概要
1.積みに対する強引なストッパー性能
2.非常に広い範囲のサイクルに対する強引な崩し性能
シングルレート界最強とも言われるミミッキュの最大の特長である上の2点を、単純な形で伸ばした型。以下で詳しく記述する。
1.積みに対する強引なストッパー性能
ミミッキュは化けの皮という特性により、(一部例外を除いて)相手の火力に拘らず一回は行動できるという特長を持つため、非常に広範囲な積みアタッカーに対するストッパーとしての活躍に期待できるが、素の数値が低いため工夫をしないと「一回動けても相手を倒せない」事態が多発してしまう。そこで、一貫性の高いゴースト技をZ技として使用することで、多くのポケモンに大きなダメージを通せるようになり、結果として単体で止めきれる積みアタッカーの数を飛躍的に増やすことができる。具体的に倒せる相手は後述。
2.非常に広い範囲のサイクルに対する強引な崩し性能
特性を盾に強引な積みができるミミッキュは非常に舞のタイミングに恵まれており、また、現状でミミッキュを受けに来やすい鋼タイプを積み+ゴーストZで倒すことができるため、舞とゴーストZを両立することで広範囲の構築に対して崩していくことができる。崩し性能が高いミミッキュの型はほかにも色々あるが、それらとは違い、ストッパーとしての動きや単純に対面性能の高い駒としての動きも視野に入れつつ、状況に応じて崩しの立ち回りも狙っていけるのがこの型の強み。
要するに、何かに特化するのではなく様々な動きを想定することで汎用性を上げ、多くの場面に対応できるという観点から単体性能を上げた型。いっつもおんなじようなこと言ってる気がする。
型
性格:意地っ張り
配分:4-252-0-0-0-252
技構成:じゃれつく/シャドークロー/影打ち/剣の舞
ダメ計は後述するが、意地っ張りでないと一部仮想的に対するダメージが足りないので意地っ張り。耐久は化けの皮頼りにできることから耐久に振るメリットは明確になりづらく、ミラーやすぐ下のテテフ、最速ギャラや80族を考慮すると準速をとる意義は大きいため準速。残りはHPを奇数にするためにHに。
技構成に関しても議論の余地はない。採用理由的にシャドクロ/剣舞、Zシャドクロのみでは積みアタッカーを倒しきれない場合が多いことなどを考えて影打ち、単純に広範囲メインウェポンとして対応範囲を広げるじゃれ。
ダメージ計算
- Zシャドクロ
・無振りバシャーモ 87.7%~104.5%
・無振りウルガモス 90.6%~107.5%
・無振りドリュウズ 83.2%~98.9%
※全て影打ち込みで確定
この辺りの相手に対して、いくら積まれていようがZが残っていようがストップできるのがミミッキュの最大の強みの一つ。ドリュウズに関しては砂を想定しているが、型破り奴にはなすすべなく倒されるので注意。
単体では倒しきれない相手に対しても、例えば相手の積み際に他のポケモンで一発殴る等でミミッキュの圏内に入れられた場合はストッパーとして働くことが出来る。現状ミミッキュが一切ストッパーとして動けない積みエースはパルシェンとメガギャラ程度。
- 剣舞2積み+Zシャドクロ
・HB特化テッカグヤ 106.3%~125.4%
・HB特化ナットレイ 101.6%~119.8%
有利対面を取って交代際に1舞、化けの皮を盾にもう一舞することで強引に崩しに行けるライン。鋼でミミッキュを見ているサイクルに対しては有利対面を取ることでかなり強く出れる。
- じゃれつく
・H無振りB特化輝石ラッキー 26.1%~31.3%
結果から分かるように、1舞で確2、3舞で確1が取れるため受け切られない程度の圧力はかけることができる。現状受けループという構築が多様化しており、完成形と呼べるものがないため断言はできないが、舞ゴーストZと合わせて受けルを崩す一つの駒たりえる。
育成論は以上です。以降はおまけ
結局どの型のミミッキュを採用したらいいの
ミミッキュはどの型でも仕事できる範囲が広い、言い換えればできることが多すぎてそれぞれの採用理由が見えにくいので、ちょっとまとめてみる。
トリックルームとかのやつはあまりにも毛色が違い比較する意味がないので、対象とする型は以下の4つ。
・意地AS@襷
じゃれ/シャドクロ/影打ち/剣舞
・陽気HS@ゴーストZ
シャドクロ/呪い/身代わり/守る
・陽気AS@フェアリーZ
じゃれ/呪い/身代わり/痛み分け
・この育成論の型
以下に主な特長を列挙する。
・意地AS@襷
1.2回の行動保証によるストッパー性能。
2.最も強引に積みやすく、積んだ後も行動保証を残しやすいことによる終盤のタテ性能。
この育成論の型との大きな違いは、行動保証と崩し性能。この型は積んだ後上から殴られるのに耐性があるので相手を削った後の終盤の抜きは強いが、Zの火力がないので崩し性能で劣る。
・陽気HS@ゴーストZ
1.初手出しからの強引な削り性能。
2.相手の交換際に呪いや身代わりからスタートすることによる崩し性能。
この型の主眼は1。この育成論の型とは方向性が大きく違う。
・陽気AS@フェアリーZ
1.低速に対する強引な削り性能。
2.高速アタッカーに対する高火力Z。
3.上記2つを併せ持つことによる対面性能。
どちらかというと対面性能を高めた型。対面性能と崩し性能に優れるが、ストッパーとしての性能はかなり落ちている。
・この育成論の型
特長などは先述の通り。論内にはあまり書かなかったが対面性能にも優れるので、汎用的な動きがしやすい。
要するに、
・周りで削った後の〆として使いたいなら意地AS@襷
・先発で出して削りとして使いたいなら陽気HS@ゴーストZ
・特定のポケモンを狙って削ったり崩したりしたいなら陽気AS@フェアリーZ
・汎用性に優れ、とりあえず突っ込んで強いのがこの育成論の型
みたいな感じ。
Q.剣舞フェアリーZは考慮しなくていいの?
A.ダメ計の対象にした相手を見てもらえれば分かると思うが、剣舞ミミッキュが想定したい相手はフェアリー技が通らないものが多く、結果的に舞フェアリーZは(少なくとも上位では)あまり見られなくなっている。そこで、仮に比較対象としてもゴーストZの優位性は明らかであると考え、今回は対象から外した。
再投稿について(育成論の内容とは直接関係ないためスキップしてもいいです)
このサイトではかつてこのゴーストZミミッキュの育成論が投稿されていましたが、投稿者により削除されていました
シングルレート使用率一位のミミッキュの一番メジャーな型であるゴーストZミミッキュが投稿されていないのは、鉄火巻きや漬けマグロはあるのに普通のマグロの握りがない寿司屋みたいなものです。
私が書こうと思ったのですが以前投稿されていた育成論に完成度を上回るものも書けませんでした。(最高レート200分の差である)
こんな完成度の高い育成論が消されたまま埋もれたままなのは勿体無いと思ったため、以前投稿されていたこの育成論を再び投稿できたらいいなと思い、かつての投稿者の方とポケモン徹底攻略の管理人の許可を得て再投稿することにしました。
この育成論は私が書いたものではありません、ですがコメントの返信や育成論の修正はやりますのでどうかあしからず〜