初投稿。検索すればこの調整に近いものは出てくる。
蛍火電気Zデンジュモクを考察。
※似た技構成の調整違いのためフォーク投稿
●差別化
霊獣ボルトロス
悪巧み+格闘Z、電気Zで崩しを行え、リザードンを上回る素早さ、舞マンダへの耐性と電気技無効を持つポケモンだが、CSだとゲッコウガの冷凍ビームで落とされたり、陽気グロスの冷凍パンチで落とされるなど耐久に不安が残る。
解決のために耐久に振った場合は素早さや特攻を落とすことになり、素早さのメリットを投げ捨ててしまうことになったり、悪巧み10万Zで受け構築に見掛けるH振りカプブルルやHBのモロバレルを落とせないなどの火力不足に陥る。
参考:C252霊獣ボルトロスの悪巧み10万Z
H252D4カプブルルに94.3%~111.2%
H244D12モロバレルに86.3%~101.8%
※格闘Z(気合い玉Z)の場合、ラッキーを突破することは容易なもの、ゲンガーを投げられて透かされることがある。何よりカプブルル、モロバレルは格闘Zでは突破困難である。
テッカグヤとサイクルを形成するウツロイドやステルスロックに弱いのもマイナス。
アーゴヨン
どちらかといえば積みエースだが比較。鬼のような技範囲にボーマンダを上回る素早さを持つ崩しポケモンだが、ゲッコウガの冷凍ビームに縛られること、積めないと強くないことが差別化。受けサイクルに多めなバンギラスやヒードランに狩られてしまうのもマイナス。
本論のデンジュモクの採用理由
・対受けサイクル、受けループ(ブルルドヒドイデ、ナットドラン、ヤドラキバレルなど)
→蛍火という優秀な積み技のおかげで、半減の上から瀕死寸前や瀕死に追い込むことが出来る。
・高めの対面性能
→蛍火の存在により、火力に割く努力値を節約することができ、その分耐久に回すことが出来る。
それにより、微妙な耐久値のデンジュモクが以下に示す耐久値を得る。
B→陽気A252グロスの地震確定耐え
D→控えめC252カプテテフのフィールド込みサイコキネシス確定耐え
●調整
H244 A0(ー) B20 C36(+) D36 S172
実値[189ー×ー94ー217ー96ー125]
(プラスマイナスは性格補正。特攻に上昇、使わない攻撃に下降を掛ける「控えめ」を指す。)
HーB A252陽気メガメタグロスの地震確定耐え
HーD C252控えめカプテテフのフィールド込み
サイコキネシス確定耐え
S→最速テッカグヤ抜き
C→余り
●持ち物
後述のダメージ計算の通り、崩しをするには電気Zが必要であるため電気Zで確定。蛍火を使用するので拘り眼鏡は不可。
●技構成
10万ボルト
→メインウェポン。崩したい相手にはこれで足りており、この技を素打ちすることも多いので雷は無し。
蛍火
→コンセプト。この技+Z技の破壊力は狂っており、大体のポケモンを吹き飛ばす超火力になる。
身代わり
→確定欄はエナジーボールだったが、慎重特化カバルドンや、ランターンにヌオーは個体数が多いわけではなく、エナジーボールにより得られる役割対象の増加よりも身代わりにより得られるメリットの方が大きいと考えたため、変更した。
有利対面での安定択になり、交換読みをする必要が少なくなるため、安定行動で崩しを行いやすくなることが最大のメリット。ナットレイやテッカグヤの宿り木を透かすことが出来るため、宿り木で粘って高速ポケモンで縛る動きを許さない。
草タイプを崩せるデンジュモクの特性を生かすためにも採用したい技である。(コメントでのアドバイスに大変感謝)
[ここからは選択技]
めざめるパワー(氷)
→選択技としたが、受けループ、受けサイクルに多いグライオンを崩すことが出来ること、投げられやすいランドロスに対しても打点を取ることが出来るこの技でほぼ確定でいいだろう。環境トップメタのボーマンダに抜群を突ける技を持たせておいて損は無い。
草技(エナジーボール、草結び)(エナボ推奨)
→蛍火草技で全カバルドンを倒すことが出来る。また、数は少ないがランターンにも刺すことが出来る。
ヌオー入りを崩したいのなら必須。
※Z催眠とZエレキフィールドとの比較
Z催眠はデンジュモクを抜きエースとして使うが、こちらはあくまで崩しとしてデンジュモクを使う点、Zエレキフィールドとは「攻撃技をZにしなければ火力不足に陥り、エレキフィールドをZにすると抜きエース運用になり崩しとは違う目的になる」ため別物と考える。
与ダメージ計算
[10万ボルトZ(無積み)]
D4メガメタグロス→105.1%~124.5%
H180D68メガボーマンダ(臆病リザYのめざ氷耐え)→93.2%~110.3%
無振りカプテテフ→109.6%~128.9%
H212D36メガガルーラ(コケコのフィールドZ10万耐え調整)→82.6%~97.5%
無振りカプコケコ→115.8%~136.5%
→相手のフィールド込みでちょうど確定を取れる
(※10万ボルトは約50%強ほどのダメージ)
コケコの電気Zとほぼ同等のダメージ。
[蛍火1積み]
H252D252慎重カプブルル→93.2%~110.1%
→紙粘土様のチョッキブルル→87.5%~103.3%
→返しの岩石封じ+草技で倒されてしまう。
※1サイクル目は蛍火はせず様子見で攻撃し、
ダメージを見て持ち物を見極めてから攻撃、
別の崩しと併用、削っておくなど、ブルルにはジュモク一匹に一任しない立ち回りをした方が良いだろう。
H252D252生意気モロバレル→82.8%~97.7%
→特化だと耐えられてしまい、クリアスモッグや胞子を許してしまうが、身代わり一つで有利不利が逆転させられる。身代わりを残して突破出来るため、裏の高速潰しポケモンの餌食になることがなくなる。
H252D252穏やかヒードラン→156%~183.8%
参考:守られた場合→38.8%~45.9%
蛍火10万ボルトは80.8%~95.4%
H252ナットレイ→107.7%~127.6%
→特化だと79.5%~94.4%。守られると厳しくなる。
H252D212慎重バンギラス→107.2%~126.5%
[蛍火2積み]
D252図太い輝石ラッキー→112%~132%
→火力が狂っている。
[めざめるパワー(氷)(無積み)]
H212D68陽気グライオン→108.4%~128.8%
H228D252慎重グライオン→80.4%~96%
→ダメージで型判定が可能。
陽気の場合、よほど耐久に振らない限りワンパン出来るため嵌められることはない。
HSギロチンは負け。
H212D220チョッキランドロス→54.4%~64.9%
→後投げされることがあるので掲載。全ては分からないが、ある程度型判定が出来るので立ち回りに余裕が生まれると思う。
H212D140(所謂共有カバ)
→42.8%~51.4%
H252カバルドン→50.2%~59.5%
→蛍火めざ氷でHD特化に近いカバルドン以外は落とせる。特化まで考慮するなら草技が必要。
紙粘土様のチョッキカプブルル
→32.7%~39.5%
[エナジーボール(無積み)]
H252水ロトム→73.8%~87.8%
H252D252穏やかランターン→45.6%~54.3%
H252D252慎重カバルドン→51.1%~60.4%
H252D252生意気ヌオー→114.8%~136.6%
[被ダメージ計算](物理)
A252陽気メガメタグロス地震→83.5%~99.4%
A252陽気メガメタグロスバレット→15.8%~19%
A252意地メガボーマンダ地震→92%~108.9%
→陽気地震はメタグロスと同じダメージ
A252意地ミミッキュシャドクロZ→69.8%~82.5%
同ミミッキュ影打ち→20.6%~24.3%
(身代わりが残るラインの指標がここ)
同ミミッキュミミZ→94.1%~111.1%
同ミミッキュシャドークロー→35.4%~41.7%
同ミミッキュじゃれつく→44.4%~52.9%
A252意地メガガルーラ猫騙し→25.3%~30.1%
同ガルーラ恩返し→62.4%~74.6
同ガルーラ不意打ち→29.1%~34.3%
A44バンギラス(追い討ち持ちのテンプレ)地震
→67.7%~80.4%
A252陽気メガギャラドス一舞滝登り
→79.3%~93.6%
A4グライオン地震→74%~88.8%
紙粘土様のブルル岩石封じ→24.3%~29.1%
同ブルルフィールドウッドホーン
→68.2%~80.9%
無振りカバルドン地震→83.5%~99.4%
[ここから特殊の被ダメージ計算]
C252控えめカプテテフフィールドキネシス
→84.1%~98.9%
C252臆病カプコケコフィールド10万ボルト
→23.8%~28.5%
C252臆病ゲッコウガ変幻冷凍ビーム
→43.3%~51.3%
同ゲッコウガ水手裏剣→一発あたり7.9%~9.5%
→参考:激流発動時11.1%~13.1%
C252臆病メガゲンガーヘドロ爆弾
→62.5%~73.5%
C252臆病リザードンY晴れ火炎放射
→89.4%~105.2%
C252控えめヒードラン大地の力
→75.1%~88.8%
C252控えめカプレヒレハイドロポンプZ
→92.5%~109.5%
無振りドヒドイデ熱湯→17.9%~22.2%
→特殊における身代わりが耐える指標はここ
ダメージ計算はポケモントレーナー天国様の
「ダメージ計算forポケモンウルトラサン/ウルトラムーン」をお借りした。
●採用される構築
・ガチガチの受けサイクルを崩す手段が無いパーティ
参考:ガルランドゲコミミガルドなど
※このポケモンは受け回しを崩せないパーティにおける受け回しメタの補完として採用されるものであり、主軸になることはない。
●相性のよいポケモン
ランドロス→上記のガルランドでも紹介しているが、蜻蛉返りで安全にデンジュモクを着地させられる。チョッキ型やミミッキュに強めなHBランドロスが特に好相性。スカーフ採用にすれば、デンジュモクで受けポケモンを崩し、ランドロスを通すことも出来る。地面の一貫を切ることが出来る。
メガゲンガー→特にフルアタゲンガーと相性がよく、ゲンガーを通す上で障壁となる受けポケモンをデンジュモクで崩すことが出来る。不安が残るカプブルルに圧倒的有利を取れるのも魅力。鬼火型で採用し、ジュモクの対面性能を引き上げる動きも強力。
ミミッキュに薄いため、上記のランドロスなどを採用してカバーしたい。「ゲンガーランドゲコ」や「ランドカビゲン」、「ゲンガブカグヤ」などへの採用が良いだろう。
メガギャラドス→このポケモンで不利を取る相手にはデンジュモクでの崩しが通りやすい。筆者はガルランドの裏メガとして舞ギャラドスを愛用している。
(※このポケモンは受け出せるポケモンとは言い難いため、自然と対面寄りに構築が傾く。)
●苦手なポケモン
ドリュウズ→こちらから有効打点がない。角ドリルや毒を打たれてこちらが不利を取ってしまう。
ミミッキュ→サイクルパに誤魔化し枠としていることがあるので注意。皮を外す、威嚇するなどすれば不利ではなくなる。
上から地震や膝で倒しに来るメガバシャーモや猫騙しで刻んで来るミミロップ、ガルーラなども苦手。