今回育成論を投稿させていただく大天使と申します。
前置き
- お互いに理想個体を想定しています。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをお借りしました。
- 不要との声が多ければ削除します。
- HBS等の略語を用います。
- 考察は以下、常体で行います。
- 投稿当時のコメント欄で長いとの意見が多かった為、より最低限度の内容だけ見たい人と広く知りたい方、両者を住み分ける為に育成論を細分化しました。
こちらは主題のみを載せ最低限度の内容だけ引き出せるようにした代わりに、付けカスタマイズ案や、鋼技の威力などといったサブの情報をフォーク機能を使い別途に纏めました。
このハガネールをより深く知りたい方や特定のデータが必要な場合はそれらに特化したこのフォーク論をお使い下さい。
育成論サンムーン/921
オボンのみを持たせる理由
・低い特殊耐久を補うことで、スカーフテテフなどを受ける最低限度の耐久を確保する。
・発動時にはH振りだけでHB特化クレセを凌ぐ超高耐久を発揮できる為、役割破壊の予防線に役立つ。
・舞ミミッキュのZシャドクロ+シャドクロを受ける。
・ガブの地震を2回耐えるため、物理なら一致弱点技持ちとの撃ち合いも期待できる。
強み・採用理由
補充枠としてのハガネールの長所
- 11個の耐性と、上記の耐久による繰り出し性能
⇒【オボン込みでガブの地震を2耐えする耐久で一回の役割破壊で崩されにくい。】
- 電気無効枠
- vsミミッキュ・コケコ性能⇒【オボンのみ込みで舞ミミッキュのZシャドクロ+シャドクロやカプZ+マジシャ×2を耐える。】
- 高いタイマン・ストッパー性能、炎や格闘への奇襲⇒【頑丈と上記のB、一致低耐久弱点相手を確1〜確2に出来る火力により対応範囲が広い。】
- 安定性と流し性能の高いステロ撒き…【流し性能はナットやドランなどに負けるが、弱点相手でも撒ける遂行力が魅力、最後まで腐りにくい】
- 最低限の特殊耐久とテテフ・ウツロイドなどへの受け
短所
- 火力は技範囲で補っており、A85で役割遂行の火力が足りない場合があること
- 物理受けやカバ等にはステロを撒くくらいしか仕事が出来ないこと
- 眼鏡込みの火力を受けきれない特殊耐久
- 回復ソースの無さ
⇒コケコ・ミミッキュ受けのナットやドリュより受け出し・崩し性能で劣る代わりに、頑丈と物理耐久により幅広い相手とのタイマン性能に優れる。サイクル・受け出し・ステロ撒きの3点を切り替えられる柔軟性が魅力である。
単体でサイクルを崩壊することには向いていない代わりに
・裏のポケモンがサイクルを崩すまで自分のサイクルを受け皿のように繋ぎ止めつつ、ステロor広範囲の攻撃で削りを狙う。
・頑丈+岩地面技で特定の重いポケとの撃ち合い・ストッパーに回る。
といった動き方が出来る。サイクル崩し性能や抜き性能の高いポケモンと組ませた上、真価を発揮するポケモンと言える。
組み込む構築例:ニトチャメガリザードンY軸、メガギャラドス軸、メガボーマンダ軸、サザンやラティなどの眼鏡竜入り
また、他の鋼との差別化は、電気の一貫が切れる次点で別物であり、ドリュウズとは物理耐久や頑丈の有無、鋼技の火力で十分な差別化が図れるため気にする必要はない。
仮想敵
以上の点から、今回記していく「サイクル戦」内の仮想敵及び「役割遂行」の定義は「後出しからほぼ確実に倒せる敵」「対面を作ればほぼ確実に流れる敵」、この2点とする。
なお、この枠内で取り扱っているポケモンは、シーズン2からシーズン1にかけて
- 後出しから遂行できるポケ
・物理AT ミミッキュ・バンギラス・ギガイアス
・特殊AT コケコ・ジバコイル・ウツロイド
- 対面を作れば流れる敵・技次第で受けられる敵
・物理AT クチート・メタグロス・パルシェン・ガルーラ・カイリュー・パルシェン
・特殊AT テテフ・ラティ・ゲンガー
基本的に勝てる
- 物理AT ミミッキュ・バンギラス・ギガイアス・クチート・メタグロス・パルシェン・パルシェン・ドリュウズ
- 特殊AT コケコ・ジバコイル・ウツロイド・ヒードラン・ウルガモス
- 両刀 バシャーモ ギルガルド ルカリオ
型次第
- 物理AT ガルーラ・カイリュー・ガブリアス・マリルリ(滝登り搭載以外は勝てる・)・カプブルル
- 特殊AT テテフ・ラティ・ゲンガー
- 両刀 ゲッコウガ
メガシンカとの差別化
メガハガネールの場合、無振りでもA特化通常より高い火力と、腕白+H振りでオボンより堅い耐久を実現できる。そして体重の違いによりヘビーボンバーの威力が格段に違う。
しかし、基本的に7世代以降はメガ枠を軸にPTが組まれることが多く、メガネールをこのハガネールと同様の「補充枠」という用途で採用した場合、構築そのものの柔軟性が損なわれてしまう。
また、それ以外にも
- 頑丈を温存できる為、弱点相手へのタイマン性能はこちらが勝る。
- 奇襲・メガ偽装性能
以上の点から差別化とは無縁とすら考えている。
配分
性格 意地っ張りor勇敢
H252 A252 D4
調整
HB…オボン込みで陽気ガブリアス、マンムーの地震耐え
特化メガクチートの2炎の牙耐え
特化メガバンギラスのかみ砕く2耐え
A特化ギルガルドの聖剣2耐え
からやぶパルシェンの特化氷柱針乱数2耐え
HD…特化テテフのフィールド上サイキネをオボン発動時2耐え
C無振りメガゲンのシャドボが低乱数2
C252ウツロイドのめざ炎、C252ゲンガーのシャドボを2耐え
C252コケコのめざ炎2耐え
C特化ジバコの眼鏡アナライズラスカノ+アナライズ無しラスカノオボン込み耐え
C特化ラティオス(≒サザン)の眼鏡流星群をCダウン+オボン込みで耐え
A…地震+ジャイロボールで最速無振りガブを62,5%の乱数
H252メガゲンガーを地震で確定1
地震でH252威嚇込みメガクチを確定2
メガリザXが地震+フレドラ反動ダメで落ち
ギリギリA182地震2耐えやメガゲン確定など、物理・特殊耐久、火力全てカツカツで落とすと役割遂行に支障が出るためぶっぱが安定と考えた。
性格はジャイロボールを採用する場合は火力を上げるために勇敢とS0厳選、ヘビーボンバーを採用する場合は意地っ張りを推奨する。
ただ、勇敢でSを落としても元のSが30と低いため、下げて抜けられる相手は現環境に少なく、トリル意識やジャイロボールに流用して使えるメリットを考えると、S0勇敢ヘビーボンバーを採用しても良いかもしれない。ヘビボン採用の場合はS厳選は妥協しても性能に支障は出ないと言えるだろう。
特性
鋼枠でありながら、弱点相手と撃ち合えるタイマン性能と柔軟性が持ち味なので、頑丈以外の選択肢はない。
石頭は捨て身タックルくらいしか適応技がない為論外、力尽くは今回の弱点や特殊相手など居座れる相手が大幅異変化する上、命の珠を持たせるなど構成を工夫する必要があるため候補入りはしない。
A特化ドリュウズのZ地震クラスの火力でない限り型破り持ちの攻撃で一撃落ちしない点も魅力
技選択
ジャイロボールorヘビーボンバー/地震/ステルスロック/ストーンエッジor岩雪崩or選択
- ジャイロボールorヘビーボンバー
タイプ一致、命中安定、相手のSや重さに依存するが等倍最高打点になりうる可能性のある技。ミミッキュテテフの遂行技になり、浮遊竜などへの打点になる為外せない。
計算方法
A,ジャイロボール…(相手の素早さ×25÷自分の素早さ)+1
B,ヘビーボンバー…相手の重さが自分の重さの
⇒5分の1以下…120
⇒4分の1以下…100
⇒3分の1以下…80
⇒2分の1以下…60
⇒それ以上…40
大まかな威力表は下に設ける。
- 地震
一貫性・威力・命中どれも安定しており、コケコクチドランゲンガーなどへの遂行技になるので外す理由はない。
- ステルスロック
確定、サイクル戦や全抜きの際のダメージソースとなる優秀な設置技。頑丈により襷を持たずともほぼ確実に撒けるのがハガネールの特権であり、採用理由でもあるためだ。裏のリザードンなどへの牽制にもなる。
- ストーンエッジor岩雪崩
不一致だが一貫性が高く地震との補充に優れる。頑丈でリザYガモスなどを一撃で倒せ、ギャラレボルトの交換読みになる為ほぼ確定。
ストーンエッジは交換読み無振りギャラに半分入る程度の火力は出る。HBガモスの乱数落ち、反動込みでリザXを落とすのも狙える。
岩雪崩は比較的命中安定で無振りリザYなどの対面で安定しやすいが、H252ボルトロスを乱数で落とせないなど元々低い火力の無さが更に浮き彫りになるため、私はエッジの方が優先度は高いと考えるが、読者の皆様にお任せする。
その他の採用候補
役割や頑丈による対面炎、等倍範囲を考えると基本変えられないが、持ち物の欄と同じく上で挙げた仮想敵が他で何とかなりそうな場合や重い仮想敵が居る場合等はステロか岩技を抜いて下の技も候補に挙がる。
●吠える
メガリザードンやメガギャラドスなどの竜舞防止、襷バトンバシャーモ対策、またグライオン対策、ステロを撒いた後相手の交換を読んで撃つことで削りや裏のポケモンの確認、釣り出しも行える。
○氷の牙
ランドがPT単位で重い場合や、採用率の高いマンダを後出しから遂行できるようにになるが、ゴツメランドもマンダも持ち物無しの火力では落ちないため、こちらもフォーク論で掘り下げようと思う。
ダメージ計算
上で一部の仮想敵のダメ計は済ませたので鋼技の威力比較に役立つ物と、その他の仮想敵を最低限度だけ載せる。
- ジャイロボール/ヘビーボンバー
H4テテフ 割合: 139.7%〜165.7%
H4ラティオス 割合: 75.6%〜89.1%
H4からやぶ後パルシェン 割合: 76.1%〜90.4%/40.4%〜48.4%
H4最速ゲッコウガ 割合: 48.6%&〜58.1%/ 39.8%〜46.6%
無振りガブリアス 54%〜63.9%/割合: 40.9%〜48%
- 地震
H252メガバンギラス 割合: 49.2%〜57.9% 回数: 乱数2発 (91.8%)
H252カプ・コケコ 割合: 110.9%〜131.5% 回数: 確定1発
無振りガブリアス 割合: 40.9%〜48% 回数: 確定3発
⇒鮫肌入ると陽気地震で乱数落ち、舞地震で確定なので、初手地震安定
ジャイロ込みで68,8%の乱数
- ストーンエッジ/岩雪崩
H4メガリザードンX 割合: 57.5%〜67.9%/42.8%〜50.6%(エッジの場合、フレドラの反動2回込みで相打ち、ニトチャは2耐え)
H252ヒートロトム 割合: 57.3%〜67.5%/43.3%〜50.9%
H252メガリザY 割合: 125.4%〜149.1%/95.1%〜112.4%
被ダメ(オボン発動時は体力125%)
- 物理
A252ガブの地震 割合: 52.7%〜62.6% 回数: 確定2発
舞A特化ミミッキュのZシャドクロ+シャドクロ 割合: 61.5%〜73%+31.3%〜36.8%
A特化メガクチのじゃれつく 割合: 21.4%〜25.8% 回数: 乱数4発
バシャーモの特化Zフレドラ 割合: 102.1%〜119.7% 回数: 確定1発
- 特殊
C252ウツロイドのめざ炎 割合: 51.6%〜61.5% 回数: 確定2発
C252カプ・コケコのマジシャ 割合: 21.4%〜25.2% 回数: 乱数4発
カプ・テテフの特化サイキネ 割合: 48.9%〜57.6%
C252カプ・コケコのめざ炎 割合: 42.8%〜51.6%
C252ラティオスの眼鏡流星群 割合: 63.7%〜75.2%
運用
選出時点でどのようなサイクルが予想されるかを決め、後出し対象や対面から撃ち合いたい対象を絞る。或いはメガリザードン軸などステロが欲しい場合積極的に先発で選出し、相手に合わせてステロや攻撃を行う。高い物理耐久で一回の役割破壊で崩されない所と頑丈で体力を残しておけば最後まで腐りにくいのが特徴。
広範囲を見れるため、選出の機会には優れるものの、弱点の関係で複数を相手に出来る訳ではないので、過労死しないような扱い方と、役割分散をするよう心がけることが必要。
レヒレやガッサ、カバを初手で呼びやすい為、それらのカバーになるポケモンも同時選出したいところ。
選出例
例)
- 1,先発ハガネール+リザY+a
リザ警戒で出てくるガブと強引に撃ち合ったり、ステロを撒いて苦手なリザXを牽制し、裏のリザYのニトチャで抜いていく、といった動き方。
苦手なレヒレカバカグヤの偶発対面に強く、ハガネールはスカーフ電気やミミッキュ雷Pグロスに後投げ出来るので役割補充が非常によい。
- 2,メガギャラ+ハガネール+a
今筆者が使っている並び。メガ前の相性補充が非常に良く、威嚇によりハガネールの受け出し性能を底上げできる。ステロやもう1枠で相手を削った後にギャラの竜舞による抜き性能が刺さる。ハガネールはギャラが苦手なテテフやコケコ、クチートの受け皿になり、ギャラは頑丈が潰れた後にガモスなどの炎を受けられる。
ナットやブルルドヒトイデなどの草タイプや物理受けがきついため、もう1枠眼鏡orZヒトムやレボルトなどがマッチする。
以上で考察を終わります。より深く知りたい方は上のフォーク論へ飛んでください。