バトルツリーの構築や、禁伝ダブルを中心に育成論を投稿している全て偽物と申します
新作バイオレット、スカーレット発売ということで、過去の遺産ことUSUMで使っていたサイコフィールド構築と、耐久調整を施したメガミュウツーXを公開していこうと思います
サイコフィールドパはASやCSぶっぱで対面でのマウントを取れる機会が多く、耐久調整の要らないポケモンが多いですが、一方で悪や鋼に滅法弱く、その補完枠であるメガミュウツーXが非常に大きな役割を担います
メガミュウツーXは禁伝環境で貴重な格闘タイプですが、多くの人が使い方や努力値振りを分かっていなく、過小評価を受けがちなポケモンです
実際メガミュウツーXのASぶっぱは非常に弱く、適当なパーティに入れるのであれば、メガミュウツーYやメガレックウザにメガ枠を譲るのが正解なので、今回はサイコフィールド軸を前提とした構築での考察となります
まずは私の使っているパーティと役割の紹介をして、メガミュウツーXに触れていきます
構築
- 控えめCSスカーフカプ・テテフ
起点
スカーフを持つことで、環境に蔓延るイベルタル やメガレックウザを上から殴ることができ、ムーンフォースを選択することで、悪タイプを上から処理する事が出来る
選出率の多くなるポケモンなので、強アイテムによる安定性を持たせないと構築として欠陥が生じる
- せっかちCS襷デオキシス(ノーマル)アタックフォルム
サイコフィールドサイコブレイクを耐えるのはほぼ不可能
等倍で耐えるのはゲンシカイオーガやアルセウス、ギラティナ(アナザー)くらいなので、出すだけでアドバンテージを取れます
フィールドマウントを取られても、コケコ程度なら上からワンパンできるので、カプ・テテフ+デオキシス(ノーマル)の並びはフィールドマウントを取られる前提でも非常に出しやすい
メガミュウツーYも似たような役割を持てますが、基本的にはデオキシス(ノーマル)の劣化
横取りを採用しているので、追い風パを処すことが可能
物理エースではありますが、エースはデオキシス(ノーマル)で十分なので、エスパーへの牽制枠と、トリル採用によるトリル封殺や追い風への回答
日食運用から、守る→Z発動が基本的な流れ
- 控えめCS弱保ルナアーラ
一撃で倒される機会が少なくエスパータイプに強い
禁伝最強格のポケモン
シャドーレイの通りが非常によい
エスパー軸が刺さらない相手へ追い風を展開
- 控えめCSゲンシカイオーガ
火力としての補完枠
エスパーが通らない鋼等に出します
ゲンシグラードンはHD以外サイコブーストでワンパンでき、その他ポケモンでも確2になるので、ゲンシグラードン入りの構築にも通しやすい
半減だろうとゴリ押せる火力があり、ルナアーラで追い風をしてから2ターンで試合が決まる
本育成論にて詳細を記載
選出の流れ
- カプ・テテフ+αを並べ、素早さと火力の暴力で一方的に詰ませる
- 追い風持ちに対しては、デオキシス(ノーマル)で横取りorネクロズマ(日食)でトリルを合わせて詰ませる
サイコフィールドがあると猫騙し無効やいたずら心によるアンコール挑発の無効化ができるため、なるべくカプ・テテフを選出したい
ここまでが基本の運用ですが、トリルと横取りだけでは相手の積みやギミック妨害として不安定
ゴーストタイプは相性不利ですが、ゴーストタイプ自体はエスパー技が当倍で通るため、火力とSの関係上こちがら有利に
悪タイプに対しての脆さや、鋼への打点不足等の問題点がありますが、メガミュウツーXが活きる構築になったということで、育成論の始まりです
メガミュウツーXの調整
- 特性プレッシャーの場合、選出時にスカーフテテフだとバレるため、きんちょうかんを採用
ノーマルアルセウスはサイコフィールドにて完封できるため、ミュウツーXに対アルセウスへの性能は求めていません
せっかちH140A52C4D60S252
メガ前実数値H199A137B99C175D118S200
メガ後実数値H199A137B108C175D128S200
けたぐりでH252B4ディアルガ確定、陽気マーシャドーのシャドースチール確定耐え、臆病ルナアーラのシャドーレイ確定耐え、控えめカプ・テテフのムーンフォース高乱数耐え
or
せっかちH164A36C4D52S252
メガ前実数値H202A135B99C175D117S200
メガ後実数値H202A215B108C175D127S200
けたぐりでH252ディアルガ確定、陽気マーシャドーのシャドースチール耐え、臆病ルナアーラのシャドーレイ耐え調整、控えめカプ・テテフのムーンフォース確定耐え
ダウンロード対策ばかりでH252B4振りディアルガなんて居ないだろと下の調整を使っていますが、各自の判断に任せます
Sを最速メガレックウザ抜きにすることで特化ルナアーラのシャドーレイや特化ゲンシカイオーガのしおふき、特化イベルタルのあくのはどう、臆病アルセウスのさばきのつぶての乱数や確定数をずらせますが、S120〜130族を抜くメリットのほうが大きいため、こちらの調整のみ記載という形になります
ルナアーラに対して有利というわけでもありませんが、メガミュウツーXがルナアーラに対して攻撃する必要もなく、隣のポケモンを攻撃すれば良いので、シングル以上に耐久調整に価値があります
確定技
- けたぐり
だいたいの禁伝に威力120で刺さります
- サイコブレイク
メガ前後で特攻種族値が変わらず、悪タイプを吊りだすためにメガをしないという選択肢が生まれる
威嚇でも火力が下がらないのもポイント
選択技
- さきどり
メガミュウツーXと非常に相性のいい技
努力値次第で確定数の変わる相手もいますが、ピンポイント調整はあまりにもリスキーかつ役割範囲が狭くなるので推奨しません
- こごえるかぜ
相性補完に優れていますが、あくまでもS操作の補助技
範囲技ということでローキックやがんせきふうじよりも優先度は高い
- ちょうはつ
トリックルームやジオコントロールを防ぐ手段
- よこどり
サイコフィールドと相性がよく、エルフーンの行動を攻撃or追い風に絞れたりと、非常に刺さりやすい技です
ちょうはつとの選択
- トリックルーム
特性がせいしんりょくなら良かったのに
- まもる・みきり
補助としての役割を担う為、技スペースが足りない
- サイコカッター・しねんのずつき
陽気で使う場合に
はっきり言ってオススメしません
- じしん
- ストーンエッジ・いわなだれ
ホウオウ等は当倍でゴリ押せるため、打つ相手がいません
補完枠で運ゲーは本末転倒
- れいとうパンチ
禁伝環境にて相性補完に優れています
ただし弱点を突いてもけたぐり以下
無振りメガレックウザは確2なので、ノーテンキで確1に
- れいとうビーム
C183まで伸ばすと、カプ・テテフムンフォ耐えメガボーマンダの乱数が確1になったり
メガレックウザはノーテンキと組み合わせない限りサイコブレイク安定
- シャドーボール
相性補完に優れていますが、技威力とCが足りない
- イカサマ
相手依存ですが、最も優秀な悪技
ネクロズマへ役割を持ちたいときに
- じゅうりょく
ダークホールやだんがいのつるぎ等のサポートに
- ドレインパンチ
耐久力が高いため、相性はかなりいいです
ゲッコウガを1ターン放置からドレインパンチで回復等、選択肢が増えます
- ひかりのかべ・リフレクター
確定数をずらせるので普通に強いです
- ビルドアップ
採用時はシングルやようき安定ですが、メガしない場合はメガレックウザの鉢巻ガリョウテンセイ等も耐えるようになります
- めいそう
C振りの場合は1詰みで大半のポケモンを1撃で沈められるため、採用の価値は十分あります
眼鏡ミュウツーで十分ですが
ダメージ計算
- けたぐり
A217ver
HP207(252)B141(4)ディアルガ
ダメージ: 210〜248
割合: 101.4%〜119.8%
回数: 確定1発
B4でもB0でもダメージは変わりません
A215ver
ダメージ: 206〜246
割合: 99.5%〜118.8%
回数: 乱数1発 (93.8%)
- HP207(252)B140ディアルガ
A215ver
ダメージ: 210〜248
割合: 101.4%〜119.8%
回数: 確定1発
禁止伝説環境で当倍で刺さるポケモンは威力120かつ、ディアルガ自体が物理方面にて相当硬い
ポケモンであるため、これ以上Aを求められるのはH振りアルセウスやゲンシグラードン程度
アルセウスはB種族値が同じであるため、計算は省きます
プレートの場合HCS振りはサイコブレイクで確2になります
ゲンシグラードンに対してもサイコフィールド下サイコブレイクのほうがダメージが入るため省きます
ネクロズマ(日食)、ウルトラネクロズマ共に択ゲーかつ役割対象外であり、ダメージ計算はしません
- サイコフィールド下サイコブレイク
H175B180ゲンシグラードン
ダメージ: 84〜99
割合: 48%〜56.5%
回数: 乱数2発 (84.8%)
けたぐりも48%〜ですが、火力指数の高いサイコブレイクのほうが最大値は上になります
共に一撃を狙える威力はありませんが、確3になるポケモンはH振りゲンシグラードン程度の認識で十分です
- サイコブレイク
H165D100マーシャドー
ダメージ: 200〜236
割合: 121.2%〜143%
回数: 確定1発
下降補正でも一撃で倒せます
耐久
乱数が変わるもののみ2つ記載
- A177(252)マーシャドーのシャドースチール(襷で受けられた前提のダメージです)
ダメージ: 168〜198
割合: 84.4%〜99.4%
回数: 確定2発
- A232(252)メガレックウザのガリョウテンセイ
ミュウツーH199B99での計算
ダメージ: 159〜187
割合: 79.8%〜93.9%
回数: 確定2発
- A232(252)珠メガレックウザのガリョウテンセイ
ミュウツー同条件
ダメージ: 207〜243
割合: 104%〜122.1%
回数: 確定1発
- C183(252)イベルタルのあくのはどう
H199D128
ダメージ: 85〜102
割合: 42.7%〜51.2%
回数: 乱数2発 (4.7%)
- C201特化イベルタルのあくのはどう
H199D128
ダメージ: 94〜112
割合: 47.2%〜56.2%
回数: 乱数2発 (84.8%)
- H202D127
ダメージ: 94〜112
割合: 46.5%〜55.4%
回数: 乱数2発 (75%)
- C189(252)ルナアーラのシャドーレイ
ダメージ: 168〜198
割合: 84.4%〜99.4%
回数: 確定2発
- C207(252)特化ルナアーラのシャドーレイ
ダメージ: 186〜218
割合: 92%〜107.9%
回数: 乱数1発 (43.8%)
- C172(252)ゴーストタイプアルセウスのさばきのつぶて
ダメージ: 186〜218
割合: 92%〜107.9%
回数: 乱数1発 (43.8%)
- C232(252)ゲンシカイオーガのしおふき(ダブルダメージ)
H199D128
ダメージ: 172〜204
割合: 86.4%〜102.5%
回数: 乱数1発 (18.8%)
H202D127
ダメージ: 172〜204
割合: 85.1%〜100.9%
回数: 乱数1発 (6.3%)
- C255(252)ゲンシカイオーガのしおふき(ダブルダメージ)
H199D128
ダメージ: 190〜225
割合: 95.4%〜113%
回数: 乱数1発 (75%)
H202D127
ダメージ: 190〜225
割合: 94%〜111.3%
回数: 乱数1発 (68.8%)
- C200(252)の特化カプ・テテフのムーンフォース
H199D128
ダメージ: 168〜200
割合: 84.4%〜100.5%
回数: 乱数1発 (6.3%)
H202D127
ダメージ: 168〜200
割合: 83.1%〜99%
回数: 確定2発
微差ですが、ディアルガとテテフの比較、そしてその他に対する強さが変わります
イベルタルルナアーラゲンシカイオーガアルセウスのダメージが似たようなラインにあるので、エスパーやゴーストタイプの耐久調整をする際は、ここが目安になりがちです
イベルタルの場合不意打ちやイカサマ、はたき落とす、火力増強アイテムがあり、ルナアーラは専用Zがあるので、あくまでも目安ですが
メガミュウツーXの運用について
そもそも禁止伝説環境にて、有用な格闘タイプがマーシャドー、メガルカリオ、メガミュウツーXの3体しかおらず、メガルカリオは役割対象へ素早さが負けており、マーシャドーはダークライと同足かつ火力と耐久不足と、メガミュウツーX以外は痒いところに手が届かない性能となっております
メガミュウツーXもtier上位のポケモンに対してタイプ相性は良くないですが、S130族、トップクラスの火力、地味に硬い耐久値、有用な補助技と、相当なポテンシャルを持っているため、役割を持たせたときの活躍はトップクラスで間違いないです
この構築では、相手に悪タイプがいる場合、先発カプ・テテフ+デオキシス(ノーマル)orルナアーラを並べ、悪タイプで詰まないよう後続としてのメガミュウツーXの選出をします
鋼タイプの場合は永遠に無視すれば良いため、ラス1対面にメガミュウツーXをぶつけて終わりです
また、先発でのトリルケアでネクロズマ(日食)+ゲンシカイオーガの並びを通せない場合にて、メガミュウツーX+カプ・テテフの並びで猫騙しトリル等を封じる
持ち物が割れている相手に対しては、さきどりによる役割破壊が可能
さきどりとの選択ですが、こごえるかぜでS操作からゲンシカイオーガで殲滅等、技範囲以外でも広く役割をこなします
構築ありきのポケモンなので、世間的な評価自体は低いポケモンですが、個人的にサイコフィールド軸のメガミュウツーXはメガレックウザと同等以上の評価です
トリル持ちネクロズマ(日食)+悪orゴーストの並び以外はどうにかなるので、プレイングさえしっかりしてれば運以外ほぼ負けない構築です
新作楽しみですね