はじめに
育成論は初投稿となります。私は10年前のBW(ブラック・ホワイト)からの復帰勢であり、昔はよく本サイトを利用していました。BW時代最高レートは100位前半に入る程度にはポケモンが好きな学生でした。
SV(スカーレット・バイオレット)でイルカマンイルカマン(ナイーブ)イルカマン(マイティ)に魅了されシーズン1はオールイルカマン構築で挑むも結果を残せませんでした。ただこの一か月は寝ても覚めても、イルカマンのことだけ考え続け、自分なりのイルカマンを見つけましたので、記録も兼ねてこちらに投稿しよう思います。
ハチマキイルカ軸で300戦、本育成論の型で100戦ほど回せました。
10年振りのブランクも来シーズンからは言い訳になりません。
来シーズンこそはイルカマンと共にパルデアの頂きを駆け上がります。
シーズン2最終610位とりました!構築記事をあげましたので、気になる方は↓のリンクからどうぞ!シーズン3は個人の都合でおやすみさせていただきます。またイルカマンと戦った時に本育成論を加筆・修正致します。
本論では、公式にはない略語(攻撃=A)や、ポケモンや持ち物の表記等を使用します。
改善案等はご遠慮なくコメント欄へお書きください。また以下の考察はシーズン1環境を前提にしております。
採用理由と役割
本来イルカマンを狩りに来るマスカーニャマスカーニャ、ウォッシュロトムウォッシュロトム、などをテラスタルくさを切ることでビルドアップの起点にしたり、物理対面に対してビルドアップを積むことで圧倒的な性能を持つ積みアタッカー(1回でほぼ充分、2回でバケモン)になります。ウォッシュロトム対面はテラスタル+ビルド+ドレパン、マスカーニャ対面はテラスタル+れいとうパンチorドレインパンチで抜群をとる動きが安定します。むしろこっちが狩る側です。
後述しますが、パンチグローブ持つことでイルカマンの特性と非常にマッチした性能を発揮します。
持ち物「パンチグローブ」
本育成論の要となります。パンチグローブを持つことで役割遂行の可能性・範囲を大幅に広げます。〜パンチの技の威力が1.1倍となり非接触技となります。
こだわりハチマキの型が主流の現在、技の打ちわけ可否、読まれにくいビルドアップ、ゴツゴツメット・さめはだへの耐性、メインダメージソース+ジェットパンチの抜き性能で差別化します。
特性「マイティチェンジ」
イルカマンのイルカマンたる特性です。一度手持ちに戻ることでフォルムチェンジします。変身前は合計種族値457と、か弱いイルカイルカマン(ナイーブ)から合計種族値650と禁止伝説級にムキムキイルカメンイルカマン(マイティ)に変身します。
性格・努力値と調整
性格いじっぱり 努力値HA252・S4
イルカマンを何種類か使いましたが、現環境は最速サザンドラサザンドラのS98を境に早いポケモンと遅いポケモンがはっきりしている環境だと私は思いました。(その下はコノヨザルコノヨザルなどの最速90族)役割遂行を考えると無理にスピードに努力値を振るより耐久に振ることで、ビルドアップで耐えて→ジェットパンチという強い動きに繋がりやすくなります。ドレインパンチが後攻で打ちやすくなるというメリットもあります。前述したよく対面するウォッシュロトムの型の判別にも役立ちます。相手がHC振りなら先行、CSなら後攻。
また現環境で流行っているHB特化ステロガブリアスガブリアスにナーイブフォルムのまま、れいとうパンチ(50.2 ~ 59.5%) 確定2発でステロを巻きに来たガブを病院送りにします。
またアタッカーガブであったとしてもH252振ることでようきASこだわりハチマキじしん(81.1 ~ 95.6%)を確定耐えします。返しのれいとうパンチ (78.6 ~ 93.9%) とジェットパンチ(23.4 ~ 28.4%) でB4振りをギリギリ確定処理することができます。
この動きができるのはパンチグローブをつけている時だけです。さめはだやゴツメなどのダメージをカットし、後のアタッカーとしての役割能力を担保します。
現環境のイルカマンはこだわっていることが多く、サイクル戦になりやすいことから、相手は積極的にステルスロックを巻きにくる傾向があります。それを逆手にとって有利を広げます。
またやけどが怖くて殴りたくないウルガモスウルガモスに対しても、H252ウルガモスをマイティフォルム変身後にジェットパンチで (106.2 ~ 126%) 確定1発で処理できるなど、不意のやけどが原因で負けて枕を濡らす夜が来ることももうありません。(HB特化は+1ビルドで確定1発)
追記
コメントより素晴らしい努力値調整のコメントをいただきました。
さっそく採用してシーズン2で運用していきます。シーズン終わりにダメージ計算も含め、問題がなければ努力値調整を更新します。
詳細はコメント欄<<15
以下H-B-D-C-S(努力値)
191(124)-134(252+)-103(84)-*-88(44)-121(4)
技構成
※よく対面する相手、目安になる調整を優先して記載する。コメント欄にて必要だという声があれば、必要に応じて記載する。後述する被ダメージ計算についても同じ。
確定技
ジェットパンチ
メインウエポンです。A種族値160から放たれるタイプ一致60の先制技。
字面だけでもう最強なのが分かります。
ダメージ指標・マイティフォルム・素打ち&ビルドアップ+1(確定数が変わらないものは記載なし、記載なしの対象は無振り)
※ミミッキュのばけのかわを確定数に考慮しないため目安
対抜群
ラウドボーンHB特化ラウドボーン(49.2 ~ 59.7%) 乱数2発 (99.6%)
キョジオーンH252キョジオーン (56 ~ 67.6%) 確定2発(84 ~ 99.5%)&確定2発
ウルガモスウルガモス(127.4 ~ 151.2%) 確定1発
ヒートロトムH252ヒートロトム (87.8 ~ 104.4%) 乱数1発 (25%)
対等倍
サーフゴーH252サーフゴー (39.1 ~ 46.3%) 確定3発&(58.7 ~ 69.5%) 確定2発
ガブリアスガブリアス(41.5 ~ 49.1%) 確定3発&(62.2 ~ 73.7%) 確定2発
ドドゲザンH252ドドゲザン(30.4 ~ 36.2%) 乱数3発& (44.9 ~ 53.6%) 乱数2発 (35.2%)
アーマーガアHB特化アーマーガア (24.8 ~ 29.7%) 乱数4発 (100%)&(37 ~ 43.9%) 確定3発
ミミッキュミミッキュ (66.9 ~ 79.2%) 確定2発&(100 ~ 118.4%) 確定1発
対半減
サザンドラサザンドラ乱数4発 (87.4%)&(35.3 ~ 41.9%) 確定3発
マスカーニャマスカーニャ(31.7 ~ 37.7%)乱数3発 (93.8%)&47.6 ~ 56.2%) 乱数2発 (85.5%)
ビルドアップ
一度積むことで新しい世界が見えます。H252サーフゴーをジェットパンチで確定2発にします。
どや顔でゴールドラッシュを打ったサーフゴーに後出しして起点にできます。使用率トップポケモンを起点にして、イルカマンの強さを相手に分からせましょう。
またくさテラスタルとあわせることで、マスカーニャマスカーニャやウォッシュロトムウォッシュロトムなどを積みの起点にします。
さらに対抗馬となるトップティアポケモン、ちからもちマリルリマリルリをビルドアップを積むことで起点にします。どっちが本当のちからもちなのかハッキリさせてマリルリをオージャの湖へ沈めます。
推奨技
れいとうパンチ
タイプ一致のみずと合わせることで素晴らしい技範囲を持ちます。
準確定枠といっても良いかもしれません。前述したガブリアスや変身後のカイリューカイリュードラパルトドラパルト対面で有効打点となります。またイルカ軸が誘うちょすいドオードオーを返り討ちにできる点も見逃せません。
対4倍抜群
カイリューカイリュー(75.9 ~ 90.3%) 確定2発
ガブリアスガブリアス(137.7 ~ 163.9%) 確定1発
ボーマンダボーマンダ威嚇込み (112.9 ~ 134.1%) 確定1発
対抜群
ドラパルトドラパルト (93.2 ~ 110.4%) 乱数1発 (56.3%)
サザンドラサザンドラ (79 ~ 93.4%) 確定2発& (117.3 ~ 138.9%) 確定1発
マスカーニャマスカーニャ(105.9 ~ 125.8%) 確定1発
ドオーH252ドオー(75.9 ~ 90.2%) 確定2発
カバルドンH252カバルドン48.3 ~ 57.6%) 乱数2発 (92.6%)& (73.4 ~ 86.5%) 確定2発
等倍以下はジェットパンチで良いので割愛
ドレインパンチ
ビルドアップ後のシナジーなどドレインパンチに救われた場面は数知れず。ただ流行りドドゲザンドドゲザンが4倍で受けてくれることはほぼありませが、テラスタルを切らないとH252ドドゲザンドドゲザンが(100.4 ~ 119.8%)パンチグローブのおかげでちょうど綺麗に落とせます。
対4倍抜群
ドドゲザンH252ドドゲザン(100.4 ~ 119.8%) 確定1発
対抜群
セグレイブH252セグレイブ (58.5 ~ 69.3%) 確定2発& (86.4 ~ 102.7%) 乱数1発 (18.8%)
サザンドラサザンドラ(79 ~ 93.4%) 確定2発&(117.3 ~ 138.9%) 確定1発
マスカーニャマスカーニャ(105.9 ~ 125.8%) 確定1発
対等倍
ウォッシュロトムH252ウォッシュロトム(54.1 ~ 64.3%) 確定2発
アーマーガア特化アーマーガア(20.4 ~ 24.3%) 確定5発&(30.7 ~ 36.5%) 乱数3発 (65%)(ビルド3積みで初めて(51.2 ~ 60.4%) 確定2発)
ヘイラッシャB252ヘイラッシャ(19.5 ~ 23.1%) 乱数5発 (99.6%)
等倍以下は打つ機会がほぼないため割愛
選択肢
インファイト
ドレインパンチの火力をさらに押し上げた技選択となります。しかし耐久面を落とすこととなり、今回のイルカマンの型からは少し外れた形になります。しかもパンチ技ではありません。(重要)
クイックターン
Sを4振りにしたことで、変身前に被弾することが多く、ビルドアップとの相性も悪いことから、今回は不採用です。実際試しましたがジェットパンチがあるのでほぼ使いません。
ウェーブタックル
イルカマン(マイティ)の必殺技です。ただ反動ダメージが大きく寿命を縮める選択となります。この型で採用したこともありましたが、ジェットパンチで良い場面が多く今回は不採用となりました。しかし一度ビルドアップを積んだあとの火力は凄まじく、特性てんねんを除くほぼすべての等倍以下を消し去ります。この技はこだわりハチマキ型でよりかがやく技だと感じました。
テラスタル
本育成論ではくさテラスタルを採用しています。イルカマンの弱点であるみず・でんきに対して半減で起点とし、対面セグレイブなどのこおり技ではなくじめん技を受けるような場面でも半減することができます。でんきテラスタルも選択肢として昇りましたが、型の傾向上半減範囲を多くすることを優先しました。
立ち回り例
基本は初手出しし、タイミングを見計らって味方の後攻とんぼや釣り出し交換を利用し着地することを狙います。以上の理由から耐久が高く交換技が打てるアーマーガアアーマーガアなどと相性が良いです。
被ダメージ計算
※能力ダウンを含みまないため、被ダメ目安
サーフゴーC252サーフゴー
シャドーボール(37.6 ~ 44.9%) 確定3発
ゴールドラッシュ(28.5 ~ 33.3%) 乱数3発 (0.2%)
ドラパルト特化メガネドラパルト
10万ボルト(76.3 ~ 90.8%) 確定2発
りゅうせいぐん(82.6 ~ 97.5%) 確定2発
シャドーボール(51.2 ~ 60.8%) 確定2発
ウォッシュロトム特化メガネウォッシュロトム
ボルトチェンジ (92.7 ~ 110.1%) 乱数1発 (50%)
ハイドロポンプ(36.2 ~ 42.5%) 確定3発
ボーマンダメガネボーマンダ
ぼうふう(68.1 ~ 80.1%) 確定2発
カイリュー特化ハチマキカイリュー
ノーマルテラスしんそく (57 ~ 68.1%) 確定2発
ドラゴンクロー (57 ~ 68.1%) 確定2発
ドラパルト特化ハチマキドラパルト
ドラゴンアロー(66.6 ~ 79.2%) 確定2発
ドラゴンテラスドラゴンアロー(88.8 ~ 105.3%) 乱数1発
苦手なポケモン
ドラパルトドラパルト
特殊、おにび祟り目、みがしば、コイツの全型をメタれるポケモンが居たら教えてほしいくらいです。初手で出てくる場面が非常に多いです。
カイリューカイリュー
ドラパルト同様の理由。また初手ナイーブフォルムで対面すると積みの起点にされたりします。しかし変身後はマルチスケイルの上からビルドアップ→れいとうパンチでH172までマルチスケイルを貫通して確殺します。
ヘイラッシャヘイラッシャ
無理です。こいつを倒すためだけに、いのちのたまくさむすびイルカマンが存在するくらい、現環境の水受け最強ポケモンです。イルカマンはC106もあるので珠結びであれば、確定2発に落とし込めます。
相性の良い味方・構築例
アーマーガアゴツゴツメット、アーマーガア
イルカマンが初手に誘うポケモンNo.1のマスカーニャを安定後出しできます。悪テラスは知らん。タスキ型のトンボ返りにあわせたり、スカーフ型、ハチマキ型へ後出し、後攻とんぼがえりで最強イルカマンを爆誕させます。
最遅アーマアガアを使うことでドドゲザンへ後出しし、後攻トンボ返りを行うことでドゲザンからイルカマンを守れます。
パーモットアタッカー型ちくでん、パーモット
イルカマンを初手で誘うポケモンNo.2の水ロトムへ後出し、こだわっていた場合、ボルトチェンジを交代でしばり、一致インファイトやドオー交代読みれいとうパンチで交代先へダメージを与え、変身イルカマン+負傷敵一体で試合を3.5対2.5(イルカマンは1.5体分)で始めます。
珠でんきテラスタルでんこうそうげきをすることでHB特化ラウドボーンを116 ~ 140 (54.9 ~ 66.3%)確定2発 をすることで後受けを許しません。本来イルカマンで突破不可能なてっぺきアーマーガア、ヘイラッシャへの役割補完もできる点も見逃せません。
さいきのいのりでは、変身後のイルカマンをふっかつさせることができます。(テラスは無理)ただしこの動きはハチマキ型のときにより一層かがやきを見せます。
以上の二体はイルカマンの特性のデメリットを逆手にとり、相手の初手をしばり有利に試合を始めることができる非常に相性の良いポケモンだと思います。4桁に入るまではこれで楽に勝てます。その先は知りません。
デカヌチャンサポート型、デカヌチャン
ステルスロック、でんじは、アンコールはたきおとす、などでイルカマンの一貫を通します。ようきS228振ることで最速90族を抜き、非常に似ているビルドコノヨザルをビルドタイミングでアンコールし、一生ビルドアップしかできないただのサルにします。
オーロンゲ壁貼り、オーロンゲ
両壁、もしはひかりのかべを貼ることで、壁コノヨと同様の動きをして全抜きを図ります。両壁、ひかりのかべともに試しましたが、2体を選出する関係上全抜きを求められることが多く、両壁が光る場面が見られたため、私は両壁を推奨します。
初手で誘うドラパルトへの交代先として優秀であり、イルカマンとの相性も良いと思います。
ちょうはつを採用することで、イルカマンへの状態異常技を避け繋げます。交代読みおにびが最悪です。しかしビルド2回詰めればチャラにできます。でんじははジェットパンチがメインウエポンであることからどうにかなる場面がありました。キノコのほうしは無理です。一緒に泣き寝入りしましょう。
さいごに
ポケモン自体に長いブランクがあり、ほぼ1からスタートしている拙い私の育成論をここまで読んでいただきありがとうございました。シーズン2の結果、頂いたコメントを踏まえ修正していく所存です。