猫を飼い始めました。スコティッシュという種類で、耳がペターンとして可愛いです。ニャスパーのモチーフだそうで、今度お店の人に進化するか聞いてみようと思います。現在生後4ヶ月。
それはさておき今日も受けループ布教活動を行います。お手柔らかにお願いします。
- 特に指定しない限りは理想個体を想定します。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早を略称としてH/A/B/C/D/Sと表記します。
- ノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーの各タイプは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称にて表記します。
- 性格補正をかけて努力値を252振ったものを特化と表記します。
- 各ステータスのランク変化を+1~6/-1~6と表記します。
- 本論の調整は一つの案と捉えてください。努力値の詳細な調整は各個で行って頂ければと思います。
- 本論の作成にあたり、主観での偏りが過度にならないよう当サイトの育成論や他サイト、ブログ、PGLデータを参考にさせて頂いております。
- 荒れる原因となるようなコメントは述べられている内容が正論でも削除致します。
導入
受けループとは、耐久や耐性に優れたポケモンでパーティを構成し、回復技を使用して相手の攻撃を凌ぎつつ、毒や地球投げなどの定数ダメージを武器に戦う構築である。受けループによく採用されるポケモンとしてラッキー、ハピナス、エアームド、グライオン、ドヒドイデ、ヤドラン、フシギバナなどが挙げられる。
ポケモン対戦における読み合いや択ゲーが発生しづらく安定した戦術をとることができるが、現環境は高性能な積み技やメガシンカ、Z技により火力がインフレしており、受けきれずに崩されることも多い。また、一撃技持ちや滅びの歌、マジックガードなど、所謂「受けル対策」には様々なものがある。
受けループとメガゲンガー
受けループが苦手とするポケモンにメガゲンガーが挙げられる。このポケモンは特性かげふみによって交換を制限するため、受けを許さない。メガゲンガー自体は低耐久だが、毒や地球投げに耐性をもち、ラッキーやエアームドなどに容易に後出ししてくる。滅びの歌、催眠、挑発、道連れなども非常に厳しい。受けループの天敵と言ってもいいかもしれない。
そのため、受けループは何かしらのメガゲンガー対策を仕込むものである。シャドボ持ちラッキー、抜け殻持ちハピナス、あるいは補完としてメガゲンガー対策枠を設けることなどが挙げられる。
バンギラスは砂嵐込みの高い特殊耐久、霊毒耐性を有し、そして何よりメガゲンガーが逃げることを許さない追い討ちを覚えることからメガゲンガー対策枠としての適性を持つ。
ところで、サンムーンはミミッキュやカプ系統に代表されるフェアリータイプが席巻する対戦環境である。
サンムーンで登場したアローラベトベトンもメガゲンガー対策として適性を持ち、バンギラスと枠を争う立場となった。フェアリーにタイプ一致で弱点をつけ、カプテテフなどのフェアリー技にも対応できるベトベトンが現環境における汎用性の高さからやや優勢な印象であり、筆者自身も使用していた。
USUMにてアーゴヨンが登場した。このポケモンは悪巧みからのZ技で受けループを崩すことが可能である。バンギラスはアーゴヨンへの後出しが可能な数少ないポケモンであり、これはベトベトンに勝るポイントとなる。
以下、受けループ補完枠としてバンギラスを考察する。
採用理由
1 対メガゲンガー
導入でも述べたが、高い特殊耐久、霊耐性、追い討ちによりメガゲンガー対策が可能である。これが最大の採用理由だが、メガゲンガーの型は多様であり、気合玉、鬼火、催眠術、身代わり、金縛りなどにより役割を全うできないことをしばしば経験する。詳細は立ち回りの項目にて。
2 対アーゴヨン
バンギラスはアーゴヨンの悪巧みからの龍星群Zを耐え、返しの地震で倒すことができる。回復技こそないものの、アーゴヨンへの受けだしが比較的安定するポケモンである。
3 その他の役割
超霊狩り、砂嵐によるスリップダメージ稼ぎ、天候パの対策および牽制、技構成によっては特定のポケモンのメタ、ステルスロック撒きなど。
バンギラス自体が単純に高種族値のポケモンであり、相手のパーティに刺さっている場合にも選出を考慮できる。
調整
バンギラスの構成や調整は多岐にわたるため、あれもこれもと言い始めると収拾が付かない。ここでは筆者の採用しているものを紹介する。
いじっぱり
努力値 H236/A20/D252
実数値 205-172-130-103-152-81
技 追い討ち/地震/2つ選択
もちもの ラムの実
まず、対メガゲンガーを考えると一番厄介なのは催眠術や鬼火といった状態異常であり、両者の採用率を合わせると3〜4割程度となる。完全な対策にはならないが、ラムの実を持ってこれに抵抗する。回復実、弱点半減実、チョッキ、各種Z技などももちろん候補となるが調整が大きく異なってしまうため本論では割愛する。
努力値は+2アーゴヨンの龍星群Z耐えまで特殊耐久に振った。メガゲンガーの気合玉をいい乱数で耐えることが出来るが、シャドボへ受けだしてからの気合玉は耐えられない。やむなく火傷を受けてしまった場合や、アーゴヨンへおいうちをうつ場合などになるべく負担をかけるため、性格補正と残りの努力値は攻撃へ。あまり火力に割いていないため頼りなく感じるかもしれないが、これでも特化ベトベトンと同じ数値である。
技はメガゲンガー処理用の追い討ち、アーゴヨン処理用のじしんは確定。残り2枠は攻撃技、ステルスロック、吠える、まもる、毒毒などから選択。かなり選択範囲が広いので以下に簡単に説明する。
タイプ一致の岩技は命中不安なものの、単純に技の通りがいいことが多い。メガ進化前のリザードンへの安定択となる。受けループは総じて素早さが低いので岩石封じが起点回避になることは稀である。
攻撃技は3色パンチ、馬鹿力、アイアンヘッドなど豊富に揃っており、ピンポイントな対策が可能。
まもるや身代わりは地震とあわせてギルガルド対策になりうる。吠えるは起点回避用。
各論
1 対メガゲンガー
メガゲンガーは受けループ構成員の多くに有利であり、早めにメガ進化してかげふみを発動しようとするため先発で来ることが多い。
立ち回りの基本は先発で合わせるか、メガ進化のタイミングでバンギラスを後出しして追い討ちを打つことである。本論のバンギラスは気合玉を切っているため、外しに賭けるしかない。
ラムの実により状態異常耐性を持つが、もちろん完璧ではない。
催眠術が2連で命中かつ最速で起きない確率60%×60%×2/3=24%である。
受けだした際に鬼火を貰った場合、追い討ちを読まれて鬼火がくるケースがあり、この場合は狩り損ねてしまう。鬼火に合わせて地震を打ち、次に追い討ちをすると砂ダメと合わせて高乱数で突破可能である。
H167B100メガゲンガー
追い討ち成功時 93〜111%
追い討ち失敗時 48〜57%
火傷時の地震 39〜46%
砂ダメは毎ターン6%のダメージ
C222メガゲンガー
砂嵐下 きあいだま 88〜103%
C190メガゲンガー
砂嵐下 シャドーボール 9〜11%
砂嵐下 きあいだま 76〜90%
2 対アーゴヨン
受けループ相手に選出されるアーゴヨンは100%悪巧み持ちのZストーン持ちである。
バンギラスを後出しした際、悪巧みを積まれることがほとんどであり、地震で処理する。これを読まれて引かれてしまってもバンギラスは無傷であるため問題なく、2サイクル目へ移行するだけである。
受けだした際に龍星群が飛んできた場合は追い討ちが決まりやすい。
悩ましいのは受けだした際に龍星群Zが来るケースであり、この場合は相手が次に悪巧みを積むか引くかの択となる。地震がバレていない場合は悪巧みがくるケースが多い印象であり、Z技さえ消費させればラッキーでなんとかなるかなどを考えて筆者は選んでいる。
H151B93アーゴヨン
地震 93〜110%
追い討ち成功時 57〜66%
追い討ち失敗時 28〜34%
C179アーゴヨン
砂嵐下 +2龍星群Z 84〜99%
砂嵐下 龍星群 28〜34%
おまけ
メガバンギラスでゲンガー、アーゴヨン、リザードンXYの対策を兼ねることができるため紹介する。
わんぱく
努力値 H252/B108/D84 余り64
実数値 207-184-202-103-151-91
技 追い討ち/ストーンエッジ/地震/-
もちもの バンギラスナイト
特性 砂起こし
HP 16n-1
HB 特化メガリザXの+2げきりん耐え
HD 臆病アーゴヨンの+2龍星群Z耐え
アーゴヨンやゲンガーへの役割はそのままに、リザードンXの剣舞へ後出しができる点が強み。ゲンガーとリザードンの並びは受けループにとって厳しいが、そこに刺さる1体となる。メガシンカにより火力が伸びるため、交換読みの地震でルカリオを確定にできるのも地味ながら利点である。
メガシンカ後の特性も砂起こしなので、天候を変えようとメガシンカするメガリザY、後出しするペリッパーの思惑を制すことができる。
問題点はステルスロックで耐久調整が崩されること。特にリザードンはカバルドンと組まれやすく、挑発エアームドなどでカバに先手を打つ動きが求められる。ポリ2、クレセ、ナットレイ、エアームドなどに受けられるのも欠点。エッジの命中率はもちろん弱みで、岩雪崩では残念ながらリザXに届かなかった。
余りの努力値64をどこに振るかは調整中。耐久に振るとステロで調整を崩されづらくなる。リザY、ゲンガーの気合玉を意識してDに振るのがいいかと感じている。
ご意見、質問等はコメントにて承ります。