- 推測容易な範囲の略称を用いる。
- 壁展開という語を積みエースを添えた基本的なものに限定して使う場合がある。
- コメント・ご指摘ありがとうございます。
総合考察
一般的な壁展開(基本的に、壁を活かして無理矢理エースが積む構築)に加えて、先制技無効とエスパー技強化という、強力なアドバンテージとなるサイコフィールドを活用する。
特に先制技に弱いエースや、物理耐久が極端に低いエースの補助に効果的である。
基本的に猫不意に縛られやすく、先制技圏内にどうにかして入れられて処理されてしまうという事が多い積みエースは、浮いていなければ基本的なものでも相性が良いと言えるだろう。
ただし、逆にハッサムなど先制技に優れるエースとは相性が悪いので注意が必要である。
またサイコフィールドは他のフィールドで上書きされるため、レヒレコケコブルルと先制技持ちの同時選出が考えられる場合、処理ルートを別に取ったり、テテフを捨てずに取っておくようなプレイングが重要である。
壁展開について
壁展開はステロ展開と比べ、高火力低耐久の積みエース向けである。
全抜きをサポートするというより、エースが積みやすい環境を作るのが壁展開だと考えると分かりやすい。
その性質上、襷や頑丈に弱くなるものの、予期せぬ相手のピンポイントメタに崩されにくいというメリットがある。
(ステロ展開を使ったことがあれば、ボーマンダで起点にしようと思ったら不意のめざ氷で落とされた、というような悲哀を経験したことがあるだろうと思う……)
採用理由とテテフの利点
- サイコフィールドと両壁によるエースへのサポート。
- 起点を作る構築、補助技を活用する構築へのメタ。
それに加え、先制技がアピールポイントのポケモンの選出抑制と敵パーティのカプテテフ対策枠の選出誘導、フィールドの上書きが出来る。
道具の考察
特にエースが積み技を扱う壁展開の場合、主に積むタイミング=確実に被弾するターンで必要な両壁と比べ、先制技持ちを倒す=温存されるであろうポケモンを倒すまで必要なサイコフィールドは優先度として両壁よりも高い(出来るだけエースに残したい)。
よって光の粘土等よりも、フィールドターンを延長(5→8)するグランドコートで確定となる。
8ターンあれば、一例だがエース降臨まで三ターン+エース二積み+エース三タテ、という所までフィールドが持続する。
むしろこの一例を見てもらえば分かるように延長しなければキツキツになってしまうので、グランドコート以外はこのテテフには合わないだろう。
技の考察
光の壁、リフレクター、挑発、サイコキネシス。
これがベストの技構成と考える。
壁展開・ステロ展開に代表される起点構築と、まもみが・バトンのような変化技に頼った構築に対して妨害が出来る挑発は確定。テテフより遅い積みエースの起点回避にも使える。
自然の怒りでは絶対に敵ポケモンを倒す事が出来なくなるため、後一枠はサイコキネシス。サイコショックとは好みのレベルだが、火力や追加効果の点でサイコキネシスで良いと考える。
シャドーボールや気合玉よりも広い範囲に負荷をかけることが出来、さらに鈍足〜中速の格闘タイプに役割が持てる。(通りは悪いが、C252メガゲンガーのシャドーボールと同等程度の火力が出る)
努力値の考察
- H252B62S196
特にSを削ってまで耐えたい仮想敵もいないので、出来るだけ上から壁を貼れるようSには多く割く。
とは言え準速ガブリアスの個体数の少なさと、物理方面への基本的な耐久の欠如から準速100族抜き抜きである臆病S196に留め置く。
耐久を出来るだけ伸ばすためH252に振り、残りは最速メガボーマンダに対する乱数を少しでも下げるためBに振る。
準速メガボーマンダは特性発動順でスカーフを警戒され逃げることが多いためあまり気にならないものの、捨て身で突っ込まれた場合は87.5%の高乱数で落ちてしまうため注意が必要。
積みエースの考察
総合考察で触れたが、サイコフィールドを有効活用できるエースを具体的に軽く挙げてみる。
- パルシェン
壁展開の弱味である襷持ち等に強い。強く鋼を誘うようになるため、水Z型などは特に相性が良いだろう。
- メガフーディン
瞑想による火力補強が出来、さらにサイコフィールドを有効活用できる。壁と先制技無効により、まもしばアンコ等のテクニカルな立ち回りをしなくてよくなるのもポイント。
- バシャーモ
剣舞バシャーモ最大の敵マリルリに強くなり、高いSからの殲滅が可能になる。壁バトンも悪くない。
二回目になるが浮いていない・先制技がメインウェポンでないポケモンならば、基本的な壁展開と相性の良い味方はあまり変わらない。
メガリザードンXなどもカプテテフの誘う敵との相性的にも良いだろう。
ダメージ計算(目安として)
- A252メガボーマンダの捨て身タックル
87.0%〜103.5%(乱数25%)
- A252ガブリアスの地震
56.5〜66.7%
(後攻リフレクター込み二耐え)
- A252メガガルーラの捨て身タックル
81.9〜97.2%
- A特化テッカグヤのヘビーボンバー
123.2〜146.3%
(初手リフレクター安定となる)
- A特化ギルガルドのアイアンヘッド
109.6〜129.9%
- C特化ギルガルドのラスターカノン
84.7〜99.4%
(ギルガルド対面ではリフレクターから入る)
- A252メガリザードンXのフレアドライブ
110.2%〜
- C252メガリザードンYの晴れオーバーヒート
97.2〜115.8%(乱数87.5%)
- C252メガリザードンYの晴れ大文字
81.9〜97.2%
サイコキネシス
- H252テッカグヤ
23.0〜27.5%
- D4ガブリアス
59.6〜70.6%
- HD特化カバルドン
39.1〜46.5%
- HD特化マッシブーン
93.5%〜110.3%(乱数56%)
後書き
ここまでご覧頂きありがとうございます。このサイトに壁貼りのテテフの論がなかったので投稿させていただきました。
このポケモンの運用のキモは、出来るだけ早く処理されることだと感じます。自主退場技を持たないため他と比べ運用はやや難しかったですが、猫不意にエースが縛られなくなるのは常日頃から積み構築を使っている身としてとてもストレスフリーで楽しかったです。
最後にですが、くれぐれもサイコフィールドの有効なポケモンにはご注意を……(メガボーマンダとかメガボーマンダとかメガボーマンダとかry)