この育成論で載せたダメージ計算は、トレーナー天国さんのダメージ計算ツールを使用しています。また、HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さを、それぞれH、A、B、C、D、Sという感じで略称を使っています。また、特化という言葉を使っていますが、特化とは性格上昇補正をかけて努力値を全振りしたことを指します。
初投稿です。身代わり人形と申します!
突然ですが、皆さんは性格無補正のポケモンなんかいらないと思ったことはあるでしょうか?努力値を振る際の数値効率などを考えると、どこかに性格補整がかかっていた方が効率が良い場合が多いので、そう思ってしまうのも無理はないと思います・・・
この育成論を考えるきっかけとなったのは、「性格無補正のポケモンでも対戦で活躍できるような型があるのでは?」という疑問です。様々なポケモンを考察していくうちに、テッカグヤにたどり着きました!
ところで、無補正テッカグヤの育成論は既に本サイトで他の方が投稿されているのをご存知でしょうか?
※追記、投稿者メガさんの無補正テッカグヤの育成論です育成論サンムーン/44(URL失礼します)
では何故今更もう1つ無補正テッカグヤの育成論を投稿したのかと言いますと、メガさんの育成論はサンムーン環境の時に投稿されたものです。また、性格のんきにした方が少し数値効率が良いと書いてあります。仮想敵への調整は現状で満たされているとありますが、今はウルトラムーンでテッカグヤを捕まえ放題、GTS厳選をする必要が薄いので、のんきで育成をした方が良いと思います(素晴らしい育成論ですが、無補正であるメリットは無いということです)
育成
それでは、私が考えた無補正テッカグヤの調整を紹介します。
性格 まじめ(きまぐれ、てれや、がんばりや、すなお)
持ち物 ウイの実
努力値
H60 A124 C52 D20 S252
(実数値)
180-137-123-134-124-113
調整の意図を説明します。
H・・・木の実の発動のさせやすさ、回復効率を考慮して4n調整
A・・・メジャーなABミミッキュ(H164 B188振りで計算)をヘビーボンバーでちょうど確定1発
B・・・B<Dのダウンロード対策を実現するために無振り。Bに下降補正をかけてしまうと、りゅうのまいを2回積んだA252振りメガギャラドスのたきのぼりorかみくだくが中乱数1発になってしまいます(補正無しの場合は超低乱数1発なので、ほとんど耐えられます)
C・・・余り。H振りメガハッサムを大文字で確定1発(106.2%〜)
HD・・・C特化カプ・レヒレのミズZ(元技ハイドロポンプ)受けて、最低乱数でちょうど混乱実が発動する調整
S・・・全振り。性格ゆうかんやれいせいのテッカグヤとの最大の差別点。準速60族抜き。ここまで振ればSにあまり振っていないヒードランやメガフシギバナ、カプ・レヒレ、メガハッサムなどの上を取って奇襲できます。
性格について
無補正であればなんでも構いません(まじめ、きまぐれなど)
木の実込みで複数回サイクルを回せる耐久と、技範囲の広さを生かして多くのポケモンに負担をかけられる火力、そしてS80族前後の中速ポケモン達の上を取れる素早さ、この全てを実現し、様々な対面での対応力を高めたいと考えた結果、無補正の性格が適していると判断しました。
持ち物について
ウイの実と書きましたが、むしくいの対策を考えないのであれば、他の混乱実でも構いません。無補正の性格の数少ないメリットとして、どの混乱実を持たせても混乱しないというのがあります!
また、考察していく上で火力不足感が出てきてしまったので、たつじんのおびも候補に入ると思います。
このポケモンの主な役割
Sに多く振ることで無振りS80族前後のポケモンの上を取り、両刀による独特な技範囲を生かして中速ポケモン達に負担をかけていく。
技構成(確定技と選択技で分けています)
確定技
ヘビーボンバー
ほとんどの相手に最大威力120で打つことができるテッカグヤの主力技
選択技(優先度が高い順に紹介)
選択肢が非常に多いので、パーティで重たいポケモンに刺さる技を選択していくと良い。
だいもんじorかえんほうしゃ
だいもんじにしないとH振りメガハッサムを確定で飛ばせませんが、安定して炎技を打ちたい場合はかえんほうしゃが良い。鋼ポケモンが多い現環境ではアタッカーテッカグヤに炎技は絶対入れるべきだと思うので、どちらかを採用するべきという意味ではほぼ確定技だと思う。
エアスラッシュ
主にメガフシギバナに対する打点。やや火力不足だが、せっかくSに多く努力値を振るので、怯みを狙えるポケモンが多くなるという意味でもオススメ度は高め。
じしん
ヒードランやギルガルドに打ちたい技。この技が無いとヒードランに打点がなくなってしまうので注意。炎技がだいもんじの場合はギルガルドのみがわりを安定して壊せる手段として採用するのもあり。
エナジーボール
カバルドンやカプ・レヒレ、メガギャラドスに対する打点。火力不足なのでギガドレインよりこちらの方が良い。カプ・レヒレに対しては型によってはヘビーボンバーでも打ち勝てる場合がある。
くさむすび
エナジーボールと同じで草技なのだが、カバルドンやメガギャラドスをより重く見たい場合はこちらを採用。
いわなだれ
リザードンやウルガモス、ボルトロスなどへの交代読みで打ちたい技。この技を打ちたい仮想敵は軒並みテッカグヤに不利なポケモンなので交代読みの行動が苦手な方は使いづらいかもしれない。耐久に厚く振ったタイプのリザードン、ウルガモスも落としたい場合はストーンエッジの方がいいが、外すリスクが高まるのと、対面からでは打ちづらいことを踏まえると安定性のあるいわなだれの方が良い。優先度は低めだが、採用して損はないと思う。
めざめるパワー氷
メガボーマンダやランドロス、ガブリアスへの打点。しかし物理耐久にはあまり自信がないテッカグヤなのでメガボーマンダを突破することは難しく、ランドロスやガブリアスにもメジャーな型にはヘビーボンバーがあれば撃ち合いで勝てると思うので優先度は低め。
やどりぎのたね
アタッカーのテッカグヤに採用する技かは微妙ですが、この技があればサイクルを有利に回すことができるので採用はありだと思う。本論でのテッカグヤは混乱実を採用してるので、耐久には厚く振っていないが、やどりぎのたねと合わせれば粘り強く戦える。
ボディーパージ
素早さを逆転させ、抜き性能を高められる技。1回積めば最速スカーフドリュウズまで抜ける。弱った相手に後出しし、ボディーパージからの攻撃で起点にするという動きができると良い。
ダメージ計算(与ダメ)
主な技のダメ計を載せます。たつじんのおび未所持でのダメージ計算になります。基本的には相手のポケモンは無振り、H全振り、HBまたはHD特化のいずれかにしてあるので、あくまで目安として
ヘビーボンバー
H164 B188振りのABミミッキュ・・・確定1発(100.6%〜)
H252 B68振りまでのカプ・テテフ・・・確定1発(これより厚く耐久に振られている場合は乱数になる)
H全振りのカプ・レヒレ・・・確定3発(38.9〜46.3%)
HB特化のカプ・レヒレ・・・低乱数3発(28.8〜34.4%)
だいもんじ
H全振りメガハッサム・・・確定1発(106.2%〜)
HD特化ナットレイ・・・確定2発(68.5〜81.7%)
かえんほうしゃ
H前振りメガハッサム・・・低乱数1発(88.1〜103.9%)
HD特化ナットレイ・・・確定2発(55.2〜66.2%)
エアスラッシュ
H全振りメガフシギバナ・・・低乱数2発(44.9〜52.4%)
じしん
H全振りヒードラン・・・確定2発(82.8〜98.9%)
H全振りギルガルド・・・確定3発(37.1〜44.3%)
エナジーボール
HD特化カバルドン・・・高乱数3発(31.6〜38.1%)
H全振りカプ・レヒレ・・・確定3発(35.0〜41.8%)
無振りメガギャラドス・・・確定3発(36.4〜43.5%)
くさむすび
HD特化カバルドン・・・低乱数2発(41.8〜50.2%)
無振りメガギャラドス・・・高乱数2発(48.2〜57.6%)
いわなだれ
無振りメガ前リザードン・・・確定1発(104.5%〜)
無振りウルガモス・・・確定1発(115.0%〜)
無振り霊獣ボルトロス・・・確定2発(57.1〜67.5%)
めざめるパワー氷
無振りメガボーマンダ・・・確定2発(65.8〜80.0%)
無振り霊獣ランドロス・・・確定2発(75.6〜90.2%)
無振りガブリアス・・・確定2発(63.3〜76.5%)
ダメージ計算(被ダメ)
役割対象のポケモンから受けるダメ計を主に載せます。こちらも参考程度に
物理技
A特化ミミッキュのつるぎのまい1積みぽかぼかフレンドタイム・・・確定2発(75.0〜88.8%)
A特化ミミッキュのつるぎのまい1積みZシャドークロー・・・確定1発(111.6〜131.6%)
A特化メガハッサムのはたきおとす(持ち物あり)・・・確定3発(37.2〜43.8%)
A252振りメガギャラドスのたきのぼり・・・低乱数2発(42.2〜50.5%)
A特化メガボーマンダのすてみタックル・・・確定3発(40.0〜46.6%)
特殊技
C特化カプ・レヒレのZハイドロポンプ・・・確定2発(75.0〜88.8%)
C特化カプ・テテフのフィールド込みサイコキネシス・・・確定3発(33.8〜40.0%)
無振りヒードランのふんえん・・・確定2発(61.1〜73.3%)
C特化ギルガルドのZシャドーボール・・・中乱数1発(90.0〜106.6%)
C252振りメガボーマンダのだいもんじ・・・確定2発(64.4〜76.6%)
コメント欄での疑問点への回答
Q、ヒードランやカプ・レヒレはS調整をするケースが多いから、Sを準速まで上げても上を取られてしまうのでは?
A、ごもっともです。ですが、全てのヒードランやカプ・レヒレがS調整をしているとは限りません。それに、ヒードランはテッカグヤに対してよく後投げされるので、交代読みでじしんを打ちやすいと考えています。
Q、テッカグヤとメガハッサムの対面は、メガハッサム側は大抵引いてくるので、わざわざ中途半端にCに振って、だいもんじでメガハッサム確定1発にする必要は無いのでは?
A、これは私がテッカグヤを長く使ってきた経験から言えることなのですが、テッカグヤとメガハッサムが対面した時、メガハッサム側はテッカグヤの上を取っている前提で、安定択であるとんぼがえりを打ってくることが多いです。しかし、本論のテッカグヤは準速までSを上げているので、大抵のメガハッサムの上を取り、だいもんじで落とすことができます。テッカグヤよりメガハッサムの方が早いという概念が、ハッサム側に隙を産むのです。
Q、メガフシギバナに対するダメージについて、本論のテッカグヤのエアスラッシュのダメージは、A特化テッカグヤのヘビーボンバーのダメージと変わらないのでエアスラッシュを採用意味が無いのでは?
A、ダメージだけ見たら変わらないかもしれませんが、本論のテッカグヤはSを準速まで上げているため、一般的なフシギバナの上を取ることができます。それに、どのみちA特化テッカグヤのヘビーボンバーでもフシギバナを確定2発にはできません(フシギバナがH全振りの場合、5.5%の低乱数2発)となると、上を取って、エアスラッシュの怯みというチャンスを作れる点から、エアスラッシュを採用する利点が生まれます。
最後に
いかがだったでしょうか。今回は無補正テッカグヤに1番適した型を考察してみたしたが、あくまでも1つの案です。この育成論をきっかけに、無補正の性格でも対戦で活躍できるような調整を考察する人がより増えることを期待しています。