字数省略の為、以下常体を使用。
概要
この育成論における眼鏡カプ・テテフは、通常CSにぶっぱする努力値を耐久に回し、タイマン性能を高めようというものである。
さてCSダウンをどこまで許容できるか、その分のリターンはどのくらいあるのかを考察していく。
…カプテテフについての説明は野暮なので割愛。今さら紹介する必要も無いだろう。それよりも恐らく根拠を見た方が話が早いと思う。
努力値調整根拠
控えめ カプ・テテフ @ 拘り眼鏡
努力値 H108 B180 C156 D4 S60
実数値 159-×-118-187-136-123
S 準速キノガッサ抜きまで。
その代わりに、
H-B : H4カプ・テテフの1.35倍程度の耐久
H-D : H4カプ・テテフの1.1倍程度の耐久
※詳しいダメ計は論中に記載
・素早さについては 準速テテフと比べて、
【最速61族〜最速81族】
→バンギラス ギャラドス メガギャラドス マンムー 、 陽気キノガッサ
【準速71族〜準速95族】
→メガバンギラス ヒードラン カプ・テテフ
には抜かれてしまう。
↑ここまでを許容出来るか?
・全く出来ないと思う方は普通に準速CSぶっぱを使えば良いと思う。別にこの型の強要も布教もしない。
ダメ計
仮想敵について
エース仕様での運用となる為、原則としては特定のポケモンに対しての立ち回りは想定しない。
したがって、基本的に仮想敵は
1.偶然対面しやすいポケモン(KP上位)
2.呼ぶ範囲(鋼タイプと一部の悪) に絞られる。
USUMシーズン8終了時(〜2018/3/13火)のPGL使用率上位30匹をメインに置き、その他は私の独断と偏見で計算が必要と感じたポケモンだけ載せることとする。
【与ダメ】
※割合表記が嫌いなので、全てダメージ量で表記。
(相手がHPにいくつ振ってるかまでは分からない為、割合には殆ど意味ないと思うから)
※表記が無ければ全てB4.D4振りに対するダメージ量とする。
※下線が引いてあるポケモンは、控えめC252カプ・テテフと比べて確定数が動いた相手である。
※コメント欄にて、「むしろ分かりにくい」「確定数くらい載せて欲しい」「要らない情報が多い」など複数ご指摘を頂いているが、私としては、やはり「与ダメ」に関しては、HPにいくら振るかで簡単に動いてしまう確定数は載せない方針で行きたいと考えている。
そもそもダメージ量の下限-上限である程度の目安をつけたり、Hいくつまでが確定圏内であるのかは、種族値を理解している方なら分かる筈だと信じている。
【サイコキネシス】
・ミミッキュ 169-201
・ランドロス 211-249
・ランドロス@チョッキ 142-168
・メガリザードンX 201-237
・メガリザードンY 157-186
・カプ・コケコ 222-262
・ギャラドス 177-208
・メガバシャーモ 422-498
・カプ・テテフ 78-93
・メガボーマンダ 192-226
・カプ・レヒレ (サイコフィールド下) 142-168
・カプ・レヒレ (ミストフィールド下) 94-112
・カバルドン 229-270
・HDカバルドン 157-186
・ギルガルド 63-74
・ポリゴン2 123-145
・メガメタグロス 41-43
・メタグロス 48-56
・アーゴヨン 452-534
・ボルトロス 211-249
・ゲンガー 368-434
・ナットレイ 78-92
・ヒードラン 84- 99
・テッカグヤ 87-103
・キノガッサ 262-304
・メガルカリオ 234-276
・メガガルーラ 177-208
・ガブリアス 201-237
・カミツルギ 204-240
・FCロトム 166-196
・グライオン 222-262
・D特化グライオン 153-181
・エアームド 117-131
・マンムー 262-304
【サイコショック】
・ランドロス@チョッキ 171-202
・HBランドロス 121-144
・B振りラッキー 204-240
【ムーンフォース】
・ゲッコウガ 等倍時 163-193
・メガギャラドス 200-236
・ギャラドス 124-147
・メガバンギラス 144-170
・バンギラス 168-198
【シャドーボール】
・カプ・テテフ 124-148
・H振りギルガルド 100-118
・メガメタグロス 130-154
・メタグロス 152-180
※眼鏡で拘っている関係上、基本的にはサイキネしか使わない。半減以下に抑えてくる鋼タイプに対しても交代読みで不一致技を使ったりはせず、むしろサイキネで確2、確3を狙いに行く。
(確2の場合は受け不能でそのままゴリ押せる。確3の場合は一度だけ流されてしまうが、以降のサイクルからは受け出しは不能となる。)
一貫性に乏しく、仮に倒せたとしても後続の起点にされやすいめざ炎や気合い玉は候補外とする。
ダメージ計算上、控えめCぶっぱと比較しても火力面では全く問題ない事が分かる。
【被ダメ】
※こちらもダメージ量で表記。乱数の場合のみ確率を載せる。
※表記が無ければ全て無補正・AC252振りとする。
※下線が引いてあるポケモンは、H4振りカプ・テテフと比べて確定数が動いた相手である。
ミミッキュ意地@ミミッキュZ 138-163(81.2%耐え)
ミミッキュ意地@珠 シャドクロ 135-164(81.2%耐え)
ランドロス(化身)意地 岩封+地震 145-171(50%耐え)
ゲッコウガZカノン 129-153(確定耐え)
メガリザードンXフレドラ 135-160(93.7%耐え)
メガリザードンY大文字 145-172(50%耐え)
カプ・コケコZ雷(サイコフィールド下)112-133(確定耐え)
メガバシャーモ意地フレドラ 135-159(93.7%耐え)
メガボーマンダ捨て身 135-160(93.7%耐え)
メガギャラドス1舞 噛砕く 118-141(確定耐え)
カプ・レヒレ 控えめZドロポン 109-130(確定耐え)
カバルドンA4地震2回+砂ダメ2回 145-169(56.2%耐え)
ポリゴン2 C4 シャドボ 56-68(確定2回耐え)
メガメタグロス アイへ 198-234(無理)
アーゴヨンヘドウェ 144- 170(62.5%耐え)
ナットレイ A4ジャイロ 156-186(18.7%耐え)
テッカグヤA4ベビボン140-168(75%耐え)
ボルトロス(霊獣)Z10万 144-169(56.2%耐え)
ヒードラン控えめラスカ 134-158(確定耐え)
メガルカリオ剣の舞→地震 125-148(確定耐え)
メガルカリオコメットパンチ 228-272(無理)
メガバンギラス1舞 噛砕く(砂ダメ1回) 133-156(確定耐え)
メガガルーラ意地捨て身 127-151(確定耐え)
グライオンA4地震2回 114-134(確定耐え)
ガブリアス@拘り鉢巻 毒づき 140-166(75%耐え)
ロトム@拘り眼鏡オバヒ 139-165(75%耐え)
ドリュウズアイへ144-170(62.5%耐え)
このように、H4振りだけでは相手に確1を取られてしまっていた攻撃の大半を高乱数1発に抑える事ができる。
(私はこの調整案が結論だとは思わない。個人的にはバシャ,リザX,アゴ,マンダの4匹を確定耐え出来ないのは少し惜しいなと思っている。その為もう少し耐久に割いても良いかとも思う。
・ちなみにダメ計より、Hに更に16振ることで、リザバシャマンダの攻撃は最高乱数切り耐え→確定耐えに変化する。
しかし当然ながら、今度は逆に火力や素早さが疎かになる。そこまでやり出したらキリがなく、環境にも左右される。どこまで振るべきかの判断には個人差があるだろう。
そこでメリット・デメリットを天秤にかけ、丁度いいと思われる落とし所を、この育成論の調整案とさせて頂く。
この調整案とダメ計を参考に、必要に応じて調整すると良いだろう。)
デメリット
メリットばかりを紹介するのは宜しくない。デメリットを理解しての立ち回りこそが強さである。
・眼鏡による技固定がある為サイキネ以外が打ちづらい。というかサイキネ以外は殆ど使わない
・耐久調整なるものは所詮HP満タン時の話である
・少数だがS負け範囲が存在する
技固定は拘りアイテム全般に言える為それほど気にしなくてもいいが、サイキネで倒してしまうと悪タイプが死に出しで出てきて起点にされる可能性(負け筋)が生じる。
→故にメガギャラドス、ゲッコウガ、メガバンギラスについては後続でケアする必要がある。具体的には、
・メガバシャーモ フェローチェ キノガッサ メガルカリオ等の格闘による相性補完
・カプ・コケコ ボルトロス(化身) ゲッコウガ カプ・レヒレ等の電気枠・水枠、高速アタッカーによる釘付け
この辺が現実的な対策となるであろう。
おわりに
如何だっただろうか。耐久に回すことでタイマンに強く出られる範囲が広がることは、お分かり頂けただろうか?
人によっては 素早さ>耐久 という根強い考え方や、PTの都合上コイツだけは抜いておきたいという仮想敵もいるかも知れない。その辺は自身が納得のいく形に調整して頂きたい。
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以下敬体
Q.この調整ならこっちの方が良くないですか?
A.建設的な意見で大変ありがたい限りです。耐久・火力調整の最終的な落とし所は、個人の考え方やPTの取り巻き・環境によって変化しますので、その都度変更を要するものだと思います。コメント欄にて その時点での、最善の調整を考えることに育成論としての意義を感じております。
今後、文章の読みにくさに関する修正や、コメント欄にて補足が必要と感じたものについては追記していく予定です。
2018/3/13 初回投稿
2018/3/18 編集 最新
・調整例(H+16)について追記【小野芋子 氏より】