はじめに
りぎたかです!SV4本目の育成論の投稿になります!
今回は先日ついに解禁されたエースバーンの育成論です。
SVでは新ポケモンやテラスタルの傾向など、まだまだ把握しきれていないことが多々あるため、甘いところが多々ありますが、ぜひ最後までご一読いただければと思います!
※本論執筆時点ではランクマッチ未解禁のため、カジュアルバトルでしか使用不可能ですので、ご注意ください。また、準伝・パラドックスポケモンが使用可能な環境を想定しています。
以下テンプレ
・この育成論では、HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さについて、H/A/B/C/D/Sの略称で表記します。
・個体値は特に記載がない限り6v理想個体とします。
・一部、略語や専門用語を使用します。
・ステータス変化については↑↓で表記します。(例:剣舞でA↑↑)
・ダメージ計算の際、確定n発/乱数n発(x%)等の表記を用います。
エースバーンエースバーンについて
第8世代で初登場した、物理アタッカー向けのほのお単タイプ 。
種族値はH80/A116/B75/C65/S119 合計530と、高速物理アタッカー向けの種族値配分となっています。
ダイマックス環境の前作では、突如最強の夢特性リベロが解禁され、専用技のかえんボール、高火力のとびひざげり、リベロを活かしたふいうちなどなど、優秀な技範囲とともに、対戦環境を一瞬にして激変させたポケモンです。
相手に合わせて最適な攻撃・耐性を変える…そんなスーパーヒーローじみた活躍を見せたエースバーンですが、強すぎたためか今作ではリベロが弱体化してしまいました。
SV環境下では、先輩としてマスカーニャが大活躍しています。
マスカーニャは、襷+しんりょくによる高火力トリックフラワー型、スカーフ+変幻自在による奇襲&偵察型での運用が多いように、似通った性能であるエースバーンも、基本的には同じような役回りが想定されます。
概要・コンセプト
前述の通り、リベロ弱体化で自身の最大の強みを失ったものの、一方でテラスタルによるタイプの切り替えや、剣舞という優秀な積み技を習得しています。そこで本論では、
- 高いSと襷+剣舞&ふいうちによる抜きエース
- テラスタル悪による疑似リベロ
- 悪に堕ちる
この3つを軸とした構築としています。
剣舞+不意打ちは、過去世代から読みが必要なものの強力な組み合わせです。
攻撃すると不意打ちが飛んでくる、攻撃しなければさらに積まれるかもしれないという、相手に心理的な負担をかけつつ択勝負を仕掛けられる点が強みです。
特性:もうかorリベロ
もうかはHPが1/3以下の時にほのおタイプの技が1.5倍になる という、御三家おなじみの特性です。
エースバーンは高速低耐久な種族値のため、襷+炎技との相性に優れていることから、汎用性の高いアタッカーとしたいためこちらを採用しました。
一方リベロは、戦闘に出るたび1回だけ自分が出す技と同じタイプに変化する(引っ込めると再発動可能)という特性です。
前作では技を出す度にタイプ変化だったのが、今作では初回のみとなり大幅に弱体化されました。
このタイプ変化ですが、変化技に対しても適用されるため、剣舞から入るとノーマルタイプに変化します。
サーフゴー相手に上から剣舞→ノーマル化でシャドボを透かし起点化、ミミッキュなどのかげうちを封じて上から殴りきる、といった立ち回りが可能で、ギミックとして面白いと思います。
汎用性を持たせるならもうか(本論)、環境に多いサーフゴーミミッキュ等を強く意識する、またはこだわるならリベロ、といった感じでしょうか。
持ち物:きあいのタスキ
おなじみ行動保障アイテム。本論では、襷で耐えて安全に積むことを前提としているため採用しました。
耐久調整が必要ですが、Sを補強してさらなる抜きエース化を行いたい場合は、リベロ+カムラの実の組合せも選択に入ります。
努力値・性格…H12/A252/B4/D4/S236・ようき
本論ではASベースとし、Hを4n+1(ステロ4回耐え)になるよう調整しました。
Sは最速テツノブジン抜き調整です。
テツノブジンに関しては、ブーストエナジーでS抜かれる前提であれば、Aに回しても構いません。
一方、テツノブジンは襷持ちやACを上げる型もあること、終盤のブーストエナジー消費後に対面することを考えると、上を取っておいて損はないと思いこの調整にしています。
基本的にAは補正なしでも十分だと思いますが、リベロ採用時などで少しでも火力を上げたい場合はいじっぱり(A↑C↓)も選択となります。
参考として、ようきS236で抜け、いじっぱりS252で抜けない(かつ、環境で見かける)ポケモンは以下の通りです。
・最速105〜116族
テツノワダチパーモットクエスパトラテツノコウベテツノドクガゲンガーエーフィルガルガン(まひる)テツノブジン
・準速119〜135族
トドロクツキモトトカゲマスカーニャマニューラタイカイデン
・最速スカーフ55〜60族
アラブルタケニンフィアジバコイルリキキリンオーロンゲ
技構成
つるぎのまい
ノーマルタイプ A2段階上昇
今作で新規習得した積み技であり、本論のコンセプトのため、確定採用です。
ふいうち
あくタイプ 威力70 命中100 先制(優先度+1)
本論でのメインウェポンのため、確定採用です。
前作では、リベロでの一致不意打ちが猛威を振るっていましたが、今作ではテラスタルと剣舞の組み合わせにより、実質威力210という前作以上の火力を叩き出すことができます。
相手の変化技には弱いため読みが必要な技ですが、剣舞と合わせて大暴れしてやりましょう。
かえんボール(選択枠)
ほのおタイプ 実質威力180 命中90
エースバーンのアイデンティティである高火力炎技。本論では外す理由がなかったため採用しました。
もうかが発動した場合は、タイプ補正込みで実質威力270となり、こちらも破格の威力です。
10%で相手にやけど、自身が氷の場合は解凍後に攻撃と、地味に追加効果も優秀です。
とびひざげり(選択枠)
かくとうタイプ 威力130 命中90(外した場合は最大HPの半分自傷)
外した際のリスクが大きいものの、火力面が非常に魅力的な格闘技です。
本論では火力安定のため、こちらを採用していますが、外したら死ぬということと、襷との相性の良さから、きしかいせいも選択肢に入ります。
その他(選択枠)
・ニトロチャージ
ほのおタイプ 実質威力75 命中100 S1段階上昇
火力は心もとないものの、追加効果が優秀な技です。高いSを補強してさらなる抜きエース化を目指すなら。
タイプのみ異なるくさわけも新規習得しています。技スペースが悩ましいところですが、水地面で強く意識する相手がいる場合は採用候補となります。
与ダメージ計算
コンセプトであるため、ふいうちのみ剣舞1回+悪テラスタルという条件下で計算しています。その他は素の状態で記載していますので、剣舞(×2)、もうか(×1.5)で計算する際のたたき台としてください。
ふいうち(威力210)
H252サーフゴー (118.5 ~ 140.2%) 確定1発
H252ドラパルト (142.5 ~ 169.2%) 確定1発
H4ミミッキュ (101.5 ~ 119.8%) 確定1発
H252ハバタクカミ (109.2 ~ 128.3%) 確定1発
H252テツノツツミ (61.3 ~ 72.3%) 確定2発
HB252コノヨザル(42.8 ~ 50.2%) 乱数2発 (1.2%)
かえんボール(威力180)
H252サーフゴー (103 ~ 121.6%) 確定1発
HB252アラブルタケ (63.3 ~ 75.2%) 確定2発
H252ドドゲザン (79.2 ~ 93.7%) 確定2発
HB252アーマーガア (65.3 ~ 77%) 確定2発
HB252オリーヴァ (78.9 ~ 94%) 確定2発
HB252ジバコイル (71.1 ~ 84.7%) 確定2発
HB252チオンジェン (71.8 ~ 85.4%) 確定2発
H無振りテツノブジン (69.1 ~ 82.5%) 確定2発
HB252ウルガモス (46.8 ~ 55.2%) 乱数2発 (69.5%)
HB252コノヨザル (36.4 ~ 43.3%) 確定3発
HB252クレベース (44.5 ~ 53.4%) 乱数2発 (23.4%)
B252テツノカイナ(28.8 ~ 34%) 乱数3発 (0.8%)
とびひざげり(威力130)
H無振りサザンドラ (89.8 ~ 106.5%) 乱数1発 (37.5%)
H4イーユイ (126.7 ~ 149.6%) 確定1発
H252ドドゲザン(114 ~ 135.2%) 確定1発
H252バンギラス(121.7 ~ 144.9%) 確定1発
H4トドロクツキ (99.4 ~ 118.2%) 乱数1発 (93.8%)
苦手・苦戦するポケモン
・てんねんラウドボーンドオーヘイラッシャ、ドヒドイデ
積みエースの宿命で、上記3体にはタイプ相性も含めできることがほぼありません。ドヒドイデも同様。
・マリルリ
有効打がなく死亡
・ボーマンダ
いかく龍舞→ダブルウィングで突破されます。南無
・コノヨザル
単純に硬い調整が多いのと、ビルド+食べ残しで確定数をずらされる、挑発で剣舞を防がれる等、苦戦を強いられるポケモンです。
こちらも剣の舞/もうか/かえんボール/あくテラスタルなどの持てる力をすべてぶつける必要があります。
A4コノヨザルのドレインパンチがH28エースバーンに対し確定3発のため、先発対面などで襷が温存されている前提であれば、挑発または攻撃されるまでは剣舞で起点化も狙えます。
・ステロ+流し技持ちカバルドンドオーガブリアス等
襷とタイプ相性の都合上、ステロにはめっぽう弱いです。対策としては、先発に出し突っ張る、キラフロル等によるステロ処理や、別のポケモンで挑発する等、ステロが刺さりにくい薄いポケモンでパーティを固める等、パーティ単位でのサポートが必要になります。
相性の良いポケモン
・キラフロル
キラースピン、どくげしょう、ステルスロックなどによりエースバーンの全抜き体制をサポート。マリルリの上から毒技を放てるのもポイントが高いですね。鉢巻アクアジェットまでなら、少ない努力値配分で耐えます。(B44等)
・ウォッシュロトム
エースバーンの弱点を等倍以下で受けられつつ、ボルチェンで襷潰し&苦手な天然ポケモンたちを処理可能です。こだわりトリックで機能停止なども。
・しっぽ切りミミズズモトトカゲ、壁貼り捨て台詞オーロンゲ
積みアタッカー全般と相性の良いサポーター。
最後に
拙い論にもかかわらず、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
エースバーンがランクマッチで解禁されるのは当分先でしょうが、カジュアルで使っていて気持ちの良いポケモンだったため、育成論を投稿させていただきました。
この子が解禁される頃のランクマ環境は読めませんが、解禁後は環境に合わせて随時修正・更新を行っていきたいと思います。