はじめに
初めましての方は初めまして。poke_jinと申します。今回はゴチルゼルの育成論投稿になります。拙い点も散見されるでしょうが、どうかご容赦願います。
注意事項
- 努力値は、基本的に個体値がすべて31であることを前提に設定していますが一部例外もあります。ケースに応じて調整してください。
- ダメージ計算はポケモントレーナー天国様の計算ツールを使用させて頂いております。
- この育成論ではHPを「H」、攻撃を「A」、防御を「B」、特攻を「C」、特防を「D」、素早さを「S」と表記しております。
- 非公式の用語を使用している場合がございます。
- 害悪戦術潰しであると同時に害悪戦術要素を含む型になっていますので、そういう要素を好まれない方にはオススメしません。
- 不備や質問等ございましたらコメント欄にてお願いします。リアルの都合もあり返信が遅れる場合もございますがご容赦下さい。
ゴチルゼルとは
ゴチルゼルゴチルゼルとは、第五世代から登場したエスパータイプのポケモンです。隠れ特性かげふみによって有利な相手を逃さず起点にし、めいそうやかげぶんしんを積んでCと共に回避率も上げ全抜きしていく型が有名でしょうか。
こだわりスカーフをトリックして相手の補助技を封じるトリッキーな動きもできます。ダブルバトルでは要警戒のポケモンの一匹に数えられています。
種族値はH70、A55、B95、C95、D110、S65。単エスパータイプのポケモンとしては物理・特殊共に平均以上の耐久力を持ち合わせており、Cもそこそこと言った所です。
現在のシングル環境
第七世代に入り、メガストーンやZクリスタルが蔓延る現在のシングル環境で従来のゴチルゼルの型は中々活躍できません。
スカーフトリックもメガストーン持ちやZクリスタル持ちには不発に終わり、幾ら回避率を上げた所で必中技のZワザには効果がありません。
めいそうでCを最大まで上げても高耐久のあくタイプのポケモン(例えばメガバンギラス)や特性ばけのかわで一度攻撃を防げるミミッキュが大きな障害となります。
環境にまもるやみがわりを貫通し、尚且つ必中技であるほえるやふきとばしと言った強制交代技を所持するポケモン(例えばカバルドンやエアームド)が一定数以上存在する為、特性かげふみの効果も必ずしも有効に働きません。
また、ゴチルゼルにはじこさいせい等の高速再生技が無いのでカバルドン等に力押しで突破される可能性も0ではありません。
無論ポリゴン2やクレセリアと言った高耐久低火力ポケモンに対する嵌め性能は健在ですが、相手がゴチルゼルを警戒してそれらのポケモンを出して来ないのであれば意味がありません。
従来の型が通じにくい現在のシングル環境でゴチルゼルが活躍できる新しい型は無いのか。筆者が試行錯誤の末に辿り着いたのは攻撃技を一切合財排除した『ノーウェポンゴチルゼル』です。
起点作り・害悪戦術を潰し、相手をわるあがきさせ、裏の積みエースに全てを託す『ノーウェポンゴチルゼル』
・強制交代技が恐いならそもそも出させない。
・Dの高いゴチルゼルを警戒されて物理アタッカーを頻繁に出されるならそもそも出て来る物理アタッカーを起点化すればいい。
・メガストーンやZクリスタルの影響で全抜きできる可能性が減ったのならそもそも全抜きしなければいい。
・欲しい補助技を採用する為に攻撃技が邪魔になるのならそもそも攻撃技を削ってノーウェポンにすればいい。
この型に至った流れを簡潔に纏めると上記のような感じです。
攻撃技を採用せずに相手の体力を削る方法として採用したのは「PPを枯らして相手をわるあがきさせて自傷させる」という手段です。
例えばカバルドンやドヒドイデはワンウェポン+残りは補助技という技構成が少なくありません。
この型であればちょうはつを交える事で早い段階で相手をわるあがきに追い込めます。とはいえ、基本的に相手をわるあがきさせて倒してしまってはいけません。
この型では体力が悪あがき2〜3回で無くなるターンに後ろの積みポケモンに入れ替える事で相手へ強制的に「悪あがきで自滅or交換するという選択肢を選ばせる」事を主目的に置いています。
具体例として、こちらの先発がカプ・コケコカプ・コケコ、裏のポケモンがゴチルゼルゴチルゼルとノーマルZ持ちポリゴンZポリゴンZ、相手の先発が半分回復木の実を所持するカバルドンカバルドン (h実数値が偶数。攻撃補正無し。A4振り)で説明します。
1.カプ・コケコとカバルドン対面。そのまま裏のゴチルゼルに引くか、とんぼがえり採用であればそれを撃ち、ゴツゴツメット持ちかそうでないかを判別する。相手はステルスロックかじしんを選択する事が大半だが、裏の積みエースがポリゴンZの為そこまでステルスロックは痛くない。こちらのちょうはつを警戒してじしんから入って来るパターンもある。
2.ゴチルゼルでカバルドンをA六段階下降状態にした上でわるあがきに追い込む。追い込むパターンは複数ありますが、ここでは一番頻度の高いパターンを紹介します。尚、初手対面で相手がステルスロックを撃った前提で話を進めます。
○ゴチルゼルのちょうはつを警戒せずに強制交代技を撃って来る場合
1.ゴチルゼルちょうはつ→カバルドンふきとばし(失敗)
2.ゴチルゼルあまえる→カバルドンじしん
3.ゴチルゼルあまえる→カバルドンじしん
4.ゴチルゼルちょうはつ→カバルドンじしん(ちょうはつ警戒でじしん連打が圧倒的)
5.ゴチルゼルみがわり(マゴのみ発動) →カバルドンじしん
6.ゴチルゼルあまえる→カバルドンじしん(ここでじしんを撃ってもみがわりを壊せない)
7.ゴチルゼルちょうはつ→カバルドンじしん
8.ゴチルゼルみがわり→カバルドンじしん
9.ゴチルゼルリサイクル→カバルドンじしん
9以降はちょうはつ・みがわり・リサイクルを駆使してわるあがきまで追い込む。
3.木の実による回復も合わせてカバルドンの残り体力が丁度半分になる。とんぼがえりによるダメージが有る場合は半分より少し少なめの体力になる。
4.ちょうはつを撃った次のターンにポリゴンZへ交代し、A六段階下降状態のカバルドンのわるあがきを食らう。
5.残存体力1/4以下のカバルドンはわるあがきによる自滅か後ろのポケモンへの交代を余儀なくされ、どちらの選択でもポリゴンZはテクスチャーZを使用しほぼダメージを貰わずに全能力を一段階上昇させられる。
わるあがきになるタイミングやちょうはつターンの兼ね合いから必ずしも上記の例のようにはなりませんが、大体の流れは変わりません。
また、上記の例でも挙げていますが現環境における仮想敵の第一候補がカバルドンになります。
これは筆者の戦略であり絶対に必須というわけではありませんが、カバルドンを相手する場合はゴチルゼルで嵌める前に他のポケモンでカバルドンに攻撃しないようにしています。
仮に攻撃するにしても威力の低い技を使用しカバルドンの残存体力を3/4以上(少なくとも1/2以上)残すよう努めています。
一定数存在するゴツゴツメット型のカバルドンを相手にする場合、もし特殊攻撃しか与えられず相手がゴツゴツメット持ちかそうでないかが完全に判別できない時、
カバルドンの体力を徒に削っているとわるあがきとちょうはつターンの兼ね合いが悪くなり、残存体力1/4未満でカバルドンのちょうはつターンが切れてしまう事態が時折発生します。
相手の変化技があくびやなまけるならば良いのですが時々ふきとばし持ちも存在するので、ゴチルゼルはちょうはつを撃たざるを得なくなり、折角裏の積みエースで起点にしようとしたカバルドンが自滅してしまいます。
こうならないように、カバルドンを選出された場合は極力威力の高い攻撃を控えるようにするのがオススメです。
もしわるあがきで相手を倒す場合は、そのポケモンがどうしても重く裏のポケモンで相手できない時になってくると思います。
その場合というのが大抵高火力高速物理アタッカーになってくると思うので、この手合いに限ってPP枯らしの為に試合時間が長くなり害悪要素が顕著になってきます。
本来のゴチルゼルの役割は相手の起点作り戦術(あくびやステルスロックetc)や害悪戦術(受けループetc)を潰し、こちらの積みエースが確実に積める場作りに専念する事を主眼に置いています。
高火力高速物理アタッカーのPP枯らしはあくまで裏のポケモンでは見れない場合に敢行するものかなとも思いますが、勝利の為の戦術の一つとして存在する勝ち方ではあると捉えています。
勿論PP枯らしするまでも無く攻撃力を削がれた状態に置けば裏のエースが積めるというパーティー構築であればさっさと裏と交代しても良いと思います。
特性・性格・努力値
- 特性
かげふみで確定です。相手に交代を許さない強力な特性でゴチルゼルの存在意義に直結するものです。
現環境ではカバルドンを筆頭に強制交代技が蔓延っていますが、視点を変えれば強制交代技でかげふみも対策できていると思っている方々に刺さるのが今回の型です。
- 性格
性格はおだやか。Dに殆ど努力値を割かない分性格補正でD方面を底上げします。
- 努力値
176(244)-54-126(84)-116(4)-144(4)-107(172)
括弧内の数値は努力値、括弧の左に記載されている数値がLv.50時点の実数値です。
A実数値の54は個体値0〜3で実現できる最低数値。個体値が6以上になると実数値が56になり、特性アナライズのポリゴン2のイカサマが確定4発になる為、確実に身代わりを破壊されます。
A実数値55以下であれば低乱数ではありますがイカサマを身代わりが耐える可能性があります。また、ブラッキーのタイプ一致イカサマがA実数値55では乱数3発、A実数値54では確定4発になる為、A個体値は実数値が最低の54となる0〜3を推奨します。
Hはマゴのみの回復量が最大になる244振り。Bは84振り。一例を挙げると、H176-B126という数値は性格ようきメガリザードンXメガリザードンXのフレアドライブで127〜151程の被ダメージとなり、高確率でマゴのみを発動させた後にあまえるによって相手のAを半減させる事ができます。
ここで注目するべきは、マゴのみ発動圏内に至るまでの被ダメージを受けない可能性を上昇させるB実数値上昇調整を施していない点です。
性格をB上昇補正のずぶといにしていないのも、相手の物理アタッカーの攻撃によってマゴのみを高確率で発動させる為です。
CとDは4振り。Cは努力値余りを振っているだけです。Dは性格補正もありカプ・テテフの特化ムーンフォースが3.1%の乱数2発に抑え込めます。
環境に一定数存在するこだわりスカーフ所持カプ・テテフと戦う場合、PP切れで勝てる可能性を作り出す為の調整です。
Sは無補正85族の4振りを抜ける172振りの実数値107。ここまでSを振ると4振りクレセリア等も抜けるので色んなポケモンを上から嵌める事ができます。
Sを伸ばした副産物として、がんせきふうじを所持するカバルドンに一回がんせきふうじを食らっただけではSを逆転されません(Sが一段階下がったゴチルゼルのS実数値は80。カバルドンのS実数値は無振りで67)。
持ち物
マゴのみを採用します。高速再生技を覚えないゴチルゼルにとってリサイクルと合わせて貴重な回復ソースとなります。
技構成
- あまえる
相手のAを2段階下降させる補助技です。相手の物理アタッカーの攻撃を耐えてマゴのみで体力を回復した後にあまえるによって相手のAを半減させます。
一度あまえるを撃った後は相手のポケモンやこちらの残存体力等からこちらが撃つ最適な技を選択し、相手の攻撃力を着実に削いでいきます。
仮に相手の攻撃二発でゴチルゼルが倒されても最低限一回あまえるを撃つ事で相手のAを半減させ、裏の積みエースの起点にします。
- ちょうはつ
相手の変化技を封じる補助技です。襷を潰したりサイクルを回す上でのダメージソースとなるどくびしやステルスロック、かげふみから逃れる為のスキルスワップや強制交代変化技、下げられたAを上昇させる積み技、ゴチルゼルを倒す為の状態異常技諸々を封じ込める為に採用しています。
このちょうはつを上から撃つためにS実数値を大幅に伸ばしています。相手をわるあがきさせる為にも必須となる技です。
- リサイクル
消費した持ち物を再度使用可能にする補助技です。持ち物としてマゴの実を採用する事で、ゴチルゼルは擬似高速再生を実現する事ができます。
特性かげふみを持つポケモンの中で能動的に擬似高速再生を何度も行えるポケモンは実質的にゴチルゼルしか存在しません (進化前のゴチミルは耐久力を上昇させるしんかのきせき採用が圧倒的)。
メガクチートメガクチートやマリルリマリルリ等低速物理ポケモンではたきおとすを持っていると思われる場合はみがわりを連発し先に持ち物を消費してからあまえるを撃ち、体力が1/4以下になってからリサイクルによって回復する運びとなります。
- みがわり
自分の体力を1/4削ってみがわりを出す補助技です。ゴチルゼルの場合は体力数値44を持つみがわり人形を場に出せます。
ちょうはつと同じく相手の状態異常技を空かす役割の他、不意の急所を避けたりこごえるかぜやがんせきふうじなどこちらのSを下げる攻撃を防ぐ目的もあります。
マゴのみ発動の為の体力調整、やどりぎのタネやはたきおとすを回避する等の意味合いもあります。
以上をこの論での確定技としますが、他にも有用となる候補技があるので下記に記載します。
- めいそう
自分のCとDを一段階上昇させる補助技です。攻撃技を持たない今回の型においては、D上昇が目的となります。
この技を採用する場合はみがわりと交代になります。D方面を上昇させる事で対応できるポケモンがグッと増えます。
めいそうを採用する事で二割の確立でこちらのDを一段階下げるシャドーボールを所持するポリゴン2やカプ・テテフにも強くなるという副産物もあります。
しかし、身代わりを採用していない為不意の急所で全てご破算になる可能性もあります。この技を採用する場合は、何時裏の積みポケモンに交代するか常に意識する必要があります。
- ないしょばなし
技マシン100に登録されている技で殆どのポケモンが覚えられる音技です。相手のCを一段階下降させる必中技であり、まもるやみがわりを貫通するという特徴を持っています。
この技を採用する場合もみがわりと交代になります。この技はみがわり・めいそう・はねやすめ・アシストパワーという技構成のメガラティアスや特性てんねんである特殊型ヌオーに刺さります。
相手のCを下げるので、裏の積みポケモンの起点にできるという意味ではめいそうより優れた技だと言えます。
弱点としてはめいそうと同様不意の急所が恐い事、シャドーボール採用のポリゴン2やカプ・テテフにDを下げられる事で押し負ける可能性が高くなる事等が挙げられます。
PPは全て最大推奨です。確定欄の技構成なら合計PP96。みがわりの代わりにめいそうorないしょばなしを採用する技構成なら合計PP112となりPP合戦にも強くなります。
欠点
- 役割対象が選出されない場合は置物になる可能性が高い
言葉の通りです。残り二匹で懸命に抗うか、PP枯らしで粘れる相手ならとことん粘るしかありません。
- 攻撃技が無いためわるあがき以外で相手を倒せない
言葉の通りです。ラス1対面にゴチルゼルが残ってしまうと高確率で負けてしまうので気を付けましょう。
- 上からみがわりを貼られたりちょうはつされたら無力化してしまう
諦めましょう。
役割対象
今回の育成論におけるゴチルゼルの主な役割対象は、
カバルドン、ドヒドイデ、テッカグヤ、ヌオー、エアームド、ナットレイ、
ドンファン、ラッキー、クレセリア、モロバレル、ブラッキー、ナマコブシ、
(Z型では無い)カビゴン、ラグラージ、オニシズクモ、ツンデツンデ、ツボツボ、
カプ・ブルル、バルジーナ、ママンボウ、 (シャドーボール不採用)ポリゴン2、
(Zはらだいこ不採用)マリルリ、(こだわりスカーフ所持)ドリュウズ、
(はたきおとす不採用)マンムー、メガバシャーモ、メガメタグロス、
(みがわり不採用)メガミミロップ、メガクチート、メガボスゴドラ、
メガハガネール、メガプテラ、メガリザードンX
この辺りとなります。
あくタイプの技+ちょうはつ不採用であればメガギャラドスも相手にする事ができます。筆者の経験では、上記に記載されているメガクチートの他にメガバンギラスやメガリザードンXもタイマンで倒した(わるあがきで自滅させた)事があります。
また、みがわりの代わりにめいそうorないしょばなしを採用する場合は以下のポケモンも役割対象となります。
アシレーヌ、(ちょうはつの無い)カプ・テテフ、ポリゴン2、ウツロイド、
エンペルト、トリトドン、ウインディ、ヌメルゴン、スイクン、ミロカロス、
ニョロトノ、ラプラス、ランクルス、(Sが遅い)ヒードラン、
メガヤドラン、メガフシギバナ、メガカメックス、メガラティアス
コンビを組みやすいポケモン
- カプ・コケコカプ・コケコ
何と言ってもねむり状態を防ぐエレキフィールドを展開するのが大きく、且つカバルドンを呼びやすいポケモンでもあります。
エレキフィールドを展開する事で相手のカバルドンにあくびの選択肢を除外させる事に成功し、じしんorステルスロックの二択を半ば強制させます。
とんぼがえりを採用する事で相手のカバルドンがゴツゴツメットを所持しているかどうかを判別できます。とんぼがえりでダメージを負わなければ原則木の実持ちと断定し、ゴチルゼルで嵌めていきます。
ゴツゴツメット持ちと判明した場合はわるあがき状態に追い込んだ後、上手く交代のタイミングを見計らって後続の積みエースに繋いでいきます。
裏の積みエースがステルスロックに弱い場合はちょうはつから入る場合もあります。
現在の所はコンビを組む上でカプ・コケコと同等以上に相性の良いポケモンは見つけ出せていません。もし、他にこんなポケモンと相性良いかもと仰られる方がおられましたらコメントにて教えて下さるととても嬉しいです。
裏の積みエース
- ポリゴンZポリゴンZ
サンムーンから4シーズン程ゴチルゼルを使い続けてきた筆者が一番手応えを感じた積みエースはテクスチャーZ型ポリゴンZでした。
テクスチャー後のタイプはでんきタイプ。性格はずぶといでBSに努力値を割き、じこさいせいを採用し場持ちを良くし、相手のミミッキュにも対抗できる強力なエースでした。
超高火力のでんき技と補完技として優秀なこおり技を放てるポリゴンZは、一度テクスチャーZを積んでしまえば相性補完としてよく組み込まれる地面枠+カプ・レヒレの並びを一蹴できるだけの破壊力を持ちます。
カバルドン(+エンペルト)+メガボーマンダの並びもゴチルゼルでカバルドンを無力化し、ポリゴンZがテクスチャーZを積んでしまえば容易に撃破できます。
- パルシェンパルシェン
からをやぶるによって攻撃性能とスピードを大幅に強化でき、特性スキルリンクによって高火力の連続技を放てる積みエースの一角。
持ち物は水Z。サンムーンの頃はハイドロポンプをZワザ化する事でメガメタグロスを粉砕していました。今なら教え技でアクアブレイクを習得できるので対ギルガルド性能も考えると物理型の方が努力値を無駄なく活用できるでしょう。
パルシェンを起用する場合は相手の選出で特殊アタッカーが採用される事が多いのでゴチルゼルにないしょばなしを採用した方が良いと思っています。
相手を倒す事で最も実数値が高い箇所のランクが上昇する特性ビーストブーストを持つポケモン達。具体的にはフェローチェ・ウツロイド・デンジュモク・カミツルギ・アーゴヨンが候補に入ると思われます。
特にフェローチェやアーゴヨンは恩恵が大きく、デンジュモクの場合はS上昇も兼ねられるZさいみんじゅつ型が有効に働くと思われます。
メガリザードンXやメガボーマンダ、ウルガモス等が候補に挙げられると思います。前者のドラゴンタイプのポケモンは特性いかく持ちの蔓延やミミッキュの存在が辛いですが、事前に身代わりを貼れば対抗できます。
後者のウルガモスの場合は、例えば対カバルドン展開でゴチルゼルと交代する際にわるあがきを食らう事でアッキのみを発動しB一段階上昇、その後ちょうのまいを積む事でほぼ無償でBCDSを一段階上昇させた状態に置く事もできるし、ちょうのまいを積んだ後の高火力Zワザで相手を全抜きしていく展開も考えられます。
他にもちょうのまい&ねむりごなが強力なビビヨンで相手を眠らせながら舞って舞って高火力のぼうふうを撃ち続けてみたいな戦術も有りだと思います。
尚、この型のゴチルゼルとミミッキュは相性最悪です。わるあがきでばけのかわが剥がれてしまうからです。
被ダメージ(物理)
補正無しA252振りメガリザードンXのフレアドライブ 127〜151(72.1%〜85.7%)。補正有りの場合は139〜165(78.9%〜93.7%)
補正無しA252振りメガバシャーモのフレアドライブ 114〜135(64.7%〜76.7%)。補正有りの場合は126〜148(71.5%〜84%)
補正無しA252振りドリュウズのじしん 84〜100(47.7〜56.8%)。補正有りの場合は93〜109(52.8〜61.9%)
補正無しA252振りメガメタグロスのアイアンヘッド 93〜109(52.8〜61.9%)。補正有りの場合は102〜110(57.9〜68.1%)
補正無しA252振りメガミミロップのねこだまし 36〜43(20.4〜24.4%)+おんがえし 85〜102(48.2〜57.9%)。
補正無しA4振りカバルドンのじしん 60〜72(34〜40.9%)
モロバレルのイカサマ(A実数値54) 32〜38(18.1〜21.5%)
特性アナライズのポリゴン2のイカサマ(A実数値54) 42〜50(23.8〜28.4%)
ブラッキーのイカサマ(A実数値54) 48〜56(27.2〜31.8%)
補正無しA4振りナットレイのジャイロボール(最遅計算で威力は100) 66〜78(37.5〜44.3%)
補正有りA252振りツンデツンデのジャイロボール(最遅計算で威力は125) 112〜133(63.6〜75.5%)
補正有りA252振りグラスフィールド下カプ・ブルルのウッドハンマー(あまえるでA二段階下降後) 81〜96(46〜54.5%)
補正有りA252振りメガクチートのじゃれつく(あまえるでA二段階下降後) 70〜84(39.7〜47.7%)
補正有りA252振りオニシズクモのアクアブレイクZ(あまえるでA二段階下降後) 96〜114(54.5〜64.7%)
補正有りA252振りオニシズクモのきゅうけつ(あまえるでA二段階下降後) 50〜60(28.4〜34%)
補正有りA4振りカビゴンのおんがえし(あまえるでA二段階下降後) 33〜40(18.7〜22.7%)
被ダメージ(特殊)
補正有りC252振りカプ・テテフのシャドーボール 84〜100(47.7〜56.8%)。めいそうorないしょばなし後は56〜68(31.8〜38.6%)
補正有りC252振りポリゴン2のシャドーボール(ダウンロードによりC一段階上昇) 110〜130(62.5〜73.8%)。めいそうorないしょばなし後は74〜88(42〜50%)
補正有りC252振りメガカメックスのあくのはどう 132〜156(75〜88.6%)。めいそうorないしょばなし後は88〜104(50〜59%)
補正無しC68振りメガフシギバナのヘドロばくだん 54〜64(30.6〜36.3%)。めいそうorないしょばなし後は36〜43(20.4〜24.4%)
補正無しC252振りウツロイドのヘドロウェーブ 67〜79(38〜44.8%)。めいそうorないしょばなし後は45〜54(25.5〜30.6%)
補正無しC4振りエンペルトのなみのり 48〜57(27.2〜32.3%)。めいそうorないしょばなし後は33〜39(18.7〜22.1%)
補正無し無振りスイクンのねっとう 34〜42(19.3〜23.8%)。めいそうorないしょばなし後は24〜28(13.6〜15.9%)
補正無しC28振りメガヤドランのねっとう 49〜58(27.8〜32.9%)。めいそうorないしょばなし後は33〜39(18.7〜22.1%)
補正無しC4振りドヒドイデのねっとう 25〜30(14.2〜17%)。めいそうorないしょばなし後は16〜19(9〜10.7%)
おわりに
私事で恐縮ですが、4シーズン程試行錯誤しながらゴチルゼルの運用方法を模索し、今回のS9においてノーウェポンゴチルゼル入りパーティーで1900帯後半までレートを伸ばす事ができました。
扱い方が特殊で色々と難しい点はあると思いますが、使いこなせれば強力な起点作り戦術&害悪戦術を完封し、こちらの積みエースをほぼ無償降臨させながら積む事ができるという強力な立ち回りが可能です。
PP枯らしという害悪戦術要素が含まれている今回のゴチルゼルの型ですが、新たなゴチルゼルの可能性を切り開けたのかなと今シーズンの結果から受け止めています。
この型がもし環境に増えれば特殊方面に強い従来のトリック型やかげぶんしん&めいそう型のゴチルゼルももっと活躍できるのではないかと考えたりもしています。
この度の育成論を読んで下さった方々の中で「自分もゴチルゼルを育ててみようかな」と思って下さる方がいればとても嬉しく思います。
では、この辺りで筆を置かせて頂きます。最後までお付き合い頂きありがとうございました。