前置き
- 論中で対象とするポケモンは使用率1位〜50位付近のポケモン。持ち物や技はメジャーな型を想定しています。
- 論中に出てくるポケモンは全て理想個体として扱っています。
- 一部略称を使用しています。
- 参考としてPGLとhttp://nouthuca.comのデータを使用しています(シーズン5 17年7月19日時点)
ゲッコウガについて
- 高い素早さと独特かつ豊富な技範囲を持っている。
- 互いの技や型にもよるが刺さっている場合ゲッコウガのみで全抜きも狙える。
- 持ち物も襷、スカーフ、珠など選択肢が多いので相手側からすると選出段階では型を想定しにくいのも強み。
ゲッコウガの持ち物として有名なのは以下の3つ
・スカーフ:本来上から確1を取られてしまう相手を上から攻撃できる
対象)コケコ、素早さ種族値122族以下の以下のスカーフ持ちなど
・襷:上から確1を取られてしまうような相手や攻撃を2回当てなければいけない相手に対し行動回数を確保できる
対象)メガバシャ、コケコ、ボルト霊など
・命の珠:火力を補強することにより確1・確2で倒せる相手の範囲を広げる
対象)サザン、ジャローダ、ナットなど
草Z型ゲッコウガの長所
- 草Zにより威力160+変幻自在のタイプ一致補正1,5倍の草技を扱えるので
相手が高耐久かチョッキ持ちでも草抜群なら確1乱1を取れる。
- 通常の草結びの威力は相手の体重依存なのでレヒレアシレマリルリロトム水など
軽い相手に対しては威力が出ませんが草結びをZ技化すると威力が160に
固定されるので、相手の体重に関係なく高威力の草技を打てる。
- 草Zの仮想相手は他の技(レヒレアシレマリルリにダスト、
マンムーバンギにけたぐりなど)で倒すこともできますが、
草Zなら草抜群の相手を一つの技スペと道具でみることができる。
また草Zとダストでは対象としてレヒレアシレマリルリが被りますが、ダストは命中80な上に火力アイテムを持ちAに振らなければ確1で倒せず、HBレヒレはA252無補正珠ダストでも確2となります。
- 襷、珠、スカーフ型とは全く違う範囲を持てる。
仮想相手は技とダメージ計算の欄に書いてあります。
ステータス
実数値(努力値) H149(12) A103(0) B90(20) C152(228) D92(4) S190(244)
- 努力値振りの解説
努力値はてぃてぃさんの記事(育成論サンムーン/653)
を参考にさせていただきました。
人の好みにもよるのでCSぶっぱでもいいと思いますが、このHB調整にすると安定する相手がいて有用だと思いましたのでこちらを載せています。
S:実数値189となる最速120族(メガマンダ)抜き。同速には最速121族(トルネロス霊、メガピジョット)がいますが、ほとんど見かけないので抜く必要は無いです。
HB:補正有ガブリアス(同A種族値のマンムー)の地震は
無振りゲッコウガなら88.4%〜104.7%乱数1発 (31.3%)ですが、
調整済ゲッコウガなら84.5%〜99.3%確定2発と確定耐えできるようになります。
C:残りの努力値
D:余り
技
- 推奨技構成
草結び/冷ビ/めざ炎or岩封/水手裏剣orドロポン
- 確定技
草結び:相手の体重依存(各ポケモンの草結びダメージはポケモン徹底攻略内のサイトのポケモン図鑑の体重欄に載っています)
草結びZ:威力160
仮想相手はレヒレ、アシレ、マリルリ、マンムー、カバ、ロトム水、ヤドラン、メガヤドラン、スイクン、メガギャラドスなどです
冷凍ビーム
メガマンダ、ランドロス、ガブリアスなどに確1を取れる。
- 優先技
水手裏剣
この技で確1をとれる相手はいませんが、襷潰しや先制技の打ち合いなど必要な場面はそこそこあります。
めざめるパワー炎
ナットやメガハッサムや鋼・草に。確1を取れる相手は少ないので対面なら一撃
喰らってしまうが、タイプ変化することで一度くらいなら鋼・草技を受けられる。
岩石封じ
起点回避用だがリザYガモスに対してなら4倍なので下降補正でも確1乱1圏内に
入ります。他にはリザXカイリューギャラパルなどに起点にされるのを防げる。
ハイドロポンプ
水抜群の岩地面タイプには草Zでも入ります。使用率の高い炎タイプのうち
メガリザXYは等倍。バシャ、メガバシャは上からたたかれるので勝てません。
等倍相手に対しては最大打点になります。
- 不採用技
持ち物が草Zだと仮想相手に対し安定しないか他の技で代替できるので、満足な効果を発揮できない技です。
ただ他の型ではそこそこ使用されている技なので、この型で不採用となる理由を載せてます。
・悪の波動
ガルド、メガグロス:確2をとれるが返しの攻撃で倒されかねない。
メガゲン:催眠術があるので有利とは言い切れない。
ヤドラン、メガヤドラン:草Zまたは草結びと被る。
クレセ:H252クレセに確3で威力不足。
・ダストシュート
コケコ、テテフ:コケコには素の素早さで、テテフはスカーフで上から攻撃される
ことが多い。スカーフも襷もないゲッコウガでは安定した勝ち筋が望めない。
レヒレ、アシレ、マリルリ:草Zと被る。また火力アイテムを持たせたりAに振らないと確1を取れず逆に落とされる可能性がある。
ブルル:めざ炎・冷ビと被る。
・けたぐり
バンギ:草Zと被る。
ラッキー、ガル:Aに振るか火力アイテムを用いないと倒しきれない。
ドラン、ドリュ:ドロポンと被る。
・波乗り
ガモスロトム火ドラン:火力アイテム無しだとなどが乱数になってしまうのでドロポン推奨。
ダメージ計算
- 与ダメ
草結びZ
H252カプ・レヒレ:105%〜123.1%
H252アシレーヌ:109%〜128.3%
H252チョッキ持マリルリ:89.8%〜105.3% 乱数1発 (31.3%)
HD252補正有カバルドン:94.8%〜111.6% 乱数1発 (68.8%)
H252カバルドン:139.5%〜164.6%
H252チョッキ持マンムー:105.9%〜125.3%
H252チョッキ持ロトム水:92.9%&〜110.8% (56.3%)
HD252補正有メガヤドラン:104.4%〜123.3%
H252スイクン:98.5%〜116.9% 乱数1発 (87.5%)
H4ギャラドス:67.2%&〜79.5%
H4メガギャラドス:108.7%〜127.4%
H252バンギラス:73.4%〜87.9%
草結び ※対面で先に相手を倒せる可能性がある場合のポケモンのみ
載せています
H252カバルドン:104.1%〜123.7%
H252スイクン:61.8%〜73.4%
H252マンムー:118.8%〜141%
HD252補正有メガヤドラン:59.4%〜71.2%
冷凍ビーム
H252チョッキ持ランドロス:106.1%〜128.5%
※特殊耐久はH252チョッキ>HD252補正有
HD252補正有メガボーマンダ:106.1%〜128.5%
H252ジャローダ:73.6%〜89%
水手裏剣(一発)
無振りバシャーモ:20.6%〜24.5%
無振りメガバシャーモ:19.3%〜23.2%
H252マンムー:14.7%〜19.3%
H4ウルガモス:14.9%〜18.6%
H4ヒードラン:11.9%〜15.5%
無振りドリュウズ:17.2%〜20.5%
めざめるパワー炎
H252ナットレイ:86.1%〜101.6% 乱数1発 (6.3%)
H252メガハッサム:97.1%〜117.5% 乱数1発 (93.8%)
H244エアームド:67.8%〜80.7%
H252ギルガルド:37.1%〜44.3%
H244テッカグヤ:42.3%〜51.2% 乱数2発 (3.5%)
無振りメガメタグロス:51.6%〜61.9%
岩石封じ
無振りメガリザードンY:94.1%〜112.4% 乱数1発 (68.8%)
無振りメガリザードンX:35.2%〜43.1%
H4ウルガモス:104.3%〜121.7%
H4威嚇込ギャラドス:29.2%〜35% 乱数3発 (2.6%)
ハイドロポンプ
H252ロトム火:95.5%〜112.1% 乱数1発 (68.8%)
無振りドリュウズ:120%〜142.7%
H4ウルガモス:95%〜112.5% 乱数1発 (68.8%)
- 被ダメ
A252補正有ガブリアス(マンムー)の地震:84.5%〜99.3%
A252補正有ランドロス霊の地震:90.6%〜107.3% 乱数1発 (43.8%)
立ち回り
- 草Zを打つタイミング
対面で草Zを打った場合
〇(ほぼ勝てる):ヤドラン、メガヤドラン、カバ、ロトム水、アシレ、レヒレ、
マリルリ
△(型と立ち回りによっては勝てない):襷マンムー、チョッキミラコスイクン
マンムー:普通は地震を打ってきますが事前に草結びを見せた場合、
襷で耐えられ氷柱針で倒される可能性がある。特に初手は襷持ちが多いので注意。
スイクン:現在持ち物ランキング1位はチョッキ持ちで28%。
H252チョッキスイクンに確1をとれずミラコで倒されてしまう。スイクンは普通
削り技として毒毒や補助技を用いますが、チョッキ持ちは冷ビやミラコを持っていて
補助技を使えないので、技を確認できれば持ち物を推測できます。
ただレヒレアシレマリルリはダスト、ヤドランメガヤドランは悪波が通るのと、
裏に受けられるポケモンがいれば引いてくる可能性があるので、
仮想相手に草Zを当てるには裏のポケモンを考慮する必要があります。
- 場に出すタイミング
草Zを含む一般的な持ち物・技構成のゲッコウガに対して受け出せるポケモンは
メガバナ、ドヒド、ポリ2、ベトン、ラッキーなどです。
実際は草Z型なので受けられるポケモンは他にもいますが、相手が裏に
上記のポケモンを選出しているときはこいつらを受け出しにくる場合がほとんどです。
・草Z型の場合初手にゲッコウガより速い相手が来た場合引くしかないのと、
相手の裏が判明しない状態で草Zを打っても、本来打ちたい相手ではなく交代先に
透かされる可能性があります。
・なので相手の手持ちを確認して、ゲッコウガが突破できない相手を片づけた後に
死に出ししていくのが理想の使い方です。
・立ち回りは襷やスカーフでなく珠持ちに近いです。
終わりに
現在持ち物ランキング4位となっていて、ある程度認知されてきている型ですが、
ゲッコウガは襷、珠、スカーフ持ちというイメージが強いからか草Zを警戒されて透かされる場面はほとんどありませんでした。
ちなみに草Zなら教え技のけたぐりとダストが無くても問題ないので、7世代のソフトのみでも作れます。