スターミー- ポケモン育成論サンムーン

はじめに

第７世代から登場した新ルールであるバトルロイヤル。
このルールは本来「参加者全員がお互いの動きを予想し、毎ターン最も得する行動をとることで勝利を狙う」という前提が成り立っているならば、ゲーム性が高く楽しいルールなのだと思います。
しかし、多くのプレイヤーが最初にバトルロイヤルに触れる機会であろうロイヤルドームにおいてNPCは、得する行動を差し置いて謎の行動をとったり、１位を優先的に狙うよう設定されているのかプレイヤーをリンチのような目にあわせたりするため、「バトルロイヤルはつまらない」と感じているプレイヤーを見かけます。
そこで今回は、バトルロイヤルにおいて独特な動きを見せるポケモン、スポットライトスターミーの育成論を紹介することで、バトルロイヤルの布教を行おうと考えました。

そもそもスポットライトとは？

第7世代から登場した技で他にはパッチールやピッピなどが覚えることができます。
ダブルバトルではキングシールドや道連れと組み合わせるトリッキーな使い方が主になります。
バトルロイヤルでのスポットライトについては、このスターミーの使い方と合わせて後に記します。

性格・努力値・特性・持ち物

　臆病/C252 S252/自然回復orアナライズ/命の珠
スポットライトでの技の誘導によりスターミーがくらう攻撃は威力50%に補正された全体技が多いので、耐久に努力値を回さなくても生存能力は十分にあります。スポットライトをくらったポケモンは、他のポケモンの的を外れた攻撃によって半端な体力の削れ方をしている場合が多いので、そんなポケモンを他の相手に先んじて処理するためにSは最速、Cもできるだけ高めにしておくと良いです。
特性はアナライズと自然回復で大した違いはないです。毒ややけどのスリップダメージで瀕死になると状態以上にさせたプレイヤーの得点となるのでそれが気になるなら自然回復、そうでもないのならアナライズと言った程度でしょうか。
持ち物はスポットライトと攻撃技を打ち分けつつ火力を上げるアイテムとして命の珠が良いでしょう。バトルロイヤルでは反動ダメージで倒れた場合誰の得点にもならずに退場ができるので、ワンチャンその展開が狙える命の珠は優秀なアイテムです。

技解説

• スポットライト

この型のコンセプトとなる技です。使い方は後述。

• ハイドロポンプ

スターミーの最大火力です。水技は命中安定の熱湯と選択です。

• サイコキネシス

命中安定のタイプ一致技です。

• れいとうビーム

この枠は自分はれいとうビームで使っていますが、好みに応じて10万ボルトやパワージェムなど何でも大丈夫です。スポットライトを使い続けていると狙われにくくなることがあるので、身代わりなどもオススメです。

このポケモンの使い方

バトルロイヤルにおいてスポットライトによって可能なことは、「自分を標的から外すことによる防御」「特定の相手の攻撃のムダ打ち」「攻撃の集中による狙った相手のリタイア」の3つです。
まず一つ目「自分を標的から外すことによる防御」は、スポットライトを連続使用できる守るのように使うことでスターミーを生存させる使い方です。この使い方での注意としては、全体技とスポットライトの対象となったポケモンの攻撃はくらってしまうので、スターミーに有効打のなさそうなポケモンを対象にすると良い、ということです。
次に、「特定の相手の攻撃のムダ打ち」です。リードしている相手の技を通りの悪い相手に誘導し、得点を稼げないように牽制する目的で使用します。
１つ目、２つ目の使い方でスポットライトを使っていると消耗の激しいポケモンが出始めるので、スターミーの素早さを活かして止めを刺し、得点を稼いでいくのが基本的な戦法になります。
また、３つ目の「攻撃の集中による狙った相手のリタイア」の使い方ですが、これはバトルロイヤルの「どれだけ得点を稼いでもポケモンが全滅したプレイヤーは負けとなる」という仕様を利用しています。どうあがいても点数の逆転が難しいような展開になった場合、意図的に１位のプレイヤーに攻撃を集中させ、全滅させることで勝利を狙うこともできます。

スポットライトにより、このスターミーは自身で積極的に点を稼いでいくことよりも他のプレイヤーに得点を稼がせないことを得意としています。この特徴を活かすためには、ハッサムやメガメタグロスのような素早く高火力を打ち込んで得点を稼ぎやすいポケモンを先発として使い、２体目以降にこのスターミーを出してリードを守るという使い方がオススメです。

注意すべき相手

• カプ・テテフ

サイコフィールドが展開されていると先制技であるスポットライトは使えません。

• カプ・コケコ、デンジュモクのような高火力で放電が打てるポケモン

いくらバトルロイヤルの全体技が火力が落ちるといえ、高火力で弱点つかれるのはキツいです。