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・字数省略の為、以下〈常体〉を使用。
・主は与ダメの割合表記を嫌う〈変態〉である。
・USUM2回目の投稿となる。
概要
このカエンジシは、
・非常に受け辛いミミッキュとギルガルド(シールド)に【役割】を持ちつつ、
・可能な限り【実用性】を損なわない
(役割非対象に対して ある程度の誤魔化しの効く、最低限度の腐りにくさを両立させる)
ことを目的とし、ここに考察する。
なお、ここで言う役割とは、
「後出しからでも勝てる・流せること」と定義する。
→すなわち対面での優位性は 役割には含めないこととする。
調整根拠
努力値 H60 B180 C36 D4 S228
実数値 169-×-115-134-87-170
H-B : 特化ミミッキュのじゃれつくを身代わりが確定耐え
S : ガブリアス抜きまで。
C : 大文字でD4ミミッキュ確定2発(皮剥ぎで3発)
無Z破壊光線+破壊光線でH252 D4カプ・レヒレ確定
(ちなみに特性 : 緊張感によりオボンのみ・半分きのみは発動しない。)
D : 残り。4しか残らなかったのでD以外に無い。
【仮想敵】
1.こちらが出て行く範囲
・ミミッキュ ギルガルド(シールド)
・ その他 ナットレイ テッカグヤ メガハッサム メガクチート エアームドの鋼5匹
2.タイマン
→KP上位勢
3.こちらに対して出て来る範囲
・水、格闘、地面、催眠対策系
→ カプ・レヒレ バシャーモ ランドロス(化身) カプ・コケコ など
採用理由と差別化
1.概要に挙げたミミッキュ、ギルガルドへの役割
2. PTのサポート・補完。また、受け枠のポケモンと比べて高めの素早さを利用したタイマン性能
ーー−−−−−−−−ーーーーーー
【ミミッキュ、ギルガルドへの役割について】
この2匹は、
・対面有利なポケモンでのタイマン処理
・削って後続での処理(2匹で処理するルート)
のどちらかを要求されやすいポケモン。
というか、殆ど受けが不能な2匹。カエンジシを使ってこの2匹両方への役割を安定させる。
この時点で、現実的に受け出し可能な範囲は、イカサマ持ちポリゴン2、回復アイテム持ちナットレイ程度に限定される。
→しかも、この2匹ですら型によっては負ける。後出しが効かないのは以下のケース。
特化ミミッキュ
剣の舞2回 → ミミZ技 HBポリ2確定
剣の舞2回 → 霊 Zシャドクロ HBナット確定
特化ギルガルド
剣の舞2回 → 聖なる剣 HBポリ2確定
霊Zシャドボ→ 聖なる剣 HBナット確定
このように、高耐久の受けポケモンでも思考停止で後投げして勝てるわけでもない
(…と言っても、受け出し時に舞う隙を与えないのが通常の立ち回りだが)
→一方でこのカエンジシは、後出しが常に安定の選択肢として取れる。(釣り出し交換のリスクは勿論伴う)
特化ギルガルド
聖なる剣→ カエンジシ 確定耐え(132-156ダメージ)
※使用率が極端に低い 諸刃・珠・格闘Z・鉢巻は除外
特化ミミッキュ
剣の舞 ミミZ技→ カエンジシ 確定耐え
じゃれつく → カエンジシ 身代わりが確定耐え
(対面時の最安定行動)
役割対象よりカエンジシの方が速いため、ポリ2ナットのそれと違い一手だけ速く行動できる。
そういう意味では、素早さは役割においても正義である。
→これにて差別化は完了!
【呪い型ミミッキュへの立ち回り】
ミミッキュの呪いの採用理由は、
・起点・居座り 回避の為の流し (対面不利時のみ)
・間接役割破壊 (役割非対象へのケア,範囲)
・ハメ戦術,対面構築 (対面前提,思考停止での強行突破)
と考える。具体的な型は以下のとおり。
1. ミミZ + 呪い 型 (流し)
2. 霊Z + 呪い 型 (間接役割破壊)
3. みがわり居座り 型 (ハメ,1:1交換)
このうち、1.の流しの為の呪いはミミッキュ側が対面不利な状況下で使用されるため、こちらの後続が相手のミミッキュより優位な状況が前提にある。
→従って、カエンジシを投げずに後続で戦い、呪いを見てからカエンジシに引けば良い。
また、2.3.の場合については呪いの定数ダメ以外にカエンジシに打点を持っていない。
→大文字で皮を剥ぎ(皮が破れている場合は遂行し)に行けば良い。引っ込められた場合は再度流しにいける。
以上より、繰り出し時に呪われる可能性については基本的には考慮しない。また、対面時にも呪いによる流しは考えず身代わりは貼りにいき、呪いを見てから動きを考える(下を参照)。
【ギルガルド・ミミッキュへの立ち回り】
・ギルガルド
1.繰り出し時に聖なる剣を打って来なかった場合
→ブレード時は大文字で遂行するか、
キンシに合わせて身代わりを貼るかの有利な択。
シールド時は身代わりでブレード変化を誘う。
2.繰り出し時に聖なる剣を打たれた場合
→身代わりが貼れなくなる。大文字で遂行するか、
キンシに合わせて欠伸を打つかの平等〜やや有利な択。
・ミミッキュ
1.繰り出し時に舞って来なかった場合
→身代わりが最安定。その後、欠伸→大文字を連打。
身代わりを壊されたら再度貼り直す。
一度でも積んできたら身代わり展開は中止。
2.繰り出し時に舞ってきた場合
→意地特化A↑↑のミミZ技で141-166ダメージを受ける。
1発しか受からなくなる為、欠伸連打で流しにいく。
・呪い採用ミミッキュ(シーズン8採用率:27%)
1.繰り出し時に万が一呪われた場合
→皮が破れているなら大文字で遂行する
→それ以外は欠伸を選択。→AかBの流れへ。
Aこのターンにミミッキュが引かなかった場合にはミミッキュがねむけ状態。次ターンには再度欠伸または後続に最も刺さる技(Z破壊or炎技)を選択する2択
A-1次ターンにミミッキュが引いた場合は後続にねむけ状態を残し散るor後続に負担をかけて散るかの2択
A-2次ターンにミミッキュが居座った場合はミミッキュが眠り状態→死に出しから後続の起点
Bこのターンにミミッキュが引いた場合は後続がねむけ状態、ミミッキュ・カエンジシ両方に1/2ダメージ状態。次ターンは以下の2択となる。
B-1ミミッキュへの役割を温存する為にカエンジシを引く(再度一回だけ流しにいける)
B-2カエンジシを切って相手の後続を自分の後続の起点にする
↑ミミッキュへの役割を放棄せざるを得ないA-1、B-2のパターンはキツい。自分や相手の後続次第である部分がある為一概には言えないのだが、
役割を放棄するデメリット以上のリターンを、欠伸による死に出し起点や相手後続への圧力に見込まなければならない
と言う前提が生じてしまうからである。
2.繰り出し後に身代わりのタイミングで呪われた場合
基本的にこちらは呪いを考慮せず身代わりを貼りにいっているので、呪いと身代わりの定数ダメージで1/2削られることになる。
→繰り出し時にミミZ技を受けている場合はHP1/4以下(後一回だけ動ける)
この場合は大文字で皮を破りにいく(皮が破れている場合は遂行しにいく)か、後続に最も負担がかかる技(Z破壊)で散るかの2択
→繰り出し時にじゃれつかれた場合はHP1/2以下(後二回だけ動ける)
この場合も大文字で皮を破りにいく(皮が破れている場合は遂行しにいく)か、ミミッキュ交代時に欠伸またはZ破壊を打つかの2択
※呪われた際についての立ち回りは一応載せたが、そもそもカエンジシが出て行く際に呪われるような対面の状況ならばカエンジシは投げることがない。呪いを見てから引けば良い。
その他の調整
残った努力値と技について、
【実用性】に関する調整を考えるものとする。
…と言っても必要な努力値を弾いた結果、
努力値は余らなかったのだが。
覆らない努力値の部分として、調整根拠を参照。
・意地ミミッキュの特化じゃれつくを身代わりが耐える為の最少努力値240(H60- B180)
→ 採用理由より、動かさない。
・ガブリアス抜きまでのS228
→ これ以上Sを下げてまで他に振るメリットがあれば、動く可能性はあるが…
・D4カプ・レヒレ受け出し不能調整、D4ミミッキュに対しての大文字の確定数変更の為のC36
→採用理由より、動かさない
・努力値残り 4(D以外に振る場所なし)
以上より、基本的にここから努力値は動かさない。
【技考察】
・ノーマル Z破壊光線
→ リスク無し最高火力指数。火力不足を補う為。
役割非対象に対しての一貫性と瞬間火力を評価する。
(・破壊光線 → リスク有り 次点の火力指数 )
・大文字
→ ミミッキュ・ギルガルドの遂行、その他鋼に使う。確定数が動く為大文字で確定。
・身代わり
→ミミッキュに対しての安定行動、ギルガルドに対しての有利な択を迫る技。
→呼ぶ範囲の様子見、欠伸のターン稼ぎ、バシャーモの守るに合わせて使うなど。
・あくび
→後続、PTへのサポート。ダメ計上無理な範囲のケア。
因みに、
Z身代わり:ステータスリセット
Zあくび:S+1、※欠伸自体は守る可能
ダメ計
与ダメは、上に載せた役割対象を含むKP上位全てと、独断と偏見により必要と感じたものに関して載せる。
被ダメは、与ダメの計算結果上、必要と感じたものを抜粋する。
KP上位については、USUMシーズン8終了時(〜2018/3/13火)のPGLを参考にする。
【与ダメ】
例によって、
※割合表記が嫌いなので、全てダメージ量で表記。
(相手がHPにいくつ振ってるかまでは分からない為、割合には殆ど意味ないと思うから)
※表記が無ければ全てB4.D4振りに対するダメージ量とする。
【 Z破壊光線】
・ランドロス 150-177
・ランドロス@チョッキ 102-120
・メガリザードンX 144-169
・メガリザードンY 111-132
・カプ・コケコ 157-186
・メガギャラドス 102-120
・メガバシャーモ 150-177
・カプ・テテフ 111-132
・メガボーマンダ 136-162
・ゲッコウガ 165-195
・カバルドン 162-192
・HDカバルドン 111-132
・ポリゴン2 87-103
・アーゴヨン 160-190
・ボルトロス 150-177
・ヒードラン 59-70
・キノガッサ 186-220
・メガガルーラ 126-148
・ガブリアス 144-169
・カミツルギ 144-171
・FCロトム 118-141
・グライオン 157-186
・D特化グライオン 109-129
・マンムー 186-220
・メガバンギラス 36-42
【破壊光線】
Z破壊光線の3/4の威力。基本的に打たないのでカプ・レヒレ以外は割愛。
必要ならZの値を参考にしていただきたい。
・カプ・レヒレ Z 102-120
・カプ・レヒレ 76-90
【大文字】
・ミミッキュ 67-79
・シールド ギルガルド 102-120
・ブレード ギルガルド 236-282
・メガゲンガー 72-85
・メガメタグロス 128-152
・キノガッサ 206-246
・ナットレイ 244-291
・メガハッサム 276-328
・テッカグヤ 138-164
・メガルカリオ 186-218
・メガクチート 144-170
・カミツルギ 640-756
・ドリュウズ 194-230
・エアームド 186- 218
【身代わり-欠伸展開 推奨範囲】
以上となる。
【被ダメ】
※こちらもダメージ量で表記。乱数の場合のみ確率を載せる。
※表記が無ければ全て無補正・AC252振りとする。
メガクチート意地じゃれつく2回 152-180(61.3%耐え)
テッカグヤA4 へビボン+地震 116-149(確定耐え)
ナットレイA4ジャイロ 42-51(乱数4発)
メガメタグロス思念 102-120(確定耐え)
メガリザードンX逆鱗 139-165(確定耐え)
メガリザードンYオバヒ 133-157(確定耐え)
カプ・コケコ10万(エレキフィールド下) 129-153(確定耐え)
メガバシャーモ意地飛び膝蹴り 296-350(無理)
メガボーマンダ捨て身 139-165(確定耐え)
カバルドンA4地震1回+砂ダメ1回 142-166(確定耐え)
ボルトロス(霊獣) 控えめ10万 127-150(確定耐え)
メガガルーラ 地震 144-172(87.6%耐え)
ロトム@拘り眼鏡10万 136-162(確定耐え)
→例によってこの調整案から再度耐久調整をして頂いても構わない。但しこの論では、上記の採用理由を満たす為に、この調整で確定とする。
デメリット
メリットばかりを紹介するのは宜しくない。デメリットを理解しての立ち回りこそが強さである。
・2発目の破壊光線の反動注意(2発目を打つのはカプ・レヒレくらいだが)
・貴重なZ枠を消費する。(まあZ技を使わない場合はZ両立選出も可能だが)
カプ・レヒレについては破壊光線で倒しきらない方が良い場合がある。レヒレ側にそれほど決定力がないので、普通に交代しても良いだろう。
但し、きのみ発動圏内時に引っ込めると、緊張感の効果が切れ発動してしまうので注意が必要である。
【相性の良い味方】
・逆に、ミミッキュ・ギルガルドに弱いポケモン
蜻蛉、ボルチェン持ちならなお良い。皮剥ぎ想定の手間が減り一気に楽になる。
・身代わり・積み技持ち決定力(欠伸サポート先)
バンギラス・ヒードランに打点(膝.地震など)があるとなお良い。
また、ミミッキュに対して優位な要素を持った抜きエース(パルシェン、メガギャラ、UB、ニトチャリザXなど)
・地面、水、格闘に役割を持てるポケモン
↑上のいずれかを満たしているポケモン
〔ランドロス、ミミッキュ、ゲッコウガ…etc
数え切れないほど沢山いる。しかも大体はKP上位に。
→普通に組んでいたらまず腐ることはない。
余談だが、ミミッキュ入りPTは過半数超えらしい〕
【おまけ】
特性 : 闘争心の考察について
相手と自分が 同性 なら、技威力が1.25倍
相手と自分が 異性 なら、技威力が0.75倍
※性別不明に対しては変化なし
相手が♂(または♀)である保証なんて無い。
たまたま同性に当たれば爆アドだが、違った場合には、仮想敵に対しての確定数が増えてしまう。
また、対レヒレ、ナットなどきのみ持ちが仮想敵に含まれている為、今回採用は見送った。
しかし、♂限定のポケモン、♀限定のポケモンが存在することも事実である。
♂限定 ランドロス(化身)、ボルトロス(化身)、ラティオス
♀限定 メガガルーラ、クレセリア、ラティアス、ラッキー
…これらのいずれかをメタる場合には、全く採用の余地がない訳ではない。
おわりに
如何だっただろうか。ミミッキュ・ギルガルドに後出しが出来る駒は意外と少ないため、こいつの採用の価値は充分に感じられただろうか?
最後に、 流行れ、フラダリ!
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【リンク】過去の投稿
育成論サンムーン/1340 (眼鏡テテフ調整案の話)
以下より〈敬体〉
今後、文章の読みにくさに関する修正や、コメント欄にて補足が必要と感じたものについては追記していく予定です。
立ち回りに関してなど疑問点・改善点があればコメント欄にて宜しくお願いします。この型をベースに最善の立ち回りや取り巻きを考えることに、育成論としての意義を感じております。
2018/3/18 初回投稿
2018/3/25 編集 最新
・呪い採用型ミミッキュに対する立ち回りを追記
(コメント欄>9より)