初めに
本論で考察しているポケモンはすべて理想個体とします。
HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさは、H、A、B、C、D、Sと表記させていただきます。またこのほかにも非公式の用語や略称を用いております。
初めて投稿させていただきます。お見苦しい点もあると思います。今回はレントラーについての考察をさせていただきたいと思います。
- コンセプト
バシャーモ、メガリザードンx、物理メガボーマンダなどの強力なメガシンカポケモンへのクッション先として。またカプ・コケコ、ボルトロスなどのでんきタイプポケモンへのクッション先。またこのほか、ポリゴン2やクレセリアなどへの毒撒き。
- レントラーとは
あまりメジャーなポケモンではありませんので、簡潔に紹介だけさせていただきます。
でんきタイプのみのポケモンで、DPから登場。
長所としては、威嚇による繰り出し性能の高さ、三色牙(ほのおのキバ、こおりのキバ、かみなりのキバ)による最低限の技範囲を有していること、(このほかにはばかぢからなどが有用な技として挙げられます)フィールドの恩恵を受けれる点などがあげられます。
短所としては耐性がすくないこと、環境上位に多いじめんタイプのポケモンに不利なことなどが挙げられます。
本育成論のレントラーについて
- 性格 効率を重視するならゆうかんやのんきなどのSを下げる性格ですが、s68振りまでのテッカグヤを抜いておきたいかつ、ぼうぎょも確保しておきたいのでのでsを確保できるわんぱくとさせていただきます。火力もそれなりには出ますので、環境次第でいじっぱりにするのもいいと思います。またワイルドボルトではなくほうでんなどの特殊でんき技を積むのでしたら、ほのおのキバをめざめるパワー炎などにしてずぶといにするのもよいかと思います。(s68という数値に特に意味はありませんが、S無振りレントラーが抜くことができるラインでは一番高い数値ですので、例として出させていただきました)
- 持ち物
私が使った感じでは、比較的何度も出す場面が多かったので食べ残しを採用しましたが、そのほかの持ち物候補としては、クッション枠のポケモンに持たせるとして最適なオボンのみ、フィラのみ、物理受けですのでゴツゴツメットなども候補に挙げられると思います。
- 採用する技
個人的に判断した優先度順で書かせていただきます。(下に行けば行くほど、個人的には優先度が低いと考えている技となります。)
- ボルトチェンジ…ほぼ確定枠です。クッションとして出した後後続のポケモンにつなぐためとしての役割のほか、エースにつなぐ際のきあいのタスキ、ばけのかわつぶしの役割を持ちます。技マシンで習得。
- ワイルドボルト…ボルトチェンジで落としきれない相手を落とすための技です。体力を削る技ですので、相手を落とす(落とし切りたい)時以外はむやみに打たないほうがいいでしょう。メインウエポンではなく、あくまでも相手の落とせそうなポケモンを落とし、有利に立ち回るための選択肢としての技です。技マシンで習得。
- どくどく…サイクル戦の時に壁となりやすいクレセリアやポリゴン2にさします。いかくによる繰り出しが多い以上、サイクル戦になりやすいので、スリップダメージを与えることができるのは大きいことが多いです。技マシンで習得。
- ほのおのキバ…同じくサイクル戦で壁となりやすい、ナットレイなどのはがねタイプへの役割破壊技です。どくどくを受けに来た時などに打ちましょう。火力は相手が物理受けなら受け切られてしまう程度の火力ですが、4倍が取れるナットレイに対しては上をとれているので、被ダメージ次第では処理できます。カエンジシ、ガオガエンなどから遺伝できるタマゴ技。
論にはない、その他技候補
- でんじは…相手のエースポケモンの突破能力を著しく低下させます。環境上位のじめん、でんきタイプに刺さらないのが弱点であるほか、高耐久ポケモンに対して入った場合、逆に勝ち筋を狭くしてしまう場合があります。また、後攻ボルトチェンジができない=エースポケモンにダメージが入ってしまうのが弱みとなることがあると思います。どくどくとくらべるとこちらのほうが汎用性は高く、打ちたくなる機会は多いと思いますのでパーティと相談。技マシンで習得。
- ほうでん、10まんボルト…ワイルドボルトと入れ替えて使います。ワイルドボルトと違って、てつのとげやゴツゴツメット、反動でのスリップダメージがないので、レントラーを長く生き延びさせることができます。まひを狙うこともできますので、まひを意識するならほうでんを、少しでも火力を出したいなら10まんボルトを積むとよいでしょう。まひを狙うかどうかに関しては、でんじはの欄に書いてあるまひのメリット、デメリットをよく考えた上で選択してください。どちらとも技マシンで習得。
- こおりのキバ、及びめざめるパワー氷…役割破壊技としてはいいのですが、役割対象のほとんどに上をとられるため打てる相手は限られます。
- ほえる…耐性がよくないので打つ機会は少ないとおもいますが、相手の後続に状態異常をまくときや起点防止などに使えます。交代際に舞われた時などに打ちましょう。レベル、技マシンで習得。
- ばかぢから…ツンデツンデやメガガルーラ、バンギラス、ヒードラン等に対して打ちます。若干ピンポイント気味というか、役割対象に上から弱点を突かれやすいので採用価値は低いと判断しました。教え技。
このほかに、つぶらなひとみやかいでんぱ、バークアウト、でんじふゆうなどが挙げられますが、上記の技よりもよりピンポイント気味だと感じ、採用する場面が少ないだろうと判断し、また、この型のコンセプトから外れると思いましたので説明は省かせていただきます。
- 同じ電気タイプのポケモン、及び受けポケモンとの差別化点
- ボルトロス…岩技で突破されないのがレントラーにしかない強みと言えるでしょう。また、フィールドの恩恵が受けれる点も大きいです。
- カプ・コケコ…味方にカプ・ブルルがいるときに、フィールドをかき消さずに受け出しすることができます。また、威嚇による繰り出し性能もカプ・コケコにはない魅力といえるでしょう。
- メガライボルト…タイプ、特性ともにかぶっていますが単純にメガ枠を消費しない点で差別化することができます。
- ギャラドス…電気タイプを受けれる点やフィールドの恩恵を受けれる点、ボルトチェンジでエースを出しやすい点で差別化することができます。
- ムクホーク…いかく持ち、後続に引く技持ちと、かぶってる点も多いですが、環境上位にいる電気タイプを受けれる点、サイクルを回しているときのステロのダメージ量がこちらのほうが少ない点で差別化ができています。
- ランドロス…フィールドの恩恵を受けれる点、また水タイプやテッカグヤに対して強く出れる点で差別化ができています。
- ワルビアル…上記のランドロスとの差別化点と同じく、水タイプやテッカグヤに強く出れる点、またボルトチェンジでエースを出しやすい点で差別化ができています。
- ポリゴン2…ポリゴン2には受けきれないメガバシャーモ、メガルカリオを受けれる点で差別化できています。
- クレセリア…フィールドの恩恵を受けれる点、また鋼への打点がある点や、ボルトチェンジがあるのでみかづきのまいとちがって何回でも出せる点、また、テッカグヤやナットレイに、一応打点がある点で差別化できます。
主な運用の仕方
初手でミミッキュ、カプ・コケコ等の比較的有利に立ち回れるポケモンと対面させて、ボルトチェンジやどくどくなどでエースが抜きやすい状態を作るのが主な運用法です。
また、受けポケモンとして多いテッカグヤ、カプ・レヒレ等にでんき技で負担をかけたりクレセリアやポリゴン2に毒をまいて後続のエースが抜きやすい状況を作るという運用の仕方もあります。
被ダメージ(威嚇込み被ダメージ、()内%/威嚇無し被ダメージ、()内%)
※252振り+補正を「特化」と表記させていただきます。
A特化メガリザードンXのフレアドライブ
82〜97(43,8%〜51,8%)/123〜145(65,7%〜77,5%)
A特化メガバシャーモのとびひざげり
79〜94(42,2%〜50,2%)/118〜141(63,1〜75,4%)
A252メガルカリオのインファイト
84〜100(44,9%〜53,4%)/124〜148(66,3〜79,1%)
A特化れいじゅうランドロスのじしん
116〜138(62%〜73,7%)/170〜204(90,9%〜109%)
A特化メガボーマンダのじしん
78〜92(41,7%〜49,1%)/114〜136(60,9%〜72,7%)
A特化メガギャラドスのじしん
80〜96(42,7%〜51,3%)/120〜142(64,1%〜75,9%)
A252カミツルギのリーフブレード
55〜66(29,4%〜35,2%)/84〜99(44,9%〜52,9%)
A特化メガガルーラのすてみタックル
61〜73(32,6%〜39%+8,1%〜9,7%)/93〜109(49,7%〜58,2%+12,4%〜14,5%)
A特化メガクチートのじゃれつく
81〜96(43,3%〜51,3%)/121〜144(64,7%〜77%)
A特化ミミッキュのぽかぼかフレンドタイム
72〜85(38,5%〜45,4%)/108〜127(57,7%〜67,9%)
A252メタグロスのしねんのずつき
58〜70(31〜37,4%)/88〜105(47%〜56,1%)
C特化カプ・テテフのサイコキネシス(サイコフィールド込み)
154〜183(82,3%〜97,8%)
C特化れいじゅうボルトロスのきあいだま
99〜117(52,9%〜62,5%)
C252カプ・コケコの10まんボルト(エレキフィールド込み)
62〜73(33,1%〜39%)
C特化ギルガルドのシャドーボール
102〜120(54,5%〜64,1%)
C特化メガリザードンYのかえんほうしゃ
178〜211(95,1〜112,8%)
C252アーゴヨンのりゅうせいぐん
133〜157(71,1%〜83,9%)
与ダメージ
ボルトチェンジ
→H244D4テッカグヤ33.4%〜41,3%
→H244D特化テッカグヤ24,6%〜29,5%
→H244ギャラドス67,6%〜83,5%
→H244メガギャラドス27.8%〜33,8%、乱数三発(0,32%)
ワイルドボルト
→HB特化カプ・レヒレ45,1%〜54,2%(エレキフィールド込み65,5%〜79%)
→H252カプ・レヒレ61%〜72,3%(エレキフィールド込み89,2%〜106,2%)
→H252ギャラドスいかく込み97%〜114,8%(いかく無し142,5%〜168,3%)
→H252メガギャラドスいかく込み36,6%〜44,5%(いかく無し54,45%〜65,3%)エレキフィールド込み83,1%〜98%
ほのおのキバ
→H252メガハッサム49,7%〜61%、乱数二発(99.61%)
→H252ナットレイ50.8%〜61,8%
→HB特化ナットレイ37.5%〜46,4%
→B4カミツルギ68,6%〜83,5%
相性のいいポケモン(受け)
- カプ・ブルル
唯一の弱点のじめんタイプの技である、「じしん」を半減にでき、またブルルが苦手なメガボーマンダをレントラーが受けることができます。回復がないレントラーの体力回復もできます。飛行技持ちのランドロスには注意。
- ギャラドス
レントラーの弱点であるじめん技を無効化でき、またじめんタイプ全般に比較的有利です。またギャラドスの弱点であるでんきタイプをレントラーが受けることができます。二匹とも特性をいかくにすれば、受け出し性能は非常に高くなります。
- ランドロス
レントラーの弱点であるじめん技を無効化でき、レントラーでは処理が難しいギルガルド、ボルトロスに対して圧力をかけることができます。とんぼがえりとボルトチェンジ+いかくによってサイクルが回しやすいという長所もあります。
- テッカグヤ
レントラーの弱点であるじめん技を無効化でき、レントラーが突破しずらいじめんやはがね全般に有利が取れる他、どくどくが効かないためサイクルも崩壊しずらいです。
相性のいい、及びおすすめのポケモン(アタッカー)
- メガボーマンダ…じめんをうけれる、威嚇により物理を抑えることができるほか、どくどくをまいておけば、苦手な受けポケモンを突破しやすくなります。
- メガバシャーモ…受けに来た草、電気全般に対して比較的有利です。初手でどくどく→ボルトチェンジと動くことによっていじっぱりミミッキュならH244(奇数調整)B212振りまで対応できます。
- メガギャラドス…上記にも書いていますが、こちらはアタッカーとして。メガでなくともアタッカーとして優秀に立ち回ることができます。レントラーが苦手なじめんタイプに対して有利が取れます。
- オニシズクモ…特殊を受けつつ、じめんを処理することができる他、メガリザードンYに対しても有利に立ち回ることができます。鈍足なのは欠点ですが、うまく相手のトリルに便乗するなどして隙を減らすといいです。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。初投稿ゆえ、足りない点やお見苦しい点などもあったと思います。個人的にはこの型のレントラーが扱いやすいと思い投稿させていただきました。この型が皆さんに使っていただけることを願っています。