大天使と申します。前回のチョッキギルガルドの育成論ではありがとうございました。
前置き
- お互いに理想個体を想定します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをお借りしました。
- HBS等の略語を用います。
- 長めの育成論です。
サザンドラについて
- 強み
・悪竜という独自のタイプを持つ。特性込みで8つの耐性を持ち完封できる相手はいる。中でも地面や霊・悪などの一貫しやすいタイプを一体で切れるのが利点である。
・フェアリーに完封されることを除けば非常に一致技の技範囲が広く半減できる相手はフェアリーを除けばメガルカリオやキリキザン程度しかおらずそれらは別の技で抜群を取れる。
・サブウェポンが非常に広く、抜群範囲を確保しやすい。C125という高めの種族値と異常な技範囲で攻撃性が高い。フェアリーすらも大抵サブが刺さる為、マリルリ等限られたポケモンしか安定して受け出せない。
・挑発、羽休め、電磁波など補助技も備えている。
・H92 BD90とマリルリ以上の耐久を誇り等倍や低火力不一致抜群2回では落ちない。耐性のおかげで繰り出し性能が高い。
・S98と並以上の素早さ
- 弱み
・フェアリー4倍でこちらが上を取り一撃で落とせるサブがない限り対面から倒すことはまず不可能である。
・それ以外にも格闘やドラゴンなどが抜群で役割破壊はされやすい、耐久は並以上だが極端に高い数値でもないので、Sを上回る気合玉持ちや超火力には縛られやすい。
・Sも100族下回りそこまで早くない。
・ウェポンは無効、半減にされやすく上記の特色を持つため交換読みで技を打ち素早くサイクル破壊をする運用が求められるやや癖の強いポケモンである。
→非常に優秀な技範囲と尖った耐性を持っており、また耐久火力素早さどれも極端に高いわけではないもののいずれも平均より高い為、有利不利がはっきりしている引く機会や交換読みの動きが多いまさにサイクル向きのポケモンの代名詞と言える。
型はSを補い持ち前の技範囲で対面から縛る事の出来る範囲を増やし不利な相手への有利不利を逆転させるスカーフ、技威力を補いギルガルド(シールド)への耐性を付ける悪Z 、等倍でも中耐久の確定数を底上げできる眼鏡、奇形では特殊への繰り出しを意識したチョッキ、フェアリーの役割破壊の毒Z 、受けループや複数回の役割対象への繰り出しを意識したゴツメの耐久型なども存在する。
今回はその中でも使用率が低い襷型を取り扱う。
襷の利点
マリルリより高い耐久と耐性を持つのに襷などは勿体ないと思うかもしれないが、前述の通り弱点は多く極端に耐久が高いわけではないため十分に候補に入りうると判断した。
- 1, 高いタイマン性能とストッパー性能
襷による行動保障+C125からの広範囲の打ち分け、中速を抜けるSにより一定の対面性能、積んだATへのストッパー性能を誇る。
襷ガブリアス襷ゲッコウガなどを見れば一発行動保障を用いて耐え、広範囲で殴り返すATの強さは一目瞭然である。
- 2, 有利不利の逆転
ただし、1だけなら耐久がそこそこ高く、他の持ち物で火力補強が可能な他の型でも実現できると思う方がいるかもしれない。しかし、耐久も極端に高いわけではなく前述の通り弱点の多さにより一撃でやられる場合もある。
役割対象のメガゲンガーに気合玉を貰ったり、ラス1でメガバシャーモの飛び膝蹴りを食らったり縛られる、等倍でも特化メガボーマンダの捨て身タックルクラスになると乱数1となると腐る場面は少なくない。
襷であればいかなる一致弱点も耐え抜きつつ、中耐久であれば一致抜群、低耐久は2倍サブでも弱点を突けば落とせる火力でタイマン性能を発揮できる。
カプ・レヒレウルガモスなど襷を持たせても不利な相手は少なくないが、アーゴヨンなど従来縛られる相手に居座る選択肢・または選出を縛られることが少なくなったのは大きいと言える。
- 3, 技が縛られず、有利不利の逆転込みで安定行動に移しやすい。
カプ・コケコやドラゴンなスカーフなどで上を取る事でも有利不利を逆転させることが出来るが、その際技の打ち分けが出来ず起点にされやすい。
サザンドラの拘りアイテムは読まれやすく、「悪技・竜技・炎技」の3つまではテンプレであるため技を打つ際は裏に半減されないよう交換読みが付きまといやすい。
今回の場合、打ち分けが可能である事と、不利な相手に攻撃を半減されても襷で居座ることが出来る事から安定行動に移しやすいのは利点であると言える。
- 4,読まれにくい
採用率はS14で0,57%と低く、サイクル向けのイメージが強い為読まれにくく、サザンドラを一撃で落としに来たポケモンの裏をかくことが出来、こちらに有利な相手が居座ってきたり、ミスリードを誘いやすくなる。
- 5,補助技を搭載できる
2と被り、搭載が必須なわけではないが、カバルドンなどの起点妨害、テッカグヤなどの宿り木持ちの対策になる挑発、後続のSサポートになりカプ・テテフなどの不利対面でワンチャンを残せ襷との相性も良い電磁波など補助技の搭載がしやすくなった。
電磁波は確実に仕事ができるという点とまひるみで勝ち筋を残せるという点から襷との相性も良い。
対する欠点には火力が上がらずカプ・レヒレなどの不利な相手は変わらない事、虫抜群でとんぼ返りに弱い事が挙げられる。また、耐久はありどうしても耐性を駆使して繰り出しを行いたくなる場面では襷が腐る場面もある。火力が絶妙に足りない事や先制技の弱さなどの関係や、他の型より安定行動に移しやすいとはいえ、癖の強い一致技により交換読みをする機会も多い事から対面性能の観点から見た汎用性は他のポケモンの方が高いかもしれない。
よって以下の2つのような形で採用される。
- 1, サイクルパ:襷とサイクルパは一見相性が悪いのでは?という声が出そうだが通常の型とやや違う。基本的には受け出し→攻撃で負担をかけていく運用だが特定のポケモンが重く、処理ルートを増やす、もしくは役割対象に他に処理のルートを用意した上で重いポケモンがいる為選出ができない、という事を防ぐために採用される。
例を挙げるなら、頑丈ジバコイルが挙げられる。
頑丈ジバコイルはサイクル向きな耐性とそこそこの耐久を持ち合わせるが格闘2倍、地面4倍と役割破壊されやすく、地震を打ってくるポケモンには交換読み・選出を控えるなどの工夫をしなければならないが、頑丈を持たせればそれらにも一度は行動が許され柔軟な行動や技選択を行いやすくなる。それと似たようなものと考えていただければ幸いである。今回の型は使用率が低いためジバコイルよりも殴り合いがしやすいかもしれない。
役割対象がいなかった場合腐りにくくなる点も見逃せない。
- 2, 対面構築:火力がやや不足気味な点を除けば最低限対面構築に組める殴り合い性能と、ストッパー性能を持つ。
それに加え、霊悪一貫切り、地面一貫切りの耐性、その他半減耐性を持つため、それらの技を相手に打たせることを躊躇させたい、またはPTで重いポケモンに合わせてカスタムできる独自の技範囲が欲しいのであれば他の襷ドラゴンを差し置いて採用されるかもしれない。
採用理由
- 1,C125+竜悪炎aの技範囲、最低限のSによる対面性能と圧力
- 2,ストッパー性能
- 3読まれにくさ故の安定行動の移しやすさ+プレミを誘いやすい。
- 4,霊悪地面、スカーフエスパー技、その他水草などの一貫切り:上記では頑丈ジバコイルのように繰り出す機会も多いと書いたものの、襷を盾にした運用も少なくないので別の対策枠を設けても良いだろう。特に地面に対してはランドロス(霊獣)の蜻蛉返りが一貫、ドリュウズの型破り地震が痛いなどの理由から地面技を打つことを躊躇させる程度のものだと割り切り襷関係なしにもう1枠飛行を入れることを勧める。
- 仮想敵→型に左右されるものも多い。
対面からの殴り合いが可能;メガボーマンダギルガルド(シールド)カバルドンヒードランカミツルギメガハッサムクレセリアナットレイアーゴヨンメガルカリオウルガモス(岩技搭載時)メガリザードンXメガゲンガーテッカグヤ
安定はしないが居座る選択肢はある:メガメタグロスゲッコウガカプ・コケコ(大地搭載時のみ)ボルトロス(霊獣)メガバシャーモガブリアス
絶対的に不利な相手:ミミッキュカプ・レヒレポリゴン2メガミミロップ
ギルガルド(シールド)ロトム系統クレセリアナットレイなどは繰り出しも可能である。
他方でカプ・レヒレはこちらの一切の攻撃技を受けきり、裏での受けの難しいポケモンである為対策必須級である。よく言えば逆に安定して受け出せるのが数値受けやそれくらいしかおらず、それらの選出誘導を誘いやすい、釣り交換を狙いやすいという点ではむしろメリットにならないだろうか。
差別化
対面構築での投入もありえ、襷で受け出す立ち回りもあるがしない場合も増える為、特殊ドラゴン同士の比較に加え、メジャーな襷持ちとの比較を行いたい。
S110という優秀なSを持ち、リザードンガブリアスボルトロス(霊獣)などを抜きされるのが一番の大きな違い。エスパー技でフェアリーに明確な打点があり受け出しを許さずメガバシャーモメガフシギバナドヒドイデなどに強い。10万ボルトなどサザンドラにない打点もある。繰り出し性能においては物理耐久は劣るものの格闘などに耐性を持ち、サザンドラより一回り高い特殊耐久を持つという優位点がある。
サザンドラは技範囲が違い、無効化されずギルガルド(シールド)やヤドランクレセリアなどを縛りに行くことができる悪技、ナットレイやジャローダメガハッサムと殴り合える炎技、ポリゴン2やバンギラスを崩せる気合玉、カプ・コケコやヒードランに強くなる大地の力と技範囲に違いがあり採用することで役割対象・重くなるポケモンの違いが出てくる。
また悪タイプによりゴースト・悪を半減できるという明確な違いがある。襷・火力不足とはいえ、残飯ガルド程度なら十分に繰り出しに行くことが出来、メガゲンガーやシャンデラ等の対面で流しを狙いやすい。エスパーに無償降臨できる点も違いである。
毒技で苦手なフェアリーに抜群を取る事が出来、炎技も完備、Sが121とラティオスを大きく上回る。積み技を使え、メガメタグロスやメガルカリオメガリザードンXボーマンダなど上から殴り殺せるメジャーポケモンが多い。
一方差別点では耐久性能の違いがある、このアーゴヨンは耐久が低く補う目的で持たせられるのに対し、サザンドラの場合「襷の利点」の欄で触れたように最低限サイクルを回しつつも、居座る範囲や処理できるポケモンの範囲を広げることが目的であり採用理由や繰り出し対象の記述も行った。アーゴヨンは耐久値が無振りで1,33倍、アーゴヨンがSを捨てH252アーゴヨンにした場合でも1,1倍の差があり、S振りアーゴヨンをサイクル戦で採用することは厳しいように思えるし、Sを落とし耐久に回した場合、そもそも毒技以外サザンドラの劣化になりかねない。この耐久の差はまた、完全対面前提にしてもサイクル性能云々の前に、低火力めざパを受ける際やステロや砂嵐が多いこの環境では活きる場面が多い。
また、悪技によりギルガルド(シールド)やメガゲンガーヒードランなどと殴り合い易い、他アーゴヨンは竜悪炎で技範囲が完結しやすく、めざパで補うことが多いがサザンドラの場合めざパの1,5倍以上の火力で扱えること (岩技のみ例外だが、いずれも打ちたい相手がBがDより圧倒的に劣る為問題はあまりない。とんぼ返り採用時はやや差別化が厳しくなる)と技範囲の関係でも差別化しやすい。
技範囲を捨てる場合、電磁波や挑発など明らかに採用理由の違う補助技を採用する為差別化が更に容易になる。
- 他の襷持ちとの違い
現環境にはランドロス(霊獣)ゲッコウガカプ・テテフガブリアスマンムーカミツルギなどの襷持ちがいる。
S、小技などの面で劣る部分があるもののこれらの襷持ちと違いサザンドラは、尖った耐性で流し性能が高く、水妖くらいしか耐性受けができない優秀な攻撃性能を持ち止まりにくい事が挙げられる。
またそもそも襷サザンドラ自体襷前提の運用ばかりを想定した型でなく、ここに挙げた襷持ちと比べ物理特殊共に安定した耐久と霊地面水などの耐性による繰り出し性能を持つため柔軟な運用が可能である。
ゲッコウガやカプ・テテフ以外とは物理特殊の差で差別化できる、物理特殊が違うと鬼火や威嚇ループが怖くない、カミツルギカバルドンメガボーマンダ等Bの高いポケモンに刺さりやすいなどの違いがある。
努力値・性格
努力値:CS252 D4
性格:臆病or控えめ
Sは控えめの場合、ジャラランガと同速勝負になる、臆病の場合は同族勝負、下にミミッキュやカプ・テテフなどがいる事からCSに極振りする。
繰り出しを意識し耐久に厚く降る場合CSから大幅に努力値を下げなくてはならず、一撃で落としてくる攻撃に対しては襷がある為、DL対策のD4振りだけで十分だと判断した。
参考として、C252メガゲンガーのシャドボ+ヘド爆耐えにはD44、意地メガガルーラの捨て身はB52、臆病霊獣ボルトロス(化身)のめざ氷2耐えにはH252orD164振りが必要など無視できる量ではなく、特にめざ氷調整をしたい場合別の型を採用するべきである。
性格比較:ストーンエッジ以外物理技は候補に入らず、もともとのA種族値が高い為火力は足り、襷前提でも耐久を活かす場面はある為耐久を落とす性格を避ける。火力上昇、またはS上昇の性格の控えめか臆病が優先される。
- 控えめの利点:悪の波動でH140振り未満のメガゲンガーを確定、放射でメガルカリオを確定、大地の力でカプ・コケコが中乱数、流星群でメガバシャーモが中乱数など乱数ぎりぎりの相手が多い為少しでも火力を確保したい。
- 臆病の利点:準速100族、最速ドリュウズ襷ランドロス(霊獣)グライオンビビヨンなどの上から行動できる。ただし、ダメージ計算を見てわかる通り火力がない為、サイクル内でのサポート、先制技、蜻蛉返りなど火力補強の工夫が必要である。
ストーンエッジを採用する際のおっとり、もしくはせっかちついては、技構成の部分に解説を加えた為、見ていただきたい。
持ち物
気合の襷の育成論である。他の持ち物では一致抜群や積み技高火力を耐えられず今回のコンセプトにそぐわないため比較は不要である。
特性
浮遊以外に存在しない。地面の一貫を切るという採用理由に繋がる優秀な特性だが、カプ系統のフィールドが無効になる点と、ドリュウズ等の型破り地面技を防げない点は要注意。
技構成
流星群/悪の波動/炎技/選択肢
解説に付け加えて与ダメ計算を行う。控えめ/臆病という並びとする。
確定技
- 流星群
メジャーなフェアリーに効かない点とCダウンこそ痛い点以外は通りがよく、断トツで火力が高い一致技で確定。メガボーマンダメガリザードンXX等の殴り合いに必要で特化流星群ならゲッコウガ程度の低耐久なら確定1で持っていく火力である。
舞ったメガボーマンダメガバシャーモゲッコウガなど明らかな不利対面の場合は流星群安定だが、カプ・テテフなどフェアリーや鋼が控えている場合、安易に打たず交換読みを行う、もしくは自分より遅く等倍で通る場合などは悪の波動で妥協する必要がある。
無振りメガバシャーモ: 83.8%〜99.3%/91.6%〜108.3% 乱1(50%)
H252水or火ロトム: 71.3%〜84.7%/64.9%〜77%
無振りゲッコウガ:106.1%〜125.1%/97.9%〜114.9% 乱1 (87.5%)
HD特化メガボーマンダ: 92%〜107.9% 乱1(43.8%)/83.5%〜98.5%
- 悪の波動
特化でもメガメタグロスが低乱数など火力の不足が見られるが、リスクがなく安定した一致技で怯みも狙えるため確定である。
H252メガゲンガー:93.3%〜110.2% 乱1 (62.5%)/83.8%〜100.5% 乱1(6.3%)
H4ランドロス(霊獣): 53.3%〜63.6%/49%〜58.1% 乱2(96.5%)
無振りメガメタグロス:86.4%〜104.5% 乱1 (25%)/78.7%〜94.1%
準確定技
純粋に下に書く仮想敵がピンポイントまたは安定せず、この技が自然に入りやすく竜技半減の鋼への有効打にもなりやすいため自動的に優先度が高くなるが重いポケモン次第で変えてくれて構わない。
放射
H252ナットレイ: 108.2%〜128.1%/99.4%〜117.1%乱1 (87.5%)
H252テッカグヤ: 49%〜57.8% 乱数2発 (95.3%)/53.9%〜63.7%
大文字
H252メガクチート: 81.5%〜96.8%/89.1%〜105.7% 乱1(31.3%)
選択肢
攻撃技
H4ウツロイド:95.1%〜112.4% 乱1(62.5%)/86.4%〜103.7%乱1 (18.8%)
H4カプ・コケコ:95.1%〜113.1% 乱1(68.8%)/86.8%〜103.4% 乱1(18.8%)
H252輝石ポリゴン2:53.1%〜63.5%/48.9%〜58.3% 乱2 (98%)
H4メガガルーラ:80.6%〜96.1%/74%〜87.2%
ピンポイントだが、ウルガモスについては積みの起点にする関係でカプ・コケコより遥かに居座られやすく全抜きを防ぐ観点からも候補に入る、筆者はこれで運用しているため確定欄はこれである。
チョッキ持ちボルトロス(霊獣)にも最低限通る。
岩雪崩は火力が論外なので採用しない。例えば、ストーンエッジはH252メガリザードンYを62,5%で持っていく火力だが、岩雪崩はメガリザードンYより一回り物理耐久が低く耐久に振っていないウルガモスさえ75%と命中云々など擁護できないほど火力不足である。
性格補正(おっとり、もしくはせっかち)について、Aを上げるとH252メガリザードンYが確定、H252B100(特化メガボーマンダの捨て身最高乱数以外耐え調整)が50%で落ちる為無しではないが他の襷持ちと違い、サイクルの延長として襷を採用するという側面が大きい為、その為の耐久を落とすのはリスクが大きい。DL対策や霊耐性、めざ氷などを考えるとB下降安定だが、襷キノガッサのマッハ+ステロで乱数、ギルガルド(シールド)のZシャドボ+シャドボ+影うちなど乱数を考えると痛い。100%無しではないので採用したければご自由に採用してくれて構わない。
H252ボルトロス(霊獣): 50.5%〜60.2%
H252メガリザードンY:95.1%〜112.4% 乱数1発 (62.5%)
- 蜻蛉返り:不利対面で相手の耐久調整や襷を潰しつつ退場することが出来る。相手がこちらの交換を読んで交換をしてきた場合にも刺さる。何よりミミッキュの化けの皮を潰せることが一番の利点だが、襷を搭載したことによる単体性能は大幅に落ちる。
補助技
メガメタグロスなど麻痺を活かせるポケモンと組ませる際も良い。
尚、まひるみを狙う場合、このポケモンの悪波の場合相手が動けない確率は40%(相手が動ける確率は怯み8/10×麻痺3/4=24/50 16/40で相手は動けない。)、メガメタグロスのアイへやメガガルーラの雪崩など30%の技は47.5%となる。
- 挑発
カバルドンの起点防止、テッカグヤやメガフシギバナの宿り木防止、その他ポリゴン2などのトリックルーム展開の防止に役立つ。しかし、下記3体はそのまま殴ってくる場合もあり、カバルドンの場合砂で襷が潰れてしまうという点があまりにも惜しい。
- 岩石封じについて
Twitterで触れて欲しいという意見があったので触れる。
ストーンエッジの仮想敵に一通り打点を持ちつつ、Sを下げる事で後続のサポートや自らの対面性能の底上げに役立つ。
また、リザードンのニトロチャージの対策になるという点が一番の魅力
ただ、岩雪崩でさえ火力不足なので、岩4倍勢を一撃で落とす事はまず現実的ではなくなってしまう。また、Sダウンは電磁波と違い交換されると無効化されるところが痛く、襷+岩石と型バレすると行動が読まれやすく腐りやすくなるというリスクがある。
ただ、火力補強やvsリザードン性能、サポート+襷潰しなどは優秀な為、無しではないだろう。
また、リザードンのニトチャ、ウルガモスの舞、その他最速スカーフ持ちなどを考慮するとこの技を採用する場合最速にする事を強く勧める。
被ダメージ計算
耐久指数:B 18370 D18537
A特化メガハッサムのバレットパンチ: 40.1%〜48.5%
A特化キノガッサのマッハパンチ: 73%〜87.4%
C特化ロトムのめざパ: 41.9%〜50.2% 乱2 (0.39%)
C252メガゲンガーのシャドーボール+ヘドロ爆弾: 26.9%〜32.3%+61%〜72.4%(25%)
A特化メガガルーラの捨て身タックル:89,8%~105,9%(37,5%)
A無振りランドロス(霊獣)のとんぼ返り:47,9%~57,4%乱2(90,2%)
A無振りテッカグヤのヘビーボンバー…45.5%〜53.8%(37.8%)
C無振りクレセリアの冷凍ビーム: 34.7%〜41.9%
C特化ギルガルド(シールド)のシャドーボールZ+シャドーボール+かげうち: 53.8%〜63.4%+26.9%〜32.3%+10.1%〜12.5%=90,8%~108,2%
耐久はH252シャンデラと同等と極端に硬いわけではないが、並以上の耐久があり、ロトム系統のめざパや並の半減技であれば襷でありながら2回以上受け出すことが出来る。
また、ステロ込みでもA特化キノガッサのマッハパンチを耐えるなどある程度のステロ耐性もある。とはいえ気合玉や超火力をステロ込みで耐える耐久はないため過信は禁物
運用
別の欄で触れたように、このポケモンは単純に対面性能の高い襷枠として入れるにはSや火力が足りなかったりで汎用性がやや足りない。しかし、一定の繰り出し性能と無効化耐性を持つため襷でありながら繰り出しを行う場合がある。改めて襷モロバレルを例に挙げる。普段は積極的に繰り出しをしつつも、構築全体で苦手な相手の前や交換読みの際役割放棄覚悟でキノコの胞子を撒くといった運用になる。
このサザンドラも似た型で以下の2通りに分かれ、それぞれこのような注意点がある。
- 1, サイクル:役割対象を定めつつ、繰り出していく。普段のPT全体で重いポケモンがいる場合、ストッパーになったり偶発対面で居座ったりする選択肢を取れる。役割対象がいなくても腐りにくくなるが、役割放棄になる事が多い為複数の役割対象を一体で無理に引き受けるのではなく、選出前に誰を倒したいか定めておく必要がある。
例としてはサザンガルドではアーゴヨンが重くなるが、サザンドラが居座る選択肢を取りやすくなることで選出を崩さず出しやすくなる。相方かつサザンドラの役割対象になるランドロス(霊獣)やヒードランなどはマリルリが打点を持っている、サザンドラが上を取れることから襷発動後も重いポケモンを処理できたアドバンテージ込みで考えるなら致命打になっているとは言いにくいと思う。
- 2, それ以外:裏に見たい相手を定めておくストッパー的運用、ステロなどの対策のため先発での運用が多かった。襷が潰れてももう1枠でカバーできる場合や無効相手には強引な繰り出しを行うこともある。
- 注意するべきポケモン:襷を潰してくるポケモン(マンムーメガミミロップなど)、耐性的に不利を取るポケモン(マリルリカプ・レヒレなど)、純粋に殴り負ける(ミミッキュキノガッサ抜群を突けないチョッキ持ち等)は苦手な相手である。
特に構築段階でカプ・レヒレの存在は必須級である。高い特殊耐久でサザンドラの攻撃はほとんど通らず、ミストフィールドで相手のPT全体に竜技耐性を付与されるのが問題なのである。電磁波搭載時、電磁波を無効化される。メガフシギバナナットレイなど絶対的に強いポケモンを最低でも1体は用意しないとPTが簡単に崩壊してしまう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。