初めましての方は初めまして! ルクレツィアという者だエモエモンガ
ライチュウは可愛くて、とっても強いポケモンだエモ! なのにライチュウの育成論が無かったから、書いてみる事にしたエモよ!
今回は、クッション適正のあるチョッキライチュウを紹介するエモ! 自ら相手を倒すタイプのポケモンではないから、そこだけは注意エモ。
論中では、HABCDSといった略称や、簡単な専門用語を使うエモ! 分からなかったら自分で調べるか、コメントで聞いてみてエモ! きっと親切な人が答えてくれるエモ。
以下敬体。
ライチュウについて
ライチュウはアニメでおなじみピカチュウの進化系で、その可愛らしいデザインにより、沢山のトレーナーを魅了してきました。
アニメやグッズの展開においてはピカチュウイーブイに次ぐトップメタですが、対戦面では同電気タイプにパチリスメガライボルトランターンサンダーボルトロス(霊獣)カプ・コケコといった強力なライバルが数多く存在する事から、シングルレート環境で日の目を見る事はありません。
H60-A90-B55-C90-D80-S110という、両刀が可能なバランスの取れた種族値に、110というかなりの素早さを持っていますが、前述したライバル達の高水準な種族値と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
今回は60-80というお世辞にも高いとは言えない特殊耐久に目を付け、チョッキを持たせて特殊方面へのクッションへと特化した型について紹介させて頂きます。
採用理由
- 対電気性能
特性の避雷針による電気技の無効化により、ボルトチェンジの一貫を切りつつ電気タイプのポケモンに対して有利に戦えます。また、電気技を受けるとCが+1されるという効果により、電気技読み交換後のダメージレースで優位に立てます。
- 特殊方面へのクッション
努力値をHD方面へと振り切り、さらに突撃チョッキを持たせる事によって、その特殊耐久は、H252振りカビゴンと同程度になり、クッションとしての運用が十分に可能となります。
- 対面操作
後攻ボルトチェンジにより、後続の無償降臨が狙えます。また、拘った電気に対する流し性能が非常に高く、ボルトチェンジによる有利対面の維持や呼ぶ地面への役割破壊等が狙えます。
- 挑発の影響を受けない後続補助
エレキネットによるSダウンや、ほっぺすりすりによる必中麻痺・襷剥がし、叩き落とすによるポリゴン2ラッキーの機能停止などが狙えます。
どれも攻撃技なので、挑発やマジックミラーの影響を受けません。
- そこそこの対受けループ性能
ドヒドイデエアームドにタイプ上有利で、電気技を警戒して出てくるグライオンラッキーに叩き落とすが刺さります。また、受けループに採用されやすいメガゲンガーの影踏みもボルトチェンジで抜け出す事が可能です。
ただし、Cに努力値を振らないためボルトチェンジの火力は低く、H252ドヒドイデを半分も削れません。
- 可愛い
一番大きな採用理由です。似た役割を持てるポケモンに、チョッキランドロス(霊獣)ボルトロス(霊獣)などがいますが、彼らより断然見た目の種族値が高いです。基本ステータスの高いライバルと比べても差別化は可能ですが、少々の扱いづらさはあると思いますので、運用には愛が必要です。
- 何より意表がつける
舐められているだけかもしれませんが、避雷針は読まれ辛く、電気技読みの交換が非常に決まりやすいです。
また、対戦考察wikiを見てみると避雷針アンコールや襷カウンターに注意とあり、コンセプトであるS操作や対面操作は警戒され辛いです。PGLを見ても、エレキネットや叩き落とすはランキングに入っておらず(s14参照)、悪巧みやアンコール等を警戒される事が多いです(頻繁に挑発が飛んできます)。
特性
夢特性の避雷針で確定です。電気技を無効化し、さらに電気技を受けた時に、Cが+1されるという効果を持ちます。
厳選が面倒です。
調整
- 性格 なまいき(D上昇S下降)
後攻ボルトチェンジを狙いたいので最遅調整をします。Sに下降補正をかけ、個体値を0にする事で実数値は103となり、繰り出し対象の一匹である無振りカプ・レヒレ以上のSを持つポケモンの下を取る事が出来ます。
- 努力値
H 252振り ぶっぱかつ奇数です。
D 244振り チョッキを持たせるので偶数調整
ABC 4振り 残り
S 無振り
持ち物
突撃チョッキで確定。回復実や食べ残しを持たせた場合、メガリザードンYの特化オーバーヒートなどの超高火力に確定1発を取られてしまい、S操作や麻痺撒き等の役割を果たせなくなります。
技構成
- ボルトチェンジ
確定技。後続に繋ぎます。威力が低いため相手に身代わりを張られると厄介です。
- めざめるパワー(氷)
確定技。呼ぶランドロス(霊獣)ガブリアスグライオンに刺さります。HDに厚く振られていた場合、確定2発は取れませんが、他のポケモンの一貫を作るのに十分な量のダメージは与えられます。
また、居座ってくるボルトロス(霊獣)に対するダメージソースとなります。
S0の5Vでめざ氷です。
- 叩き落とす
選択技。相手のスカーフを叩き落として後続の一貫を作ったり、進化の輝石や食べ残しといった厄介なアイテムを無効化する事が出来ます。
また、無限コイルや回復実リサイクル等のアイテム頼りの戦術に刺さります。
- ほっぺすりすり
選択技。S操作技その1。威力20命中100の物理技で、相手を麻痺にするという追加効果があり、後続のポケモンの一貫を作ったり起点にする事が出来ます。襷や化けの皮を剥がせる点、マジックミラーや挑発の影響を受けない点が非常に優秀です。電磁波とは違い命中100で、さらに突撃チョッキを持たせていても使えます。
S操作技として見た場合の欠点としては、電気タイプに無効化される点、状態異常枠を消費してしまう点などがあります。また、高いSが仇となり、麻痺を入れると後攻ボルトチェンジが決まりにくくなります。
ニトロチャージや蝶の舞などの積み技に強いです。
進化前限定のㇾべル技です。
- エレキネット
選択技。S操作技その2。威力55命中95の特殊技で、相手のSを一段階下げる追加効果があります。交代されると効果が消えるのはネックですが、状態異常枠を取らない点、電気タイプに無効化されない点が優秀です。S降下の倍率が低いため、エレキネットを打った後でも、下からボルトチェンジを打てる事は多いです(S-1最速カプ・テテフの下を取れます)。
命中95なのでたまに外します。ほっぺすりすりと役割が被りますが、両方欲しい場面も多く同時採用も悪くないです。
- あなをほる
選択技。対電気性能を高めます。過去作限定技です。ランドロスに近い性能になります。電気と地面の相性補完は優秀だと思います。なにより意表がつけます。実用性無しのネタですが、Zを持たせら以外と強いかもしれません。
- その他
水地面に当てる草結び、毒や呪いなどの定数ダメージとシナジーがある猫騙し、足りない火力を補う10万ボルトやボルテッカーなどが候補です。
運用方法
相手の特殊アタッカーや、電気技読みで受け出しをします。叩き落とすやS操作でサポートに回りつつ、後攻ボルトチェンジで後続の無償降臨を狙います。
相性の良いポケモン
- エアームドエアームド
ライチュウの苦手とする物理全般を受ける事ができ、エアームドに対する特殊や電気技をライチュウが受ける事が出来ます。ライチュウエアームドの二匹で敵を削りつつ、裏のエースを通しましょう。
エアームドはとても電気技を誘いやすく、電気技読み交換が決まりやすいです。
- メガミミロップメガミミロップ
圧倒的な等倍範囲と、非常に高いSを併せ持つ強力なポケモンですが、火力が微妙に足りず、またスカーフ持ちに弱いという欠点があります。
一度猫騙しを当ててライチュウに引き、スカーフを叩き落としたり、ボルトチェンジによる削りを行うことで上記の欠点をカバー出来ます。
- ビビヨンビビヨン
対面する相手のSダウンが大きなアドバンテージとなるビビヨンは、エレキネットとの相性が良いです。また、ビビヨンの苦手とするカプ・コケコカプ・レヒレにライチュウが強く出れます。
誤魔化し性能と、対受けル性能が高いです。
強烈な選出誘導により、睡眠対策としてカプ・コケコカプ・レヒレ等のライチュウの役割対象を呼ぶので、結果として有利なゲームメイクが可能になります。
実際に私の使用経験のあるポケモンは以上です。以下想像が混じります。
- メガゲンガーメガゲンガー
ボルトチェンジによる対面操作との相性が良いです。また、ライチュウ単体では突破の難しい耐久ポケモンを滅びの歌で処理出来ます。メガミミロップ程では無いですが、殴り性能も高いです。
- カプ・レヒレカプ・レヒレ
ライチュウエアームドの並びで重くなる、メガバシャーモメガリザードンXなど炎物理に対して強く出れます。電気技も誘いやすく、さらにライチュウの苦手とする地面タイプに強いです。特性で状態異常を無効化するので、ほっぺすりすり非推奨。
耐久目安と実際の立ち回り
主要特殊アタッカーへのダメージ計算と、立ち回り等を解説していこうと思います。弱点を突かれる地面の特殊技が大地の力しかなく、タイプ一致で撃ってくる相手もいないので、特殊相手に確定一発を取られる事はほとんどありません。
以下、性格補正有りの252振りを特化と呼び、性格補正無しの252振りを準特化と呼ばせて頂きます。
また、「対処可能」などと書かれている場合は、対面から殴り勝てるという意味ではなく、削りやS操作をしつつ後続に繋ぐ事が出来るという意味となります。
- カプ・コケコカプ・コケコ (受け出し可) (有利)
特化10万ボルトZ 0%
準特化マジカルシャイン 18.5%〜22.1%
準特化眼鏡マジカルシャイン 27.5%〜32.9%
特化ブレイブバードZ 52.0%〜61.0%
物理型含め、受け出し自体は非常に安定しますが、こちらの火力は無く、逆に瞑想などの起点にされてしまう可能性があるので悠長な居座りは危険です。必要に応じて叩き落とすやS操作を行った後、ボルトチェンジで離脱しましょう。
電気技を受け、次のターンに相手が交換をして来た場合は、ほぼ確実に拘りアイテムを所持しています。
- 霊獣ボルトロスボルトロス(霊獣) (受け出し有利) (型により対面不利)
特化気合ボール 26.9%〜32.3%
特化気合ボールZ 43.1%〜50.8%
C+2特化気合ボールZ 85.6%〜101.1%(12.5%の乱1)
電気技に受け出した場合、相手が拘りアイテムを持っているとほとんど交換されますが、一度こちらがボルトチェンジを見せ、さらに相手のHPが削れた2サイクル目などでは、電気技で拘った状態でもライチュウの交換読みボルトチェンジを読んで居座ってくる事があります。
拘っていなくても、回復実やチョッキ等を持っていた場合はアンコールを警戒して交換される事があるので、引いてきたからといって拘りアイテムの決めつけは控えましょう。
逆に、格闘Z等を所持している場合はアンコール対策も兼ねてZ技を撃って来てくれます。格闘Z+気合ボールを確定で耐え、耐久無振りボルトロス(霊獣)に対して、C+1めざ氷が98.4%の乱2なのでかなり有利に立ち回れます。
悪巧み+Z技型と対面してしまうと、避雷針によるC上昇が望めず、めざ氷が確定3発となってしまうので悪巧みを積まれて突破されてしまいます。
耐久に振った個体も多く存在しますが、H252ボルトロス(霊獣)がC+1めざ氷で確3なので、電気技に受け出し出来た状態で負ける事は無いでしょう。
特性でライチュウのボルトチェンジを防いでくる厄介な相手です。
特化オーバーヒート 34.7%〜41.9%
特化オバヒZ 52.6%〜62.8%
特化眼鏡ドロポン 44.9%〜52.6%(21.9%の乱2)
相手のボルトチェンジによるサイクルを止め、こちらのボルトチェンジでサイクルを回す事が出来ます。
ヒートロトムの特化オバヒZ+オーバーヒートをこちらに有利な乱数で耐える事ができ(87.75%)、眼鏡ウォッシュロトムの攻撃もこちらに有利な乱数で2回耐えます。
オーバーヒートやハイドロポンプの被ダメージを見て持ち物を判断し、必要なら叩き落とした後ボルトチェンジで後続に繋ぎましょう。
- メガライボルトメガライボルト (受け出し可) (有利)
準特化オーバーヒート 25.7%〜30.5%
メガ前ライボルトの特性はライチュウと同じ避雷針で電気無効が厄介ですが、メガ前ライボルトとライチュウの対面を作らない限りはメガシンカを温存される事はありません。
メガ後メガライボルトとライチュウの対面時に交換される事は少なく、ほとんどの場合オーバーヒートを撃って来るので、ボルトチェンジをして、C-2のメガライボルトを後続の起点にしましょう。
- デンジュモクデンジュモク (受け出し可)
特化エナジーボール 25.7%〜30.5%
C+3エナジーボール 64.0%〜75.4%
交代際にZ催眠術を撃たれても最低2回行動するチャンスがあり、エレキネットで上がったSを下げる事が出来ます。
S+1デンジュモクを後続が見れない場合、エレキネットが無いと厳しいです。
エスパーZ型以外は簡単に対処出来ます。
- ゲッコウガゲッコウガ (受け出し可) (型によっては有利)
特化激流ハイドロカノンZ 79.6%〜90.4%
準特化一致冷凍ビーム 25.1%〜29.3%
準特化一致ダストシュート 79.6%〜94.0%
物理型以外には受け出しが可能です。稀にいる物理型と当たった場合は事故と割り切りましょう。
激流型は対面からなら倒す事が出来ます。激流水Zでライチュウを倒せると相手が判断し、身代わり連打からZを切ってきます。
- メガリザードンYメガリザードンY (受け出し非推奨) (対面で対処可能)
準特化日照り火炎放射 45.5〜53.8%(37.9%の乱2)
準特化日照りオーバーヒート 64.6%〜76.0%
特化ソーラービーム 29.3%〜34.7%
下降補正無振り日照りニトロチャージ 38.3%〜45.5%
無振り無補正地震 74.2%〜88.6%
火力を削り耐久に振った個体も多く、受け出しから一度動ける事も多いですが、過信は出来ません。後ろに対面から見れるポケモンがいるならボルトチェンジを、それ以外の場合はほっぺすりすり/エレキネットを撃って、起点化を阻止しましょう。
- カプ・テテフカプ・テテフ (受け出し非推奨) (対面で対処可能)
PF化特化サイコキネシス 43.1%〜50.1%
PF化特化サイキネZ 81.4%〜97.0%
サイコフィールドによる高火力により、眼鏡やZに対する受け出しは不可能です。スカーフテテフに対しても二度目の受け出しは出来ません。
- ウルガモスウルガモス (受け出し可)
特化炎の舞 25.7%〜31.1%
対面で蝶の舞を積んでくるので、ほっぺすりすりがあると対処が楽です。回復実を持っている場合も多いため、叩き落とすのもありでしょう。
S+1ガモスが後ろに一貫していて、かつほっぺすりすり非採用の場合はエレキネットを連打しましょう。
- 特殊メガボーマンダメガボーマンダ (受け出し可) (型によっては殴り勝てる)
スカイスキン込み特化ハイパーボイス 16.1%〜19.1%
特化流星群 39.5%〜46.7
特化大文字 22.1%〜26.3%
補正無し無振り地震 99.4%〜117.3%
地震持ちではない限り、めざ氷で殴り勝てます。
- アーゴヨンアーゴヨン (型によっては受け出し不可)
準特化ヘドロウェーブ 26.9%〜32.3%
準特化流星群 36.5%〜43.7%
準特化めざ地 62.2%〜74.2%
準特化流星群Z 55.6%〜65.2%
準特化+2流星群 74.2%〜86.2%
流星群Z+流星群が乱数なので、受け出しは避けたいです。また、めざ地持個体への受け出しも厳しいでしょう。BB時にSが上がる個体がほとんどなので、死に出しをしてほっぺすりすりを撃ち後続で処理しましょう。
エレキネットのみ採用の場合、ライチュウが2ターンで倒されると一度しかエレキネットを撃てず、下げたSもBB発動により戻ってしまいます。後ろに襷やミミッキュなどの確実なストッパーがいないと厳しいです。
ちなみに、ライチュウのめざ氷のダメージは驚く程少ないです(約40%程度)。
- カプ・レヒレカプ・レヒレ (受け出し可) (型にもよるが殴り勝てる)
特化ハイドロポンプZ 46.7%〜55.6%
特化ムーンフォース 25.1%〜29.3%
Z持ちではなく、回復実も持っていない場合は相手の攻撃が確4なのに対し、こちらのボルトチェンジが確3なのでラス1限定ですが殴り勝てます。10万ボルトがあると対処が楽です。
- アシレーヌアシレーヌ (受け出し可) (可愛い)
特化わだつみのシンフォニア 59.8%〜70.6
アシレーヌはZや眼鏡を持っている事が多いため攻撃を二回耐える事は出来ませんが、ほぼ確実に上を取っているので、受け出しからでも一回行動する事が出来ます。ボルトチェンジを撃つと後続が被弾する事は留意しましょう。
ボルテッカーを採用した場合、H252アシレーヌを12.5%の乱数で飛ばせます。
- メガゲンガーメガゲンガー (受け出し可) (有利)
準特化シャドーボール 28.7%〜34.1%(0.688%の乱3)
特性影踏みをボルトチェンジで無効化出来るので、滅びの歌等の搦め手に強く、耐久に無振りのメガゲンガーなら叩き落とすで確3が取れるので非常に有利です。
催眠術は当たらないように祈りましょう。
- ポリゴン2ポリゴン2 (カモ)
無振り冷凍ビーム 11.9%〜14.3%(乱7)
毒は厄介ですが、攻撃技に対しての受け出しは容易です。進化の奇跡を叩き落とし、後続で倒しましょう。
ボルトチェンジを撃つ場合は後続が被弾してしまいますが、叩き落とすやめざ氷等である程度削り、自己再生のタイミングでボルトチェンジを撃つ事により無償降臨も狙えます。
- 対受けループ
H252ドヒドイデに40%程しか入らないので受けきられてしまいますが、ほっぺすりすりで麻痺を入れ、叩き落とすで相手の自動回復を封じ、麻痺待ちをする事で一応の突破は可能かもしれません。
こちらの火力の低さが露見していないドヒドイデエアームドとの初対面時は、ほぼ確実にグライオンやラッキーといった電気受けに引いてきますので、叩き落とすを押しましょう。特に、グライオンに叩き落とすが当たった時のアドバンテージは非常に大きいです。仮に交換されなくても、黒いヘドロやゴツゴツメット等のアイテムを叩き落とす事が出来ます。
この型の火力は低いので、叩き落とすでの補助と、ゲンガーに出せる駒として運用しましょう。
差別化について
ボルトチェンジ・叩き落とす・ほっぺすりすりを覚え、電気技を無効化出来るポケモンはピカチュウライチュウエモンガの三匹しかいません。よって差別化は簡単ですが、それ以外にもライチュウ採用の優位点は多いため、電気の一貫を切れる他ポケモンとのさらなる差別化ポイント紹介していこうと思います。
- 霊獣ボルトロスボルトロス(霊獣)
ボルトチェンジ・叩き落とす・エレキネットを覚え、より優秀なとんぼ返りも覚える事が出来ますが、ほっぺすりすりによって差別化可能です。
基本スペックには大きな差があり、さらにボルトロス(霊獣)は地面・格闘に耐性があるため、クッションとしての性能には及びません。ですが、氷と岩に弱点を突かれるため対ゲッコウガウツロイドへの受け出し性能はライチュウが上です。
余談ですが、不思議な事にとんぼ返りを覚えている個体はほとんど存在しません。拘り持ちでも安心して押せるので、ボルトチェンジより優秀だと私は思います。
- ランターンランターン
鋼・炎・水・氷に耐性がある上、耐久も高いです。攻撃面の種族値はライチュウが上回っていますが、冷凍ビームを習得する事や、水技をタイプ一致で撃てる事から差別化とは言えません。
しかしランターンは補助技に乏しく、ほっぺすりすりや叩き落とすで差別化が可能です(エレキネットも覚えませんが、より優秀な凍える風を覚えます)。
また、ランターンはクッションのイメージが強いのに対してライチュウのクッション役は読まれ辛いので、何より意表がつけます。
- パチリスパチリス
耐性は同じですが高い耐久を持ちます。蓄電の体力回復効果により、クッション性能により優れています。また、いかりのまえばによる強引な削りも可能です。さらに、無効化されないとんぼ返りも覚えるのでボルトロス(霊獣)や地面タイプ相手にも対面操作出来るのが強みです。
ですがパチリスの攻撃性能はライチュウ以上に悲惨なので、対面性能の高さで差別化が可能です。また、パチリスは叩き落とすを覚えません。他にも、sm/usum環境でパチリスを入手する事は出来ないので、そこも差別化ポイントとなります。
- トゲデマルトゲデマル
同じマスコット枠でありながら、戦闘マシーンを彷彿させる尖った種族値と、フェアリー対策としての調整の意図が明らかな鋼タイプを持っています(それでもシングルではあまり見ないです)。
叩き落とすにより差別化が可能です。
また、特殊アタッカーのサブウェポンとして採用されやすい炎技が二倍になるのは特殊へのクッションとしてのトゲデマルの明確な欠点です。
さらに、電気物理としての性能を見た場合、ライチュウがボルテッカーを覚えるのに対し、トゲデマルはびりびりちくちく()しか覚えません。
見た目の種族値でもライチュウが勝っていると私は思います。
- エモンガエモンガ
地面の一貫を切れる点と、とんぼ返りを覚える点は優秀です。しかし、役割と特性とのアンチシナジーと、ライチュウを下回る耐久により差別化は不要です。
終わりに
回復リソースに乏しく、有限回の受け出ししか出来ませんが、チョッキライチュウはクッションとしてなかなかの性能があり、補助技にも恵まれていて唯一無二の使い心地があります。また、予想外の耐久に相手が困惑するので(Z技等を余裕を持って耐えた後、相手の技選択にかなり時間がかかります)使っていて非常に楽しいポケモンです。
見た目はずんぐりしていて可愛く、使ってる内に自然と愛着が湧きます。
本論を読んで興味を持って頂けたなら、なまいきなライチュウにチョッキを持たせてあげてクッションとして使って頂けると幸いです。
私は育成論を書くのが今回で初めてで、読み辛い点や考察の足りない点があったかもしれませんが、ここまで読んで下さりありがとうございましたエモンガ