はじめに
はじめまして。
育成論初投稿となります、よろしくお願いします。
この育成論では、努力値や個体値、HABCDEなどの用語を使用します。
この用語をよく知らない方は、御手数ですがポケ徹などのサイトで調べる事をおすすめします。
ピカチュウとは
言わずと知れた超人気ポケモンであり、ポケモンの顔。
その人気はポケモンを知らなくてもピカチュウは知っているという人が多くいるほどです。
アニメポケットモンスター主人公サトシの相棒でもあります。
そんなピカチュウを対戦でなんとか使えないかと考えた事はあるでしょう。
ボルテッカーが専用Z技となる『ひっさつのピカチュート』や、配布されたサトシのピカチュウの10まんボルトのみがZ技となる『1000まんボルト』。
専用Zが2つあるポケモンはピカチュウだけです。
また、準専用アイテムと言ってもいい『でんきだま』は、ピカチュウの攻撃と特攻を2倍にする破格の性能で、努力値を252振ったと仮定すると、実質種族値は攻撃特攻どちらも約150に相当します。
…ちなみに、専用のZクリスタルを持たせてZ技を打つより、でんきだまを持たせてボルテッカーや10まんボルトを打つ方が火力が高いです…
しかし、35-55-40-50-50-90という低い種族値に少ない耐性、さらにはメガシンカによりインフレしたすばやさや耐久などを加味すると、対戦では使いにくい性能です。
また、こだわりスカーフなどを持たせるとでんきだまの超火力が失われるのも痛い点でしょう。
ただし、それは『アタッカーとして』運用する場合です。
ピカ族特有の技、ほっぺすりすりや、ねこだましのタスキ潰し、起点作成潰しのアンコール、交代技のボルトチェンジなど、後続のサポート役としてはいい性能を持っています。
…第七世代の育成論が一つも無かったというのも、これを書こうと思ったきっかけです。
個体紹介
- 特性
せいでんきorひらいしん
せいでんきは接触攻撃をしてきた相手を30%の確率で麻痺にできる強力な特性。
でんきタイプには無効ですが、じめんタイプを麻痺にできる数少ない手段の一つです。
先発タスキで麻痺をひたすら狙う型としてはせいでんきでいいですが、でんきわざに繰り出す可能性がある場合はひらいしん(でんき技を無効にする)の採用もありです。
- 持ち物
きあいのタスキ
確定。
耐久が低すぎるピカチュウが一発耐えて補助技などを入れられます。
- 性格・努力値
おくびょうorむじゃき
H4.C252.S252
元々耐久が低すぎるポケモンであり、特に耐えたい攻撃も無いですが、わざわざ耐久を下げる意味もないのでおくびょう。
ねこだましやほっぺすりすりの微々たるダメージを重視するならむじゃきも視野に入るでしょう。
むじゃきでもD>Bなので、ダウンロードで上がるのは攻撃になります。
また、出来るだけ高いすばやさからほっぺすりすりなどをするために最速です。
技・確定枠
ほっぺすりすり
攻撃をしつつ麻痺にする技。
タスキ潰し兼麻痺を入れられます。
攻撃技なので特性マジックミラーやちょうはつで防がれない点も優秀です。
じめんタイプには無効。
ねこだまし
タスキ潰し+怯みの優秀な技。
基本的に初ターンはこの技を打ってからほっぺすりすりなどを打つことになります。
ゴーストタイプには無効。
ボルトチェンジ
攻撃しつつ交代する技。
相手よりこちらの素早さの方が低い場合、後攻でボルトチェンジすることによって、後続のポケモンを安全に繰り出せたりします。
また、相手の交代を見てから交代出来るのも交代技のいい点です。
じめんタイプには無効。
技・選択枠
アンコール
起点作成潰し。
相手がステルスロックやつるぎのまいなどで悠長してきた場合はアンコールで逆に起点に出来ます。
ただしアンコールされていてもZ技は打てるので注意が必要です。
優先度は最高。
はたきおとす
しんかのきせきやこだわりアイテムなどを叩き落とせる優秀な技。
メガストーンやZクリスタルははたきおとせないため、ある程度持ち物判別も出来ます。
アタッカーピカチュウの特性ひらいしんをトレースして受けようとしてくるポリゴン2などに刺さる……なんて事もあるかもしれません。
優先度は高め。
こらえる
特性せいでんきを発動させる、相手の珠ダメージを稼ぐなど、使い道はそこそこ。
きあいのタスキ分、こらえる分、そして倒す分と、せいでん
きチャンスが3回できます。
3回接触攻撃打たれた場合、麻痺になる確率は約65%であまり侮れない確率。
じめん技のじしんやだいちのちから、ジメンZなどは非接触なのは辛い点ですね。
優先度はそこそこ。
めざめるパワー(こおり)
こおり四倍勢ピンポイント。
いくら特攻が低くて倒すのは無理だとしても、削るくらいは可能です。
ランドロス(霊獣)よりS種族値が1低いのが残念。
交代読み前提の技となります。
優先度はそこそこ。
エレキネット
Sを一段階下げる技。
麻痺させても強引にりゅうのまいなどを積んでくるやつに有効です。
命中は95なので、安心安全ではない点には注意です。
じめんタイプには無効。
優先度はそこそこ。
メロメロ
これをくらうと、相手と性別が違う場合、50%の確率で行動不能になる凶悪な技。
麻痺+メロメロが入ると、行動する確率はかなり低くなります。
ゲッコウガやバシャーモなど、御三家はオスが出る確率が高く、大半がオスのため、これを採用する場合は性別はメスにするといいでしょう。
性別が同じ、性別が無い場合は無効、どちらかが場から離れると効果が切れます。
優先度は低め。
でんじふゆう
このピカチュウにはネタ枠かもしれない技。
じめん技を数ターン無効にする技です。
非接触も多いじめん技を無効にする事で、接触させる機会を増やす事ができる…かもしれません。
優先度は低め。
てんしのキッス・いばる等
ここまでくると流石にネタ枠ですが、害悪運ゲーをしかけたい人には。
おすすめはしません。
優先度は低め。
他のピカ族との差別化点
ピカチュウはでんき単タイプで、耐性は少ないものの弱点も少なくじめんタイプのみのため、他のポケモンとの組み合わせの幅が広いです。
とはいえ正直この型なら、がんじょうのあるトゲデマルや、100族の上を取れるエモンガでもいいのではないかと思いますが、ピカチュウにする事による強みは、高火力アタッカーを警戒させられる点もあると思っています。
種族値150相当の火力から放たれるボルテッカーや10まんボルト、かみなりといったタイプ一致技や、くさむすびやめざパ氷、物理ならアイアンテールやかわらわり、はたきおとす、わるだくみやこうそくいどうなどの積み技などの範囲を考えるとあまり悠長できる相手ではなく、起点は作りやすいと考えます。
ただそれでも起点作成役としての差別化は難しいため、これで納得頂けない場合は、『採用理由は愛』という事で納得していただけると幸いです。
与ダメ計算
火力が無く、まともな攻撃技がないため、ダメージは期待出来ません。
有益そうなもののみ載せておきます。
- ボルトチェンジ
ギャラドス
H4振り 100.5〜121.6% 確定一発
メガギャラドス
H4振り 32.7〜39.7% 乱数3発
ペリッパー
H252振り 114.9〜136.5% 確定一発
HD特化 79〜93.4% 確定2発
被ダメ計算
等倍では基本ほぼ耐えられません。
半減や、耐えられそうと思ったものだけ載せておきます。
とはいえ半減で耐えられても等倍技で吹き飛ばされたりする場合が多く、ピカチュウより遅い相手に半減で受け出すくらいにしか使い道はありません。
ピカチュウ側の性格はおくびょうで計算しており、むじゃきなら特殊はもう少しくらうことになります。
- 物理
メタグロス
A特化 コメットパンチ 78.3〜91.8% 確定二発
メガメタグロス
A252 アイアンヘッド 86.4〜102.7% 乱数一発
A特化 アイアンヘッド 94.5〜111.7% 乱数一発
A特化 コメットパンチ 106.3〜126.1% 確定一発
メガルカリオ
A252 コメットパンチ 100.9〜118.9% 確定一発
A252 バレットパンチ 45〜53.1% 乱数二発
A252 しんそく 74.7〜88.2% 確定二発
メガボーマンダ
A252 おんがえし 72.6〜86.4% 確定二発
A特化 おんがえし 80.1〜94.5% 確定二発
A252 すてみタックル 85.5〜100.9% 乱数一発
A特化 すてみタックル 93.6〜110.8% 乱数一発
ミミッキュ
A252 かげうち 48.6〜57.6% 乱数二発
A特化珠 かげうち 67.5〜81.9% 確定2発
アシレーヌ
A下降補正無振り アクアジェット 29.7〜35.1% 乱数三発
マリルリ
A特化ちからもち アクアジェット 75.6〜90% 確定二発
キノガッサ
A252テクニシャン マッハパンチ 92.7〜110.8% 乱数一発
A特化テクニシャン マッハパンチ 102.7〜121.6% 確定一発
A特化テクニシャン タネマシンガン 一発57.6〜68.4% 確定一発
- 特殊
メガルカリオ
C252 しんくうは 75.6〜90% 確定二発
メガボーマンダ
C252 ハイパーボイス 56.7〜66.6% 確定二発
C252 はかいこうせん 93.6〜110.8% 乱数一発
C特化 はかいこうせん 102.7〜121.6% 確定一発
ヒートロトム
C4振り ボルトチェンジ 32.4〜37.8% 乱数三発
C特化 ボルトチェンジ 43.2〜51.3% 乱数二発
C特化 10まんボルト 56.7〜66.6% 確定二発
C特化 眼鏡10まんボルト 83.7〜99% 確定二発
ゲッコウガ
C252 みずしゅりけん 一発17.1〜21.6% 5発ヒットで乱数一発
C252 珠みずしゅりけん 一発22.5〜27.9% 4発ヒットで乱数一発、5発ヒットで確定一発
C252 げきりゅうみずしゅりけん 一発25.2〜30.6% 4発以上ヒットで確定一発
C特化 げきりゅうみずしゅりけん 一発29.7〜35.1% 3発ヒットで乱数一発、4発以上ヒットで確定一発
メガリザードンY
C252 エアスラッシュ 56.7〜67.5% 確定二発
C特化 エアスラッシュ 63〜74.7% 確定二発
ポリゴン2
C無振り ほうでん 24.3〜28.8% 乱数四発
C無振り れいとうビーム 54.9〜64.8% 確定二発
ポリゴンZ
C252 10まんボルト 40.5〜47.7% 確定三発
C252 C+2 10まんボルト 81〜95.4% 確定二発
C252 C+1 一致10まんボルト 91.8〜108.1% 乱数一発
※一番下のダメ計はテクスチャーZ想定のものです
ドヒドイデ
C無振り ねっとう 43.2〜51.3% 乱数二発
ヌオー
C無振り ねっとう 49.5〜59.4% 乱数二発
動かし方
基本は初手に出して起点を作る事になります。
死に出しで出す事も可能ですが、ステルスロック持ちがいる場合は先発以外で選出するのは危険です。BBのエサにされたり、ついでで狩られるだけになります。
相手の起点作成ポケモンと対面した場合は、アンコールでロック出来ればかなり有利になるでしょう。
裏のポケモン候補
専用Zイーブイ
専用Zをしてからバトンをするイーブイ。麻痺が入ったポケモンに対して身代わりを残せれば、高火力ポケモンに交代されても安全にZを積め、身代わりをバトン出来る可能性まであります。
その他バトン使い
専用Zジャラランガ
専用Zを積んで無双体制を整えれば強い全抜きエースとなります。
フェアリーには弱いので注意です。
また、ステロをまいていない場合はタスキにも注意です。
その他龍舞ポケモン
高耐久めいそうポケモン
身代わりまもるで無限回復して嵌める型です。
今はレートがないのでここまでして勝つ必要があるのかは疑問ですが、ただただ楽しみたい方には。
音技や連続技に弱いので注意です。
ムラっけオニゴーリ
言わずと知れた犯罪ポケモンです。
キノガッサやグライオンと同じで身代わりまもるでターンを稼ぐポケモンで、このポケモンの場合はムラっけで能力を上げ、フリーズドライやぜったいれいどを通すのが狙いです。
みがわりを多用するポケモンですが、能力が上がれば音技も怖くないのがこのポケモンの恐ろしい所です。
特性ムラっけのポケモンは、他にオクタンやドーブルなどが居ます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
トゲデマルやエモンガ等の劣化となってしまいがちなピカチュウですが、どうしてもピカチュウが使いたいという思いから考えた型となります。
アタッカー型のピカチュウも出来たら考えたいです…
閲覧ありがとうございました。