はじめに
五つ目となる育成論の投稿です。
今回は後出されるリザウルガモスに強く、対面でミミッキュをメタれ、ガブやテテフに後投げ出来るポケモンが欲しかったので、このテッカグヤを投稿しました。
1900帯辺りで回して遊んでましたが十分通用する強さだと思います。何より意表が付ける。
- HABCDSなど、その他の他育成論で使われている略称などを使います。
- 王冠使用理想個体であることを想定しています。
加筆及び修正
3/23 全体的に修正
3/24 微修正
概要
先述の通り、対面でミミッキュに対して絶対有利を取れるタイプのテッカグヤを使いたかったので、剣舞霊Zなどを狙ってくる相手に対し、ニトロチャージからのヘビーボンバーで一方的に屠ることのできるニトチャカグヤを考案しました。
また、準速カグヤは1↑で最速102族と同速になるため、その後の抜き性能もかなりの物です。よくヘビーボンバーを読んで繰り出される電気鋼、電気飛行、炎虫、鋼格闘、鋼草などに対しても有効打を持っているため、ビーストブーストとニトロチャージにより実質A↑S↑の竜舞状態になります。この種族値の一致120技を持っているポケモンの制圧力はかなりの物です。
技構成
- ヘビーボンバー
体重200Kg未満の相手に対して120技となります。要するにほとんどの相手に対して一致120技となるわけで、採用しない理由は一切ないです。
ただ思考停止で使っているとついカビゴンなどに対しても打ちがちなので、しっかりと頭の片隅には置いておいてください。
- ニトロチャージ
攻撃しつつSを上げれる威力50の接触炎物理。ミミッキュの皮を剥ぎつつ上を取ったり、交代読みでなだれ打ちたいが流石に怖いと言った場合の中間択、カミツルギやナットレイに対する頼れる打点にもなる。キモです。
- いわなだれ
あまりにも増えすぎたウルガモス、リザードンに対する致命的メタ。ボルトサンダーに対する打点にもなり、ニトチャで上を取れば怯みにより一方的に勝てる場合も多かったです。
- じしん
頼れる100技。広い範囲で等倍以上を取ることができるメインサブウェポン。外す理由は特に思いつかないですね。
技候補
- ストーンエッジ
岩雪崩より威力は高いが、命中率と怯みがない関係上不採用。ダメ系で岩雪崩だと微妙に足りないので、外しても怒らない聖人はこちらを使った方がいいかと。
- アクロバット
オボンやイアマゴなどの1/2きのみなどと組み合わせる場合は十分な選択肢になる。
今回の論では繰り出し性能、致命的ダメージを耐えてほしい場面、などを考慮した結果、不採用に至りました。
- だいばくはつ
サイクルパに組み込んでいた都合上範囲を優先したため、不採用。鋼を止める鋼に対しては半減ではあるものの、ニトチャ地震で鋼に対する打点は持ってるので、そこは問題ではないと思います。一方で鋼を受けてくる炎水電気に対する打点にはなるため、炎+地面半減タイプに対してよりも、浮いている電気、水に対して打点を持ちたいのであればノーマル高火力を採用してもいいかもしれない。
- ギガインパクト
同上
チョッキを持たせない場合
- どくどく
取り敢えずでよく後投げされるポリ2等に対する役割破壊技。実際高耐久に勝てる型ではないので、メガミミやメガグロスの役割破壊どくどくのように、受け出しを崩すために搭載してもよいかもしれない。
- やどりぎ
同上。こちらの耐久に対する引き先に回復が入るので便利ではある。
- 身代わり
ニトロチャージ後、上から身代わりで補助技を透かすことも可能ではあるが、それをしてくる相手が環境にいるかと言えばおそらくNO。チョッキを脱いだ場合身代わりが攻撃を耐える相手もそう多くないので採用理由は薄いか。
持ち物
- チョッキ
オボン等で疑似的に耐久を上げるのに対し、チョッキだと一撃で倒されるはずの技を耐えれるので、全く別の強さになると思います。
テテフに受けに出した際、H振りに低乱引いたのと区別がつきづらいことで、ゴツメに見せかけることができます。型が即時バレないのはメリットの一つかと。
- ラムのみ
やどりぎ搭載の型が最も多い以上、鬼火を打たれる機会は少なかったですが、実際やけどになってしまうと機能停止してしまいますし、十分選択肢に入るとは思います。
他にも襷キノガッサをニトチャヘビボンで安定して倒せるようになります。
また、冷凍パンチで凍って負けるなどの負け筋も消せるため、非常にメリットだと思います。
- オボン
有利ポケモンに複数回繰り出す場合や、パルシェンなどの連続技持ちと対面することが多いPTならこちらもよいかと。どくどくや身代わりなどの有用な補助技を持てることはメリットかと。
- 各種Z
ニトチャ型だと全抜き性能と言うより対面性能を高めているため、そこまで採用する意味はないかと。ボディパ型だと地面ZノーマルZなどの奇襲は捨てがたいため、十分採用にたりえる。
実数値
173-168-123-114-121-113
AS極振り。Sはニトチャ後169(陽気ガブと同速)。2加速で226(スカーフ控えめサザン抜き)
陽気にした場合186になる(最速117族抜き)
ミミッキュをより強く意識するために、ニトチャ後意地ミミッキュ抜きに止めて耐久に回そうかと思ったが、陽気呪いミミッキュも増えたし、最速リザガモスをニトチャに後投げされた場合に上から叩けることにメリットがあるため、準速にしました。
ただし、後述する襷ミミッキュに対して勝ち目が薄くなるため、より強くミミッキュを意識するならS実数値102(ニトチャ後準速100族抜き)にして、余った努力値88を耐久に降ってもいいかもしれません。
与ダメ
- ヘビーボンバー
→HB特化ミミッキュ 97.5%〜116%
→HBテテフ 101.6%〜119.7%
→B4マンムー 82.1%〜97.2%(威力80)
→B4コケコ 74.4%〜87.5%
→H252B4ブルル 94.9%〜112.9%
→B4ガブリアス 54%〜63.9%(陽気にした場合49.1%〜57.9%)
→H4カイリュー(マル)25.1%〜29.3%(威力100)
→H4メガマンダ(威嚇)29.8%〜35.6%
→H4レランド(威嚇後)41.8%〜49.6%
→H4メガガル 51.9%〜61.8%
→B4パル 46.4%〜55.2%
→H4ジャロ 66.2%〜78.1%
→HB特化レヒレ 35.5%〜42.3%
→HB特化ポリ2 25.5%〜30.2%
→H244B4グライ 28.7%〜34.8%
- ニトロチャージ
→HB特化ナット 37.5%〜44.1%
→H4カミツルギ 65.1%〜77%
- じしん
→H212B4ドラン 105.6%〜124.3%
→B4メガメタグロス 49%〜58%
→B4メガルカ 80%〜95.1%
→B4コケコ 82.7%〜97.9%(ニトチャ20.6%〜24.8%)
→B4ゲッコウガ 49.6%〜58.5%
→B4メガリザX 64%〜75.8%
→B4メガゲン 93.3%〜111.1%
→B4ドリュウズ 85.4%〜100.5%
→H252ガルド 45.5%〜53.8%
- いわなだれ
→H4ガモス 139.1%〜166.4%
→B4メガリザY 128.1%〜151.6%
→B4メガリザX 48.3%〜57.5%
→H4レボルト 68.3%〜81.2%
→特化サンダー 32.4%〜38.5%
→特化カグヤ 13.7%〜16.6%
被ダメ
- 物理方面
→陽気メガリザXのフレドラ150.2%〜178%
→陽気バシャのフレドラ 108.6%〜129.4%
→陽気メガマンダの捨身 37.5%〜44.5%
→陽気ガブリアスの逆鱗 29.4%〜34.6%
炎牙 42.7%〜50.8%
→特化ミミッキュの霊Z 58.9%〜69.3%
影打 17.3%〜20.8%(襷ミミの剣舞シャドクロ影で中乱数)
→陽気メガメタのアイへ 27.1%〜32.3%
雷パン 69.3%〜82%
→陽気マンムーのつらら 12.7%〜15.6%(×2〜5)
→特化2↑パルのつらら 21.3%〜26%(×5)
→特化ランドのはたき 36.9%〜43.9%
→特化マリの6↑アクジェ 95.3%〜112.7%
→陽気メガルカのインファ 84.3%〜99.4%
→特化2↑ドリュウズの雪崩 54.9%〜64.7%
- 特殊方面(チョッキ込)
→特化テテフのサイキネ 24.2%〜28.9%
.10万 43.9%〜52%
→臆病コケコの10まん 72.8%〜86.7%
→特化レヒレのZハイポン 53.7%〜64.1%
.4振りレヒレの波乗り 19%〜23.1%
→特化ウルガモスの大文字 80.9%〜97.1%
→臆病リザYの晴れ放射 105.2%〜124.8%
→4振りヒトムのオバヒ 58.9%〜70.5%
→4振りドランのマグスト 55.4%〜65.8%
→特化眼鏡FCロトムの10万 77.4%〜91.3%
→臆病霊ボルトの10万 65.8%〜77.4%
→4振りメガマンダの大文字 38.1%〜45%
→特化珠バシャの大文字 91.9%〜109.8%
→特化グドラの雨ハイポンZ 81.5%〜95.9%
→臆病メガルカの気合玉 56.6%〜67%
真空波 19.6%〜23.1%
→特化ガルドのシャドボ 32.9%〜38.7%
→珠ゲッコウガの冷B 32.3%〜39.3%
相性のいい味方
- ステルスロック
ニトチャ後100族抜きのこの調整ですと、襷ミミッキュには剣舞シャドクロ影うちと動かれると乱数で勝てないのと、リザ引き読み中間択のニトチャを打った場合、Xだと落とせないので、そういった部分の補完にステルスロックは相性がいいです。
- 電気無効
コケコにZ打たせるのを躊躇させれる無効枠は相性がいいです。特にスカーフコケコは2加速しても抜けないので、選出段階で圧力をかけれるポケモンは欲しいです。自分はマンムーに先述したステルスロックを搭載して採用してましたが、他にも圧倒的汎用性を持つガブリアス、炎を受けつつ電気も透かせるS1ではカグヤの相棒だったガラガラ、型が多く扱いやすく強い霊獣ボルトロスなどなど、中堅どころはあまり詳しくないのでメジャーなところしか挙げられませんが、こういったポケモンが該当するかと。
- 対面性能の高いポケモン
基本的に不退転の覚悟で動くことが多いポケモンですので、対面構築の方が向いているとは思います。勿論サイクル軸に組み込んでも強いとは思いますが。
個人的には対面性能が高いミミッキュは相棒として欠かせません。自分は襷ミラコジャロ+カグヤ+呪いミミの基本選出で組んでいましたが、それぞれが対面性能が高いため、腐ることは少なかったです。
- 耐久対策
竜舞テッカグヤと銘打ってはいますが、攻撃面は対面で積めるわけではないので、高耐久のポケモンを崩すのは難しいです。ほろげんや呪いミミッキュなど、耐久に対して強いコマも用意しましょう。
終わりに
ニトチャが読まれることは一切なく、剣舞霊Zで致命傷を狙ってくるミミッキュが多かったため、刺さる場面は多かったです。リザXに関しては引き読みでなだれ打たなければいけない場面も多かったですが、Xは耐久に降ってれば受け出しに結構出て来るのと、PT単位で誘っていればそこまでピン読みと言うほどではないと思います。その辺りは慣れと経験が必要だと思います。自分はそこまで出来ないので、安定択としてよくニトチャ打ってたりしましたが。
ハマれば強い筆頭だと思います。ぜひぜひ使ってみてください。
ただし、バランス型なテッカグヤに耐久を振らなかった場合、予想以上に脆いです。エアームドと一緒で絶妙な種族値を優秀すぎるタイプで誤魔化しているので、過信はせず、有利なタイミングで繰り出していくことは必須かと。