初投稿です
剣盾でパーティ構築で2件投稿してました。(最終96位)
育成論の方は初めてです。よろしくお願いします。
パフュートン♂パフュートンについてパフュートン♀
SVから登場した序盤ノーマル枠のポケモン。歴代序盤ノーマル枠の中では最も合計種族値が高く配分も悪くない。オス♂とメス♀で姿が変わり、ステータスの配分が微妙に異なっているのが特徴である。
このポケモン数値だけを見るとおっいいな!と思えるのだが、よく調べると覚える技が非常に弱い。
あくび以外にはろくな補助技を覚えず、攻撃面でも技範囲は狭くマイナーなタイプばかりで高威力の技もほとんど覚えないと、あまりに残念な次第である。これのせいでサポート役に回すこともできず、アタッカーにするにも性能が低い。やれる事が非常に少なく型の考察に苦悩し見限ってしまう方も少なくないだろう。
この型について、採用理由
まともな補助技がない以上、受けやサポート役として使うことは厳しく、必然的に微妙なアタッカーの性能を最大限強化して使うしかない。
現在使われているパフュートンは「ほおばる+ボディプレス」で耐久を上げながら打ち合う型が多いらしいが、正直強いとは思えない(個人の感想です)。回復技もなく足の遅いパフュートンでは耐久上昇のメリットを受け辛く、そうまでして上げた+3ボディプレスの火力も、元のB75とタイプ不一致が相まってアイテムなしのA特化すてみタックル以下の火力指数しかない。1ターンとアイテム消費をしてこの程度であり、上を取られれば物理相手でも打ち合いに強いとは言い難く、特殊相手や受けポケモンにはほぼ何も出来ない。ピンポイントで刺さる相手がいたとしても、これではあまりに汎用性が低い。
汎用性を高めるには上を取られてようと特殊相手だろうと多くの対面で打ち合うことが出来て、且つ受けポケモンにも抗える性能を持つことが必要になる。幸い高耐久で弱点の少ない単ノーマルのパフュートンは、環境ポケモンの多くの物理特殊の高火力を1発は耐えれる下地はある。ならば後は足りない攻撃面の強化をしてやれば打ち合い性能は確保することができる。
パッと思いつくのはこだわり鉢巻かいのちのたまを持たせる事だが、鉢巻型はサブウェポン不足のパフュートンとは相性が悪く受けポケモン相手への解答を失うのでNG。いのちのたまは悪くはないが、今回はそれよりも火力上昇幅が高く特性との相性が良い「くいしんぼう+チイラのみ」を採用した。特性によってHP半分以下の発動条件になれば、単ノーマル高耐久のパフュートンならほぼ確実に発動できてローリスクで数値の底上げをすることができる。
これにより耐えて火力を上げて殴り返すを基本として、受けポケモンにはあくびによる対面操作や強引な削り手段のがむしゃらで対応することで汎用性の高い型を実現した。とは言えノーマルタイプゆえ相性有利なタイプはなく所詮は500族以下の数値なため打ち合って勝てる相手はそう多くはない。その反面苦手な相手も少ないので、多くの対面で居座り削りを入れることが出来るポケモンであり、それを目的とした対面構築の駒としての採用理由になる。
持ち物、特性
- 持ち物「チイラのみ」
HP1/4以下になるとAが1段階上昇する
- 特性「くいしんぼう」
HP1/4以下になると発動するきのみをHP1/2以下で発動できる
この合わせによりHP半分以下の条件でAを上げることができる
技構成
- すてみタックル
タイプ一致の高火力技。基本2発耐えるのは厳しく後攻からの攻撃になりやすいため自傷ダメージはさほど気にならない。むしろチイラのみの発動やがむしゃらと好相性。
- じならし
ノーマルの通らない鋼、ゴースト、岩への打点。じしんは覚えない。そこまで鈍足ではないため中速帯相手への対面性能が上がる点は優秀。
- あくび
打点のない相手や上を取れる相手への安定択になりやすい。対面操作しながら裏の相手に+1の火力を押しつけたり、引けないと判断した相手を眠らせたりと器用な立ち回りがしやすくなる。
- がむしゃら
浮いてる鋼や受けポケモンへの強引な打点。これがあるお陰で流されるリスクが少なくなり安定して居座り続けることができる。
候補技
- じゃれつく
基本はあくび、もしくはすてみタックルとの選択になる。環境にゴーストが多くすてみタックルの通りがそこまで良くないこと、ドラパルトサザンドラコノヨザルへの打点になる。ただ抜群じゃれつくと等倍すてみタックルの威力が同じであり、鬼火身代わりドラパルトやコノヨザルはあったとしても厳しいためそこまで必要性はない。採用するならフェアリーテラスタルと併用して使うべきか。
テラスタル
タイプ上苦手な相手は少なく削れることも利点につながるこの型では耐性変化の旨みはなく、攻撃面もサブウェポンが威力の低いじならししかないため、このポケモンにテラスタルは基本使わない。使うとしても火力のリーチを伸ばせるノーマルで良いので厳選が楽。
じゃれつく採用時はフェアリーにすると良いだろう。
努力値、調整
環境トップの高火力を耐えてから殴り返すをコンセプトにしているため、耐久調整を最優先にして、微量なS調整、残りをAにできるだけ高くなるようの順で調整していく。
※すべて性格はいじっぱり
- パターン1
パフュートン♂パフュートン♂
H108-A244-B4-c-D108-S44
HB:特化ドラパルトの鉢巻ドラゴンアロー耐え
HD:臆病サザンドラの眼鏡りゅうせいぐん高乱数耐え(6.25%)
S:じならし一回で準速サーフゴー抜き
A:余り、無振りサザンドラを+1すてみタックルで乱数50%
耐久値を必要最小限に最もAを高めた調整
乱数を1つ甘えてHからSに16回せば準速セグレイブ抜きになる(以下の調整も同じ)
- パターン2
パフュートン♂パフュートン♂
H108-A172-B4-c-D180-S44
パフュートン♀パフュートン♀
H140-A252-B12-c-D60-S44
HB:同上
HD:特化サーフゴーの眼鏡ゴールドラッシュ耐え
臆病サーフゴーの2連ゴールドラッシュ高乱数耐え
S:同上
A:+1じならしでH252サーフゴー高乱数2発(86.3%)
H4セグレイブを+1じならし→+1すてみで高乱数
特殊耐久をもう少し高めてサーフゴーまで意識した調整
♂♀ともに調整可能
- パターン3
パフュートン♂パフュートン♂
H252-A12-B164-c-D36-S44
HB:特化ドラパルトのテラスタル鉢巻ドラゴンアロー高乱数耐え(6.25%)
陽気イルカマン(マイティ)の鉢巻ウェーブタックル高乱数耐え(6.25%)
特化カイリューの鉢巻げきりん耐え
特化セグレイブのつららばり5発→こおりのつぶて耐え
HD:パターン1と同じ
S:同上
A:余り、+1じならしでH4サーフゴー高乱数2発(98%)
環境に合わせて物理耐久を上げるとしたらここまで必要かと
火力がだいぶ下がるので打ち合い性能は低め
♀で調整すると乱数1つ分くらい悪くなる
与ダメージ計算
全てチイラのみ発動前提の+1で計算します
パターン(1)、(2)、(3)
- すてみタックル
無振りガブリアスガブリアス
(1)80.3~95%
(2)75.4~89%
(3)64.4~77%
H252ウォッシュロトムロトム
(1)84.7~100%(6.25%)
(2)80.2~94.2%
(3)68.7~80.8%
無振りサザンドラサザンドラ
(1)91.6~108.3%(50%)
(2)86.2~102.3%(12.5%)
(3)74.2~88%
H4ウルガモスウルガモス
(1)122.9~145.3%
(2)115.5~136.6%
(3)99.3~117.3%(93.7%)
H4マスカーニャマスカーニャ(はたきおとす後±0)
(1)82.8~97.3%
(2)77.6-91.4%
(3)67.1-78.9%
紙耐久のポケモンはだいたい確1
並以上の耐久は一撃では厳しいところ
対受けポケモン
がむしゃら後に押し切れるかどうかの判断のため実数値で表記
HBヘイラッシャヘイラッシャ(てんねん)
(1)61~73ダメージ
(2)58~70ダメージ
(3)51~60ダメージ
HBアーマーガアアーマーガア
(1)49~58ダメージ
(2)46~54ダメージ
(3)39~47ダメージ
- じならし
H252ドドゲザンドドゲザン
(1)38.6~46.3%
(2)37.6~44.4%
(3)31.8~37.6%
H4サーフゴーサーフゴー
(1)61.3~72.3%
(2)56.4~67.4%(±0→+1で約70%落ち)
(3)49~58.8%
H252ジバコイルジバコイル
(1)94.9~112.9%(68.7%)
(2)88.1~106.2%(31.2%)
(3)76.8~92.6%
無振りゲンガーゲンガー
(1)105.1~124.4%
(2)99.2~117%(87.5%)
(3)84.4~100.7%(6.25%)
- じゃれつく
無振りドラパルトドラパルト
(1)109.2~128.8%
(2)103~121.4%
(3)88.3~104.2%(25%)
被ダメージ計算
- 物理
特化カイリューの鉢巻げきりん
(1)(2)108.5~128.1%
(3)82~97.2%
同上しんそく
(1)(2)48.2~57.2%
(3)36.4~44.3%
特化ドラパルトの鉢巻ドラゴンアロー
(1)(2)84.4~99.4%
(3)63.5~75.5%
特化マスカーニャの鉢巻トリックフラワー
(1)(2)82.9~97.9%
(3)62.6~74.4%
同上はたきおとす
(1)(2)76.8~90.4%
(3)58.8~69.1%(アイテムあり→なしで約90%落ち)
特化マリルリのじゃれつく
(1)(2)59.2~70.8%(+アクアジェットを約90%耐え)
(3)45.6~53.8%
同上ばかぢから
(1)(2)106.5~125.6%
(3)80.1~94.9%
A252ガブリアスのじしん
(1)(2)54.2~63.8%
(3)41.4~48.8%
特化ドドゲザンのドゲザン
(1)(2)51.2~60.8%
(3)39.1~47%
無振りヘイラッシャのウェーブタックル
(1)(2)42.7~51.2%
(3)32.2~38.7%
- 特殊
特化サーフゴーの眼鏡ゴールドラッシュ
(1)(3)90.4~107%(43.7%)
(2)84.4~99.4%
C252サザンドラの眼鏡りゅうせいぐん
(1)(3)84.9~101%(6.25%)
(2)79.8~93.9%
同上あくのはどう
(1)(3)52.7~62.3%
(2)48.7~57.7%
C252ウルガモスの+1だいもんじ
(1)(3)76.8~90.4%
(2)71.3~84.4%
同上+1ほのおのまい
(1)(3)55.7~66.3%
(2)51.7~61.8%
特化ジバコイルのアナライズ10万ボルト(≒特化眼鏡ウォッシュロトムの10万ボルト)
(1)(3)58.7~69.3%
(2)54.2~63.8%
C252ゲンガーのヘドロばくだん
(1)(3)41.2~48.7%
(2)38.1~45.2%
苦手なポケモン
- コノヨザルコノヨザル
最も苦手な相手です。すてみタックルもあくびも効かない、じならしも、ふんどのこぶしやまけんきで火力を上げられてしまうため打てない。じゃれつくがあっても全く歯が立たない相手なので、見せ合いの段階でいたら選出を控えるか、全く誘わないように周りをコノヨザルに強いポケモンで固める必要がある。
- ラウドボーンラウドボーン
がむしゃらの効かない受けポケモンであり、高確率で鬼火や身代わりを搭載してるため機能停止させられてしまう。上は取れているので最悪あくびで流しつつ裏のポケモンにがむしゃらを当てる動きは取れるため、見せ合いの時点で即選出を控えるという程ではない。
- ドラパルトドラパルト
クリアボディでじならしのS低下を無効にされてしまい、じゃれつくを採用しないと有効打に乏しい。また最近たべのこし持ちの鬼火身代わりの型が非常に増えており、完全に嵌められてしまう。選出段階では型の判別ができないので、ドラパルト入りに出す場合は後出しからこの型に対応できるポケモンをセットで選出する必要がある。
相性の良い味方・構築例
このパフュートンは対面構築の駒としての型なので、味方も対面性能の高いポケモンを採用すると良い。
ちなみに対面構築とは、今回この型が目指したような幅広い相手に対応できるポケモンばかりを採用して交代をあまりしないで戦うパーティの事です。広い技範囲を持ったポケモンや、襷持ちやミミッキュなど行動補償を持つポケモン、起点作りをできるポケモン、起点作りから繋いで全抜きを狙うポケモン、広い範囲を受けて嵌めれるポケモン、などが良いでしょう。
- ドラパルトドラパルト
相手のドラパルトや壁コノヨザルに強く出れるよう、特性すり抜けのSの速い型が良い。襷や球、鉢巻や眼鏡、たべのこし型などどれも強力。ドラパルトに飛んでくるゴースト技にパフュートンを無償で繰り出せる相性関係も良い。
- ミミッキュミミッキュ
対面構築といえばこのポケモン。パフュートンの足りない火力による討ち漏らしを先制技かげうちで処理できる点も優秀。無難に球持ちでも良いが、パフュートンと互いに受けにあまり強くはないのでたべのこ持ちのでんじは呪い身代わり痛み分けのような型も対面性能が高く強い。
以上になります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。