はじめに
どうも、加速レジギガスと申します。今回は先発特化型襷ビビヨンの育成論となります。
その可愛らしい見た目と裏腹に眠り粉による凶悪なハメ戦法でかなりのヘイトを買っている食べ残し持ちビビヨンビビヨン。今回はその影に隠れた襷型の強みを紹介していきます。地味に初の水タイプ以外の考察となります。
- 本育成論の全てのポケモンは、特に断りのない限り個体値が全て31の理想個体として計算、考察致します。
- ダメ計はトレーナー天国様のサイトを使用しております。
- HABCDSなど非公式の単語を使用しますので、不明、曖昧な部分がございましたらコメントにて書き込みをお願いします。
- 今回に限りましては某実況者様の動画をベースに考察致しました。
採用理由
起点を作りつつ積みエースの役割も持てるポケモンとして採用しました。がむしゃらを覚えるので各種UB・とどめばり持ちとのシナジーも有ります。
さらにこれをハメ型が一般的なビビヨンで行うことで、「隙を見せてはいけない」という相手の焦りを利用することが出来ます。
この型の強み・立ち回り
ビビヨンは特性ふくがんにより本来は命中75の眠り粉を97%で当てることが出来ます。これにより身代わり+蝶の舞で一方的に起点にしていく型が多いのですが、この型にはいくつか弱点が有ります。
- 1.眠り粉の試行回数が多くなるため、97%といえど外れるリスクが高くなる。
- 2.紙耐久故に上から殴られる状況では何も出来ない。
1→先発の荒らし役とすることで試行回数を減らす
2→きあいのタスキで行動保証を得る
つまりこの型はハメ型ほどの突破力は無いが、仕事が安定するということです。さらにS下げ要員の選出圧迫も無いので、どんな構築にもピン刺し出来るのも強い点の1つ。
基本的な立ち回りは次のようになります。
上をとっている→眠らせて蝶舞から暴風
上をとられている(分岐)
蝶舞で上をとれる→蝶舞から入る
・・身代わり警戒。
相手がスカーフ持ちの可能性がある場合
(カプ・テテフランドロス(霊獣)等が良い例)は眠り粉から入るのが正解です。先制技持ちに対しても同じことが言えます。
蝶舞で上をとれない→眠らせてから削る
・・あまりこのような状況は起きませんが、裏にストッパーとして選出した時には有効でしょう。
【Q】挑発は警戒しないの?
【A】もちろん、状況によっては挑発警戒の暴風もありですが、挑発は食らってからでも襷がむしゃらで最低限の仕事が為せるので、この立ち回りはかなり安定します。
キノガッサとの差別化
1.催眠の通らない草タイプへの打点
キノガッサは(ナットレイカミツルギを除く)草タイプに対する打点がマッハパンチなのに対して、ビビヨンは暴風で弱点を突くことが出来ます。
2.がむしゃらの固定ダメージ
襷紙耐久との相性が良く、眠り粉がむしゃら暴風の動きで霊以外ならば強引に一匹持っていくことが出来ます。
3.蝶の舞によるエース性能
キノガッサも剣の舞を覚えますが、蝶の舞は火力と同時にSも上がります。これにより、相手の後続にも眠り粉を通すことが出来るため、安定催眠技持ちの抜きエースという化け物が完成します。
持ち物
今回のコンセプトであり、紙耐久のビビヨンに行動保証を与える重要な持ち物なのできあいのタスキで確定とします。
努力値・性格
この型は食べ残しを持たないため、16n+1調整の必要がありません。よってCSに252まで振りきることが出来ます。端数4はダウンロード対策(B<D調整)でDに振りましょう。
残る問題は性格をひかえめとおくびょうのどちらにするかです。
個人的な意見としては、火力の不足はがむしゃらでカバー出来るのでそれほど問題ではなく、ギャラドスギャラドス対面で上から眠り粉を打つことが出来るおくびょうの方が使いやすいと思います。よってこの育成論ではCSおくびょうで確定とさせていただきます。
特性
眠り粉、暴風の命中率を上げるためふくがんで確定とします。
技構成について
- 確定技
ねむりごな
相手をねむり状態にする。
複眼補正により97%の高確率で命中します。草タイプや特性ぼうじん持ちなどには無効なので気をつけましょう。 高命中の催眠技は非常に強力なので、確定とします。
レベル技
がむしゃら
襷との相性が良い削り枠。単純に下から眠らせてがむしゃらで削った後、2/3の確率で最速起きされないため、その場合次の暴風で落とすことができ、蝶の舞を積む隙さえ生まれます。最速起きの場合でもがむしゃらで最低限の仕事は残せます。コケコカプ・コケコやレボルトボルトロス(霊獣)等のボルチェンに合わせて裏を削るという使い方も出来る便利な技なので確定とします。 教え技
ぼうふう
威力110特殊飛行技
草タイプへの打点としての採用。本来は命中70なのですが、これも複眼補正により91%で当たるようになります。蝶の舞を積んだ後は火力もそれなりに出るため、相手の裏に大きな負担をかけることが出来ます。 がむしゃらで削った後に押し込めないのは心残りなので、やはり攻撃技は必要です。よってこれを確定とします。レベル技
- 候補技
※エレキネットなどについて言及しておきたかったため、 ちょうのまい を候補技としています。
ちょうのまい
自身のCDSを一段階ずつ上げる強力な積み技。一度舞えば先手眠り粉も通りやすくなり、さらに暴風の火力も上がるので積みエースとしての運用が可能となります。レベル技
エレキネット
相手のSを一段階下げる技。
起点作りに寄せるならこの技の採用も視野に入れるべきです。この手の技は起点回避だったり起点作りの役割を持つため外した時のデメリットが非常に大きい場面が多々ありますが、ビビヨンならば複眼により外れません。地面に対して無効なのが少し痛いかも。教え技
きりばらい
相手の回避率を一段階下げる+場の設置状態(壁やステロなど)を解除する技。
相手の一方的なステロ展開を防ぐことが出来ます。実は相手の回避を下げることで暴風や眠り粉が更に当たりやすくなるというシナジーも有ります。教え技
とんぼがえり
コメント欄より御提案いただきました。
後攻から相手を眠らせた直後にとんぼがえりで帰ることで、相手の交換と突っ張りのどちらに対しても有利に立ち回ることが出来ます。
先制して眠らせた場合とんぼがえりは最速起きを考えると悪手となる可能性がありますが、上から眠り粉を通した時点で相当有利なので暴風で削る方針に切り替えることも出来ます。
技マシン
おいかぜ
コメント欄より御提案いただきました。
味方のSを4ターンの間2倍にする技。
エレキネット同様、後続にも恩恵を与えることのできるS操作技です。しかもエレキネットと違って相手が交換したとしても効果が残るため、こちらの方がより汎用性の高い技だと言えます。 教え技
ダメージ計算
- 与ダメ
%表示は
C252ランク補正無し
(C2521段階上昇)
と表記します。
- ぼうふう
H4振りメガボーマンダメガボーマンダ
割合: 47.3%〜56.1%
(割合: 70.1%〜83%)
回数: 乱数2発 (78.9%)
無振りカプ・テテフカプ・テテフ
割合: 45.5%〜53.7%
(割合 68.2%〜80.6%)
回数: 乱数2発 (34.4%)
H252カプ・レヒレカプ・レヒレ
割合: 32.7%〜39.5%
(割合: 49.7%〜59.3%)
回数: 乱数3発 (99.83%)
無振りゲッコウガゲッコウガ
割合: 65.9%〜78.2%
(割合: 98.6%〜117%)
回数: 確定2発
HD特化メガフシギバナメガフシギバナ
割合: 51.3%〜60.9%
(割合: 74.8%〜89.8%)
回数: 確定2発
H252ドヒドイデドヒドイデ
割合: 35%〜42%
(割合: 52.2%〜61.7%)
回数: 確定3発
無振りカプ・コケコカプ・コケコ
割合: 31.7%〜37.9%
(割合: 47.5%〜56.5%)
回数: 乱数3発 (94.2%)
備考: つまり相手が蝶舞に対して慌てて後投げしてきた場合、襷を盾に2回殴ることで87%程度の乱数に出来ます。
H4振りジャラランガジャラランガ
割合: 92.7%〜111.2%
(割合: 140.3%〜166.8%)
回数: 乱数1発 (56.3%)
備考:耐久振りの可能性も考えると実は辛いです。素直にフェアリーに引くのが無難でしょう。ちなみに防塵ジャラランガの使用率は40%程度らしいです。
- 被ダメ
%表示は
D4ランク補正無し
(D4一段階上昇)
と表記します。
無振りドヒドイデドヒドイデねっとう
割合: 30.9%〜36.7%
(割合: 21.2%〜25.1%)
回数: 乱数3発 (56.2%)
無振りポリゴン2ポリゴン2ほうでん
割合: 69.6%〜82.5%
(割合: 46.4%〜55.4%)
回数: 確定2発
この型でキツいポケモン
1. ゲッコウガゲッコウガ
・・・相手の型によって立ち回りがガラリと変わります。襷でも何でも普通は眠り粉安定となりますが、身代わり激流型には眠り粉を透かされてしまいます。よって慎重に激流か否かを見極めねばなりません。
2. ジャラランガジャラランガ
・・・防塵の可能性が有るのが非常に厄介。 相手視点ではビビヨンの暴風が乱数の為、初手には投げにくいという見方も出来ますが、それでも出されてしまったらフェアリーに引いたり、蝶の舞→がむしゃらから裏の先制技で誤魔化したりして対処しましょう。
3. カプ・レヒレカプ・レヒレ
・・・ボルチェンに合わせてがむしゃらを押せば良いカプ・コケコに対して、レヒレは下手に削ると木の実圏内に入ったりと立ち回りの難しいポケモンです。別途対策枠を入れることを推奨します。
相性の良いポケモン
1. 先制技持ちポケモンミミッキュゲッコウガメガミミロップ
・・・ビビヨンのがむしゃらと合わせると相手のポケモンが先制技で縛れている状況を作ることが出来ます。
2. 撃破時効果を持つポケモンズガドーンドンカラスメガスピアー
・・・がむしゃらとの相性はバツグン。起点にされるのを嫌った相手の交代や、眠っている相手に対して身代わりを残すのも有りです。
おわりに
このように、ビビヨンは襷を持つことで、上をとられている不利な状況でさえ眠り粉からひっくり返せるという役割を得ることが出来ます。
対面構築や積み構築など多様な構築において活躍出来るポケモンなので是非使ってみてください。
御精読ありがとうございました(*´ω`*)