はじめに
どうも、フルートと言います。
今回はたまたまGTSで控えめレヒレを引けたので、ずぶといポリ2等、状態異常をメインとした耐久ポケモンへのメタ、及び環境ポケモンとの対面に強い型として投稿します。主にサイクルパに組み込むことを想定しています。
- HABCDSなど、その他の他育成論で使われている略称などを使います。
- 現在存在するポケモンを想定している調整ですので、環境の移り変わり、特にバンク解禁後は役に立たない可能性もあります(現環境で強い型と感じるかは個人差があります)
- 王冠使用理想個体であることを想定しています。
- 四つ目の技は選択枠ゆえ考察中です。
加筆及び修正
12/30 冷ビの記載ミスを直し、ついでに触れてなかったタイプに関して
1/1 挑発関連や対受けループ、食べ残し型とのミラーに関して
考察量が増えたのでタイトル変更。環境変化を考えてメイン技変更
1/2 ポリ2の電気技、多分エレキフィールドにチェック入れて計算してました。申し訳ありません。修正しました。
相性のいい(よさそうな)味方を追加しました。
3/12 バンク後のダメ系等
3/14 微修正。コメントを論に反映
概要
先述の通り、ポリ2やガルドなどの耐久ポケを崩す、及び広い技範囲とある程度の耐久で対面での役割を持っています。
基本戦術は自然の怒り→水Z
持ち物がカプZではなく水Zなのは、ガーディアンデアローラ(GDA)→ハイドロポンプだとトドメが命中不安で、一度外して回復された場合、もしくはGDAを読まれて回復技を使われた場合無駄うちに終わるためです。
その点自然の怒り→スーパーアクアトルネードならばレヒレに対するダメージが確3までの耐久ポケならば外してもリカバリーが効きますし、何より当たってしまえば一連の流れで相手を屠ることができる。こういった理由で水Zを採用しています。
確定技
- ハイドロポンプ(スーパーアクアトルネード威力185)
言わずと知れたメインウェポン。水Zにより一発だけならば命中安定の高火力技となり、後述のしぜんのいかり+水ZでHD特化以外を屠るのが仕事。
- ムーンフォース
命中安定なうえに高火力なサブウェポン。水半減の相手に大体等倍以上で入るのでもちろん採用。
- しぜんのいかり
命中不安ではあるが、耐久ポケモン相手に半分減らすのは有用。しぜんのいかりと水Zを合わせて特化Dお化け以外は大抵持って行ける。
選択技
レヒレは冷凍ビーム、シャドーボール、くさむすびの幅広いサブウェポン。挑発、両壁、みがわりなどのアタッカーが持っても強力な効果を発揮するサブの補助技を覚えます。だが、特に有用性が高いと思われる冷凍ビーム、みがわり、挑発に関してのみ特筆します。
- 冷凍ビーム
ムーンフォースでは実はガブやマンダを確定で持っていくことは出来ないので、ステロ無しでこいつらをこのレヒレで対面させて狩りたい場合は必須。ただし襷ガブには勝てず、一般的なASすてみマンダならムーンフォース+反動で持って行けるので、対面でのスカーフガブリアスとHDマンダがPT単位で死ぬほど重い場合を除けば、必須とまでは言えないかもしれない。一応フィールド切れた後のワンチャンにも使えなくはない。
- みがわり
水Zをメインに据えているため、Zに守るを合わされるととてもきつい。のため、守るに対してアドを取れる身代わりは優秀。やどりぎに強いため対やどまもテッカグヤに対する初手の安定行動にもなる。ただ他のアタッカーと違って毒々などを透かしてアドを取るといった行動は特性上出来ないので、他アタッカーに比べて採用するメリットは少ないかもしれない。
- 挑発
上記の守るに対してのアドにはなりえないが、自分より遅い相手への、ステロトリルおいかぜ壁重力などの起点技や、積み展開へのストッパー。再生技で粘ってじわじわ削りに来るなどの行動に対する回答としては優秀。
特にこの論を書いた時には全く見なかった受けループなども増え始めているイメージなので、そこに強く出たいのならば(実際はおそらく食べ残し身代わり瞑想型の方が受けルには強い)
不採用技
- しおみず
威力65。HPが黄色以下の相手に対し、二倍のダメージ。水Zで威力120。
しぜんのいかりと相性がいいように見えるが、基本的にHPを奇数にしていない相手はいないので、二倍効果は期待できない。GDAを採用する場合や、サイクルパに入れるレヒレで耐久に特化し技威力で火力を補う場合のみ採用できる技。つまり本論の型でしおみずを採用することはありえません。
- くろいきり
お互いの能力値変化を無効にする技。Z技にすることでHP全回復も付く。カプ・レヒレ耐久の高さと相性はいい。…でも、この型だと積んだ相手に対してはZで倒すという選択を取った方が強いし、そもそも耐久に振り切っているわけではないので、一度耐えてリセットという動きはとりづらい。不採用。
実数値
157-x-136-161-151-125
Cは特化。Sは最速テッカグヤ抜き。ここは抜き抜きまで降ってもいいかもしれない(Cを1削っても後述のずぶといポリ2には50.2%〜59.6%)
余りをHに、偶数を避けるためBDに4ずつ。
特性
ミストメーカーは、場に出た時にミストフィールドを5ターン展開する特性です。
ミストフィールドの効果は、浮遊や飛行タイプ以外の地面に足の付いているポケモンは、状態異常にならず、受けるドラゴンタイプの技は半減します。
これにより、状態異常技に対し後投げすることで、無償で繰り出すことができます(毒びしが先に撒かれていた場合は、毒状態になった後にミストフィールドが展開される)。
それと、エレキフィールドと違ってあくびによるねむけ状態にはなります。つまり、ミストフィールドが切れるターンに打たれたあくびは、そのまま通るということです。レアケースですが留意してください。
また、本人はフェアリータイプなので竜半減の恩恵は受けれませんが、裏の浮いていないポケモンが竜技半減の副次効果を得ることができます。ただしそれは相手も同じなので、そこは注意。
与ダメ
※個人的に実数値〇〇-〇〇と書かれるより降ってる努力値だけ書かれている方が見やすいのでそちらの書き方です。特化は上昇補正。特に言及してなければ無補正。
スーパーアクアトルネード(威力185)
→H252D4クレセ 48.8%〜58.1%
→H244D4図太いポリ2 50.7%〜60.2%
→H244D4テッカグヤ 67.9%〜80.2%
→H252D4ガルド 59.2%〜70%
→H252バルジーナ 66.8%〜79.2%
→H4ミミッキュ 103%〜121.3%
H228D4ミミッキュ 84.9%〜100%
→D4テテフ 85.5%〜101.3%
→H244マッシブーン 107.5%〜127.2%
→無振りメガメタグロス 83.2%〜98.7%
→H4キュウコン(R) 94.6%〜111.4%(壁46.9%〜55.7%)
→H252意地ベトン(R) 66.5%〜78.3%
→H244D252特化ハピナス 22.7%〜26.8%
→H4D252図太いBDハピ 27.4%〜32.6%
→H252D4図太いラッキー 25.2%〜29.6%
→H252D4ドヒドイデ 21.6%〜26.1%
→H252D4レヒレ 31%〜37.2%(食べ残し込などは仮想敵欄にて後述)
→D4バシャーモ 240%〜282.5%(守る貫通で60%〜)
→H4ウルガモス(D1↑) 113%〜134.1%
→H212D36ヒードラン 133.6%〜158.5%
→D4リザY. 79.7%〜95.4%
→D4リザX. 103.9%〜122.2%
→H4カミツルギ 121.4%〜142.9%
→H252D204慎重カバルドン 120.9%〜143.2%
→H252D4バンギラス 89.8%〜107.2%
→D4メガバンギラス 92.5%〜109.7%乱数1発 (50%)
→H212D188チョッキ霊ランド95.2%〜113% 乱数1発 (75%)
→特化ツボツボ 86.6%〜103.9%
→H252D4メガクチート 91.7%〜108.9%
→H252D4メガッサム 78.5%〜93.2%
→H252メガゲンガー 86.8%〜102.9%
→H4メガガルーラ 77.9%〜91.7%
ムーンフォース(威力95)
→D4ガブリアス 89.6%〜106%
→H4メガボーマンダ 92.3%〜109.9%
→H4メガギャラドス 67.8%〜80.7%(メガ前42.6%〜50.8%)
→H252バルジーナ 70%〜82.9%
→H252意地ベトン(R) 34.4%〜41%(ムンフォ+水Zで受けにきた食いしん坊イアのみベトンをほぼ確定)
→H252D4カプレヒレ 32.7%〜38.9%
冷凍ビーム
水妖の範囲が水毒、草毒、鋼水、草鋼以外で受けれないという尋常じゃない範囲です。そして水毒、鋼水には打たない、草毒、草鋼には突っ張れないので、4倍相手以外には打ちません。バナに対する交代読み冷ビもほぼ有効打たりえません。
→H244メガマンダ 99.5%〜117.4%
→H252D4フシギバナ 48.1%〜57.7%
被ダメ
B方面
→特化マンダのすてみ 82.1%〜97.4%
→陽気ガブのどくづき 52.2%〜62.4%
じしん 48.4%〜57.3%
→特化鉢巻ガブのどくづき 85.3%〜100.6%
→無邪気珠フェロのどくづき69.4%〜82.8%
→陽気メガメタのコメット 61.1%〜72.6%
→陽気メガギャラの1↑地震 54.7%〜64.9%(未舞36.3%〜43.3%)
→陽気ミミの2↑無限暗夜 105%〜124.2%(HCにしても、特化2↑Zは102.2%〜120.9%)
→特化珠ミミの2↑じゃれ 96.8%〜114%
→特化パルの2↑ロクブラ 14.6%〜17.8%(瀕死率0.73%)
→特化ベトンのどくづき 73.8%〜87.8%
ダスト 108.2%〜129.9%
→陽気カグヤのヘビボン 38.2%〜45.8%(+やどりぎ4回確定耐え)
→一致イカサマ(AV個体) 10.8%〜13.3%
個体値A23 10.1%〜12.1%(A23以下で身代わり確3)
個体値A0 9.5%〜11.4%
→無振りブルルのウドホン 89.1%〜107%(グラスフィールド下)
→陽気マンムーのじしん 48.4%〜57.3%
→特化リザXの1↑フレドラ 61.7%〜72.6%
→特化バシャのフレドラ 29.9%〜35.6%
→特化霊ランドのじしん 57.3%〜67.5%
→陽気メガルのすてみ 56%〜66.8%(猫捨身を威力160技と換算すると、瀕死率は66%)
→無邪気ゲッコのダスト 95.5%〜112.1%
D方面
→特化テテフのサイキネ 42.6%〜51.5%(サイコフィールド64.9%〜76.4%)
→臆病コケコの10まん 64.9%〜76.4%(フィールドなし)
ボルトチェ 49.6%〜58.5%
珠10まん 84.7%〜99.3%
→無振りポリゴン2の10万 35.6%〜43.3%
トライ 24.8%〜29.2%
→HC特化ポリ2の10万 49.6%〜59.8%
→無振りガルドのシャドボ 32.4%〜38.8%
→特化ガルドのシャドボ 42.6%〜50.3%
無限暗夜 74.5%〜87.8%
→無振りテッカグヤの放射 8.9%〜10.8%(身代わりが確3)
→無振りハピナスの放射 7%〜8.2%
10万 28%〜33.1%
→C4降りレヒレのムンフォ 26.7%〜32.4%
→臆病レボルトの10まん 85.3%〜100.6%
→臆病メガリザYのソラビ 80.2%〜95.5%
→特化1↑ガモスのギガドレ 73.8%〜87.8%
→臆病眼鏡ラティのサイキネ 59.2%〜69.4%
仮想敵について
- vs最速やどまもテッカグヤの場合
自然の怒り(203→102)やどりぎのタネ エンドフェイズで食べ残し(102→114)やどりぎ(114→133)
この時点で水Zの与ダメが138〜163ですので、守られなければそのまま落とせます
が、まもられた場合34〜42の与ダメに回復力が31なので、押し切れません(ハイポンは82〜97ダメージなので押し切れない。)
ので、対面から倒すならばまもる(164)→水Z(1〜26)→守る挟んで回復二回(63〜88)→ハイドロポンプで82〜97なので、よほど悪い乱数を二回引くか、外れない限りは突破できます。
しかし身代わりを入れることでやどりぎを透かし、さらに守る択にも勝つ確率が上がるので、強くテッカグヤを見るなら採用の余地はあるかと。
- vsHS毒まもガルド
自然の怒り(167→84)シャドボ エンドに食べ残し(84→94) キンシ(94→104)水Zで99〜117ダメージ(乱数1発 (68.8%))
- vs受けループ
ハピとラッキーのダメージ計算を見ればわかりますが、挑発を採用することで自然の怒り2回からの水Zで大抵は落とせます。10まんを持っていても急所麻痺さえ引かなければ確4なので挑発→怒り怒り水Zで落とせます(怒り打たれたハピが外れ待ちに出ることを考えれば怒り→挑発の方がいい)
ただしドヒドブルルに関しては両方に勝てない(挑発で何とかできなくもないドヒド単体はともかく、ブルルはダメ計上無理)ので、例えばどちらも見れるガラガラと同時に選出し、ハピカグヤドヒドブルルすべてにけん制しつつ挑発で柔軟に対応できる要因にするか、選出しないかですね。
- vs食べ残し瞑想型カプ・レヒレ
最近増えてきてるらしいので、HB図太い瞑想レヒレ(控えめ以外のレヒレはエアプなので取り合えず仮想)に対してのみ記載
初手挑発で瞑想止める。
相手の被ダメ:怒り(177→89)食べ残し(89→100)→ムンフォ(100→31〜42→42〜53)→ムンフォで(-3〜-27)
当方の被ダメはムンフォで確4なのでほぼ確実に勝てます…が!
ムーンフォースにはCダウンの追加効果(30%)があります。二回ムーンフォースを受けるため、安定しているとは言い難いです(こちらの与効果もあるので実際は有利)
加えて後出しで瞑想を積まれた状態からですと、挑発で瞑想を止めるのは確定として、怒り食べ残し怒り食べ残しで(177→89→100→50→61)となります。D↑レヒレへのムンフォは39〜46ダメージですので、返しのムーンフォースで負けます(C↑4降りレヒレのムンフォは63〜75ダメ(確3))
なので挑発を持っているからと言って安易に後投げはできません。瞑想されないであろうタイミングでの後投げか、対面であれば有利に勝つことができるでしょう。
相性のいい味方
- スカーフガブリアス
ガブリアスに対して一般的に後出しされるポリゴン2、テッカグヤに対して釣り交換することで勝ちに一気に近づきます。
- テッカグヤ、ポリゴン2
襷でレヒレより速い、一致技が等倍で乱2ぐらいを取ってくるポケモン(マンムー、ガブリアスなど)に対して後投げできる駒は欲しいです。
- サザンドラ
相性補完はサザンガルドマリルリの並びからわかるように、水妖と悪竜は相性がいいです。広い範囲と耐性を武器に戦うサザンドラはポリゴン2はきつい所があるので、その点の補完的にもベター。この並びに入れるのならば物理ガルドも相性はかなりいいです。今格闘は少な目なのでメガメタグロスの方がいいかもしれませんが。
- メガゲンガー
この型のレヒレは基本的にカプ系が苦手です。ので、それらに強いメガゲンガーは相性がいいと言えるでしょう。同様の理由でRベトベトンとも相性はいいかと。
- 対面操作ポケモン
対面で強さを発揮するポケモンなので、とんぼがえりやボルチェンで有利対面を作るポケモンは相性がいいです(ハッサムなど)
- ステルスロック
バンク解禁後、微妙に火力が足りなかったりします。個人的には苦手なバナナットなどに強く、汎用性も高く、対面圧力が高く、ステロが読まれにくい、ヒードランはオススメです。
終わりに
長々と綴りましたが、基本的に遅い相手には勝てます。
厨ポケに対する対面性能を上げる冷B、まもる持ちに対する遂行能力を大幅に引き上げる身代わり、耐久型や鈍足起点作成に対する絶対的なメタになりうる挑発。など様々な考察を行いましたが、これが100%いい、なんてものはなく、他のPTメンバーとの兼ね合いを考えて技を採用することで強さを発揮するポケモンだと感じました。
ただ、この配分と型ですとどんな技を持とうが、ミミッキュには見ての通り勝ち目はないです。珠ASにだけは勝てますが、Zや襷や耐久降りを考えると1vs1で突っ張る理由はないです。皮だけ剥がして裏のカグヤなどで受けるといった動きが必要になります。
最後に、カプ・レヒレは広い範囲を見れる強力なポケモンだと思います。HB特化だとスイクンの劣化になりかねないと思っていた時期もありますが、広い受け範囲、豊富な補助技、などなど、スイクンにはない強みもあると感じました。ただし、単体での詰ませ性能に関しては、眠るなどがない以上、スイクンに劣ってしまいます。差別点をしっかり考え、このポケモンを使っていってください。