Miyaと申します。先日、このどくみがエンニュートの育成論を投稿しましたが、
皆様からのコメントを受け自身で内容が不十分と判断、修正・再投稿に到りました。
以前の論でコメントを下さった皆様に感謝し、再度、考察に入らせていただきます。
前置き
- 記載しているポケモンについては全て理想個体とします。
- 一般的な俗称、略称をある程度使用しています。
- 性格補正をかけて努力値を252振ることを「特化」と表現します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のものを使用しています。
- 皆様がすでに知っている情報もあるかもしれませんので、適宜飛ばしながらお読みください。
- 不要という声が多ければ削除いたします。
エンニュートとは
今作より初登場したどくトカゲポケモン。
毒タイプながら艶かしいデザイン、独特の立ち姿、カキの試練の強烈なインパクト、
♀限定進化としらずに♂を育て続け悲しみを覚えた・・・など、とにかくトレーナーに強い印象を与えてくるポケモンです。
種族値は、H68 A64 B60 C111 D60 S117。
典型的な低耐久高速特殊アタッカーといった感じですね。
S種族値は優秀で、激戦区である100〜115族をはじめ、準速メガマンダの上を取ることができます。
このS帯付近のポケモンはSを最速ガブ抜きに留めて調整していることも少なくなく、抜ける範囲は思った以上に広いです。
タイプも固有タイプの毒・炎、特性もこれまた固有の新特性「ふしょく」を持ち、非常に個性的な性能を持っています。
今回はそんなエンニュートをバトルで活躍させる選択の一つとして、
「どくみが搭載型」について考察します。
どくみがエンニュートの出来る事、特徴
では、どくみがを搭載したエンニュートの特徴を見てみましょう。
- タイプに左右されない毒撒き
今作初登場の新特性「ふしょく」は、毒タイプと鋼タイプを毒状態にできます。
エンニュート最大の個性かつ最大の強みで、これだけで他全てのポケモンとの差別化が完了です。毒を入れれる範囲は全ポケモン中ナンバーワンと言えるでしょう。
鋼タイプと毒タイプには低速かつ高耐久で突破しにくいポケモンが多く、毒を入れるだけで突破が容易になります。
特にテッカグヤ、ギルガルド、ドヒドイデ、アローラベトベトンに加えて、
現在(バンク解禁後)ならヒードラン、メガフシギバナ、ドータクンなどの高耐久ポケモンに毒が入るのは大きいです。
毒タイプ故にどくどくが必中なので、外しや相手のタイプを気にせずほぼ確実に毒を撒けるのは大きな強みです。
なお、毒状態にできない特性(めんえき、マジミラ、ぜったいねむりなど)は貫通できないので注意。また、ミストフィールド下でも毒状態にできません。
- 交代読みどくみがからの普段は倒せない相手の突破
エンニュート系の固有タイプである毒/炎は、闘毒虫鋼炎草氷妖と半減できるタイプにメジャーなものも多く、殊に強力なポケモンの多い妖、虫、草に到っては1/4に抑えることができます。
攻撃面でも、草、虫、氷、鋼、妖とメジャーどころに抜群が取れる範囲であり、CSの高さも相まって優秀といえます。
反面、弱点も地面、水、岩、超とメジャーなものが多く、低耐久も相まって弱点をつかれると不一致でもほぼ耐えません。
このように得手不得手がハッキリしている為、有利対面を取れれば相手の交換を誘いやすいです。
相手の交換を誘発できれば、その隙にみがわりを張り毒を入れられる機会を確保、どくみがまもを駆使し、繰り出してきた苦手タイプのポケモンを始め多くのポケモンを突破、あわよくばそのまま複数体もっていける可能性を秘めています。
特性のおかげで強気に毒を選択でき、Sの高さからハメられる範囲が広く取れるのも強みです。
但し、不一致弱点は勿論半減でも高火力でゴリ押されると厳しくなる可能性が高いため、過信は禁物です。相手の動きを慎重に読んでいきましょう。
- Cとタイプを活かした有利タイプへの遂行、Sを活かした上からのみがわり展開によるアド
前述したとおりエンニュートはメジャー所に弱点をつける優秀なタイプと、特殊アタッカーとして十分なCSを持っています。
確定欄の振り方で火炎放射でHD特化テッカグヤが確二、HD特化メガハッサムが確一、HD特化ナットレイが高乱一。
毒状態ベノムショックで無振りテテフやコケコ確一、アシレーヌ中乱一など、有利相手には十分役割遂行できる火力です。
また、耐性、耐久を盾に麻痺撒きやあくびをしてくるポケモンと対面した場合、Sを活かし上からみがわり⇒どくみがまもで優位に立てます。
最悪、死に際やどうしようもない対面時、上から毒を入れられるだけでも、襷潰しや確定数ずらしなど最低限の仕事はできます。
- まとめ
流し性能は悪くなく、ほぼ確実に相手に毒を入れることができる。
Sが高いためどくみがの成功率とハメられる範囲は優秀。
アタッカーとして有利相手への遂行も可能。
耐久が低いため受け出しはかなり限定され、交代読みが必須の運用になる。
いかにうまく有利対面を作り出せるかがカギとなりそうですね。
役割
幅広い範囲の毒撒き。
Sの低いポケモンをメインに、相手を毒みがまもによって突破。
鋼、虫、草、氷、妖タイプ。
性格・特性・努力値・持ち物・技
- 性格:おくびょう
- 特性:ふしょく
- 努力値:H12 C244 S252
- 実数値:H145 A× B80 C162 D80 S185
Sはハメられる範囲を広げるため最速。Hは身代わりと黒いヘドロの効率が良い16n+1調整。あまりをCに。
Hに多く割いても耐えられる範囲や繰り出し性能にほぼ変わりはなく、それよりもアタッカーとしての役割を維持することのほうがメリットが大きいため、Hには振らずCに大きく割いてます。
ダウンロード対策を行う際はCからDに回しましょう。
- 持ち物
みがわりの試行回数を稼ぐため、くろいヘドロで確定。
食べ残しを他のポケモンに回せるのも地味にメリット。
- 技構成
・どくどく
・みがわり
コンセプトなので確定。
・まもる
ヘドロでの回復を安定させ毒ハメをより確実にする他、みがわりを次のポケモンに残すこともできるため必須。
毒を入れた後みがわりとともに連打するだけで相手はガンガン削れていきます。
とりあえずの様子見や、トリル・壁などのターン消費にも。Z技での貫通には注意が必要です。
基本は上3つ+下記の攻撃技からひとつ選択です。
鋼や虫への遂行速度を速めるか、フェアリーを重く見るかで選択しましょう。
・かえんほうしゃ
鋼・虫・草・氷への遂行技。だいもんじは命中とPPに不安があるため候補外。
こちらでも役割対象へは十分信頼できる火力が出ます。
炎タイプとしての役割を重視したいため、確定欄はこの技。
〜ダメ計〜
H252ギルガルド盾 58.6%〜69.4% 確二
HD特化テッカグヤ 50%〜58.8% 確二
HD特化メガハッサム 115.2%〜135.5% 確一
H252ジバコイル 85.8%〜101.6% 低乱一
HD特化クレッフィ 67%〜80.4% 確二
無振りパルシェン 101.6%〜120% 確一
H244アローラキュウコン 77%〜91.6% 確二
D4メガメタグロス 81.2%〜96.7% 確二
H252メガメタグロス 68.4%〜81.2% 確二
無振りメガルカリオ 128.2%〜150.3% 確一
無振りマンムー 111.3%〜132.9% 確一
H244マッシブーン 105.1%〜124.8% 確一
HD特化ナットレイ 99.4%〜119.3% 高乱一
無振りキノガッサ 152.5%〜182.2% 確一
H252メガフシギバナ 32%〜38.5% 高乱三
D4ドリュウズ 103.7%〜123.2% 確一
H12D116チョッキドリュウズ 58.8%〜70.5% 確二
・オーバーヒート
Z技を除く炎技最高火力。
火炎放射のダメ計にあるポケモンは殆ど確一となり、鋼タイプをより強く縛れます。
どくみがを展開する上ではCダウンがあまり気にならないのもポイント。
身代わり後に一撃で飛ばすことで有利に立てますが、命中不安かつPPも低く、
ワンウェポンの場合少々安定性に欠けるかもしれません。外しには特に注意。
火炎放射とは一長一短なので、重く見る相手に合わせて選択してください。
〜ダメ計〜
H252ギルガルド盾 83.8%〜100.5% 低乱一
HD特化テッカグヤ 70.5%〜83.3% 確二
H252メガメタグロス 99.4%〜116.5% 高乱一
H252メガフシギバナ 45.9%〜55.6% 中乱二
H12D116チョッキドリュウズ 84.4%〜100.5% 低乱一
※上記以外で火炎放射のダメ計にあるポケモンは全て確一。
但し、C↓↓後は無振りパルシェンが落とせなくなるなど、倒せない敵も増えます。
相手の後続の起点にならない様注意。
・ベノムショック
フェアリータイプへの遂行技。相手がどく状態だと威力が倍になります。
相手が毒状態ならば等倍相手にはヘドウェや放射よりこちらの方がダメージが入ります。
〜ダメ計〜 ※下記は全て相手が毒状態時のものです。通常時は約半分。
H244アローラキュウコン 111.7%〜131.8% 確一
無振りカプ・テテフ 121.3%〜144.8% 確一
無振りカプ・コケコ 173.7%〜204.1% 確一
H252アシレーヌ 94.1%〜112.2% 中乱一
H244メガボーマンダ 54.2%〜64.1% 確二
H252ギャラドス 49.5%〜58.4% 高乱二
H4メガギャラドス 46.1%〜54.9% 中乱二
無振りサザンドラ 65.2%〜77.2% 確二
H244ニンフィア 78.6%〜93.5% 確二
H4ミミッキュ 73.2%〜87% 確二
H252クレセリア 34.8%〜41.4% 確三
H252サンダー 55.3%〜65.4% 確二
H252スイクン 42.5%〜50.7% 超低乱二
・ヘドロウェーブ
素の火力はこちらが上。
必ず相手が毒状態とも限りませんので、毒技を採用するならこちらも候補です。
毒状態にしにくいカプ・レヒレや、毒ダメージが入らないマジガピクシーなど、
どくみが戦法が効かないフェアリーにはこちらの方がダメージが入ります。
〜ダメ計〜
H244アローラキュウコン 81.5%〜97.2% 確二
無振りカプ・テテフ 91%〜107.5% 低乱一
無振りカプ・コケコ 128.2%〜150.3% 確一
H252チョッキカプ・ブルル 115.2%〜137.8% 確一
H252カプ・レヒレ 65.5%〜79% 確二
H244ピクシー 78.6%〜93.5% 確二
H252アシレーヌ 68.4%〜81.2% 確二
H244ニンフィア 57.7%〜69.6% 確二
H4ミミッキュ 53.4%〜64.1% 確二
H4キノガッサ 161.4%〜191.1% 確一
他、出されやすい竜、地に刺さるりゅうのはどうやめざパ氷なども一考の余地はあります(めざパ氷でD4ガブは確二)。
また、みがまもや毒と相性が良いアンコール、金縛り、ベノムトラップなどの流し性能の高い補助技も多く覚えられます。
毒撒きに特化させ、いっそフル補助技というのも面白いかもしれません。
被ダメージ計算
A特化メガハッサムのとんぼがえり 18.6%〜22% 乱五
A特化メガハッサムのバレットパンチ 32.4%〜38.6% 高乱三
C特化ギルガルドのラスターカノン 43.4%〜51% 低乱三
C特化ギルガルドのシャドーボール 86.8%〜102% 低乱一
A4ギルガルドのかげうち33.7%〜40% 確三
A特化アローラベトベトンのかげうち 22.7%〜26.8% 乱四
C特化ジバコイルのラスターカノン 39.3%〜46.2% 確三
A特化ミミッキュの剣舞じゃれつく 33.7%〜40% 確三
C特化テテフの眼鏡ムーンフォース 34.4%〜40.6% 確三
C無振りカプ・レヒレのなみのり 100.6%〜120% 確一
C252アローラキュウコンのふぶき 35.1%〜42% 確三
C特化眼鏡ニンフィアのハイパーボイス 35.1%〜41.3% 確三
C特化アシレーヌのうたかたのアリア 171%〜202.7% 確一
C特化アシレーヌの眼鏡ムーンフォース 33.1%〜39.3% 高乱三
A特化パルシェンのロックブラスト一発 27.5%〜33.1% ×4で確一
A252キノガッサのテクニマッハパンチ 26.8%〜31.7% 確四
C252ヒードランのラスターカノン 35.1%〜42% 確三
C252ヒードランのだいちのちから 215.1%〜253.7% 確一
C4ヒードランのマグマストーム 37.2%〜43.4% 確三
A特化ナットレイの鉢巻パワーウィップ 35.1%〜41.3% 確三
A特化ナットレイの鉢巻ジャイロボール 87.5%〜103.4% 乱一
C特化メガフシギバナのギガドレイン 17.2%〜20.6% 乱五
A無振りメガフシギバナのじしん 157.2%〜187.5% 確一
耐久が低いためあまり受けだしをしないように立ち回りたいところです。
1/4に抑えられる草、虫、妖技になら狙えなくもないですが、もう一方の一致技や
サブウェポンを食らってしまうと致命傷となってしまいます。
特に、ヒードランやメガフシギバナなど、地面技をサブウェポンに持っている可能性があるポケモンには細心の注意が必要です。
半減であっても、例えば鉢巻ナットレイにウィップではなくジャイロボールを
撃たれてしまうと、逆に返り討ちにあってしまいます。
耐性は過信せず、無茶な繰り出しは控えるようにしましょう。
運用
基本的にはサイクルに組み込むイメージで運用していきます。後攻とんぼや先発読み、交代読み、死に出しなどを駆使しつつ、有利なポケモンと対面させます。
有利対面をとったあとは、相手の交換や補助技を読んでみがわり⇒どくどく⇒みがまも連打で毒ダメを稼ぎ突破していきましょう。
場合によっては、まもるを挟んだり、途中で攻撃に転じ相手を先に落とすことで、みがわりを残して次のポケモンと対面できます。
先述したとおり、無理な半減技読み受け出しはリスクがあり危険です。
交代読み電磁波を受けて機能低下したり、高火力技や不一致弱点を受けてしまうとそれだけで何もできず落とされてしまうので、出きる限り控えるのが無難でしょう。
逆に、バトル中、「相手はここでフェアリー(草、虫でも可)技を撃ってくる」と自信を持って読めた場合は、狙ってみるのも手です。うまくいけばアドが取れます。
見せ合いの時点で相手のパーティにエンニュートが相性有利なポケモンが多ければ、相手の交換を誘発しやすく、毒を入れやすくなります。
ハマればそのまま複数持っていけることもありますので、隙を突いて積極的に毒を入れていきましょう。
繰りだされたポケモンが自身より速くとも、身代わりが張れていれば、守るを駆使し最低2ターンは毒ダメを入れられます。
とにもかくにも、有利対面を作り出すことが、このポケモンを運用するのに一番重要な部分です。
虫、鋼タイプや、妖技でロックした拘りアイテム持ちフェアリー等が相手の交換を誘いやすく対面を狙うのにオススメです。
弱点
- みがわりを貫通してくる相手
連続技や音技持ち、特性すりぬけのポケモンなど。
元の耐久が低いため、みがわりを貫通されるとそのまま落とされてしまいます。
フェアリースキンハイボやさざめきには耐性がありますが、スカイスキンハイボの特殊メガマンダや、うたかたのアリアで弱点をついて来るアシレーヌ、ロクブラ持ちのパルシェン、メガヘラなどには特に注意です。
そのほか、呪い、挑発、滅びの歌、スキスワ、アンコなども身代わりを貫通し毒殺をジャマしてくるので注意。
- カプ・レヒレ
相性が良くない上、ミストフィールドによってどくみがをジャマされるのが厄介。
レヒレ自体は交代読みからヘドウェを2回当てれば突破できますが、後続に毒が入らなくなるのは厳しい。特に初手対面してしまわないように注意しましょう。
レヒレがいたら選出を控えるのが無難か。
味方考察
- サザンドラ
エンニュートの4倍弱点である地面、2倍弱点の超をサザンがすかすことができ、
サザンの4倍弱点であるフェアリー、2倍弱点の虫、闘、氷をエンニュートが半減以下に抑えることができます。互いの繰り出し機会を確保しやすい組み合わせです。
拘りテテフに択を迫ることも出来ます。竜がブッ刺さってるのでパーティでケアしましょう。
- 電気タイプ
エンニュートの天敵であるアシレーヌ、レヒレ、パルシェンを抑えるため。ボルチェンでのサイクル回しも出来ます。
耐性が優秀なジバコイルや、フィールドを上書き出来て上から高火力を押し付けられるコケコなどが候補。
地面が一貫してしまうので、電気タイプにはめざ氷搭載を推奨します。
- 上記の組み合わせだけではガブが重くなりがちですので、パーティにパルシェンを入れるなどして牽制したり、引き先としてB振りマッシブーン等を採用するのがオススメです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。読みが必要だったり耐久の低さもつきまとい運用には注意が必要ですが、成功したリターンは大きく、うまくハマれば現環境は勿論、役割の増えるバンク解禁後も多くのポケモンを突破できるスペックを持っていると思います。
何分初投稿ですので、内容の不備や、足りない点、過剰な点などがあれば
コメントにてアドバイス等いただけますと幸いです。
閲覧ありがとうございましたm(__)m
※各ダメ計にバンク解禁後のポケモンをいくつか追加。
関連して、被ダメの項や運用の項に注意点などを追記。
論全体の細かいところをちょこちょこ修正。(2017/1/15)
※技選択欄に、オーバーヒートを追加、追記。(2017/1/16)
※ダウンロード対策に言及。
バンク解禁に伴い文言をちょこちょこ修正。