はじめに
- どうも、☆Yuki.E☆です。今回は二度目の投稿としてレーティングバトルではあまりお目にかかれないユクシーの紹介をしていこうと思います。
- 論中でのダメージ計算等は全て6Vを想定、Googleアプリの『個体値&ダメージカリキュレータ』を使用しています。
- HABCDS等の略称を使います。
ユクシーについて
ユクシーとは第四世代の「ダイヤモンド・パール」に登場した伝説のポケモン(通称:UMA)の一匹。
準伝説らしくかなり器用で能力の水準は十分に高いのですが、単エスパーで特性が浮遊、さらに耐久に長けた種族値が災いして一部にわかプレイヤーにクレセリアと比較され、さらには劣化のレッテルを貼られることもあるという立ち位置にしてはかなり不遇な扱いを受けています。
しかしユクシーの最良の戦い方は先発ステロ撒きというクレセリアのそれとは全く異なるもので、むしろカバルドンやラグラージに近いです。
運用方法
先発起用でステルスロックや欠伸を撒いて相手を撹乱、後続の積みアタッカーのサポートが主です。
ステロ&欠伸を使えるポケモンでは最も高い素早さを持ち、さらにその類いのポケモンでは唯一とんぼ返りを使えるという大きな特徴があります。なお本育成論ではとんぼ返りは採用しません
他欠伸&ステロ撒きとの違い
一つの例としてこの手のポケモンでメジャーなカバルドンと比較すると幾つかの違いがあり、カバルドンにオボンの実、ユクシーにレッドカードを持たせた場合において勝ってる点や劣っている点で挙げると
- カバルドンに勝ってる点
・あちらと比べて素早く、初手ステロが比較的に安定する。
・はたきおとすが使える。
・とんぼ返りや置き土産など自主退場手段が豊富で、自分から安全な引き際を作ることができる。
・オボンの実の推奨度が落ち、パーティー構築の負担が減る。
・砂を撒かないので自軍へのスリップダメージが気になる人にはこれも利点の一つかもしれない。
- 〃劣っている点
・とにかく火力が低い。よほどのことがない限り相手のポケモンを倒すという事態は起こらない。
・ほえるや吹き飛ばしを覚えない
・よって上を取られて身代わりされるとほぼ詰みの状態に陥る。
・型が少ない(というかコンセプト的に一つしかない)ので読まれやすい。
・電気等倍なので蜻蛉ルチェンが簡単に通ってしまう(後攻蜻蛉ルチェンには一応対抗策はある)
・カプ・コケコにとても弱い。
・状況を読まずに使う置き土産はただの地雷である。
ざっとこんな感じです。特に太字部分はユクシーを採用するか否かで大きなポイントになってくると思います。
特性
当然一つしかない浮遊で確定。
ユクシーと組ませる積みアタッカーは地震に弱いポケモンもいるので一貫性を切れるという利点があります。
性格
本育成論のコンセプトかつ、準速ミミッキュの上を取りたいので陽気で確定。
上述したユクシー最大の欠点である身代わりへの申し訳程度の対抗手段となります。
努力値・実数値
H244、B100、S164で確定。
実数値:181-95-163-×-150-149
↓調整理由↓
S:準速ミミッキュ抜き
HB:A+2かつ攻撃特化ミミッキュのシャドークロー確定耐え、陽気ガブリアスの逆鱗確定三発
S調整から先にやって残りの努力値で物理耐久面が最も高くなるようにしました。
持ち物
レッドカードで確定。
攻撃してきた相手を無理矢理交代させることによって、不利対面の回避や初手ステロの安定性の向上が謀れます。
簡潔に言うと、初手で欠伸(相手の交代を強制する目的)とステルスロックの擬似的な併用ができます。
効果は一回きりであること、叩き落とされると発動しないこと、一撃で落とされると発動しないこと(効果抜群のこだわり眼鏡やZ技、未解禁ですがメガへラクロスも危険)特性ちからずくのポケモンに殴られると不発になることを覚えておいてください。
因みに挑発やアンコール対策としてのメンタルハーブもいいかもしれません。
技
確定技
あくび
本育成論のコンセプトなので確定。交代を誘発させてステルスロックのダメージを蓄積、居座る相手はそのまま眠って起点にすることができます。
ステルスロック
同じく確定。襷潰しや相手側のダメージ計算を狂わせるという大きな役割があります。
選択技
はたきおとす
欠伸を無力化してくるラムの実や、積みアタッカーにとって脅威になることがあるこだわりスカーフを消せます。あえて選択技の一つですが、ユクシーにとっては貴重な攻撃技かつ追加効果が超強力なので準確定と言っていいです。
ただ火力はお察しでメガストーン持ちやZクリスタル持ちに撃ってしまうと隙を晒すも同然なので交代には注意。
おきみやげ
自主退場手段その一。自滅することで相手を無理矢理起点化することができる魅力的な技。
しかし使った後は確実に交代される上、役割を終えたユクシーをクッション役としても使えなくなってしまうので後続の積みアタッカーでそのまま三タテするくらいの状況じゃないと確実にただの地雷技と化します。
先述した後攻蜻蛉ルチェンへの対抗策とはこの技のことで、欠伸を当てた後に敢えて自滅することで後攻蜻蛉を不発に追い込んで無抵抗で眠らせられます。ただやっぱり欠点が大きすぎるので半ば魅せプレイに近いです。採用推奨度 大
とんぼがえり
自主退場手段その二。置き土産と違って瀕死にならず、挑発を食らってもリカバリーできるという低リスクの万能技。ステロを撒き終えた後のクッション性能も上がります。
ただやっぱり火力はとても低く、若干の読みスキルがないと隙を晒すだけです。採用推奨度 中
マジックコート
相手の補助技を跳ね返します。跳ね返せる技として挙がるのは挑発や電磁波くらいか。現在の環境ではどちらも採用率がかなり低く、タイミングが難しいです。採用推奨度 小
イカサマ
主に身代わりされた際の起点防止策で使います。刺さる相手はメガリザードンX、メガボーマンダの二体。どちらも現在は身代わりの採用率はそこまでではありませんが、ORAS環境末期ではかなり多かったのでこれから優先度が上がる可能性があります。採用推奨度 中
れいとうパンチ
先発に出てくるランドロスやガブリアス、起点にしようと身代わりを貼ってくるグライオンやメガボーマンダへの打点。ピンポイント気味ですがユクシーで一部ポケモンに手痛いダメージを与えられるという点が魅力的。
因みに本育成論の努力値調整を崩す形になりますが、ユクシーのAに4振ることで威嚇込みでH244メガマンダの身代わりを確定で壊せます。
採用推奨 中
ダメージ計算
被ダメ
ほぼ全ての攻撃を一回は確実に耐えるので撃たれやすい強力な攻撃を主に記述します。
- 物理
A特化ミミッキュのシャドークロー 43.1〜50.8%
A+2〃 84.0〜99.4%(シャドークローは急所率が若干高いので過信は禁物)
A特化ミミッキュの無限暗夜の誘い(シャドークロー) 84.0〜99.4%
無降りギルガルドの影うち 27.6〜33.1%
A252陽気ガブリアスの逆鱗 42.0〜49.7%
A特化メガボーマンダの捨て身タックル 59.7〜70.2%
A+1〃 88.4〜105.0%
A特化メガクチートの叩き落とす(持ち物あり) 86.2〜101.7%
A特化バシャーモのダイナミックフルフレイム(フレアドライブ) 68.5〜81.2%
一致イカサマ 36.5〜43.1%
- 特殊
C252珠ゲッコウガの悪の波動 67.4〜80.7%
C特化サザンドラの悪の波動 64.1〜77.3%
C特化ウルガモスの虫のさざめき 77.3〜92.8%
C特化ギルガルドのシャドーボール 74.0〜89.5%
C252メガリザードンYのオーバーヒート 85.1〜101.1%
C252カプ・コケコのスパーキングギガボルト(10万ボルト) 79.6〜94.5%
与ダメ
火力が低いのでイカサマと冷凍パンチ以外は抜群でもあまり期待できません。
- 叩き落とす
H252メガゲンガー 28.7〜34.7%
H252盾ギルガルド 25.1〜29.9%
無振りカプ・テテフ 25.5〜30.3%
- 蜻蛉返り
HB252図太いバンギラス 14.5〜17.4%
- イカサマ
A特化メガリザードンX 35.9〜42.5%
A特化耐久無振りメガボーマンダ 30.4〜36.3%
- 冷凍パンチ(A4振りで計算)
B4ガブリアス 52.5〜63.4%
H4霊獣ランドロス 60.6〜72.7%
〃(威嚇込み) 41.2〜50.9%
H4メガボーマンダ 44.4〜53.8%
〃(威嚇込み) 30.4〜37.4%
H244メガボーマンダ 37.8〜45.8%
〃(威嚇込み) 25.9〜31.8%
H212グライオン 42.9〜52.0%
相性の良い味方
やはりお膳立て的な動きをすることから積みアタッカーとの相性がいいです。
有力候補は高い順から、メガルカリオ、ウルガモス、メガボーマンダ、メガリザードンXなど。
天敵
やはりこちらの弱点を突いてきて搦め手が非常に多い、メガゲンガーとギルガルドがキツい(ミミッキュはそれほどでもない)
さらにSMからこちらの欠伸を封殺してくるカプ・コケコとカプ・レヒレというトップメタレベルの天敵まで登場しています。
ただこれは相手の選出を縛りやすいという利点として見てもいいでしょう。
パーティーの補完に上のポケモンに強い者を入れておくのを忘れずに。
最後まで見てくれてありがとうございます
これで皆さんにユクシーの概要が分かってくれれば個人的に大満足です。
追記・修正情報
・3/11 15:55
誤字修正、足りない記述の追加。
あと辞書で調べたところ、『謀る』は意味的に『図る』と同じと判断しました。
・3/16 9:20
見やすくするように一部改行。
コメントでの提案から冷凍パンチについて追記しました。