半熟卵と申します。3回目の投稿。
前置き
・個体は全て理想個体とします。
・非公式の単語や略称を使用します。不明な点がございましたらコメントにて。
・考察環境:S1~S2
採用理由
ガラガラカグヤを筆頭に、様々なサイクル軸を崩せるポケモンを採用したい。
解説
- サイクル戦
相手の攻撃を読んで低負担で有利なポケモンを繰り出し合い、そのダメレを競う戦い方。前半はサイクル戦で削っていき、後半はSの高い抜きエースで削れたポケモンをばっさばっさ倒したり、役割破壊技を入れることで一気に崩壊させたり、とサイクル戦も多種多様。
- ガラガラカグヤ
ガラガラカグヤはそのサイクル軸の代表的な並びの一つ。互いの相性補完が優れているのは勿論、ガラガラの高打点やカグヤの拡張性の高さを活かして、多くの構築に組み込まれている並び。
- 崩し / 具体案
今回はそんなガラガラカグヤを筆頭とするサイクル軸の多くを(役割破壊技も交えて)崩すことを目標に。
崩したい対象をいくつか挙げると、ガラガラカグヤ / コケコカグヤ / ギャラガラ / マンダジバコ / サザンガルド / クレセドラン / etc...
これらを崩せるポケモンを模索した結果、ボルチェンによるスリップ+対面操作で有利サイクルを展開でき、電気無効枠にはめざ地を刺せ、ビブストによるアドも見込めるデンジュモクに至ります。
構成
構成を3つ提示します。
順に臆病CS襷、控えめHbds帯、HDS帯。
手持ちの個体とも相談しつつどうぞ。
確定欄は構成2。
※実数値[努力値] / 性格補正を +or-で表記
・構成1【臆病CS@襷】
実数値 : 158-xx-91-225-92-148
努力値 : 0-xx-0-252-4-252
特性 : ビーストブースト
性格 : 臆病
持ち物 : 気合の襷
〔 10万 / めざ地 / ボルチェン / -- 〕
〔 -- 〕: 催眠術 / 毒々 / マジシャ / 草結び / エナボ etc...
- 〈 主な調整先 / 目安 〉
・H167-D123[252-180] ガラガラA めざ地 84~100 確2
・H175-D110[236-0] ジバコ(チョッキ) 10万+めざ地 163~194 乱1(59.4%)
・H203-D122[244-4] カグヤ 10万 188~244 乱1(62.5%)
・最速 / 最速ギャラ+2 / 準速テテフ+1
・B<D
- 〈 構成意図 〉
最速を取ることで、ギャラ軸に対して択を許さずにめざ地を打てることを意識したCS襷。襷によって無理くり対面できる範囲が広がっているので先発でも投げやすい。
めざ地+10万で殆どのメガギャラが落ちるので、ギャラガラのギャラ対面はめざ地が最安定択。メガ竜舞やメガ地震等というヤンキーは許さない。素竜舞は極道レベルなのでお帰りいただく
ガラガラバックにめざ地が通った場合、襷を残しつつラス1を見れる為、それだけでほぼ勝ち。
余りをHに振って16n-1の美しさに浸ってもいいが、DLポリ2が怖いので端数D振り。
- 〈 技選択 〉
【確定技】
・10万ボルト
ギャラカグヤ等への遂行技の枠。ボルチェンでは足りないので確定。
・目覚めるパワー地面
ジバコドランへの役割破壊技。穏やか、対面操作でサイクル有利に立つボルチェンがそれぞれ確定。@1は自由。
【選択技】
・催眠術
役割破壊として優秀なのは勿論、襷+催眠術でのワンチャン対面性能としても優秀。
ただし、低命中率が最後まで足を引っ張る。
・毒々
ボルチェン+後続だけで崩すのは若干難しいハピポリを崩す技。余りにもポリを投げられるので選択肢。
・マジカルシャイン
襷を持っているのでサザン対面で突っ張れたり、削れたマンダを処理できたり。だが、ただそれだけと言えばそれだけ。
・草結び / エナジーボールドサイに勝てます。以上。
サブウェポンが貧弱貧弱ゥ!!なので、こんな技でも候補になってしまう。めざパを2種類覚えたいポケラン上位。
チョッキドサイまで意識したい場合は結び、ランタやHDトドンを見たいのであればエナボ。
・構成2【控えめ耐久ベース@帯】
実数値:185-xx-103-213-104-116
努力値 : 212-xx-92-4-100-100
特性 : ビーストブースト
性格 : 控えめ
持ち物 : 達人の帯
〔 10万 / めざ地 / ボルチェン / -- 〕
〔 -- 〕: 毒々 / 草結び / エナボ / 催眠術 etc...
- 〈 主な調整先 / 目安 〉
・H175-D150[36-0] メガギャラ 175~209 確1
・H167-D140[252-228+] ガラガラA めざ地 84~101 確2
・A216[252+] メガマンダ 地震 158~188 低乱1(12.5%)
・C147[252] カプ・コケコ 10万(EF/眼鏡) 80~95 低乱2(7.4%)
・低速意識 / 準速60族+4
・B<D
- 構成意図 / 配分意図
ギャラ軸に対して、ギャラ引きとつっぱの両方にルートに回答を用意した構成。残念ながら、両対応択は用意出来ていない。
HBをここまで引き上げたことで、グロスマンダ等の地震耐えも満たせているので、遇体から無理くり後攻ボルチェンで回すことも可能。
残りの努力値は204であり、これでメガギャラをもっていくには持ち物補正が必須。耐久を崩したくないので帯orもの知りor拘り眼鏡が選択肢。
ここでは、電気技の等倍指数は足りていること。眼鏡持って飛ばしたいぐらいにポリ2を投げられるので、やはりDLポリ2を意識したいこと。しかし、拘るにはリスクの大きい電/地という技を採用すること。この3点からC4振り@帯&D100振りで コケコ投げも満たす調整に。
最後の100はCに振っても確数のズレる仮想敵が見つからなかった為、低速ポケモンを抜き去り、ビブストの圧を掛ける為にSに注ぎ込む。
- 別調整案
もっとS落としていいと思うのであれば、乱数で甘えた耐久ラインを整えるのもあり。
確耐えまで振る場合、実数値189-xx-104-213-105-110。これだと最速50族-2なので、やはり2~6%は甘えるべき。乱数で甘えた方が中途半端にならない配分。
次点で役割の色を強めるD振り切り。
- 技構成
基本的には前構成と同様。
しかし、HPフルのデンジュと削れたマンダの対面がまず起こらないうえ、サザンの流星は無理ときてるので、マジシャは採用しづらい。
無理やり眠らせられる範囲が襷より狭い分、催眠術も比較的採用しづらい。
逆に、襷型より崩しの確数を意識できているので、崩しに特化するというハッキリした採用理由を持たせやすい毒々はスッと入りやすい。
・構成3【S重視@帯】
実数値:183-xx-92-213-105-128
努力値 : 196-xx-4-4-108-196
特性 : ビーストブースト
性格 : 控えめ
持ち物 : 達人の帯
〔 10万 / めざ地 / ボルチェン / -- 〕
〔 -- 〕: 毒々 / 草結び / エナボ / 催眠術 etc...
- 〈 主な調整先 / 目安 〉
・C147[252] カプ・コケコ 10万(眼鏡/EF) 80~94 低乱2(8.2%)
・A197[252] メガギャラ 地震 162~192 乱1(31.3%)
・最速カグヤ+4 / S1↓最速メガマンダ+2
・H:8n-1
- 配分意図
「カグヤに強いのに、最速カグヤへの対面回答が後攻ボルチェンでのループ脱出は弱い。」と感じる方に推奨。第7世代の電気枠にはカグヤに強くあることが半ば必須に近いので選択肢。
最速カグヤ+1(125)までSを引き上げると、努力値が圧倒的に足りなくなる。その為、BCDのどこかのラインを妥協しなければいけない為、ここではHBラインを1割強妥協。
余った努力値はHDに注ぎ込んでもいいが、最速カグヤ意識の個体やS1↓最速メガマンダ等のライン近辺なので、一応HDを若干甘えてS調整している。
UB系統はその圧力からS勝ちできた時のアドが大きいポケモンなので、本来の役割も同時に意識しているこういった配分も充分選択肢。
- 技構成
詳しくは「構成2-技構成」を参照。基本的にその内容と同様。
ダメ計
3つ分ダメ計揃えんのはだるかった。(自業自得)
・構成1【CS襷型】
実数値 : H158-Axx-B91-C225-D92
【与ダメ】
- 10万ボルト
H203-D122[244-4] テッカグヤ
→ 188~244(92.6%~120.2%) 乱1(62.5%)
H175-D150[36-0] メガギャラドス
→ 152~182(86.9%~104.0%) 低乱1(25.0%)
H191-D115[244-0] ポリゴン2(輝石)
→ 67~81(35.1%~42.4%) 確3
→ C1↑ : 102~120(53.4%~62.8%) 確2
H161-D95[4-0] ポリゴンZ(D1↑/等倍)
→ 82~97(50.9%~60.2%) 確2
- めざめるパワー地面
H167-D123[252-180] ガラガラA
→ 84~100(50.3%~59.9%) 確2
H175-D110[236-0] ジバコイル
→ 188~244(107.4%~) 確1
H145-D96[0-4] カプ・コケコ
→ 108~128(74.5%~88.3%) 確2
H158-D92[0-4] デンジュモク
→ 112~134(70.9%~84.8%) 確2
- ボルトチェンジ
H145-D96[0-4] カプ・コケコ
→ EF : 70~83(48.3%~57.2%) 高乱2(91.4%)
H183-D96[244-4] クワガノン
→ 46~55(25.3%~30.1%) 確4
H191-D115[244-0] ポリゴン2(輝石)
→ 52~63(27.2%~33.0%) 確4
H167-D115[252-0] メガゲンガー
→ 78~93(46.7%~55.7%) 乱2(71.8%)
- マジカルシャイン
H183-D106[4-0] ガブリアス
→ 132~156(72.1%~85.2%) 確2
- 草結び
H191-D107[4-252] ドサイドン(HR/チョッキ)
→ 192~228(100.5%~) 確1
H217-D147[244-252+] トリトドン
→ 140~168(64.5%~77.4%) 確2
- エナジーボール
H191-D107[4-252] ドサイドン(HR)
→ 216~255(113.1%~) 確1
H217-D147[244-252+] トリトドン
→ 208~248(95.9%~114.3%) 乱1(75%)
H201-D128[4-252] ランターン
→ 120~142(59.7%~70.6%) 確2
【被ダメ】
- 物理
A222[252+] メガハッサム
→ バレパン 42~49(26.6%~31.0%)
→ 蜻蛉 97~115(61.4%~72.8%)
→ パレパン+蜻蛉 139~164(88.0%~103.8%) 低乱数(14.1%)
A122[4] テッカグヤ
→ ヘビボ 45~54(28.5%~34.2%) 低乱3(1.3%)
→ 地震 102~120(64.6%~75.9%) 確2
A145[252+] ガラガラA(太骨)
→ 骨ブーメラン 122~144(77.2%~91.1%)*2 確1
- 特殊
C147[252] カプ・コケコ
→ ボルチェン(EF/眼鏡) 71~84(44.9%~53.2%) 乱2(27.3%)
→ 10万(EF) 60~72(38.0%~45.6%) 確3
C222[252] メガゲンガー
→ ヘド爆 123~145(77.8%~91.8%) 確2
C172[252+] ポリゴン2
→ トラアタ 96~114(60.8%~72.6%) 確2
・構成2【耐久ベース帯型】
実数値 : H185-Axx-B103-C213-D104@帯
【与ダメ】
- 10万ボルト
H203-D122[244-4] テッカグヤ
→ 216~254(106.4%~) 確1
H175-D150[36-0] メガギャラドス
→ 175~209(100.0%~) 確1
H191-D115[244-0] ポリゴン2(輝石)
→ 64~76(33.5%~39.8%) 確3
→ C1↑ : 94~112(49.2%~58.6%) 高乱2(98.8%)
H161-D95[4-0] ポリゴンZ(D1↑/等倍)
→ 76~91(47.2%~56.5%) 高乱2(84.4%)
- めざめるパワー地面
H167-D140[252-220+] ガラガラA
→ 84~101(50.3%~60.5%) 確2
H175-D110[236-0] ジバコイル
→ 216~254(123.4%~) 確1
H145-D96[0-4] カプ・コケコ
→ 108~128(74.5%~88.3%) 確2
H158-D92[0-4] デンジュモク
→ 127~151(80.4%~95.6%) 確2
- ボルトチェンジ
H145-D96[0-4] カプ・コケコ
→ EF : 66~78(45.5%~53.8%) 乱2(34.8%)
H183-D96[244-4] クワガノン
→ 44~52(24.0%~28.4%) 高乱4
H191-D115[244-0] ポリゴン2(輝石)
→ 51~60(26.7%~31.4%) 確4
H167-D115[252-0] メガゲンガー
→ 75~88(44.9%~52.7%) 乱2(21.9%)
- マジカルシャイン
H183-D106[4-0] ガブリアス
→ 146~173(79.8%~94.5%) 確2
- 草結び
H191-D107[4-252] ドサイドン(HR/チョッキ)
→ 220~259(115.2%~) 確1
- エナジーボール
H217-D147[244-252+] トリトドン
→ 240~283(110.6%~) 確1
【被ダメ】
- 物理
A222[252+] メガハッサム
→ バレパン 36~43(19.5%~23.2%)
→ 蜻蛉 85~102(45.9%~55.1%)
→ パレパン+蜻蛉 121~145(65.4%~78.4%) 確耐え
A168[252+] テッカグヤ
→ ヘビボ 55~66(29.7%~35.7%) 乱3(27.7%)
→ 地震 124~146(67.0%~78.9%) 確2
A145[252+] ガラガラA(太骨)
→ 骨ブーメラン 106~126(57.3%~68.1%)*2 確1
A216[252+] メガギャラドス
→ 地震 158~188(85.4%~101.6%) 低乱1(12.5%)
- 特殊
C147[252] カプ・コケコ
→ ボルチェン(EF/眼鏡) 63~74(34.1%~40.0%) 確3
→ 10万(EF/眼鏡) 80~95(43.2%~51.4%) 低乱2(7.4%)
C200[252+] カプ・テテフ
→ キネシス(PF) 147~174(79.5%~94.1%) 確2
C222[252] メガゲンガー
→ ヘド爆 109~129(58.9%~69.7%) 確2
C191[4] メガゲンガー
→ シャドボ 84~99(45.4%~53.5%) 乱2(32.4%)
C172[252+] ポリゴン2
→ トラアタ 84~100(45.4%~54.1%) 乱2(43.8%)
C187[252] ポリゴンZ
→ シャドボ(適応力/C1↑) 162~192(87.6%~103.8%) 乱1(25.0%)
・構成3【S重視型】
実数値 : H183-Axx-B92-C213-D105@帯
【与ダメ】
※前項「ダメ計 - 構成2」参照。
【被ダメ】
- 物理
A222[252+] メガハッサム
→ バレパン 41~48(22.4%~26.2%)
→ 蜻蛉 96~114(52.5%~62.3%)
→ パレパン+蜻蛉 137~162(74.9%~88.5%) 確耐え
A168[252+] テッカグヤ
→ ヘビボ 62~73(33.9%~39.9%) 確3
→ 地震 138~164(75.4%~89.6%) 確2
A197[252] メガギャラドス
→ 地震 162~192(88.5%~104.9%) 乱1(31.3%)
- 特殊
C147[252] カプ・コケコ
→ ボルチェン(EF/眼鏡) 62~73(33.9%~39.9%) 確3
→ 10万(EF/眼鏡) 80~94(43.7%~51.4%) 低乱2(8.2%)
C200[252+] カプ・テテフ
→ キネシス(PF) 145~172(79.2%~94.0%) 確2
C222[252] メガゲンガー
→ ヘド爆 108~127(59.0%~69.4%) 確2
C191[4] メガゲンガー
→ シャドボ 84~99(45.9%~54.1%) 乱2(47.3%)
C172[252+] ポリゴン2
→ トラアタ 84~99(45.9%~54.1%) 乱2(47.3%)
C187[252] ポリゴンZ
→ シャドボ(適応力/C1↑) 160~190(87.4%~103.8%) 乱1(25.0%)
あとがき
ここまでご覧頂き、誠にありがとうございます。
お時間を割いていただき恐縮です。
この論がどなたかの参考になれていれば幸いです。
更新履歴
x2/x5 16:42 内容をS1~S2に変更。