デカヌチャン- ポケモン育成論SV

はじめに

あけましておめでとうございます。ロマンです。

現在、ランクマッチのシングルで、自身でも育成論を投稿したポットデス（育成論SV/954）を使用していますが、起点作り要員を色々と検討した結果、デカヌチャンに辿り着きました。

デカヌチャンの育成論は既に10本程度投稿されておりますが、アタッカー起用の論、または起点作り型でもきあいのタスキを前提とした論がほとんどで、厚く耐久に振ったサポート特化のデカヌチャンの論はまだ無く、差別化できていると判断したため、本論を投稿いたします。

至らぬ点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

• 特化（性格補正↑＋努力値252振り）、最速、準速などの呼称を使用します
• ダメージ計算は、スマホアプリ「ポケマネ」を使用しています
• HP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さをそれぞれH,A,B,C,D,Sと表記させていただきます。
• 理想個体は31-31-31-31-31-31とします

デカヌチャンについて

本作にて初登場したはがね・フェアリータイプのポケモンで、威力の高い専用技デカハンマーにより、攻撃種族値は控えめながら陽気ガブリアスのげきりん以上の決定力を出すことができます。加えて、相手の特性を無視できるかたやぶりにより、ミミッキュのばけのかわを貫通して一撃で倒すことができるとも話題になりました。

一方で、かたやぶりは従来アタッカー気質のポケモンに配られることが多く、サポーターにかたやぶりが搭載された例は過去作を見てもクリムガンとタスキステロ型のドリュウズくらいしかありません。それらと比較してもデカヌチャンはでんじはやアンコールなどのサポート技が充実しているため、オンリーワンの性能を持ったサポーターになれる可能性を秘めています。

採用理由

• かたやぶりによる独特な性能のサポーター
• デカハンマー搭載のアタッカー型も多いため、初見殺し性能も高い

性格、努力値振りと調整意図について

主に先発で投げることを想定し、どのような攻撃も最低１回は耐えるための調整をしています。

特性・持ち物について

特性は前述の通り、かたやぶりで確定です。サーフゴーキョジオーン相手に麻痺を撒いたり、エーフィブリムオン相手にステルスロックを撒いたりと、相手の特性に阻まれずに役割を遂行することができます。

持ち物は、先発でガブリアスや地面テラスタルセグレイブと鉢合わせた際でも行動を保証できるふうせんとしました。じしんとドラゴン技が無効なので、ふうせんを割るための弱い行動を選択せざるを得ず、それを更にアンコールで縛る動きが可能です。クッション気味の運用まで考えるならシュカのみも候補です。

なお、元々は防御に厚く振ってようきガブリアスのじしんを耐える調整で運用していましたが、いのちのたまなどを持っていると調整が意味を成さず、そのまま後続まで崩されることがあったため、持ち物で補うこととしました。

技構成

• 確定技

• 準確定技

• 選択技

テラスタル考察

このポケモンにテラスタルを切ることはまず無いため何でも良いのですが、強いて言えばじめんタイプをかわせるひこうや、ほのおタイプを半減で受けられ、地面タイプが弱点でないみずあたりが候補になるかと思います。

与ダメージ計算

雀の涙ほどのダメージしか出ないので、倒せる可能性がある相手のみ記載します。

• がんせきふうじ

H252ウルガモス 54.5〜64.9%

• じならし

B4ゲンガー 41.5〜48.9%

• アイスハンマー

B4サザンドラ 35.9〜43.1%
B4ドラパルト 47.9〜56.4%
B4ガブリアス 63.4〜76.5%
HB特化ガブリアス 42.8〜52.1%

• じゃれつく

B4サザンドラ 107.8〜129.3%
B4ドラパルト 62.6〜74.8%
B4ガブリアス 45.9〜55.7%
HB特化ガブリアス 28.8〜34.4%

被ダメージ計算

• 物理方面

A特化コノヨザル
　インファイト 58.1〜69.1%
　ドレインパンチ 36.1〜42.9%
A特化こだわりハチマキカイリューほのおのパンチ 81.7〜96.3%
A特化ちからもちマリルリ アクアジェット 24.1〜28.8%

• 特殊方面

C特化サーフゴー
　ゴールドラッシュ 47.6〜56.5%
　シャドーボール or ゴールドラッシュ２発目 31.9〜38.2%
C特化メガネサザンドラだいもんじ 83.8〜99.5%
C特化いのちのたまウルガモスほのおのまい 83.2〜99.5%
C特化ウォッシュロトムハイドロポンプ 37.7〜44.5%
C252ドラパルトだいもんじ 44.0〜52.4%

苦手なポケモン

アンコールが刺せない相手、刺さっても痛手にならない相手は基本的に厳しいです。

• はらだいこマリルリ

はらだいこ→アクアジェットとされると、はらだいこに対しアンコールできないため、格好の積みの起点となってしまいます。

• ラウドボーン

大抵居座られてフレアソングを打たれ続ける上に、素早さを下げてもさほど影響がありません。さっさと引いて裏に任せましょう。

• HBガブリアス

風船が割れてなければ無効からの有効打は無いのですが、こちらからの遂行速度も非常に遅いので、ガブリアス側が交代を絡めるとステロ＋まきびし３回を許してしまいます。そのため筆者は最近、遂行速度を意識して攻撃技をじゃれつくにして運用しています。

相性の良い味方・構築例

• ウォッシュロトム

上記の２体に強く、デカヌチャンの弱点であるほのお・じめんに対しても補完が取れており、逆にウォッシュロトム唯一の弱点の草タイプに抵抗があります。サイクルを回しても良し、わるだくみを搭載して積みエース運用するも良し。

• 各種積みエース

元々はポットデスのための起点作り要員が出発点でした。タイプ相性的にはカイリューボーマンダあたりが良さそうです。

以上で本論を終わります。ご覧いただき、ありがとうございました。