11回目の投稿。今回も意表を突く系w
はい、どくびしパの初手で使うペンドラーの育成論です^^
ペンドラーというとバトンが、有名ですが今回は敢えてのどくびし型です。マイナーな型なのできっと読まれにくいでしょう。
以下の項に分けてみました。
1.どくびしパとは?
2.このペンドラーの強みは?
3.立ち回りは?
4.その他
それではまず、どくびしパについての基本事項から説明していきます!
1.どくびしパとは?
どくびしパとは、初手のポケモンでどくびしを撒くことを前提とし、残りの2匹で「どくびしを活かしながら」戦っていくというスタイルをとるギミックパです。
さて、いきなり質問です。初手の「どくびし役」には、どくびしを撒く以外にとある仕事が課せられます。それは何でしょう?
...正解は、「初手で対面した相手にどくどくを打つ」ことです。
なぜなら、どくびしを撒くだけでは初手で対面した相手は毒状態にならず、後続での処理に困ってしまうことになるからです。
一方、もし初手で対面した相手を毒にしてさえしまえば、後続の残飯持ちで守る+みがわりを繰り返しているだけで倒すことが出来ます。
つまり、後続のまもみが持ちと組み合わせると毒を入れるだけでも1-1交換に近い動きができるというわけです。
- まとめ1
初手のどくびし役には、どくびしを撒く+初手対面した相手を毒状態にするという2つの役割が課される。
次に、毒菱パの後続の2匹について考えていきます。
先ほど少し触れましたが、毒菱と相性が特に良いのは「守る+みがわり」で時間稼ぎができるポケモンです。
そこで、筆頭候補に挙がるのがこのポケモン。
- 化身ボルトロス@食べ残し
10万ボルト/どくどく/まもる/みがわり
毒菱を踏まないメガボーマンダ、ギャラドス、テッカグヤや毒を妨害してくるカプ・レヒレに強いのが魅力的で、毒菱パで辛くなりがちなところをうまくカバーしてくれます。
一方、化身ボルトロスにはテッカグヤ、ギルガルド以外の多くの鋼に勝てないという短所があります。
ドリュウズ、ジバコイル、ナットレイ、カミツルギ、ヒードラン、メガクチート、サザンドラ...これらのポケモンに対してタイマンで勝てるうえに、加速と相性が良いため難なく技スペースに守ると身代わりが入りやすいバシャーモもまた、毒菱と相性の良いポケモンです。上記の化身ボルトロスとも非常に相性が良く、同時に選出しても活躍してくれるでしょう。
化身ボルトロスをまもみが役とする場合、バシャーモには残飯を回せないのでホノオZなどで代用するのがお勧めです。
毒菱と相性が良いポケモンは他にもいます。
上記のまもみが使いは、守ると身代わりによって居座りを効かせますが、積み技を使って居座ることで毒ターンを稼ぐことができる「要塞型」のポケモンも好相性。
代表格はのろいカビゴン(育成論サンムーン/33)です。
このポケモンは現環境の居座りエースで最も高い耐久値を持っており、一回のろいを積んでしまえばバシャーモやルカリオ、フェローチェ等の格闘タイプをも返り討ちにできる可能性を秘めています。
ミミッキュやパルシェンを始め、毒菱の存在により優位に立てるようになる相手も多く、毒菱パにはお勧めなポケモンです。
型はバシャーモはASベース陽気、化身ボルトロスはHBベース臆病(準速ミミッキュを抜いてかげうち耐性を作る)、カビゴンはリンク先の育成論にある通りHBベース腕白がお勧めです。
ここまでが毒菱と相性のよい味方の例です。これはあくまでも一例で、当然他にも好相性なポケモンはいますが、困ったらこの組み合わせを揃えておけばまず間違いないです。
さて、残りの枠で、これらのポケモンで対処できない相手を対策していきます。
例えば毒菱を回収してくる上に、上記のポケモンのいずれでも有利をとりにくいメガフシギバナとアローラベトベトン。
絶対に突破できない、グライオン
そしてこれらのポケモンが高確率で入っている受けループにはこのままではまず勝てません。
その他には、欠伸で起点を作ってくるカバルドン、砂で襷を潰しつつ弱点を突いてくるギガイアス・バンギラス、初手で対面すると厄介なパルシェン、相手の毒守型の化身ボルトロスもやや苦手な相手です。
これらのポケモンを残りの枠で対策したら、パーティの完成です。
例を挙げると、
- 受けル対策には滅びの歌メガゲンガーやスカーフトリック+いちゃもんゴチルゼル、イワZ竜舞バンギラスなど。
- バンドリマンダやパルシェン対策にはヌオーやカプ・レヒレ(毒びしとのシナジーは悪いですが、カバルドンにも強い)など。
また、全く方向性の異なった組み合わせを入れてみるのもアリかもしれません。
壁ジャローダやラムカバルドン(相手の砂要員に強い)+積みアタッカー など。
これもあくまで一例ですけどね。
Q1.どくびしパの強みって何?
矢張り何と言っても先ず高い安心感ですよね。
やることが決まっており、拓や読み合いに勝敗を左右されにくい。また、守るや身代わりでスリップダメージを稼ぐのが基本なので急所等による運負けも起こしにくいです。
レートと云うのは数をこなす必要があるので、このように不安定な要素が少ないのは精神的に楽なんです。まぁ、勝てるかどうかは別として。
また、一部の害悪ポケに強いという魅力もあります。
例えばオニゴーリや小さくなるシャンデラ。毒びしさえ撒いて仕舞えば化身ボルトロスで守ると身代わりを繰り返しているだけで倒せるわけですね、はい。
バトン戦術にも強めです。毒びしを2回撒いて化身ボルトロスでまもみがすればエボルブバトン後エーフィも怖くないです。まぁ皆さんなら余裕で理解できますよね、はい。
・・・・・口調がうっとうしい?すみませんm(_ _)m
Q2.どくびしが刺さらないパーティにはどうするの?
個人的な感覚として、相手パーティ6匹のうち3匹以上にどくびしが効くなら撒く意味は十分にあると思います。
さらにどくびしの効く相手が少なかったとしても、「どくびしで処理したい相手」が相手パーティにいるなら撒く意味はあります。
例えば、カプ・テテフはどくびしがなければ化身ボルトロスでは勝ち目がありませんが、逆にあれば勝てる相手なので、「化身ボルトロスを通しやすくするために」どくびしを撒こう、といった具合です。
あまりに毒びしが刺さらないなら当然撒かない方がいいですが、このペンドラー自体が対面性能の高いポケモンなので(後述)、「どくびしは撒かなくとも、このペンドラー自体は刺さりそう」と思ったら積極的に選出していきましょう。
2.このペンドラーの強みは?
どくびしパの先発に求められるのは、どくびしを撒くことと相手の先発に毒を入れることでした。
ペンドラーは高いSがあるので、襷を持たせれば確実にこれらの役割を遂行することが出来ます。
また、Sの高さという点で競合するゲッコウガやウツロイドとは、特性「かそく」が非常に大きな違いになってきます。
ゲッコウガは先発対峙しやすいマンムーやランドロス、ガブリアスから「がんせきふうじ」を食らうと1度しか行動できませんが、ペンドラーはがんせきふうじを食らっても関係なく2回行動できます。
また、ゲッコウガは自らより早いカプ・コケコ、メガゲンガー、スカーフテテフ、スカーフガブ、スカーフウツロイドなどに対しても1回しか行動が取れませんが、ペンドラーは加速のお陰で2回行動を取ることができます。
これだけでも差別化としては十分すぎるほどですが、ペンドラーには他にも強みがあります。
- どくどくの効かないポケモンの多くに刺さる「じしん」の存在
- 自らの低いHPと紙耐久によるタスキ発動のしやすさを逆に活かせる「がむしゃら」の存在
※がむしゃらはORASでの教え技になるので、過去作禁止になった場合使えません。注意。
初手のどくびし役は、どくどくによる削りが通用しない毒タイプ、鋼タイプに対しては対策となる技を持っていなくてはならないことになりますが、地震はそのうちかなりの部分への有効打となってくれます。
鋼タイプではドリュウズ、ジバコイル、ヒードラン。
毒タイプではウツロイド、ゲンガー。
また、挑発をしばしば打ってくるカプ・コケコや、本来苦手なバシャーモに対してタイマンでの勝利を保証してくれます。
そしてがむしゃら。これは地味ながら、この型のペンドラーを使う上で最大の長所と言っても過言ではないです。
襷が発動した場合に上からこの技を打てばどれだけ不利な相性でも問答無用で相手のHPを1に出来ます。
さらに、その時相手に毒が入っていた場合1-1交換を取ることができます。
特に、相手がこのペンドラーを積みの起点にしてくる場合、
相手:毒状態
こちら:襷発動&すでに毒菱を撒いている
のような状況が頻発するので、その場合は上からがむしゃらを打てば1-1交換を取れるということを覚えておきましょう。
また、襷でミリ耐えしたペンドラーを前に悠長な行動を取ってくる相手はがむしゃら→次ターンの地震で突破し、次に出てくる相手にもがむしゃらを決められることがしばしばあります。これはほぼ1-2交換になります。
例え襷が発動しなくても、ペンドラーのHPはもともと低いので特に受けポケに対してこの技を打つと多くの場合高い削り性能を発揮することができます。特に、ナットレイやカバルドン、カプレヒレを強引に削る手段として重宝します。
HPを消耗したペンドラーをあえて残しておくのもしばしば有効です。受けポケが出てきた際、何もやることがないという顔でペンドラーを出しつつがむしゃらを打つことで、意表を突きつつHPをごっそり削り、後続のアタッカーで突破できるようになる、といった芸当が可能です。
がむしゃらは以上のように、とにかく用途の広い技なのです。
3.立ち回りは?
VSバシャーモ
じしん2発で突破するか、どくどく→どくびしと行動するか。相手のパーティと相談しながら選びます。
VSガブリアス、マンムー
どくどく→どくびしが基本。吠えるを搭載している型以外では基本的に対処に困らない。マンムーは珠だと地震→礫を耐えないので要注意。(2017/4/2時点で16.5%)
VSカプ・コケコ
ボルチェンしてくる場合が多いです。相手のパーティを見て行動を考えます。ミミッキュなどのゴーストがいるならじしんかどくどく、いなければがむしゃらで相手のボルチェン先に致命傷を与えるのが基本。10万してくる場合も次のターン倒せるので問題ないです。
VSカプ・テテフ
どくどく→どくびしとセオリー通りに行動する。場合によってはどくどく→がむしゃらで1-1を取る手も選べる。
VSミミッキュ
優先される行動はどくどく。毒を入れれば後続の化身ボルトロスで難無く対処できる。呪いをしてくることも多いですが、この型のペンドラーにはそれほど問題になりません。どくびしを撒くか、じしんで化けの皮を剥がすかは状況に応じて考える。
VSテッカグヤ
どくびしを撒く隙はあるし、相手が攻撃してくるならがむしゃらでかなり削ることができる。化身ボルトロスが圧倒的に得意なので隙を見て交代するのもあり。
VSウツロイド、ゲンガー
8割以上は居座ってくるので地震安定。ペンドラーに出てくるゲンガーは滅びの歌型が多いですが、初手滅びの歌はかなりありがたいです。
VSメガボーマンダ、リザードン
先発で出てきたら非常においしい相手。どくどくが入れば後続のまもみが役で問答無用で倒せるから。基本的にはどくどく→どくびしと行動します。相手がもし積みの起点にしてきたら襷で1耐えた状態で上からがむしゃらを食らわせると、相手に毒が入っているので1-1交換が成立する。ウルガモスも同様ですが、ラムに注意(ORASに比べると減っていますが)。
VSポリゴン2
ほぼ確実に毒を入れられるのは大きい。相手が攻撃してきたらがむしゃらを打つ。多くの場合1-1交換が狙える。
VSドリュウズ
じしんによりタイマンで勝てる。このポケモンが相手パーティにいる場合こちらはボルトロスを選出できないのでカビゴンやバシャーモで対処。
VSキノガッサ
どくどくを入れてしまえば化身ボルトロスで容易に対処できる。みがわりを警戒してか胞子を打ってくることは少ないです。岩封→マッパを耐えるよう調整したのでどくびしも撒けます。
VSギルガルド
シャドボ→かげうちで倒されてしまうので1回しか行動が取れないと思った方が良いですが、1ターン目で相手の型が読めるので、後続と協力して対処すればそんなに困らないイメージ。
物理型は大抵剣舞してきます。シールド状態に上から1発地震を打っておけば後続の無振り化身ボルトロスの10万圏内に入ります。
両刀型と毒身が型はシャドボを打ってきますが、被ダメで型を判別できます。
C特化ギルガルドのシャドボ 81.0~96.3
C4振り+性格補正ギルガルドのシャドボ 68.6~81.7
シャドボの被ダメが111以上なら両刀と判断し、カビゴンを後出ししてのろいの起点にしてしまいましょう。
110以下なら毒身が型と判断。これは一番厄介です。化身ボルトロスと合わせて何とか対応しましょう。
--------ここからやや苦手--------
VSカプ・レヒレ
フィールドで毒菱を阻害してくるため、一見天敵に見えるが、実はそうでもない。ミストメイカーが発動するのは毒菱を踏むより後なので、毒菱を撒いた後に出てくるカプ・レヒレの対処に困ることはほとんどないし、毒技を警戒してか先発で出てきて居座ってくることは案外少ない。
もし先発で出てきて居座ってきたら、がむしゃらで強引に削って化身ボルトロスの10万圏内に入れるのが基本です。
VSカバルドン
どくどくさえ入れれば物理受けとしての性能は半減。砂やステロ、攻撃技でスリップダメージを受けるのを逆手に取って、がむしゃらでいかに相手HPを削り切れるかが腕の見せ所。ただし、あくびでの起点作りを許してしまうのは辛いところ。
VSメガクチート
割と苦手。非トリル下のメガクチートは後続にバシャーモがいれば対処できるが、トリルを貼られるときついので要注意。
VSギガイアス、バンギラス
苦手。砂で襷を潰されるので1回しか行動が取れず、またどんな行動を取ろうと後続のドリュウズに影響を持てない。よって選出は控えた方がいいです。他の味方で初手のバンギラスを削りつつ挑発を入れ、カビゴンののろいの起点にする動きが出来ると強いです。
VSパルシェン
この型のペンドラーが最も苦手とするポケモン。からやぶの起点にされた上で襷を貫通して倒される。ギルガルド、メタグロス、ヌオー、ピクシーなど後出しできるポケモンを用意するか、選出を控えた方が良いでしょう.
4.その他
(i)技構成
どくどく/どくびし/地震/がむしゃら
これが最も汎用性が高いので以上で確定とします。
しかし、今後過去作禁止となった場合はがむしゃらを使えないので、代わりに他の技を入れる必要があります。
その場合はカプ・レヒレ等に有効な毒技(毒突きorヘドロ爆弾)が有力になります。
汎用性を重視するなら毒突き、対パルシェンを重視するならヘドロ爆弾です。
パルシェンとペンドラーが対面すると相手はからやぶの起点にしてくる場合が多いですが、1加速ペンドラーはからやぶ後パルシェンより速いので上からのヘド爆2発で簡単に対処することができます。
(ii)努力値
H12A20B220D4S252 ようき
137-123-137-#-90-180
- 耐久は、特化テクニシャンガッサの岩石封じ→マッハパンチ、特化マンムーの地震→氷の礫を確定耐え。
- 特殊耐久が必要な場面はほとんどないので敢えて努力値をHではなくBに偏らせて振りました。これにより、がむしゃらによる削り性能が上がっています。
- Sは最速。理由は以下。
・起点作り型のテラキオンやゴウガザルに岩石封じを食らっても先手で動き続けられる
・Aキュウコンに凍える風を食らっても先手で動き続けられる
・メガメタグロスに先手で動ける=思念の頭突きで怯んで1度も行動できずに突破されることを避けられる
ヘドロ爆弾を採用する場合は性格を無邪気にしましょう。
Bを削ってCに44以上振るとレヒレを3発で倒せます。
(iii)ダメ計
- 地震の与ダメ
HCヒードラン 74.7~88.8
HCジバコイル 76.8~92.6
H4バシャーモ 66.6~79.4
H4メガルカリオ 60.4~71.2
H4カプ・コケコ 61.6~72.6
HSメガゲンガー 56.2~67.0
CSウツロイド 147.0~
HC盾ギルガルド 80.2~94.6
HAアローラガラガラ 43.1~51.4
197-96アローラベトベトン 49.7~58.8
H4メガメタグロス 35.8~42.3
HAメガクチート(威嚇込み) 28.0~33.1
大体の仮想敵はAに降ろうが振るまいが2発です。
メガクチートは、ペンドラーの地震×2+無振り化身ボルトロスの10万or無振りカビゴンの地震 で丁度確定になるくらい。
- どくづき(A28振り)
HBカプ・レヒレ 35.0~41.8
HCカプ・レヒレ 47.4~57.6(82.0%)
H4カプ・テテフ 79.4~95.8
毒づき採用の場合はASぶっぱでもいいです。H4テテフがちょうど確1になります。
- ヘドロ爆弾(C44振り)
H4パルシェン 50.7~60.3
177-151カプ・レヒレ 31.6~38.4(93.5%)
H4カプ・テテフ 42.4~50.6
/
これで育成論を終わります。
このペンドラーは相性に関係なく行動を取れ、とにかく使いやすいので本当にオススメです!