ユクシー- ポケモン育成論サンムーン

第七世代のHSユクシー決定版

2017/03/11 13:31 / 更新:2017/03/16 09:21

ユクシー

HP:HP 75

攻撃:攻撃 75

防御:防御 130

特攻:特攻 75

特防:特防 130

素早:素早 95

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ユクシー  エスパー  【 ポケモン図鑑 】

性格
ようき(素早↑ 特攻↓)
特性
ふゆう
努力値配分(努力値とは?)
HP:244 / 防御:100 / 素早:164
覚えさせる技
あくび / ステルスロック / はたきおとす / おきみやげ
持ち物
レッドカード

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このポケモンの役割
補助
ルール
シングルバトル
登録タグ

考察

はじめに

  • どうも、☆Yuki.E☆です。今回は二度目の投稿としてレーティングバトルではあまりお目にかかれないユクシーの紹介をしていこうと思います。
  • 論中でのダメージ計算等は全て6Vを想定、Googleアプリの『個体値&ダメージカリキュレータ』を使用しています。
  • HABCDS等の略称を使います。

ユクシーについて

ユクシーとは第四世代の「ダイヤモンド・パール」に登場した伝説のポケモン(通称:UMA)の一匹。
準伝説らしくかなり器用で能力の水準は十分に高いのですが、単エスパーで特性が浮遊、さらに耐久に長けた種族値が災いして一部にわかプレイヤーにクレセリアと比較され、さらには劣化のレッテルを貼られることもあるという立ち位置にしてはかなり不遇な扱いを受けています。
しかしユクシーの最良の戦い方は先発ステロ撒きというクレセリアのそれとは全く異なるもので、むしろカバルドンやラグラージに近いです。

運用方法

先発起用でステルスロックや欠伸を撒いて相手を撹乱、後続の積みアタッカーのサポートが主です。
ステロ&欠伸を使えるポケモンでは最も高い素早さを持ち、さらにその類いのポケモンでは唯一とんぼ返りを使えるという大きな特徴があります。なお本育成論ではとんぼ返りは採用しません

他欠伸&ステロ撒きとの違い

一つの例としてこの手のポケモンでメジャーなカバルドンと比較すると幾つかの違いがあり、カバルドンにオボンの実、ユクシーにレッドカードを持たせた場合において勝ってる点や劣っている点で挙げると

  • カバルドンに勝ってる点

・あちらと比べて素早く、初手ステロが比較的に安定する。
・はたきおとすが使える。
・とんぼ返りや置き土産など自主退場手段が豊富で、自分から安全な引き際を作ることができる。
・オボンの実の推奨度が落ち、パーティー構築の負担が減る。
・砂を撒かないので自軍へのスリップダメージが気になる人にはこれも利点の一つかもしれない。

  • 〃劣っている点

・とにかく火力が低い。よほどのことがない限り相手のポケモンを倒すという事態は起こらない。
ほえるや吹き飛ばしを覚えない
・よって上を取られて身代わりされるとほぼ詰みの状態に陥る。
・型が少ない(というかコンセプト的に一つしかない)ので読まれやすい。
・電気等倍なので蜻蛉ルチェンが簡単に通ってしまう(後攻蜻蛉ルチェンには一応対抗策はある)
・カプ・コケコにとても弱い。
・状況を読まずに使う置き土産はただの地雷である。

ざっとこんな感じです。特に太字部分はユクシーを採用するか否かで大きなポイントになってくると思います。

特性

当然一つしかない浮遊で確定。
ユクシーと組ませる積みアタッカーは地震に弱いポケモンもいるので一貫性を切れるという利点があります。

性格

本育成論のコンセプトかつ、準速ミミッキュの上を取りたいので陽気で確定。
上述したユクシー最大の欠点である身代わりへの申し訳程度の対抗手段となります。

努力値・実数値

H244、B100、S164で確定。

実数値:181-95-163-×-150-149

↓調整理由↓
S:準速ミミッキュ抜き
HB:A+2かつ攻撃特化ミミッキュのシャドークロー確定耐え、陽気ガブリアスの逆鱗確定三発

S調整から先にやって残りの努力値で物理耐久面が最も高くなるようにしました。

持ち物

レッドカードで確定。
攻撃してきた相手を無理矢理交代させることによって、不利対面の回避や初手ステロの安定性の向上が謀れます。
簡潔に言うと、初手で欠伸(相手の交代を強制する目的)とステルスロックの擬似的な併用ができます。

効果は一回きりであること、叩き落とされると発動しないこと、一撃で落とされると発動しないこと(効果抜群のこだわり眼鏡やZ技、未解禁ですがメガへラクロスも危険)特性ちからずくのポケモンに殴られると不発になることを覚えておいてください。

因みに挑発やアンコール対策としてのメンタルハーブもいいかもしれません。

確定技

あくび
本育成論のコンセプトなので確定。交代を誘発させてステルスロックのダメージを蓄積、居座る相手はそのまま眠って起点にすることができます。

ステルスロック
同じく確定。襷潰しや相手側のダメージ計算を狂わせるという大きな役割があります。

選択技

はたきおとす
欠伸を無力化してくるラムの実や、積みアタッカーにとって脅威になることがあるこだわりスカーフを消せます。あえて選択技の一つですが、ユクシーにとっては貴重な攻撃技かつ追加効果が超強力なので準確定と言っていいです。
ただ火力はお察しでメガストーン持ちやZクリスタル持ちに撃ってしまうと隙を晒すも同然なので交代には注意。

おきみやげ
自主退場手段その一。自滅することで相手を無理矢理起点化することができる魅力的な技。
しかし使った後は確実に交代される上、役割を終えたユクシーをクッション役としても使えなくなってしまうので後続の積みアタッカーでそのまま三タテするくらいの状況じゃないと確実にただの地雷技と化します。
先述した後攻蜻蛉ルチェンへの対抗策とはこの技のことで、欠伸を当てた後に敢えて自滅することで後攻蜻蛉を不発に追い込んで無抵抗で眠らせられます。ただやっぱり欠点が大きすぎるので半ば魅せプレイに近いです。採用推奨度

とんぼがえり
自主退場手段その二。置き土産と違って瀕死にならず、挑発を食らってもリカバリーできるという低リスクの万能技。ステロを撒き終えた後のクッション性能も上がります。
ただやっぱり火力はとても低く、若干の読みスキルがないと隙を晒すだけです。採用推奨度 中

マジックコート
相手の補助技を跳ね返します。跳ね返せる技として挙がるのは挑発や電磁波くらいか。現在の環境ではどちらも採用率がかなり低く、タイミングが難しいです。採用推奨度 小

イカサマ
主に身代わりされた際の起点防止策で使います。刺さる相手はメガリザードンX、メガボーマンダの二体。どちらも現在は身代わりの採用率はそこまでではありませんが、ORAS環境末期ではかなり多かったのでこれから優先度が上がる可能性があります。採用推奨度 中

れいとうパンチ
先発に出てくるランドロスやガブリアス、起点にしようと身代わりを貼ってくるグライオンやメガボーマンダへの打点。ピンポイント気味ですがユクシーで一部ポケモンに手痛いダメージを与えられるという点が魅力的。
因みに本育成論の努力値調整を崩す形になりますが、ユクシーのAに4振ることで威嚇込みでH244メガマンダの身代わりを確定で壊せます。
採用推奨 中

ダメージ計算

被ダメ

ほぼ全ての攻撃を一回は確実に耐えるので撃たれやすい強力な攻撃を主に記述します。

  • 物理

A特化ミミッキュのシャドークロー 43.1〜50.8%
A+2〃 84.0〜99.4%(シャドークローは急所率が若干高いので過信は禁物)
A特化ミミッキュの無限暗夜の誘い(シャドークロー) 84.0〜99.4%
無降りギルガルドの影うち 27.6〜33.1%
A252陽気ガブリアスの逆鱗 42.0〜49.7%
A特化メガボーマンダの捨て身タックル 59.7〜70.2%
A+1〃 88.4〜105.0%
A特化メガクチートの叩き落とす(持ち物あり) 86.2〜101.7%
A特化バシャーモのダイナミックフルフレイム(フレアドライブ) 68.5〜81.2%
一致イカサマ 36.5〜43.1%

  • 特殊

C252珠ゲッコウガの悪の波動 67.4〜80.7%
C特化サザンドラの悪の波動 64.1〜77.3%
C特化ウルガモスの虫のさざめき 77.3〜92.8%
C特化ギルガルドのシャドーボール 74.0〜89.5%
C252メガリザードンYのオーバーヒート 85.1〜101.1%
C252カプ・コケコのスパーキングギガボルト(10万ボルト) 79.6〜94.5%

与ダメ

火力が低いのでイカサマと冷凍パンチ以外は抜群でもあまり期待できません。

  • 叩き落とす

H252メガゲンガー 28.7〜34.7%
H252盾ギルガルド 25.1〜29.9%
無振りカプ・テテフ 25.5〜30.3%

  • 蜻蛉返り

HB252図太いバンギラス 14.5〜17.4%

  • イカサマ

A特化メガリザードンX 35.9〜42.5%
A特化耐久無振りメガボーマンダ 30.4〜36.3%

  • 冷凍パンチ(A4振りで計算)

B4ガブリアス 52.5〜63.4%
H4霊獣ランドロス 60.6〜72.7%
〃(威嚇込み) 41.2〜50.9%
H4メガボーマンダ 44.4〜53.8%
〃(威嚇込み) 30.4〜37.4%
H244メガボーマンダ 37.8〜45.8%
〃(威嚇込み) 25.9〜31.8%
H212グライオン 42.9〜52.0%

相性の良い味方

やはりお膳立て的な動きをすることから積みアタッカーとの相性がいいです。
有力候補は高い順から、メガルカリオ、ウルガモス、メガボーマンダ、メガリザードンXなど。

天敵

やはりこちらの弱点を突いてきて搦め手が非常に多い、メガゲンガーとギルガルドがキツい(ミミッキュはそれほどでもない)
さらにSMからこちらの欠伸を封殺してくるカプ・コケコとカプ・レヒレというトップメタレベルの天敵まで登場しています。
ただこれは相手の選出を縛りやすいという利点として見てもいいでしょう。
パーティーの補完に上のポケモンに強い者を入れておくのを忘れずに。

最後まで見てくれてありがとうございます

これで皆さんにユクシーの概要が分かってくれれば個人的に大満足です。

追記・修正情報

・3/11 15:55
誤字修正、足りない記述の追加。
あと辞書で調べたところ、『謀る』は意味的に『図る』と同じと判断しました。
・3/16 9:20
見やすくするように一部改行。
コメントでの提案から冷凍パンチについて追記しました。

投稿日時 : 

最終更新日時 : 2017/03/16 09:21

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コメント (11件)

  • ページ:
  • 1
17/03/11 14:20
1近日後悔 (@kinjitukoukai)
2つ質問させてください

1.カバルドンに勝っている点の項の「初手ステロが安定する」
とはどういう意味ですか?単に上から一撃で倒されないという意味でしょうか?それとも先手で挑発を撃たれにくいという意味でしょうか?
耐久を考えるとカバも一撃では倒れにくいので初手ステロがまま安定していると思いますし、挑発警戒ならSの違いにより具体的に誰の挑発をかわせるのか分かりません。

2.同項の「オボンの実の推奨度が落ち」とありますが別にカバに赤札持たせても良い気もします。
カバとユクシーのどの違いが持ち物の違いに表れるかが分かりません。
そもそも持ち物の項においても赤札の説明が分かりにくいです。
「不利対面の回避」の詳細が不明ですし(一撃で倒される相手、という意味なら殴られた時点で赤札関係なく回避できていません)
「初手ステロの安定性」もやはり意味が分かりません。
17/03/11 15:10
2てぃてぃ (@Trytick)
レッカの一撃瀕死には発動しない(つまり積まれた際の起点回避にはならない)事が書かれていないです。個人的に積み回避となれないからレッカはイマイチだと思っているので……利点がいまいち分かりにくいので教えていただければと思います。
それとはたきおとすの項の驚異(脅威)とレッカの項の図れます(謀れます)が誤字です。
17/03/11 15:45
3☆Yuki.E☆ (@yuki_bullet53)
>>1
1.の質問について。カバルドンは遅いので不利対面に出くわした場合にほぼ初手に欠伸の使用を強制されますがユクシーは持ち物のおかげもあって不利対面でもステロを最初に使えます。というかこれはレッドカードあっての利点ですね。すみません。

2.の質問について
吹き飛ばしを持っているカバルドンにレッドカードまで持たせるのは役割的に過剰だと感じるのと、カバルドンはHD特化しても特殊耐久がそれほどでもなく、Sの低さからターン毎に確実に相手の攻撃を貰うのでその点での不利に対し、オボンを持たせることでカバの行動回数を増やせるというのが、先発カバにオボンが多く持たれているという理由です。
論中で書いた「不利対面の回避」というのはユクシーを一撃で落としてくる相手ではなく、弱点を突いてきてかつ搦め手でなんやかんやしてくるポケモンへの対処のことです。

>>2への回答の意味も含めて、レッドカード採用における最大の利点は初ターンから擬似的な欠伸(相手の交代を誘うという本来の目的)とステロの併用が狙えることだと思います。

あと誤字指摘も感謝します。
17/03/11 17:31
4てぃてぃ (@Trytick)
>3
返答ありがとうございます。
擬似的な欠伸とは言え積み技を防ぐ事は出来ませんが、レッカの利点はある程度理解できました。
ところで運用について質問なのですが、このユクシーは積みエースが積むために捨てていく方向で使うのでしょうか? それともクッションなどに使う為出来るだけ温存するよう立ち回るのでしょうか?
特性の所で地面の一貫切りに言及されてますし、置き土産の項からも温存するよう書かれているように思いますが、運用に先発起用とあり蜻蛉より置き土産の優先度が高いように記述されてますし、個人的にカバルカのように積極的に捨てていく感じで運用していたため、単純な疑問としてどちらの方が良いのかなと思いました。よかったら教えていただければと思います。
謀るについては調べないまま違和感でコメントしてしまい申し訳ありませんでした。
17/03/11 17:52
5☆Yuki.E☆ (@yuki_bullet53)
>>4
先発運用と言えどもわざと一体落として二体でやりくりするのは結構キツいものがあります。
特に後続の積みアタッカーにとってほぼ退かざるを得ないほどの絶対的な天敵が相手のPTにいる場合は(メガルカリオにとってのガブリアスやカプ・テテフ、ギルガルドとか)置き土産が無駄になりやすいです。
ただやはりそういう駒が相手にいない、もしくはユクシーを一旦退かせて別ルートでそいつらを処理した場合の置き土産は非常に強力なことには違いないです。
要はケースバイケースですね。基本的に役割をある程度終えた後に余裕があれば温存、あくまで置き土産は最終手段としてみたほうが動かし易いです。

浮遊については例えばガブリアスが欠伸を無視して突っ張ってきた場合は基本的に逆鱗しか撃てないので相手の行動を縛るのに一役買うパターンがありました。
17/03/11 18:32
6てぃてぃ (@Trytick)
55555
>5
分かりやすい解説ありがとうございます。
17/03/11 20:28
7ああ
横槍的ですが1の方と同じ疑問を持っていたのでコメントします。

Sの違いが受ける影響、具体的な相手が書かれてないので、教えてください。

なぜ吹き飛ばしありきなのか意味がよくわからないですし、カバの特殊耐久ではなせない事を書いてくれないと納得できないです。
17/03/11 21:14
8☆Yuki.E☆ (@yuki_bullet53)
>>7
一般的に先発に出てきやすいランドロスやマンムー、ウォッシュロトムなどの上を取れます。
本文にも
あと最速ギャラドスを抜けるのでORAS期で特に見られた挑発や身代わりに対して欠伸で牽制することができるというメリットがあります。
起点カバには吹き飛ばしが必ずしも入ってるとは限りませんが全く無視できない特徴です。
逆に言えば吹き飛ばしのないカバルドンよりもユクシーのほうが身代わりへの耐性が高いです。

あとは>>3をよく読んでください。

最早ポケモンの大前提だと思いますが、
素早さで上を取れる=行動回数が増える=総合的に見たら素早さが高ければ高いほど耐久も高くなります。
曖昧な回答で申し訳ありまそんがそこらへんをよく理解してくれればいいと思います。
17/03/12 18:19
9じゃむ
マンムーロトムあたりに強く出れる起点づくり要員がほしかったので採用してみたいとおもいます。
17/03/16 00:40
10ユクシーズ
冷凍パンチは候補には入らないでしょうか、地面の一貫性を切りつつ陽気A無補正で無振りガブリアスを確2に出来る点、マンダに身代わりを張らせないなど、ピンポイント気味ですが活躍する機会が多くありました 
17/03/16 08:59
11☆Yuki.E☆ (@yuki_bullet53)
>>10
自分もORAS期で一時期冷パンユクシー使ってました。先発に出てきやすいランドロスに削りダメージを入れられるし、当時はとても多かったマンダの身代わりを潰せたりとそれなりに使えましたね。

追記しておきます。
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