ナッシー(アローラ)- ポケモン育成論サンムーン

挨拶

アローラ！今回育成論を書かせていただくふみゃーと申します。

さて、サンムーンでは色々な新ポケモンが登場しましたがそのほとんどが鈍足であり、レートでもその姿を見ることはあまり多くありません。
せっかくの新ポケモンをどうにかして使ってやりたい！という方も多いはず、となればやはりトリックルームを使うしかない！！
ということでトリル始動要員としてのナッシーを考えてみました。

注意

• この育成論ではHP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さをH/A/B/C/D/Sと略称します。
• ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使わせていただきました。
• ダメージ計算は特に表記がない場合耐久無振りです。
• 基本シングル前提ですがダブル運用も可です。

ナッシーについて

ナッシーは初代ポケモンで初登場したポケモンです。
タマゴのような外見の進化元からなぜヤシの木になるのか、やしのみポケモンなのになぜ名前がナッシーなのか、等謎が多いポケモンでした。

そして今回サンムーンではなんと!!首が伸びました!?
始めてアローラナッシーを見たとき皆さん各々色んな感情を持ったと思います。おそらく今作の前情報の中でもトップレベルのインパクトでしたね。
そんなアローラナッシーですが、ゲームではバトル中やボックス等では顔が見切れ、LINEスタンプでは三分割されるなど、完全に公式のネタとなっています。

せっかく新たな姿とタイプを手に入れたのにネタ要員だけではあんまりだ!!ということでアローラナッシーを採用しました。

主なトリル張りとの差別化と採用理由

ミミッキュ
ばけのかわにより確実にトリルを張れ、てっきゅうを持たせればトリル下でも素早く行動出来るが、A90族で積むか道具を持たないと火力も微妙であるためトリル後のアタッカーには向いていない。

ヤドラン・ヤドキング
共に高い耐久からトリルを張り、さらにS30族というトリル下で最速の部類ではあるものの、C100族からの一致サイキネと波乗りが最高火力であり、それも現環境で打ちたい相手がほとんどいない。また、自滅による後続つなぎの手法もない。

ランクルス
こちらもS30族でC125族と一見するとトリルアタッカーとなり得そうではあるがエスパー単タイプのため一致技の使いどころがあまり無い。ナッシー同様だいばくはつも覚えるがAが低いため使えるような代物ではない。

シャンデラ
C145族の高火力特殊アタッカーでありトリルも張れるが、元々S80族であるため自身とトリルのシナジーは薄め。爆発は無いが自主退場技としておきみやげがある。

オーロット
ナッシー同じ草タイプとおみとおしを持ちトリルも張れるが、打点がA110からの一致ウッドホーンとシャドークローしかない。シャドーダイブは不利対面作るし２ターン要してトリルともアンチシナジーなので流石に誰も採用しない。自主退場技も無い。

ヤレユータン
レベルでトリルを覚えるトリル張り。
覚える技が主にサポート技であり、運用もダブル前提で作られたポケモン。パーティのサポート役でありアタッカーになり得る種族値も技も無い。

メレシー
特性がんじょうを持ち、連続技にも強いタイプから安定してトリルを張れる。ナッシーと同じく大爆発を覚えるが弱保等で強化しない限り火力はイマイチ。基本はサポート役でありアタッカーになり得る種族値ではない。

クレセリア
高い耐久からトリルを張れ、みかづきのまいで自主退場しながらエースを全回復させて降臨させられる。受けポケとしても優秀。火力はそこまでない。

その他高火力アタッカーは概してSが高くトリル下で十分に実力を発揮し得ないというより単体ならトリル張らない方が強いので不採用。

その点アローラナッシーはS45族とトリル下最速ではなくともかなり速い方の部類であり環境トップ達より速く動け(現環境で使用率上位のガラガラもS45族だが最遅ガラガラなど存在しない)、またC125族とかなり高めであり、一致高火力技も打てるため火力も申し分ない。またAも105族とまあまあ高く両刀型としても通用するステータスである。
このようにトリルを展開しつつ自らもトリル下で恩恵を受けられるのがこのナッシーの強みです。
また挑発を打たれた際にもタスキさえあれば最低一回の行動保障があるので完全に腐らないのもこのナッシーの強みです。

性格

トリル下で最速かつ火力を上げるためS↓C↑のれいせい

個体値

同じくトリル下で最速となるためS0、他V

努力値

耐久に振っても現環境のエースに弱点を突かれると確２以上で持っていかれるのでタスキで耐えても変わらない。よって相手により圧力をかけるため両刀AC252。
余りをHに4振ることで実数値171で奇数になります。タスキではあまり意味はないが

持ち物

きあいのタスキ
タスキで耐えて確実にトリルを張ります。
ダブルで使う場合は二撃受けてつぶされないよう要注意。

メンタルハーブ
ちょうはつ対策になりますが、敵エース前でトリルを貼りにくくなるためあまりお勧めはしない。

特性

きのみを使わないのでしゅうかくにしても意味はない。よっておみとおし一択。
相手の持ち物がわかると行動を読みやすくなるので便利。

技構成

• 確定技

トリックルーム
５ターンの間すばやさの遅いポケモンから行動できるようになります。
これを張るのがこいつの最大の役目です。

だいばくはつ
爆発退場によりトリルのターンを無駄にせず大ダメージを与えながら後続に繋げられます。また、流星やリフストでC下降して置物になったと見せかけて爆発することで相手に傷を残せます。
他ポケモンとの差別点でもあるので確定技。
(以下シングルでの計算値)（ダブルの場合約0.75倍）
コケコ乱数1発 （97.2%〜114.4%）(81.3%)
テテフ確定１発（106.8%〜126.2%）
HB特化レヒレ（50.2%〜59.3%）
H252ブルル（61.5%〜72.8%）
キュウコン(アローラ)確定1発（104.7%〜123.6%）オーロラベール時（52%〜61.4%）

りゅうせいぐん
アローラの姿になってドラゴンタイプを得たナッシーの一致最高火力技。
範囲が広く安定したダメージソースになります。
ガブリアス確定1発
メガボーマンダ確定1発
ゲンガー確定1発
メガゲンガー乱数1発 (56.3%)
ガラガラ(アローラ)確定1発/H252振り乱数1発 (6.3%)
ギャラドス(69.4%〜82.9%)
きせきH252ポリ２（43.7%〜51.5%）
H252バルジーナ（57.1%〜67.7%）
HD特化ベトベトン(アローラ)（40%〜48.1%）

• 選択技

リーフストーム
一致高火力技。主に流星群無効のフェアリー等に打つ。エナジーボールでは火力不足。
コケコ確定1発
テテフ(66.2%〜78.6%）
メガギャラドス確定1発
H252ナマコブシ確定1発
H252レヒレ確定1発
H252スイクン(92.7%〜110.1%)
HD特化ラプラス（74.2%〜88.6%）

かえんほうしゃ
一致や爆発が半減となる鋼タイプ、四倍弱点である氷タイプへの遂行技。
ナッシーがかえんほうしゃ打てるなんてほとんど知られてないと思うので相手に痛手を負わせられる．．．かも？
確1で落とせない相手なら爆破退場で後続に任せた方がターンを無駄にせず無難かも知れません。
H252カグヤ確定2発
メガメタグロス確定2発
メガハッサム確定1発
メガルカリオ確定１発
キュウコン(アローラ)確定2発（オーロラベール時確定３発）
H252ブルル（64.4%〜76.8%）
H252ギルガルド(シールド)乱数2発 (76.2%)/(ブレード)確定1発

ヘドロばくだん
りゅうせいぐん無効のフェアリータイプにノーリスクで打てるがやや火力不足
コケコ乱数1発 (68.8%)
テテフ確定2発
H252レヒレ確定2発
H252ブルル確定1発
キュウコン(アローラ)確定2発（オーロラベール時確定３発）

まもる
ダブル運用の場合のみの候補。
初手で相手の行動が分からない場合に打つことでタスキを無駄にしない。
仲間からの被ダメを無くすこともできます。

運用

基本初手出しで相手が何であろうがトリルを展開します。
二ターン目は流星リフスト等で相手が落ちる場合は攻撃、一撃で落とせない場合は爆発で退場します。
Cが下がった次のターンはおとなしく爆発で退場します。(C下がってるから怖くないと思われるのかこれがかなり刺さります)
うまく刺さればこいつだけで二匹落とせたりします。
もし一ターン目で挑発を打たれた場合でもタスキで耐えて攻撃できるので１：１交換程度には持って行けたりします。

相性の良いポケモン

• 相性補完

ガラガラ(アローラ)
フェアリーや氷鋼、虫に強く、苦手な水地面はナッシーが強く出られます。
またダブルバトルの場合守らなくても爆発を透かせます。

ジバコイル
フェアリーや氷、飛行等に強い。
じりょくなら相手の鋼を引かせず倒せます。

テッカグヤ
フェアリーや氷に強い。
色々な型があり、トリルが切れた後でも強いポケモンです。

• トリルで活躍の場が広がりそうなアローラポケモン

クワガノン
C145族と広い技範囲でトリル下で真価を発揮するポケモンです。
ポケモン界初の正規クワガタモチーフ！カッコイイ!!（カイロスのモチーフはありじごくらしいです。くわがたポケモンなのに．．．）

バンバドロ
高い耐久と攻撃力を兼ね備えたポケモン。
新特性じきゅうりょくで技を受けると防御ランクが上がります。
単タイプゆえに四倍弱点もなく、堅い上に早くて強い強ポケとなり得ます。

ヨワシ
群れれば合計種族値620という驚異のポケモン。ネックとなる低いすばやさがトリル下では強みとなれば強さは言わずもがな。

オニシズクモ
新特性すいほうを持ち、攻撃時水技威力二倍、受け時炎半減というこいつの周りに雨でも降ってるようなポケモン。バンク解禁前に使えるポケモンの中では最高威力の水物理技を打てます。

ドデカバシ
ノーマル飛行のいわゆる今作の鳥ポケモン。鳥のくせにS60しかない。
スキリン持ちのためかロクブラとタネガンを打て、さらにはかわらわりまでできる器用な鳥。ブレバはたまごで覚えます。

ジジーロン
今回の低種族値ドラゴン(ムーン限定)
合計種族値は低いもののノーマルタイプゆえの技範囲の広さと高いCでエースとなり得るポケモン。メインウェポンがナッシーと被るためこの論とのシナジー効果は薄め。

• その他

カプ・テテフ
主にダブルの場合
初手同時出しでフィールド展開からナッシーにトリルをさせればこちらが上から一方的に殴れる環境ができあがります。

終わりに

ここまで読んで下さりありがとうございます。少しはナッシーの魅力、アローラポケモンの魅力が伝われば幸いです。意見質問などありましたらコメントお願いいたします。