総合考察
メガ進化しないクチートがあざと可愛いので、レーティングバトルで活躍させてやりたい!
そういった邪な感情から構築を組み始めたため、採用理由は愛とする。
本論ではクチートを活躍させる!というよりむしろ、クチートがいなかったらこの勝率、レートが出せなかった、クチートがいなかったらこの構築はもっと動かしにくかった、というようになるクチートについて考察するのでご理解頂きたい。
- 推測容易な範囲の略称を用いる。
採用理由
- ステルスロック撒き
ステルスロックの定数ダメージにより、味方エースの圏内入れやサイクル戦の阻害、襷頑丈潰しを狙う。
強味
- メガ進化可能な事による選出誘導性能
- 威嚇・メガ進化可能な事による流し性能
- 連続技耐性
他のステロ撒きには不可能な、クチートならではの利点がメガ進化可能な事である。
対策要員を出さなければ壊滅する性能を持つクチートを相手は意識せざるを得ず、トリルパ警戒も併さって選出を歪ませやすい。
また威嚇+メガ進化警戒により、初手にメガクチートにとっての有利対面を築けた時に相手を流しやすい=行動回数を+αで稼ぎやすい。
また連続技の悉くに耐性を持ち、挑発も誘いにくいことからほとんどの局面で最低限の仕事が可能というメリットもある。これは主に霊獣ランドロスとの差異である。
パーティ考察
選出の縛り性能が高いメガ進化枠を2枠入れることで、相手視点ではメガ進化が3枠いることになり、かなり選出をシビアにさせることが出来る。
したがってクチートのメガ偽装が特に活きるよう、メガ枠を2体入れることを推奨する。
クチートの誘う炎ポケモンや地面タイプを起点に出来、ステロ(挑発)との相性も良いメガリザードンX、メガボーマンダがオススメである。
他に二体のメガ枠がいた場合に、どちらかと言えばメガ無しでも活躍できる個体=対策が切られる可能性が比較的高いメガギャラドスも特に相性が良いだろう。
また、トリルパ警戒をさせる事が出来るポリゴン2は上記二体入りのパーティに自然と入ってくるポケモンでもあり、優秀。
基本構成
- 威嚇・気合いの襷
- ようきH212B36 S252 A4D4(調整1)
- ようきA180S252 H44B20D12(調整2)
- ステルスロック・岩石封じ
- 叩き落とすor不意打ちor挑発
努力値
調整案1
HB:威嚇の入った意地メガガルーラの猫地震確定耐え
S:岩石封じ後に最速100属抜き調整
調整案2
A:岩石封じ+不意打ちでB4メガリザードンY確1調整
S:岩石封じ後に最速100属抜き調整
HBD:威嚇込み意地メガガルーラの地震の乱数をできるだけ落としつつ(0.8%)総合耐久最大となる調整
技
アタッカー運用よりも選出機会が多くなり、レート環境でも腐りにくいステルスロック撒きとして採用する。
そのためステルスロックは確定。
起点にされてしまってはクチートが負け筋を作るという最悪な局面が起きてしまう。
パーティのお荷物にならないために、起点防止のS操作技である岩石封じも確定。
凍える風で無いのは、S1↓の100属抜きという絶妙な素早さが活きやすいためだ。ウルガやリザに対してよく刺さる。
起点作りには+αの性能が求められる。そのため候補技として3つのうち2つを選択という形にした。
ちなみにメタルバーストは努力値振りとミスマッチかつクチートの強味を活かせないため推奨しない。
また、調整案2では不意打ちは確定とする。
詳しくは後述の立ち回り項で解説するが、努力値振りの根拠であるので重要だ。
- 相手の起点防止、ギミックの阻害がしたい……挑発
- 初手の敵を流せた際に最大限のアドバンテージを取りたい……叩き落とす
- 初手のS100属より高速なポケモン、またはS112以下の先制技持ちに対して削りを入れたい→不意打ち
挑発の起点作りに対する流し性能と叩き落とすは特に相性が良いため、調整案1の推奨構成は挑発+叩き落とす。
調整案2については好みで決めて良いだろう。
リザードンへの立ち回り
初手対面リザードンについて考察する。
安定行動はステルスロックを撒くことではあるものの、比較的ローリスクハイリターンな賭けのため私個人としては初手岩石封じを推奨する。
1.敵csY-初手攻撃技
襷発動→岩石→(s逆転)ステルスロック
初手に岩石を見せると大半のリザが引いてくるため、機能停止に出来るステルスロックを選ぶ。
殴ってきても本来の役割以上の仕事が出来ている。
2.敵csY-初手ニトチャ
ニトチャ→岩石→不意打ち(リザ突破)→ステルスロック(成功するかは不明)
調整案2の場合のみ考察。1であれば最悪の盤面の一つ。
こちらはメガ枠を消費せずに敵のメガ枠を突破できるというメリットは依然として大きいものの、ステルスロックが撒けない可能性が高い。
3.敵HBY
敵の初手は基本的に殴るか鬼火かである。ニトロチャージは先発での対面であるため、持っている個体だったとしても打たれることはまずないと考えて良い。
(もし引かれなかった場合ディスアドバンテージが計り知れず、引かれてもこちらの受けが削れていないため向こうの得られるアドバンテージが少ないから)
鬼火or攻撃技→岩石→(S逆転)→ステルスロック→
ステロが撒け、またリザの耐久の拠り所である先手鬼火を防げるためほぼ機能停止に追い込める。
ステルスロック後は岩石が安定。
ニトチャの場合は岩石→ステルスロック推奨。岩石を見て引いてきたり、羽を挟んでから引いてくる個体が、理由は経験則となるため薄いけれど多かったからだ。
4.敵X
初手ニトチャ以外ならば岩石→ステルスロック。ステルスロック後も生存していて、X対面のままであれば岩石連打が安定。
もし初手にニトチャを撃たれた場合、ステルスロックか不意打ちどちらを打つかは敵パーティとこちらエースの兼ね合いが重要。
ざっくりと説明すれば、
敵がこちらのエースの圏内に入っている→ステルスロック。
敵がエース圏外→不意打ち。
敵パーティに全体的にステルスロックが刺さっている→ステルスロック。
だろう。
ダメージ計算(調整案1/調整案2)
被ダメージも同様だが、目安としてのダメージ計算を含む
- 岩石封じ
B4メガリザードンY:65.4〜78.4/78.4〜94.1%
HB特化メガリザードンY:36.8〜45.4/45.4〜54.1%
B4メガリザードンX:24.8〜30.1/28.8〜35.3%
H244B4ウルガモス:50.8〜70.3/70.8〜85.4%(H4に乱数18.8%)
(威嚇込み)H4メガボーマンダ:12.9〜16.4%/15.2〜18.7%
H4メガガルーラ:11.6〜13.8/13.8〜16.6%
- 不意打ち
B4メガリザードンY:18.3〜22.2/(岩石込みで乱数0.6%)22.2〜26.8%(岩石不意打ちで確定1発)
HB特化メガリザードンY:10.8〜13.8/13.5〜16.8%
B4メガゲンガー:41.4〜50.4/50.4〜60.7%
H252メガハッサム:10.2〜12.4/12.4〜14.4%
- 叩き落とす
H196B52ヒードラン:15.7〜18.8/18.8〜22.4%
HB特化カバルドン:10.2〜12.1/12.1〜14.4%
(威嚇込み)H4霊獣ランドロス:14.5〜17.6/17.0〜20.1%%
H252盾ギルガルド:27.5〜32.8%/33.5〜40.7%
被ダメージ(調整案1/調整案2)
- 物理技は威嚇込み
- メガガルは親子愛込み
特化メガガルーラの地震:73.7〜86.8/85.5〜102.3%(乱数0.8%)
特化メガガルーラの猫騙し:10.5〜12.5/13〜16%
A252メガガルーラの猫地震:73〜91%/90〜107%(乱数37%)
A下降無振りメガリザードンYの晴れニトチャ:39.5〜47.4/47.3〜56.4%
A特化ミミッキュのZシャドークロー:50.0〜59.2/58.0〜69.5%
A特化ミミッキュのシャドークロー:25.7〜30.3/29.8〜35.1(Z+通常で乱数44%)
C特化ギルガルドのシャドーボール:73.0〜86.8%/84.7〜104.8%
C4メガヤドランの熱湯:59.2〜66.7%/68.7〜80.9%