットもないので安定した火力アップが見込めます。
ラムのみ
ウルガモスの先祖ですがほのお複合ではないのでやけどが入ってしまいます。あくびで流されても困るので無効化できれば動きやすくなります。
とつげきチョッキ
特性:こだいかっせいについて
こだいかっせい[古代活性]
特性はこれしかないので確定なのですが、少しややこしいので仕様について軽く説明します。
まず、この特性においての「能力が上がる」というのは『ビーストブースト』のようなランク補正ではなく、『こだわりスカーフ』や『いのちのたま』などと同じ扱いをされています。これによって、イカサマや混乱ダメージが増加しなかったり天然を貫通して攻撃することができるというメリットもあります。そしてこの効果は交換することでリセットされてしまいます。
性格・努力値と調整
ようきS↑C↓ H4 A252 S252
ASにぶっぱ。余りをHに振った簡単な努力値配分です。Sはニトロチャージ1積みで最速ドラパルトも抜けているのでかなり早くなります。性格は早く動きたいのでようきにしてSに補正をかけました。火力意識でいじっぱりにしてもいいですが、その場合最速ドラパルトを抜けなくなるので注意。
技構成
- 確定枠
ニトロチャージ
相手のタスキやマルチスケイルを剥がしつつ自身のS上昇をかけます。今回のコンセプトなので確定とします。
- 選択枠
インファイト
高威力耐久ダウンデメリット有の一致かくとう技です。他のパラドックスポケモンも解禁されるため、カジュアルで猛威を振るっていたトドロクツキも参戦します。そのためサザンドラ対策も兼ねて採用することを強く推奨。
フレアドライブ
高火力ほのお技です。現環境はドラゴンが多いのであまりほのお技が通りやすいとは言えないのでむし技と選択。
アクロバット
テラバースト
とびかかる・きゅうけつ
むし技枠です。どちらも同じ威力ですが追加効果にそれぞれ違いがあり、とびかかるはAダウン、きゅうけつは与ダメの半分を回復できます。パラドックスにはアラブルタケというむし4倍がいるので対策には有効です。
じしん
高火力なじめん技ですが、ほのおとかくとうでだいたい事足りるので優先度は低めです。親戚のテツノドクガを意識するのであれば採用。
おにび
物理耐久は若干薄めなので、延命と倒された後の裏の負担を減らすサポートにもなります。命中85が外れやすいので注意。
ヘビーボンバー
相手によって威力が変わるので、火力が安定しません。対フェアリーへの打点がないのでこれで補完できます。参考までに、現環境のメジャーなフェアリータイプのミミッキュニンフィアにはアイアンヘッド以上の火力が出せますがオーロンゲは割と重いので威力40ほどになってしまいます。
ビルドアップ
ABを上げられる積み技です。素で抜けている相手などを起点にして火力上昇ができます。技枠を多く消費するので採用は構築と要相談。
テラスタル
タイプ相性を補完しつつフレドラの威力を高めるためにほのおとしています。相性補完だけであれば飛行4倍とフェアリーを半減に抑えられるはがねでもいいですが、これではほのおが一貫しているのでウルガモステツノドクガなどのほのお使いに炭にされます。そのため、フェアリーとほのおを半減にしつつ飛行4倍も等倍に抑えるほのおテラス推奨です。ただし、テラバーストを採用する場合はフェアリーかこおりにするのがオススメです。
与ダメージ計算
・努力値252+性格補正を特化と表記します。
・アクロバットは威力2倍で計算しています。
・全て特性発動状態(1.3倍)の火力を想定しています。
・タイプ一致、テラスタル時(1.5倍)の威力は[ ]で表示します。
- ニトロチャージ:威力50/[75]
vs サーフゴーサーフゴー(H4)
81 ~ 96 (49.7 ~ 58.9%) 乱数2発 : 98.43%
vs ドドゲザンドドゲザン(H252)
68 ~ 81 (32.9 ~ 39.2%) 乱数3発 : 97.36%
vs アーマーガアアーマーガア(HB特化)
55 ~ 65 (26.9 ~ 31.8%) 確定4発
vs ジバコイルジバコイル(H252)
70 ~ 83 (39.6 ~ 46.9%) 確定3発
vs ハッサムハッサム(H252)
156 ~ 187 (88.2 ~ 105.7%) 乱数1発 : 37.5%
vs ルカリオルカリオ(H4)
101 ~ 122 (69.2 ~ 83.6%) 確定2発
- インファイト:威力120/[180]
vs サザンドラサザンドラ(H4)
299 ~ 354 (178.0 ~ 210.8%) 確定1発
vs トドロクツキトドロクツキ(H4)
361 ~ 429 (199.5 ~ 237.1%) 確定1発
vs セグレイブセグレイブ(H4)
296 ~ 351 (155.0 ~ 183.8%) 確定1発
vs キョジオーンキョジオーン(HB特化)
166 ~ 198 (80.2 ~ 95.7%) 確定2発
vs ブラッキーブラッキー(HB特化)
187 ~ 221 (92.6 ~ 109.5%) 乱数1発 : 56.25%
vs ジバコイルジバコイル(H252)
244 ~ 291 (137.9 ~ 164.5%) 確定1発
- フレアドライブ:威力120/[180]
vs アーマーガアアーマーガア(HB特化)
130 ~ 153 (63.5 ~ 74.7%) 確定2発
vs サーフゴーサーフゴー(H252)
190 ~ 226 (98.0 ~ 116.5%) 乱数1発 : 87.5%
vs デカヌチャンデカヌチャン(H252)
226 ~ 268 (117.8 ~ 139.6%) 確定1発
vs キノガッサキノガッサ(H4)
221 ~ 260 (162.5 ~ 191.2%) 確定1発
vs モロバレルモロバレル(H244/B252)
179 ~ 213 (81.4 ~ 96.9%) 確定2発
- アクロバット:威力55(110)/[165]
vs コノヨザルコノヨザル(H252)
203 ~ 239 (93.6 ~ 110.2%) 乱数1発 : 56.25%
vs テツノブジンテツノブジン(H4)
185 ~ 218 (123.4 ~ 145.4%) 確定1発
vs ウルガモスウルガモス(H244/B252↑)
159 ~ 187 (83.3 ~ 98.0%) 確定2発
vs マスカーニャマスカーニャ(H4)
224 ~ 265 (147.4 ~ 174.4%) 確定1発
vs ウェーニバルウェーニバル(H4)
203 ~ 239 (126.1 ~ 148.5%) 確定1発
- とびかかる:威力80/[120]
vs アラブルタケアラブルタケ(H252)
374 ~ 442 (171.6 ~ 202.8%) 確定1発
vs サザンドラサザンドラ(H4)
198 ~ 237 (117.9 ~ 141.1%) 確定1発
vs トドロクツキトドロクツキ(H4)
242 ~ 289 (133.8 ~ 159.7%) 確定1発
vs ブラッキーブラッキー(HB特化)
125 ~ 148 (61.9 ~ 73.3%) 確定2発
- じしん:威力100/[150]
vs サーフゴーサーフゴー(H4)
161 ~ 190 (98.8 ~ 116.6%) 乱数1発 : 87.5%
vs ドオードオー(H252/B4)
226 ~ 268 (95.4 ~ 113.1%) 乱数1発 : 75%
vs ソウブレイズソウブレイズ(H4)
185 ~ 218 (122.6 ~ 144.4%) 確定1発
vs ハラバリーハラバリー(H244)
166 ~ 198 (77.3 ~ 92.1%) 確定2発
vs ドヒドイデドヒドイデ(HB特化)
83 ~ 99 (52.9 ~ 63.1%) 確定2発
vs テツノドクガテツノドクガ(B4)
452 ~ 536 (291.7 ~ 345.9%) 確定1発
- テラバースト(フェアリー):威力80/[120]
vs ドラパルトドラパルト(H4)
234 ~ 276 (142.7 ~ 168.3%) 確定1発
vs ボーマンダボーマンダ(H4)
218 ~ 260 (127.5 ~ 152.1%) 確定1発
vs カイリューマルスケ込カイリュー(H4)
97 ~ 114 (58.1 ~ 68.3%) 確定2発
vs ガブリアスガブリアス(H252)
195 ~ 229 (90.7 ~ 106.6%) 乱数1発 : 37.5%
vs オーロンゲオーロンゲ(HB特化)
174 ~ 205 (86.2 ~ 101.5%) 乱数1発 : 12.5%
被ダメージ計算
・テラスタルによるダメージ軽減は考慮しません。
・努力値252+性格補正を特化と表記します。
- 物理
vs ドラパルト命の珠ドラゴンアロー(A特化)
142 ~ 172 (88.2 ~ 106.9%) 乱数1発 : 26.17%
vs カイリューハチマキテラスしんそく(A特化)
139 ~ 165 (86.4 ~ 102.5%) 乱数1発 : 12.5%
vs マスカーニャハチマキとんぼがえり(A252)
48 ~ 57 (29.9 ~ 35.5%) 乱数3発 : 29.61%
vs マリルリちからもちじゃれつく(A252)
210 ~ 248 (130.5 ~ 154.1%) 確定1発
vs トドロクツキげきりん(A252)
130 ~ 154 (80.8 ~ 95.7%) 確定2発
vs テツノブジンソウルクラッシュ(A252)
156 ~ 186 (96.9 ~ 115.6%) 乱数1発 : 81.25%
- 特殊
vs サザンドラメガネかえんほうしゃ(C252)
144 ~ 170 (89.5 ~ 105.6%) 乱数1発 : 31.25%
vs サーフゴーゴールドラッシュ(C特化)
109 ~ 130 (67.8 ~ 80.8%) 確定2発
vs テツノブジンムーンフォース(C252)
150 ~ 176 (93.2 ~ 109.4%) 乱数1発 : 56.25%
vs テツノドクガかえんほうしゃ(C252)
156 ~ 186 (96.9 ~ 115.6%) 乱数1発 : 81.25%
vs ラウドボーンフレアソング(C無振り)
96 ~ 114 (59.7 ~ 70.9%) 確定2発
vs テツノツツミハイドロポンプ(C252)
88 ~ 105 (54.7 ~ 65.3%) 確定2発
vs ウルガモスほのおのまい(C252)
134 ~ 162 (83.3 ~ 100.7%) 乱数1発 : 6.25%
苦手なポケモン
どちらもドラゴン・ひこうの複合で、チヲハウハネ側が一方的に弱点を突かれてしまいます。幸いにもテラスタイプはノーマルとはがねが一般的なので、テラスタルを切らせれば希望があります。
相性の良い味方
- クエスパトラクエスパトラ
かそく+バトンタッチでニトロチャージを積む手間を省きます。ついでに壁貼りもしてもらえれば安全な着地が可能になり、万全の状態で戦えます。ちょうはつに注意。
クエスパトラと同じくニトロチャージを積む手間を省きますが、自分のSを上げるのではなく相手のSを下げる形になります。浮いている相手には効かないので構築に組み込む優先度は低め。
- コータスコータス
晴れ天気を作ることでフレアドライブなどの炎技の火力を上げられます。この場合ブーストエナジーがいらなくなるので別の持ち物を持たせましょう。
さいごに
ランクマッチでパラドックス解禁ということで今回は初のパラドックスポケモンチヲハウハネを考察しました。特殊アタッカーも増えるので今までとは違った環境になるかもしれないので、その際はダメ計などを追記させていただきます。最後まで閲覧いただきありがとうございます。よければ評価やコメント、他育成論の閲覧もよろしくお願いします。ちなみに蛾族チヲハウハネウルガモステツノドクガは全員共通して4倍弱点を持っています。弱点が明確な分、対策しやすいですね。