考察は常体で行います.
はじめにとかおわりにとかすっ飛ばしてますけどご容赦ください
よろしくお願いしますm(__)m
使用目的
本エルフーンの使用目的は,カプ・テテフやメガリザードンYなどをはじめとする中速で高火力な特殊アタッカーを支援することである.アタッカーの絶妙に足りない素早さや相手のポケモンを一撃で倒すには足りない火力を,追い風や嘘泣きなどの技を用いて補助しつつ,支援対象のアタッカーの被弾を抑えることが理想の立ち回りである.
採用道具
本節では本エルフーンに採用する道具(持ち物)について考察する.
使用目的で述べたように,本エルフーンの役割は大まかに,追い風によるアタッカーの素早さの補助と嘘泣きなどによるアタッカーの火力の補助の両方である.追い風を使用したのみの状態で相手に倒されてしまっては役割を果たすことができないので,安定した行動回数を稼ぐために,採用する道具は気合の襷が妥当である.
以下の節では気合の襷を採用することを前提として考察を進める.
採用特性
本節では本エルフーンに採用する特性について考察する.
エルフーンは悪戯心,すり抜け,葉緑素の3つの特性をもつ.本稿執筆時の2018年7月31日現在では,全国ダブルにおけるエルフーンの特性の採用率は95.9%が悪戯心,残りの4.1%が葉緑素と,多くのプレイヤーがエルフーンの特性を悪戯心で採用している.
悪戯心は変化技の優先度を+1にする強力な特性で,変化技を主に使用するエルフーンとは非常に相性が良いといえる.変化技を主体に採用することで,本来素早さへ割くはずの努力値を耐久に回すことができる点も悪戯心を採用するメリットである.
しかしガオガエンやバンギラスなどをはじめとする悪タイプのポケモンには変化技が効かないことに加え,環境に蔓延するカプ・テテフによりサイコフィールドが展開されている場合(味方にカプ・テテフがいる場合も含む)に,接地する相手ポケモン全てへの変化技の効果が無くなってしまうことは,本エルフーンの使用目的を満足させるにあたり大きな障害となる.そこで採用率の低い葉緑素とすり抜けの採用を考える.
葉緑素は天候が晴れの際に素早さが2倍になる特性である.この特性を採用することのメリットとして,例えば,天候が晴れかつ相手が追い風状態の場合(相手のメガリザードンYが追い風を使用した,味方のメガリザードンYが天候を晴れにした状態で相手のポケモンが追い風を使用した,etc.)においても,多くの場合相手のポケモンの上をとって追い風を対抗して使用することが可能な点が挙げられる.本エルフーンの支援対象としてメガリザードンYを採用する際には,この特性は十分有用に働くといえる.
すり抜けは相手の壁技や,身代わり状態を貫通して技を当てることを可能にする特性である.すり抜けも強力な特性であるが,アタッカーのサポートを主な役割とする本エルフーンにおいて,壁技を貫通できる恩恵はそれほどないし,例えば身代わりを使用した相手ポケモンにアンコールを使用するにしても,アンコールはもともと身代わり貫通技なので,やはりこの特性を採用するメリットは少ない.
以上の理由より,特性は葉緑素を採用する.上述した通り,一般にエルフーンの特性は悪戯心が採用されるため,本来悪戯心エルフーンの変化技が効かない相手(悪タイプのポケモン,サイコフィールドに接地しているポケモン)に対する変化技がより通し易くなることも期待できる.
採用技
本節では本エルフーンに採用する技について考察する.
前提として,使用目的の章で述べたように本エルフーンはアタッカーの素早さや火力の補助を行うのが役割であるため,追い風と嘘泣きの採用は確定することとする.以下では残り2枠の技の候補とその採用目的を列挙する.
アンコール
守るをはじめとする相手ポケモンの変化技や,猫騙しに対して使用することで,相手ポケモンの行動を縛ることを可能にする.アンコールに成功した場合,実質的に味方アタッカーへの被弾が減るため,本エルフーンの使用目的に合致する技である.
挑発
主に相手ポケモンのトリックルームを封じるために使用する.相手ポケモンの殆どの補助技は,使用された後にアンコールを使用することによってそれほど脅威にならないが,トリックルームについては,使用されてしまうと上からアンコールが通せなくなるうえに,味方アタッカーの被弾回数が格段に増えてしまうため,トリックルームを封じることが可能なこの技の採用価値は十分に存在するといえる.
我武者羅
エルフーンが削れた状態(気合の襷が発動した状態)で使用し,さらに支援対象のアタッカーの攻撃(全体攻撃が望ましい)を重ねることで,嘘泣きを使用しても倒すことのできないポケモンを強引に倒すことが可能となる.ただしエルフーンが削れるか否かは相手の行動に依存してしまうことに加え,我武者羅が成功しても相手ポケモンが混乱実を所持していた場合,アタッカーの攻撃を重ねても倒せないことが殆どなので,不安定な要素は多い.
ここで,エルフーンの最大HPの値を低く調整することで,エルフーンのHPが満タンの状態でも相手ポケモンの気合の襷を潰すことを目的として使用することができる.
草笛
犯罪
選択する技については使用するPTに合わせて選択する必要がある.本稿の確定欄には追い風と嘘泣きに加え,アンコールと挑発を記載している.
能力値調整
本節では本エルフーンの能力値の調整について考察する.
はじめに素早さについて,最低でも支援対象のポケモンより素早い値に調整する必要があるが,エルフーンの素早さ種族値は116でありそのすぐ下は激戦区であるため,素早さに補正をかけて最速に調整するのが妥当である.
次に耐久値について,道具に気合の襷を採用しているため最悪気にしなくても問題ないが,本エルフーンは攻撃能力値に依存する攻撃技を採用しないため,HPの値を最大にすることとする.なおこの際の副産物として,C133アローラキュウコンのダブルダメージ吹雪+霰ダメージを確定で耐えることが可能となる.
性格による下降補正については,イカサマと自傷ダメージを最低限に抑えるために攻撃にかけるのが良い.
この場合,努力値配分は252-0-0-0-0-252となるので,余りの6はBまたはDに振ることする.本稿の確定欄にはDに6を振るように記載している.
ここで,我武者羅を採用する際は相手ポケモンへの負担を大きくするためにHBDの値を低く調整することも選択肢となり得る.その場合はHBの個体値を0にしてBに下降補正をかけ,Dの個体値を4-5にすることで低耐久にしつつダウンロード対策を行うことが可能である.このときのHBDの実数値は120-81-82となる.また低耐久に調整する際はイカサマと自傷ダメージを考慮する利点が乏しいため,悪足掻きの火力を上げるためにAを最大に調整しても良い.この場合,努力値配分は0-252-0-0-0-252となる.
支援対象
本節では本エルフーンの支援対象について軽く触れる.
以下に候補となるポケモンとその概要を列挙する.
カプ・テテフ
中速高火力という条件に合致しつつ,サイコフィールドにより本エルフーンが苦手とする猫騙しを無効化することができる.道具をエスパーZで採用すれば汎用性を高く保ちつつ,嘘泣きと合わせることでメガサーナイトやギルガルドなどのエスパー半減ポケモンをも倒すことが可能となる.またマジカルシャインを採用することで,エルフーンの我武者羅と重ねて苦手なポケモンを突破することも可能である.
非常に本エルフーンと相性が良い.
メガリザードンY/ジャラランガ
熱風や(Z)スケイルノイズといった全体技が嘘泣きと相性が良い.ジャラランガの道具をジャラランガZで採用する際には,調整を行わないとZ使用後にエルフーンとのS関係が逆転してしまうことに注意が必要.
要所要所雑ですが考察は以上です.ご指摘お待ちしております!