はじめに
- この育成論ではHABCDSなどの略称を用います。
- 個体値は全て理想個体を前提としています。ただしAは0が理想。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
- 不備質問等ございましたらコメント欄にてお願いします。
ジャラランガとは
- ジャラランガ:竜 格闘タイプ
- 特性:ぼうだん・ぼうおん 隠れ特性:ぼうじん
- 種族値:75-110-125-100-105-85 合計600
7世代より登場したドラゴンタイプのポケモンで、600竜族の一匹。しかしながら中途半端な種族値配分のおかげで600族の恥ともいわれることもありました。さらに竜・格闘タイプという複合タイプのため、フェアリーの多い環境では動きずらいのが現状です。(妖4倍、飛・超・氷・竜2倍)
ただし、特性は通常特性、隠れ特性ともに非常に有用。
概要
ジャラランガの種族値を見てみると、A110・C100となり、低いわけではないが決してそこまで高いわけでもありません。ですが、スケイルノイズという専用技を持つことや、意外と高い耐久力(と よく相手に舐められうること)により、シングルバトルでも十分戦いうるポケモンです。シーズン1は常にこのポケモンと共に歩んできました。本当にこのジャラランガは環境にささっています。
採用理由&強み
まず、この特殊ジャラランガの大きな役割、強みは以下のとおり
- 汎用特殊アタッカー
- 輝石ポリゴン2、メガハッサムの処理
- 物理受けポケモンへの対処
- ちょうはつによる補助型への足止めや積みの起点防止
- よくなめられる
ポリゴン2に対してはきあいだまZでHB輝石ポリゴン2は確定一発。H252D4メガハッサムにはかえんほうしゃで確定一発。例えきあいだまでもポリゴン2は確定2発で落とすことが可能。しんちょうHDメガハッサムに対しては確定2発で落とすことができます。
また、特性がぼうだんで無効化できる技も多いのも強みの一つで、ゲンガーやギルガルドのシャドーボールに対してぼうだんジャラで受け出しできたり、ほかにもヘドロばくだんやエナジーボールなどのメジャーな技も無効化することも可能です。
ジャラランガ自体がマイナーなため、実際に対戦でも特性を知らないのか、弾技を撃ってくる場面も多くありました。
具体的な立ち回りについては下記の「立ち回り」欄をご覧ください
参考
ぼうだん
たま・爆弾系の技『アイスボール』『アシッドボム』『ウェザーボール』『エナジーボール』『エレキボール』『オクタンほう』『かえんだん』『かふんだんご』『がんせきほう』『きあいだま』『くちばしキャノン』『ジャイロボール』『シャドーボール』『タネばくだん』『タネマシンガン』『タマゴばくだん』『たまなげ』『でんじほう』『どろばくだん』『はどうだん』『ヘドロばくだん』『マグネットボム』『ミストボール』を無効化する。(出典: http://yakkun.com/sm/zukan/search/?tokusei=182)
ジャラランガの他の特性の効果もみたい方はこちら(http://yakkun.com/sm/zukan/n784)
特性・性格・努力値
- 特性:メジャーな技を防ぐことができるぼうだんがおすすめ
音技が怖い方はぼうおん、天候ダメージや粉技が怖い方はぼうじんでも可
- 性格:ひかえめで確定。おくびょうにしてまで抜きたい相手はいないと共に、火力が足りなくなるため。
- 努力値
調整案その1
ひかえめ
H:68 A:0 B:0 C:252 D:0 S:188
実数値 H159 A- B145 C167 D125 S129
H:奇数+ステロダメージ最小
C:最大値
S:下記の通り
- Sの調整について
Sに補正のないジャラランガのSの値は個体値31の場合、105≦S≦137 をとり、準速の場合最速メガバンギラスや準速デンジュモク、その他最速70族等を抜くことができます。しかしメガバンギラスには後攻で十分処理できますし、デンジュモクに対してははマジカルシャインを持っている可能性があるため居座ることはできません。
また、準速80族であるA252マンムーのつららばりは急所考慮でも81.61%耐えることが可能です(ちなみに2ターン耐える確率は9.49%)が、相手のマンムーを確実に倒しきれるHPまで削っておかないとこの場合の対面は厳しいために準速80族抜きは考えないことにしました。
そこで
準速75族抜き抜きまでSを振ることにしました。
すると、
準速メガヘラクロス、準速カプ・ブルル、最速テッカグヤ、準速メガバンギラス、最速ギルガルド、準速パルシェン等々このあたりのメジャーポケを抜くことが可能になります。
調整案その2
ひかえめ
H:244 A:0 B:0 C:252 D:0 S:12
実数値 H181 A- B145 C167 D125 S107
H:ジャラランガに振りうる最大の奇数値
C:最大値
S:端数
HPが心もとないという方はHにほぼぶっぱしてください。この場合ようきA252ガブリアスのげきりんを87.5%の高乱数で耐えることができます。
技構成
確定技
きあいだま 威力120 命中70 技マシン
タイプ一致技であり、Z技のもととなる技。ポリ2への打点
Z技の威力は190、必中
かえんほうしゃ 威力90 命中100 技マシン
メガハッサムやナットレイ相手に。デメリットも特にないため使う機会も多い。だいもんじを覚えないのでかえんほうしゃを採用
準確定技(好みによって選択技と組み合わせてください)
スケイルノイズ 威力110 命中100 基本技
強力なタイプ一致技であり、ジャラランガの専用技。使用後にBが一段階下がるが、ジャラランガのBは意外と高いので気にならない。ダブルバトルでは2体同時攻撃
ちょうはつ 威力- 命中100 技マシン
積みの起点になるのを防いだりするなどかなり有能な技。私が使ってきた中ではナマコブシやバルジーナを機能停止させることが多かった。やどりぎテッカグヤにも打ち勝てる。
選択技
ラスターカノン 威力80 命中100 技マシン
フェアリーへの打点。主に交代読みで。たまにD下げるのもうれしい
りゅうせいぐん 威力130 命中90 教え技
タイプ一致技の最高打点。Cが2段階下がるのはかなり痛い
ほえる 威力- 命中100 技マシン
ちょうはつのかわりに。積んだ相手や苦手な相手を無理やり交代させる。まもる貫通
カウンター 威力- 命中- タマゴ技
高いBを生かすことができる。が、この型とはコンセプトが異なる。
もちもの
この型のコンセプトである、カクトウZで確定。
ほかのZはあまり使い物にならない。
立ち回り
相手の6匹のうちにポリ2やハッサム、ナットレイ等がいれば選出することをお勧めします。ただし相手の6匹のうちにフェアリータイプが2匹以上いる場合は選出しないことをお勧めします。
また、フェアリー対面では勝てることはまずありません。おとなしく交代することをお勧めします。
- ポケモンごとの立ち回り方
・ポリゴン2
相手の裏選出で格闘技を無効化されないのを確認してZきあいだま
HBの場合は有無を言わさず確定1発
HDの場合は以下
ずぶといH244D12輝石ポリ2 106.8%〜126.7%(確定1発)
なまいきH244D252輝石ポリ2 78.5%〜92.1%(確定2発)
この通りほとんど場合確定1発にできます。ただし立ち回りに注意してください。あと投げは確実に怪しまれますし、裏に受けられるポケモンがいたら交代されることもあります。ですので一度かえんほうしゃなどで様子を見ることをお勧めします。(でもポリ2対面で引かれたことは2割くらいしかありませんでした。)
ただしトレースでぼうだんをトレースされることがあるので注意してください。Zきあいだまはダメージを与えられますが、きあいだまは無効化されます。
・メガハッサム
しんちょうHDでないかぎりは大体確1にできます。思考停止かえんほうしゃで十分です。つるぎのまい読みちょうはつもアリ。ただし中途半端に残してしまった場合は後ろのポケモンを考えてかえんほうしゃとスケルスノイズを使い分けてください。(一度ギャラドスにひかれて壊滅しかけたことがありました。)
・バルジーナ
初手ちょうはつ。S無振バルジなら余裕で抜けます。あとはきあいだまorスケルスノイズで押し切りましょう。
・パルシェン
上からちょうはつで縛ることができます。破られていない状態ならば確定1発耐えることが可能ですが、すでにからやぶされていると勝てません。
・ナマコブシ
これもちょうはつ。相手は交換するしかありません。
ちなみにZきあいだまで73.2%〜87.5%(HBナマコの場合。D4で計算)
他にも色々あげたいのですが、きりがないのでここまでにします。何かあればコメント欄までお願いします。
相性のいい味方
補完しあえるポケモンを少しだけ紹介します。
・テッカグヤ、エアームド
ほとんどのタイプを半減で受けきることが可能。
特に苦手なフェアリーやドラゴンを受けることができる
・ギルガルド
地面の一貫はあるがフェアリーやドラゴンを受けることができる。ギルガルドに対し、相手のシャドーボール読みでジャラランガを繰り出すことで無償降臨が可能。
・ポリゴン2
高火力の竜技もフェアリー技も数値で受けきることが可能。こちらにポリ2がいれば相手も対抗して出してくることが多かった。
与ダメージ
Zきあいだま []内はきあいだま
HB輝石ポリゴン2(109.9%〜129.8%確定1発)[70.1%〜82.7%確定2発]
H4メガギャラドス(140.3%〜166%確定1発)[88.8%〜105.2%乱数2発]
H164テッカグヤ(76.6%〜90.6%)[48.1%〜57.5%乱数2発]
H4メガルカリオ(272.6%〜321.9%確定1発)[172.6%〜202.7%確定1発]
H252D4スイクン(63.7%〜75.3%)[40.5%〜47.8%確定3発]きあいだまと合わせて確定2発
スケイルノイズ
H無振ガブリアス(108.1%〜127.8%確定1発)
H4メガボーマンダ(109.9%〜130.9%確定1発)
H4メガギャラドス(40.3%〜47.9%確定3発)
H244D4ナマコブシ(42.8%〜50.9%乱数2発)
かえんほうしゃ
H252D4メガハッサム(106.2%〜126.5%確定1発)
H252カプ・ブルル(56.4%〜66.6%確定2発)
H252D4ナットレイ(92.8%〜110.4%乱数1発)
H無振ジバコイル(71.7%〜85.5%確定2発)
H196テッカグヤ(48.7%〜58%乱数2発)
被ダメージ
ようきA252ガブリアス げきりん(106.9%〜128.3%)
A252メガボーマンダ すてみタックル(139.6%〜166%)
ようきA252ミミッキュ じゃれつく(128.3%〜150.9%)
いじっぱりA252メガハッサム バレットパンチ(32.7%〜39.6%乱数3発)
C補正252ギルガルド ラスターカノン(50.9%〜60.3%確定2発)
C12ポリゴン2 れいとうビーム(44%〜52.8%乱数2発)
A252マッシブーン れいとうパンチ(47.7%〜56.6%乱数2発)
何かあればコメント欄までお願いします。
おわりに
600族の恥と言われ続けているからでしょうか。ジャラランガは本当に舐められます。そして物理受けを投げられることも多いです。別に特殊ジャラランガは珍しいわけではないのですが、物理アタッカーとして見られることがほとんどです。このジャラランガは厄介なポケモンたちを相手にすることができ、様々な役割を持っていますのでこの際、このジャラランガを育成してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。まだまだ未熟な点は多々ありますので、不備や質問等あれば是非コメント欄にて指摘してくだされば幸いです。