はじめに
紙粘土です。7世代では2度目の投稿になります。
- 論内で略称や用語を使用します。ご了承ください。
- 論内のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- ダメージ計算は必要最低限しか載せてないので、各自で計算してください。このダメージ計算は絶対載せるべきだという相手がいたらコメントをください。
- 誤字脱字や疑問点などがあればコメントで教えください。
- 攻撃的なコメントや挑発的なコメントは控えるようにお願いします。
- この育成論は、ガチパに入れて一線級の活躍を見込めるような強力なポケモンの考察ではないことをご理解ください。
トゲデマルについて
今回考察するポケモンはトゲデマルです。種族値やタイプについてはこのページの一番上に載っているはずなので省略しますが、簡単に特徴を纏めるとこんな感じです。
- 特性:頑丈を持つポケモンの中で最も速い
- ほっぺすりすり、アンコール、願い事などの豊富な補助技を覚えられる
- 「びりびりちくちく」という専用技を覚えられる(威力80の電気物理技、30%で相手を怯ませる)
- 可愛い
今回は、僕の処女作であるダイノーズ論でも考察した、「頑丈+レッドカード戦法」を使った型を考察します。
頑丈+レッドカードについて
頑丈レッドカード戦法の何たるかについて、ある程度理解している人は点線の中は読み飛ばしても問題ありません。
- 頑丈レッドカードとは
頑丈とは、自分のHPが満たんの時に、一撃で倒される技を受けてもHP1で耐えるという特性です。
レッドカードとは、相手の攻撃を受けると相手を強制的に交代させるアイテムです。(交代先はランダムで決まる)相手の攻撃で倒されたり、叩き落すを受けた時は発動しません。
つまり、特性頑丈のポケモンにレッドカードを持たせることで、剣の舞などの積み技で能力の上がった相手の攻撃でも、頑丈で確実に耐えてレッドカード発動で強制的に交代させられます。交代すると能力変化はリセットされるので、積みアタッカーに対する一時しのぎができます。
また、それ以外のメリットとして
- 相手の選出した後続のポケモンを見られる
- 相手が出すつもりのない後続にも技を打てるので、体力を温存していた相手の後続の体力を削ったり、状態異常を入れることができる
- 身代わりを使ってきた相手を身代わりごと流せる。
などがあります。
しかし、限られた状況下でしか機能しない戦法のため、相手を流すためだけに1体使うのはあまり実用的ではありません。しかし、トゲデマルには比較的高い素早さと豊富な補助技があります。これを生かして、
・相手の上を取って2回以上行動すること。
・1回の行動で得られるアドバンテージを大きくすること。
・相手が積みアタッカーでなくてもレッドカードが腐らないようにすること。
この3点を意識して考察していきます。
役割
- 頑丈+レッドカードで積みアタッカーを流す
- ほっぺすりすり+レッドカードによる麻痺巻き
- ほっぺすりすり+びりびりちくちくのマヒるみ戦法
- アンコール→蜻蛉返りで有利対面を作る
トゲデマルの仕事は主にこの4つです。これらを状況に応じて使い分けていきます。
- 1.頑丈+レッドカードで積みアタッカーを流す
前述した通りです。特に、ナインエボルブーストや浄化Z、テクスチャーZなどの強力な積みZ技は、1度しか使えない上に、使えるポケモンは積み技が使えなければ汎用性の低いポケモンが多いので、流した時のアドバンテージも大きいです。メガギャラドスに対してはトゲデマルの頑丈が型破りで無効化されるため、流すことができないので要注意。
- 2.ほっぺすりすり+レッドカードによるマヒ撒き
状態異常撒きにレッドカードを持たせるメリットは、自分が相手より速い場合と遅い場合で違います。
・相手がトゲデマルより速い場合
相手の攻撃を受けて、レッドカードが発動してからトゲデマルがほっぺすりすりするので、相手からすると、全く想定していないポケモンがマヒ状態になってしまいます。勿論、出てくる相手はランダムなので、誰にすりすりするかは分かりませんが、うまく決まれば相手が温存していた後続の足を奪うことができます。
・相手がトゲデマルより遅い場合
相手にすりすりした後に、レッドカードが発動します。交代先がトゲデマルより遅く、先制技がなければ、2体目にもマヒが入る恐れがあるため、交代が読みやすいです。相手が交代してきそうならば、交代読みとんぼ返りで有利対面を作れます。
- 3.ほっぺすりすり+びりびりちくちくのマヒるみ戦法
ほっぺすりすりでマヒさせた相手に先制でびりびりちくちくすることで、相手はそのターンは47.5%の確率で行動できなくなります。
- 4.アンコール+とんぼ返りで有利対面を作る
相手の補助技をアンコールで固定すると、相手はアンコールのターンが切れるまで補助技を使い続けるか、交代することしかできなくなります。そのターンにトゲデマルはとんぼ返りを使うことで、相手が居座った場合は積みの起点に、交代してきた場合は、相手の交代先をみて、それに強い相手に交代することができます。
型について
- 持ち物:レッドカード
レッドカード型の考察なので、レッドカードで確定です。
- 特性:頑丈
上に同じく確定。
- 努力値・性格:陽気AS252H4
耐久に振るメリットがあまりないので、AS252。余った4はどこに振ってもあまり変わりません。性格は、少しでも行動回数を稼ぐために陽気推奨。
- 技構成:各自パーティと相談し以下の技候補から選択
ほっぺすりすり
威力20の接触技で相手をマヒさせる。電磁波と違いゴツメダメージが入りますが、命中100で、挑発やマジックミラーに強い点などが便利です。
毒々&ニードルガード
自分のパーティと相談し、マヒで相手の足を奪うよりも定数ダメージを入れた方がいい場合はこちら。
びりびりちくちく
威力80の接触物理技で3割で相手を怯ませる。怯みの追加効果は、マヒや毒とも相性が良いです。そもそも、このポケモンのまともな一致技が、びりびりちくちくとワイルドボルトとジャイロボールしかないため、必然的にメインウェポンはこの技になってしまいます。火力の目安としては
H252テッカグヤに53.9%〜64.7%の確定2発
無振りメガギャラドスに威嚇込みで42.3%〜50.5%の乱数2発(2.7%)
アンコール
3ターンの間、相手が最後に使用した技しか使えなくなる。あまり見ないポケモンのアンコールは、覚えることすら知られてないことがあるので強いです。
とんぼ返り
威力70の接触虫物理技で自分を控えのポケモンと入れ替える。交代読みで有利対面を作るときや起点を作った後に使います。
願い事 リフレクター 猫だまし 泥棒 毒突き じたばた 起死回生
正直あまり採用価値はないと思いますが、上手く使えば面白い動きができそうなので覚えられることだけ紹介しておきます。
立ち回り
基本的には、先発か死に出しで出し、上に書いた1〜4の仕事を相手によって使い分けていきます。
- 役割対象(有利な相手)
・積みアタッカー
・毒守、毒身代戦法を使うポケモン
・壁やトリックルームなどのギミックの始動要因
・電気技の通る高速低耐久アタッカー
- 苦手な相手
・電気タイプ、地面タイプのアタッカー
・アローラガラガラ
・ステルスロック
・型破り地震
普通に殴ってくるアタッカーには押し負けるので、何らかのギミックを使ってきそうなパーティに選出して、相手の戦術を崩していくような立ち回りになります。
相性の良い味方
このポケモンで普通に殴っても火力不足なので、後続に積みエースのような突破力の高いポケモンを用意しておくと良いでしょう。
- メガギャラドス
トゲデマルとの相性補完に優れています。若干電気に対して薄くなるので、メガギャラドスに地震を搭載しておけばどうにかできるかもしれません。
- メガゲンガー
トゲデマルの死に際に、アンコールでノーマル技か格闘をアンコールできれば、次のターンゲンガーは自由に行動できます。トゲデマルのすりすりやアンコールとの相性を考えると、祟り目や身代わりを搭載すると、面白いと思います。
- ママンボウ
トゲデマルのHP個体値を下げるとH252ママンボウの願い事でトゲデマルのHPが全回復できます。例えば、毒状態のガブリアスと毒まもママンボウの対面で、ママンボウが願い事を使ったターンにガブリアスに剣の舞を使われると、ママンボウでの受けが成立しなくなりますが、次のターンにトゲデマルに交代することで、トゲデマルが地震を受ける→レッドカード発動でガブリアス交代→トゲデマルは願い事で全回復して頑丈復活!といった具合に流すことができます。この場合は、トゲデマルにはすりすりよりも毒々を採用したほうが良いと思います。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
この論を読んで、少しでもトゲデマルに興味を持ってくれれば嬉しいです。
気になる点があればコメントでお願いします。