はじめに
ご覧いただきありがとうございます。
僕の大好きなアシレーヌについての育成論です。
あくまで一提案であるため、この型が一番強いとするものではありません。
質問や間違い等のご指摘常時お待ちしております( ´・ω・`)
この育成論は、多くの方のご意見ご指摘を参考にさせていただきながら変更しています。
採用理由
- 優秀なタイプ
水フェアリー共に現環境で技の通りも良く、タイプ耐性も良い。
- 受けを許さない
アシレーヌの強みの一つは、高火力の専用Z技を持っていることにあると思います。等倍で受けに来るポケモンに対して想定外のダメージを与え、サイクルを崩壊させることができます。
- 先制技持ち
多くのタスキ持ちやがんじょう持ちを上から縛ることができ、優秀です。また、アクアジェットを覚えるというところが、最大のカプ・レヒレとの差別点だと思います。
- 優秀な音技
うたかたのアリアという専用技を取得し、多くの身代わり持ち害悪ポケモン(グライオンヒードラン)に強く出られる。
他のポケモンとの差別化
マリルリとは、物理特殊といった違いがあり、専用Zの有無などからも差別化はできていると考えます。パーティによってどちらが動きやすいかは変わってくると思います。
カプ・レヒレとは、音技の有無、先制技の有無、専用Z技の仕様の違いから多くの差別点があり、できることの違いは十分あると考えます。
性格について
アシレーヌの性格として、頻繁に「ひかえめ」などのA下降補正性格が採用されると思います。
しかし、アシレーヌを使うにつれてそういった性格は適していないと感じ始めました。
なぜなら、Aに下降をかけたことでカプ・レヒレとの差別点でもあり強みにも挙げたアクアジェットの火力が落ちてしまうからです。
それより、アシレーヌの最大の弱みはS60という遅さにより、上から殴られて何もできないで退場するといったことが多いことだと思ったため、むしろSに下降をかけてトリルパで運用しようと考えました。
そもそもSに振ったところでこの種族値では抜ける範囲が限られており、せっかく調整しても抜けるかどうかは相手のポケモンのSの振り方に依存してしまいます。
そこでSに振ってあげて行動回数を増やそうとするのを諦め、他の実数値に回してあげる方がアシレーヌの良さを引き出せると思いました。
また、アシレーヌの強みとして高い特殊耐久があります。しかし、苦手タイプである電気草等の敵は特殊攻撃であるパターンが多く、せっかくの特殊耐久も腐ってしまうことが多いです。
むしろ、アシレーヌはタイプ耐性的には特殊より物理の受け性能が良いのです(格闘、ドラゴン等)。
しかし、アシレーヌの物理耐久はB種族値74と低く、見たい相手であるはずのメガボーマンダランドロス(霊獣)ガブリアスメガバシャーモ等に火力で押し切られてしまうことが多々あります。そういったところから、今回Bに多く割いたアシレーヌを思いつきました。
のんきアシレーヌが完成
特性
うるおいボイスは今のところシングルルールでは利用方法があまりありません。また、アシレーヌの強みの一つとして、高めの耐久力により激流圏内に入れやすく、高火力を出しやすいこともあります。以上の理由により激流を採用します。
努力値
- 性格のんきH252A0B204C52D0S0
実数値187-94-132-153-136-72(個体値全て31の時)
- Sライン
最速 実数値72 →無振りメガクチート抜き抜き
最遅 実数値58 →同速最遅ギルガルド
相手の振り方によりますが、トリル下でどこまで抜きたいか、通常下でどこまで抜きたいかで変更していくといいと思います。
- 物理耐久
A252メガボーマンダ +1龍舞おんがえし →ダメージ81.8%%~96.7%確定耐え
A252ゲッコウガ 変幻自在ダストシュート →ダメージ81.2%~96.2%確定耐え
A252ガブリアス 剣舞1積みじしん →ダメージ83.4%~98.3%確定耐え
A252メガギャラドス じしん →ダメージ32%~37.9%乱数3発(94.6%)
A252ギャラドス とびはねるZ →ダメージ64.7%~77%確定耐え
A無振りランドロス(霊獣) じしん →ダメージ38.5%~45.4%確定3発
A252メガバシャーモ とびひざげり+雷パンチ →ダメージ80.6%~95.6%確定耐え
A特化ミミッキュ ミミZ+影うち →ダメージ82.3%~97.8%確定耐え
A252メガルカリオ コメp+バレp →ダメージ79%~95.1%確定耐え
耐久調整で意識したのは、(A特化ミミッキュのミミZ +かげうち)や、(A252ガブリアスの剣舞じしん)耐えです。ここまで振ることで、A252ゲッコのダストやA252メガバシャーモのひざ+雷パン等も耐えるようになったという流れです。対メガボーマンダでも十分な耐久値になりました。
- 特殊耐久
C252ボルトロス(霊獣) 10万ボルト →ダメージ80.2%~94.1%確定耐え
C252振りカプ・コケコ フィールド下10万ボルト →89.8%~105.8%乱数一発(31.3%)
C252振りメガルカリオ 悪巧み1積気合玉 →68.4%~80.7% 確定耐え
特化メガリザードンY ソーラービーム →ダメージ83.4%~98.3%確定耐え
C252メガルカリオ ラスターカノン →ダメージ45.9%~54.5%乱数2耐え(48.07%)
特殊耐久については、一般的なHCアシレーヌと大差ありません。
ここで注目してほしいのは、物理特殊いずれも、被ダメージにより激流圏内に入るケースが多いということです。攻撃を耐えてからの高火力激流Zで返り討ちという場面が多くあると思います。これがアシレーヌの強みの一つだと思います。
技構成
うたかたのアリア
アシレーヌZを採用するので確定枠です。
うたかたのアリア与ダメ
H244グライオン →90.6%~107.1%乱数一発(43.8%)
無振りマンムー →104.8%~124.3%確定一発
無振りメガバシャーモ →100.6%~120%確定一発
H4ランドロス(霊獣) →94.5%~112.7%乱数一発(62.5%)
わだつみのシンフォニア与ダメ
無振りミミッキュ →ダメージ103.8%~123%確定一発
H244ヒードラン →ダメージ124.8%~147.2%確定一発
無振りメガリザードンX →ダメージ104.5%~124.1%確定一発
無振りカプ・コケコ →ダメージ122.7%~144.8%確定一発
無振りカプ・テテフ →ダメージ86.8%~102%乱数一発(18.8%)
HD特化カバルドン →ダメージ115.3%~136.7%確定一発
H4カミツルギ →ダメージ122.2%~143.7%確定1発
無振りメガルカリオ →ダメージ128.2%〜151.7%確定一発
今回記載している与ダメは激流発動前です。前にも記載しているように、激流圏内に入りやすいということが、この育成論のコンセプトの一つであります。そして、激流が発動するとより多くの敵を高火力で縛ることができます。
激流わだつみのシンフォニア与ダメ
H4テッカグヤ →ダメージ109.2%~128.9%確定一発
無振りゲッコウガ こうかはいまひとつ →ダメージ93.8%~110.8%乱数一発(68.8%)
H252メガハッサム →ダメージ118.6%~139.5%確定一発
無振りメガリザードンY ひでり下(水半減) →ダメージ121.5%~142.4%確定一発
ムーンフォース
貴重なフェアリー高火力技として確定枠です
ムーンフォース与ダメ
D4ガブリアス →ダメージ85.2%~101.6%乱数一発(6.3%)
H4メガボーマンダ →ダメージ88.8%~105.2%乱数一発(25%)
HD特化メガボーマンダ →ダメージ51.4%~61.3%確定二発(羽で粘れない)
H4振りメガギャラドス →ダメージ64.3%~77.1%確定2発
H252振りカプ・レヒレ →ダメージ31%~37.2%乱数3発(74.1%)
アクアジェット
A下降を避けたのもアクジェの火力をあげるためであり、重要なカプ・レヒレとの差別化でもあるため、確定枠です。激流圏内では十分な火力が期待できます。
激流アクアジェット与ダメ
無振りメガバシャーモ →ダメージ42.5%~50.3%乱数2発(0.39%)
無振りカプ・コケコ →ダメージ21.3%~25.5%
また、A下降をかけていない恩恵についてですが、次のような例が有ります。
A特化ハチマキナットレイとこのアシレーヌを組ませて、
ナットレイに対して相手が耐久無振りバシャーモを後出し(ジャイロボールでバシャーモを攻撃ダメ72.9%~85.8%)
こちらが次のターンアシレーヌを後出しからメガシンカ後バシャーモをアクジェで縛れる(アクジェでメガバシャーモを攻撃ダメ28.2%~34.6%)
という流れでアクジェで確定落ちまでメガバシャーモを縛れます。これがA下降(実数値84)であると与ダメが24.5%~30.9%であるため確定落ちまで縛れません。こういったところでA下降をかけない利点を感じました。
めざめるパワー炎
選択枠。ナットレイメガハッサムに対して打っていける。また交換読みでカミツルギにさしていくこともできます。これらのポケモンの処理に困っている方は採用してみるといいと思います。これらのポケモンに打点を持つか持たないかに関わるので、選択枠で最も優先度の高い技です。
めざ炎与ダメ
H252振りナットレイ →ダメージ57.4%~68.5%確定2発
H252振りメガハッサム →ダメージ65.5%~79%確定2発
冷凍ビーム
選択枠。氷の役割対象として大きいドラゴン系統に対して、タイプ一致×弱点であるムーンフォースで十分な火力を得られる場合が多いですが、メガボーマンダランドロス(霊獣)ガブリアスなどへの4倍弱点となりますので、こういったポケモンへの対面力は向上します。
また草タイプへの交換を読んで刺していくこと
で若干の負荷はかけられるかと思います。(タイプ一致等倍ムーンフォース威力142.5<二倍冷凍ビーム威力180)
エナジーボール
選択枠。対水タイプの時に有用に使えることがあると思います。
エナボ与ダメ
無振りメガラグラージ →ダメージ91.4%~109.7%乱数一発(56.3%)
H252カプ・レヒレ →ダメージ39.5%~47.4%確定3発
サイコキネシス
選択枠。ドヒドイデメガフシギバナモロバレルなどに対して打っていけます。これらのポケモンの処理に困っている方は採用してみるといいと思います。
本論では、火力を削った型となっているため、アシレーヌのサイキネだけでこいつらを見れるかと言われると厳しいかと思われます。(C特化アシレーヌではこいつらを確定二発まで縛れるため、そう言った点では本論のアシレーヌは劣ります。)
サイキネ与ダメ
H252ドヒドイデ →ダメージ42%~49.6%
H252メガフシギバナ →ダメージ40.6~48.1%
ほろびのうた
アンコール
どくどく
耐久に寄せているため、うまく使えれば強いと思います。
使い方
メガボーマンダガブリアス等のドラゴンポケモンやメガギャラドスメガバシャーモは明確な仮想敵です。そういったポケモンに合わせていきましょう。
その上、こういったポケモンはアシレーヌの耐久を舐めて積技から強引に突破しようとしてくることが多いので、そこを返り討ちにしていきましょう。
このアシレーヌは、耐久説明にもあったように激流圏内に入れやすいので、激流を駆使していくことを意識しましょう。
使っていればダメージ感覚もわかってきて、サイクルを回して対面を作っていくことができます。
相方としては、タイプ補完のよいナットレイと組み合わせるのが一番使いやすいと感じました。アシレーヌが苦手な電気草毒等をナットレイが受け、ナットレイが苦手な格闘炎等をアシレーヌで受けるといったサイクルが可能です。
パーティ単位では、やはりSに下降をかけていることもあり、トリルパに入れやすいと思います。
僕はメガヘラクロスクレセリアヒードランのトリルパにハチマキナットレイと、このアシレーヌを差して使っていました。
使い方としては、各々のポケモンの耐久火力を活かしてサイクル戦をしてある程度パーティを崩壊させた後にクレセリアのトリル月光乱舞でアシレーヌ等で抜いていくという使い方が多かったです。
またポリゴン2メガクチート、ガラガラ(アローラ)などの組み合わせにアシレーヌピン差しでもいいと思います。トリルパであればどのパーティに入れても運用しやすいと思います。(思い付きではありますが。)
最後に
本論のメリットデメリットをまとめると
性格面
メリット →アクアジェットの火力が多少上がったこと
デメリット →Sを捨てたこと
本論において、利用フィールドはトリル下を想定しているため、メリットの方が大きいと考えます。
努力値振り面
メリット →B耐久を厚くし、対面性能を高めた
デメリット →特殊火力が他の育成法より落ちている
多くの物理攻撃ポケモンとの対面性能が上がった代わりに、火力による負荷がかかりにくくなっていると思われます。
しかし、使用感としては、耐久が上がりサイクルが回しやすくなった分、他のポケモンで少しずつ削ることができたため、火力不十分を感じることはあまりありませんでした。
それに、アシレーヌの強みでもある激流をうまく使うことで、これまで上から殴られてなにもできずに退場していた対面を突破できるようになったとともに、火力特化にも負けない火力を引きだしやすくなっていたと感じました。
勝つべき相手に勝つ、というところを意識した育成論になります。メガボーマンダメガバシャーモメガギャラドスガブリアスたちに負けるのはもう嫌だっ!!
興味を持っていただけたら使ってみていただきたいと思います。
以上で育成論を終わります。最後までご覧いただきありがとうございました。