はじめに
○個体値は6V前提です。
○ダメージ計算は、ポケモントレーナー天国様のツールを使用しています。
ギャラドスについて
初代で登場し、常に一定の地位に居続けるポケモンですので、詳しい説明は必要ないでしょう。特性いかく込での優秀な耐久、特化時の実数値194という高い攻撃により、メガシンカが登場した現在でも最も素で愛用されるポケモンのひとつです。種族値から、物理アタッカーとして運用するのが最適であるのは誰の目から見ても明らかです。
しかし、物理-特殊の切り離された4世代以降も水面下で暗躍するのが、今回紹介する特殊ギャラです(執筆時でギャラ中の0.4%)。。
注意事項
主に、何らかの縛りプレイ(好きなポケモンの使用、タイプ統一、世代統一等)により、水-飛行のタイプや特殊アタッカーが欠けている時に補完的に採用されます。あるいは、スタンパにおいて、下で述べる仮想敵への奇襲要因です。ただし、受けにきた物理受けを突破するだけであれば、特殊ボーマンダやメガガブリアスの方が数倍活躍するでしょう。
あくまで物好きや特殊な事情による使用を前提としています。ゴツメよりは使いやすいですが、ヒコウZ(とびはねる)には数値上かなり劣ります。それを理解した上で、ご一読&コメントしてください。
役割
○本来の主な役割対象も範囲に入れつつ、抜き性能の代わりに、役割破壊を遂行する。
- 範囲拡大
すべてのエアームド
すべてのハッサム
ナットレイ(防御特化)
その他弱点の付ける物理受け
- 範囲縮小
対砂パ性能
アシレーヌやカプ・テテフ等の低防御、高特防ポケモン
龍の舞を積めば勝てたポケモン
■採用の利点・欠点
型バレさえしなければ、本来の役割対象(メガルカリオ等)から引いてきた物理受けを処理できる。また、広い技範囲により、特殊マンダよりも技の択が多い。一方で砂パ(もといバンギラス)およびフェアリー系統への対策を別途組み込まなければならない。
- 差別化(比較?)
前提として、エース採用ではないため、メガシンカポケモンとの差別化は案外とします。
■ポイント:威嚇、タイプ(水・飛行)、技範囲、補完枠
●ボーマンダ、、カイリュー、バンギラス、ガブリアスなどの物理>特殊で大文字を覚えるポケモン
タイプ耐性、耐久、威嚇の有無によるサイクルの回しづらさで差別化できる。ボーマンダは威嚇を持つが、一貫の切りやすい電気弱点と、無効化できない氷・妖弱点の差は大きい。これらは特殊型や両刀であっても補完枠でなく、起点を作ってエース運用すべきポケモンたち(特攻種族値が高いため)。
●耐性・耐久に優れた飛行or浮遊の物理<特殊のポケモン(炎技or格闘技習得可)
サンダー:熱風を覚えるが、一貫の切られやすい電気技がメインウエポンで、特殊飛行技を覚えない。めざ氷の指数はギャラドスの冷凍ビームと大きな差がない。物理受けとして比較するなら、対象はゴツメギャラ。初心者には入手・厳選も難しい。
ボルトロス:きあいだまを覚え、当ギャラの仮想敵の多くを相手に取れる。わるだくみ、こうそくいどうにより抜き性能も高い。タイプを問わない、電気の一貫を切りたいなら断然こちらだが、水タイプの耐性や威嚇により差別化は可能。初心者には入手・厳選も難しい。
テッカグヤ:メインウエポンの指数は差がない。サブウエポンの火力は上だが、でんじはやちょうはつは使えない。炎耐性、毒耐性、特性の差、入手難度の違いで使い分け。
ヒートロトム:鬼火による物理耐久は優秀。水への対策やかたやぶり地震への対策が出来ているなら、性能は上。
※いずれも、水のウエポンがないことによる役割範囲での差別化をしていくことになる。例:対Rガラガラ、ウルガモス、カバルドン
特性
型によりいかくで確定。
持ち物
たつじんのおび
役割を果たしやすいのはこちら。
特攻無振りのメガボーマンダの実数値を少し上回るくらいになる(実質実数値147)。
ヒコウZ
命中不安のぼうふうを採用し、草タイプへの役割を重く見るならZもあり。
メガヤドランの突破が可能になる。
威力上昇は110→185と大きくない。
こだわりメガネ
実質実数値184で、火力としては十分になる(特攻種族値115相当)。
サイクル意識での読みが必要で、命中不安技の採用がしづらい。
ゴツゴツメット
物理アタッカーを重く見るなら。簡単な考察は>>2->>3参照。
性格
足りない火力を水増しするため、ひかえめ推奨。
ゴツメなら図太いなど。
努力値・実数値
197(212)-*-100(4)-123(252)-121(4)-106(36)
特攻にぶっぱすることで確定数が変わるため、252振り確定。
素早さは無振り85族(105)抜き調整。準速50族(102)も抜ける。
余りを耐久に。
85族には、クレセリア、スイクン、カプ・レヒレなどの耐久が多く役割が持てないが、捨て際やラス1時に可能性を持たせるため。必要なければ、準速50族抜き抜き(104)にとどめても良い。
技[威力/命中(指数)]
- 確定
だいもんじ 110/85 (13530)
受けに来る鋼や草への打点。
炎技は物理型との大きな差別化点のため必須。
れいとうビーム 90/100(11070)
相手のガブリアスやボーマンダなどは居座ることも多いので必須。
- 選択優先
ぼうふう 110/70(20295)
ヒコウZ採用時、あめふらしとの同時採用時は優先。
ヒコウZの指数は34132。メガネの場合、命中込期待値は21309にしかならない。
ハイドロポンプ 110/80(20295)
一致のメインウエポン。ぼうふうを採用しないならこちら。
炎・氷・水で、水タイプ以外の相手に等倍以上を取れる。
ねっとう 80/100(14760)
物理への牽制。
命中不安技が多いため、安定打が欲しいなら。
- 選択
じしん100/100(13000)
地面4倍相手には、攻撃下降でも致命傷。
抜群相手にはじしん>ハイドロポンプ。
10まんボルト 90/100(11070)
水に対する有効打。ただし、打ち勝てる相手は少ない。
どくどく
ポリゴン2や毒の効く耐久or積みポケへの置き土産に。
命中は90なので外す可能性もある。
ちょうはつ
起点を嫌うなら。
ただし、素早さは遅いので、多くの相手に上を取られる。
○指数について
実数値*威力で算出しています。
ダメージ感覚の例
・メガギャラドス特化たきのぼり 24840
・ゲッコウガ準ハイドロポンプ 25575
・メガボーマンダ準じしん 19700
・同上すてみタックル 42552(つよい)
このギャラドスの打点は、決して高くないが、低すぎることもないと分かります。
ダメージ計算
たつじんのおび込み。
メガネは1.25倍のダメージ(80%-100%[乱1]→100%-125%[確1])。
ポケモン名にかかる数値は努力値。
特化=補正込みHDぶっぱ個体。
▲=打ち負ける(タスキ、調整個体非考慮)。参考程度に。与・被ダメ両方参照。
- 与ダメ
だいもんじ(13530)
・HP252ナットレイ 100.5%-119.3%[確1]
・HP252メガハッサム 116.3%-138.4%[確1]
・HP252エアームド 79.6%-94.7%[確2]
・HP252テッカグヤ 50.4%-59.8%[確2]
・▲HP252メガメタグロス 50.2%-60.4%[確2]
・メガルカリオ 94.4%-112.4%[乱1(68.8%)]
・▲HP252メガクチート 68.7%-80.8%[確2]
・▲HP252ジャローダ 59.3%-69.7%[確2]
・HP252カプ・ブルル 61%-71.7%[確2]
・▲HP252カプ・ブルル(チョッキ) 40.6%-48.5%[確3]
・▲HP252ジバコイル 63.8%-75.7%[確2]
・HP252モロバレル 55.2%-66%[確2]
・HP252メガボスゴドラ 51.9%-62.1%[確2]
・▲HP252ギルガルド 44.3%-53.2%[乱2(22.7%)]
・抜群ゲッコウガ 91.1%-109.5%[乱1(50%)]
れいとうビーム(11070)
・ガブリアス 104.9%-125.6%[確1]
・メガボーマンダ 110%-130%[確1]
・HP252ランドロス 103%-122.4%[確1]
・▲HP252ボルトロス 54.3%-64.5%[確2]
・HP252バルジーナ41%-48.8%[確3]
・特化グライオン 81.8%-97.8%[確2]
・▲サザンドラ 56.2%-65.8%[確2]
ハイドロポンプ(20295)
・メガバシャーモ 117.4%-140.6%[確1]
・▲ミミッキュ 46.9%-56.1%[乱2(84%)]
・▲カプ・テテフ 40%-47.5%[確3]
・▲カプ・コケコ 55.8%-66.2%[確2]
・ゲッコウガ 28.5%-34%[乱3(0.93%)]
・HP252カバルドン 93.9%-110.6%[乱1(62.5%)]
・HP252マンムー(チョッキ) 70.9%-83.8%[確2]
・HP252Rガラガラ 108.9%-130.5%[確1]
・蝶の舞ウルガモス 63.1%-73.7%[確2]
じしん(13000)
・▲HP252ジバコイル 100.5%-119.2%[確1]
・HP252ヒードラン 94.4%-114.1%[乱1(68.8%)]
・▲メガゲンガー 88.8%-105.1%[乱1(25%)]
・HP252Rベトベトン 58.9%-70.2%[確2]
10まんボルト(11070)
・▲HP252カプ・レヒレ 37.8%-46.3%[確3]
・HP252マリルリ48.7%-57.9%[乱2(96.5%)]
・HP252ギャラドス 83.1%-100%[乱1(6.3%)]
・メガギャラドス 39.4%-48.2%[確3]
・▲HP252アシレーヌ 39.5%-47.5%[確3]
・HP252ドヒドイデ 41.4%-49%[確3]
・▲メガサメハダー 82.7%-97.9%[確2]
・HP252メガヤドラン 41.5%-49.5%[確3]
Zぼうふう(34132)
・HP252メガヤドラン 63.8%-75.7%
・特化メガヤドラン 44.5%-52.4%
・▲HP252ポリゴン2 39.5%-46.8%
・▲特化ポリゴン2 28.1%-33.3%
・HP252メガフシギバナ 99.4%-116.5%[乱1(87.5%)]
・ジャローダ 149.3%-177.3%
・HP252カプ・ブルル(チョッキ) 85.8%-101.6%[乱1(6.3%)]
●その他は指数の比較で
- 被ダメ(特筆のない限り全て特化を仮定)
物理
・ガブリアス 威嚇げきりん 46.1%-54.8%
・メガバシャーモ 威嚇ストーンエッジ 59.8%-71%
・▲メガサメハダー 威嚇かみくだく 47.7%-56.8%
・メガルカリオ インファイト49.7%-58.8%
・メガボーマンダ すてみタックル 88.8%-105%
・ランドロス いわなだれ 62.9%-74.1%
・マリルリ ハチマキじゃれつく 86.8%-102.5%
・メガギャラドス 竜舞こおりのキバ 42.6%-50.2%
・ギャラドス 竜舞Zとびはねる 88.8%-105%
・(チョッキ▲)テッカグヤ いわなだれ 48.7%-57.8%
・▲メガメタグロス しねんのずつき 64.4%-76.1%
・▲メガクチート じゃれつく 88.8%-105%
・(チョッキ、準速▲)カプ・ブルル ウッドハンマー 68.5%-81.2%
・(威嚇無▲)ランドロス Zそらをとぶ 108.1%-127.9%
・▲ミミッキュ じゃれつく 40.1%-47.7%
・(威嚇以外▲)ゲッコウガ ダストシュート55.3%-65.9%
・(威嚇以外▲)マンムー がんせきふうじ 45.6%-54.8%
特殊
・ゲッコウガ Zくさむすび 64.4%-76.1%
・蝶の舞ウルガモス Zぼうふう 89.3%-105.5%
・ヒードラン Zソーラービーム 60.4%-71%
・▲ジャローダ リーフストーム42.6%-50.7%
・▲ギルガルド シャドーボール 42.6%-50.2%(Z 84.2%-99.4%)
・(スカーフ以外▲)サザンドラ メガネりゅうせいぐん 89.8%-105.5% =Z技
・▲カプ・テテフ 素サイコキネシス 42.6%-50.7% ≒ムンフォ
・▲カプ・レヒレ ムーンフォース36.5%-43.1% 無補正確4
・▲カプ・レヒレ 瞑想ムーンフォース54.8%-64.4%
・▲アシレーヌ ムーンフォース 44.1%-52.2%
※威嚇が入ることで確定数が変わるのが暗算で明らかなものは、威嚇なしです。
- 防御面の調整
(HP175(36)-防御121(172))で、以下のポケモンを受けられる。
・メガクチート 威嚇込みじゃれつく→ふいうち
・カプ・ブルル 威嚇込みウッドハンマー×2(乱数2(6.3%))
・マンムー がんせきふうじ×2(乱数2(5.1%))
特防を薄くする(1割ほど耐久が下がる)なら、この調整もあり。
さいごに
以上で本論は終わりです。
本来の型よりは、やはり劣りますが、それなりにやれることはご理解頂けたかと思います。
特に、鬼火等やリフレクター、ちょうはつなどを透かせるのがこの型の強いところだと思います。再戦の多いレート上位では、扱いづらさがありますが、1400〜1800帯では、一定の活躍が期待できます。みなさまの刺激的なギャラドスライフを願って。