はじめに
前回は閲覧、コメント、評価ありがとうございました。今回もどうぞよろしくお願いします。今回は眼鏡カイオーガの育成論を投稿します。文章化することが難しく投稿を悩んでいましたが
- 以前カイオーガの取り巻きを投稿しておいて本人(?)の投稿をしていないのはやはり分かりにくいこと
- ムーンルールが控えているためまだ需要はありそうなこと
から投稿を決めました。
環境はまだ少しだけ残っているサンシーズンをベースに考察、目安として少しだけダメ計にZ技(次シーズンで解禁)を載せてみようと思っています。
※ゲンシグラードン、ゲンシカイオーガ、メガレックウザ、ウルトラネクロズマはいません。
眼鏡カイオーガ
例えるならば海のゴリラです。(失礼)
このポケモンの潮吹きはカプ・テテフのマキシマムサイブレイカー以上(!)の火力。しかも相手二匹を同時に削る範囲技です。このポケモンを使うと、ダメージ感覚が狂います笑
しっかりと動かすことができれば4タテもザラな絶対的エース、それが眼鏡カイオーガです。
論に入る前に
カイオーガは眼鏡をかけなくても高火力です。そのため、こだわりスカーフ(素早さ補強)や混乱実(耐久補強)を捨ててまで火力を盛る理由の提示が必要だと考えます。いくつか紹介させてください。
H252D4ゼルネアス(イベルタル)をC222雨ダブルダメージ潮吹きで確定
HD特化ナットレイをC222雨ダブルダメージ潮吹きで47.5〜56.7
H252D4カイオーガをC222雨ダブルダメージ潮吹きで46.8〜55.5
D4ルンパッパをC222雨ダブルダメージ潮吹きで41.9〜49
ご覧のとおり、等倍相手であればゼルネアスクラスの耐久相手でも一撃、半減相手ナットレイカイオーガでも後だしは許さない火力を出すことができます。特に後者が大きく、基本的にはこの火力は眼鏡でなければ実現できません。準メインウェポンの根源の波動や雷もまとめて強化してくれる点も嬉しいポイント。
反面、種族値90という微妙なすばやさ、守れない点が大きなデメリットとして存在。他ポケモンによる素早さ操作はほぼ必須といえます。
採用理由
運用
スカーフカイオーガと異なり、基本的には後発運用。各種素早さ操作やサイコフィールドの展開等でお膳立てし、範囲技で全抜きを狙います。
構成
性格:控えめor臆病
努力値:CS252あまりHP
持ち物:拘り眼鏡
技:潮吹き/選択/選択/選択
トリックルーム運用を想定した眼鏡カイオーガも存在しますが、今回は速いカイオーガを紹介します。トリックルーム構築は運用が難しいため、とりあえず触るなら速いカイオーガで良いと思います。構築記事も多数出てきます笑
性格について
主流は控えめ。火力が安定し、耐久調整する余裕※もあります。しかし、臆病だと遅めのゼルネアスやソルガレオ等を素で抜くことが出来ミラーにも強気に出ることが可能とどちらにも強みがあるため構築次第と言えます。今後を考えると原始に流用できる控えめで捕まえておけば良いのではないでしょうか
※H140振りでゼルネアスのジオコンムンフォを耐え、積まれても切り返せる可能性が生まれる等。
技候補
命中安定、最高火力、範囲打点と3拍子揃った潮吹きだけは確定ですが、他は割と自由なので色々な物を試していただけたらと思います。水技だけで完成しているポケモンなので、その気になれば超ピンポイントな技も採用できるかもしれません。
- 根源の波動
カイオーガの専用技。体力が削れた時に使える全体攻撃です。毎度毎度潮吹きを打てるほどこのルールは簡単ではない為ほぼ必須ですが、大事な場面で当たりません。
- 熱湯、ハイドロポンプ
ワイドガード対策。命中安定かつ追加効果が優秀な熱湯の採用が多いですが、ハイドロポンプはルナアーラクラスの耐久相手でもワンパンできる強みがあります。まあルナアーラはファントムガードで耐えてくるのですが...。
- 雷
雨で必中。同族に大きなダメージが入るだけでなく、電気技は通りが良いのでお勧めです。エレキフィールドでパワーアップするのも見逃せないポイント。
- 冷凍ビーム
草、ドラゴンタイプへ撃てますが、水技でゴリ押しできるので優先度は低いです。原始グラードン、メガレックウザが来てからが本番かな...?
相性の良い味方
- 追い風持ち
ほぼ必須。カイオーガの素早さを高めます。水技との相性補完にすぐれる飛行技持ちが分かりやすく強力で、トルネロスとの組み合わせは有名ですね。わりとスカーフカイオーガと組まれていたりしますが最近のトレンドは色眼鏡スキルスワップができるモルフォン。半減相手が水技で流されていきます。
- アマージョ
追い風下で戦う眼鏡カイオーガにとって、時間稼ぎである「ねこだまし」「まもる」持ちポケモンは非常に面倒な相手ですが、アマージョは特性とフェイントでそれらを完全シャットアウトしてくれます。
- カプ神
催眠耐性付与+雷強化のカプ・コケコ、先制技を無効化するカプ・テテフがよく使われています。
- ガオガエン
炎ポケモンのくせにカイオーガと仲の良いすごいやつ。イベルタルやルナアーラ、草ポケモンに受け出しが効き、猫騙しや後攻蜻蛉でカイオーガのサポートができます。Z解禁で若干不安定になるかもしれませんが。ならなかったな...
- ライチュウ
コメントより。ありがとうございます。カイオーガが苦手とする電気技を吸収することができる猫だまし持ちです。素早さが110と高いため猫の打ち合いに強く、ほっぺすりすりや手助け、アンコール等小技も豊富。耐久は低いが、早く退場する=カイオーガの降臨に繋がるためむしろプラスに働くことも。範囲技やテラボルテージをもつゼクロムの電気技は防げないため注意が必要です。
- 霊獣ランドロス
vsカプ・コケコ、グラードン、ドクロッグetc…物理イベルタルの牽制もできます。大爆発でカイオーガを繰り出すことも可能です。
相性の良い味方(伝説編)
S操作を兼任できるイベルタルやルナアーラ、ゼルネアスに厚くできる日食ネクロズマなどが有名。追い風を一般枠に任せた場合鋼伝説になりやすいのかな...と何と無く思っています。ちなみにトリックルーム運用を考えた場合、トルネロス+カイオーガに強めなディアルガなんかもアリ。ルナアーラが尋常じゃなく重くなりますがルギアも強かったです(ボソッ
ダメージ計算
控えめ/臆病となっています。範囲技は全てダブルダメージです。水技はグラードン以外雨補正込み。
- 与ダメ
D4ゼルネアスへの潮吹き131.3〜/119.9
D4ゼルネアス(ジオコントロール後)への潮吹き66.1〜78.1/60.1〜71.6
H振りルナアーラへの潮吹き102〜/92.6〜109.4(等倍相手への目安、ルナアーラ以下の日食ネクロズマなどは吹き飛ぶ)
D4ファントムガードルナアーラへの潮吹き58〜68.8/52.8〜62.2
H252グラードンへの晴れ潮吹き90.8〜108.2/82.1〜98.5
H252チョッキアマージョへの潮吹き49.7〜58.6
特化モロバレルへの潮吹き49.3〜58.3
D4ゼルネアスへの根源の波動97〜114.9/88.5〜104
H252ソルガレオへの根源の波動87.2〜103.2/79.9〜93.8
H252D4カプ・テテフへの熱湯94.9〜111.8/86.4〜101.6
H252D4イトケガオガエン(目安)への熱湯100.9〜/92〜108.9
H252ルナアーラへのハイドロポンプ100〜118/90.9〜107.3
H4カイオーガへの雷97.7〜115.9/89.7〜105.6
D4パルキアへの雷59.3〜70.3/54.5〜64.2
D4ゼルネアスへの雷57.7〜68.1/52.7〜62.1
H4ドクロッグへの雷101.8〜/92.4〜109.4
D4エレザードへの雷43.7〜51.8/39.4〜46.7
H252ディアルガへの冷凍ビーム45.4〜53.6/41〜48.7
特化アナザーギラティナへの冷凍ビーム46.6〜55.2/42.8〜50.5
- 被ダメ(H4振りで計算)
特化ルンパッパの草結びで76.1〜89.7
特化ルンパッパの珠草結びで98.8〜116.4
H4アマージョのパワーウィップで確定
特化カイオーガの潮吹きで37.5〜44.3
特化カイオーガの雷で65.9〜78.4
C252カプ・コケコのエレキ雷で96.5〜115.9
C252カプ・テテフのサイコサイコショックで63.6〜75.5
特化グラードンの断崖の剣で57.9〜68.7
特化グラードンの鉢巻断崖の剣で86.9〜102.8
特化グラードンの断崖の剣Zで確定
A252イベルタルの不意討ちで50〜59.6
C252ゼルネアスのムーンフォースで46.5〜55.1(ジオコントロール後、50%の乱数)
C252ゼルネアスのムーンフォースZで85.2〜100.5
おまけその1、潮吹きのダメージ計算式
根源の波動は本当に当たらないので、多少削れていても潮吹きで倒せるのなら潮吹きを選択した方がよいです。というわけで、潮吹きのダメージ計算方法を載せておきます。
- 150×残り体力÷最大体力
おまけその2、カイオーガ対策
ムーンシーズンでもカイオーガは健在だと思うので幾つか紹介します。(この項に関しては、眼鏡以外も考えます)
- 高耐久草タイプ
一番分かりやすい対策。しかし、本育成論のメガネ型や、今後現れるかもしれないZ型に対しては不安定。草結びやパワーウィップによる高速遂行はほぼ必須でしょう。
- ドラゴン
ディアルガ、ゼクロム等。この2匹はカイオーガのお友達ルンパッパやトルネロスにも強いため優秀です。カイオーガに並ぶトップメタであるゼルネアスに弱い点に注意。
- グラードン
天候奪取。しかし、ダメージ計算を見てもらえればわかるように単体ではとても安定はしていません。カイオーガ側も特に意識して構築をしていますし、彼を採用したからカイオーガは余裕...とはなりませんね。
- ルンパッパ、カミツルギ
上からカイオーガを叩ける草タイプ。
- カプ・テテフ、カプ・コケコ
襷やスカーフで。カイオーガの生命線は潮吹きなので、先手で大きく体力を奪える彼らは大きな圧力になります。特にカプ・テテフのサイコショックはゼルネアスにも突き刺さり優秀。
- 水無効
ドクロッグ、エレザード、トリトドン、ラプラス等。
- ヌケニン
The・カイオーガキラー。毒毒、原始など一部を除きカイオーガに倒されることはありません。パーティ構築難易度は高いですが、上手く組み込むことができれば高い選出誘導能力で活躍してくれるでしょう。特性を貫通する技が飛び交う点には注意してください。
- ワイドガード持ち
ソルガレオ、ルナアーラ、テッカグヤ、コジョンドなどなど。
- イベルタル
不意討ちやバークアウトでガッツリとカイオーガの潮吹きの威力を奪うことが可能です。耐久も高く、根源では落としきれないことも多々。
終わりに
ポケモンの性質上ダメージ計算メインの育成論になってしまいましたが、少しでも誰かの参考になれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
12/15追記
・ライチュウについて記述させて頂きました。
・勝手ながら、ヌケニン、ワイドガード持ちについて追記させて頂きました。