アマージョ- ポケモン育成論サンムーン

アマージョは7世代であり、草単タイプでありながらもA120という高い攻撃種族値とそこそこの耐久を備えています。前作SMまではタイプ一致の最高火力が威力70のトロピカルキックということで火力不足を感じずにはいられませんでした。

ところが今回なんと！新作USUMにおいて、アマージョ使い待望の威力120技パワーウィップを習得！これにより強力なメインウェポンを得ることができました。今回の考察ではこの高いAと高い威力、それをクサZを用いて最大限に活かすことをコンセプトにしていきます。

• メリット

アマージョの一番の魅力は何といっても、全草ポケモン中6番目に高い120というA種族値です。前述通りパワーウィップを得たことによりその能力を余すことなく使うことが出来ます。またアマージョ唯一無二の特徴といえば特性じょおうのいげんです。この特性の効果はこちらに向かって先制技を出させないようにするというもの。アマージョに対して撃たれるねこだましやしんそく、ふいうちといった強力な先制技を全て無効化できるのはとても大きいです。対戦相手がこの特性のことを知らずに先制技を撃ってきて1ターン儲けられるというのもマイナーであるが故の強みですね。
ちなみに悪戯心による先制の補助技などは無効化できないです。また、型破りによる特性無視の先制攻撃などにも注意してください。

• デメリット

メリットで述べた通りパワーウィップという強い技を得たことと優秀な特性を持つおかげで、地面タイプ水タイプあたりに非常に強く出れます。
ただし、悲しきかな草単タイプの運命か。炎、飛行タイプにはほぼ全く適いません。ギリギリ耐えてとんぼ返りで逃げるのがやっとです。この問題に関しては後に相性の良いポケモンを紹介しますので、そこで対策を考えていきます。

アマージョより高い種族値A131であり更にパワーウィップを覚えることのできるダダリン、また同じ草単タイプであり似た種族値を持つラランテスとの差別化について考察します。

• ダダリン

確かにダダリンはアマージョより高い火力を出すことが可能ですが、Sが著しく低いという欠点を持っています。アマージョのSは72。ダダリンのSは40。この32の間には150匹近くのポケモンがおり、それを抜けるか抜けないかの差は非常に大きいと言えます。また、アマージョはダダリンが持っていない対面不利から襷を潰しつつ後続と変われるとんぼ返りを持っている点で差別化が可能です。特性はどう考えてもアマージョ様の方が優秀！！

• ラランテス

馬鹿力を習得したことにより特性天邪鬼を利用して筋トレできるようになりました。A105、そして威力125のソーラーブレードを使えます。明確な差別化はやはりSです。ラランテスのSは45。アマージョとの差は27、間には多くのポケモンがおり差は歴然です。
次に戦法についてです。ラランテスの強みは天邪鬼による居座り積み戦法を狙う立ち回りですが、アマージョは草Zによる瞬間火力を狙います。この点で運用方法が明確に異なるため差別化は可能です。ちなみに瞬間的な火力を狙うのであればアマージョの方がやや上回ります。サブウエポンの豊富さもアマージョに軍配が上がりそうです。あとアマージョの方が可愛い

• じょおうのいげん

上で説明した通りとても優秀な特性です。他の特性も弱くはないですがあえて選ぶ理由も無いのでこれで確定。

• クサZ

この考察のコンセプトなので確定です。

性格：意地っ張り

意地っ張りでAに236振ることでやっとB特化カバルドンを確1にすることができます。これが陽気だと極振りしても中乱数になります。本当に恐ろしい耐久ですね。

努力値：H92 A236 B52 D4 S124
実数値：159 170 125 × 119 108
A236 前述通りB特化カバルドンを確1にできる最低ライン。
S124 85族抜き抜き調整のためにS52振ったマンムー抜き調整。
H92 B52 D4　余り耐久。

耐久に関して、B方面では一舞特化ギャラの氷の牙を確定耐え。D方面では無補正ゲッコウガの冷凍ビームを確定耐えする調整としました。

確定技

• パワーウィップ

タイプ一致、威力120技。USUMにて習得しました。この型のコンセプトであるため確定です。
レベル技。

• とびひざげり

格闘タイプ、威力130技。苦手な鋼タイプへの有効打となります。命中不安があるとはいえ、アマージョが覚える技の中でも最も優秀なサブウェポンと言えるでしょう。けたぐりを覚えることもできますが、使いやすさや威力を考慮してこちらを選びました。
レベル技。

選択技

• しねんのずつき

エスパータイプ、威力80技。毒タイプへの有効打となります。H4ゲンガーに確定を取れるため割と使い勝手はいいです。
教え技。

• とんぼがえり

虫タイプ、威力70技。対面不利などででも襷、頑丈を潰したり相手に負担をかけつつ交代することができます。
技マシン

• はたきおとす

悪タイプ、威力65技。言わずと知れた非常に汎用性の高い技です。メガ石、Z石は落とせません。攻撃技として扱うならギルガルドピンポとなります。耐久に甘えたガルドならば確2です。
教え技。

じゃれつくも優秀な技ですが、撃つべき対象のドラゴンタイプであるガブリアスやサザンドラには他の技で対処することが出来、そもそもボーマンダには勝てません。撃つ機会が非常に限定的であるため今回は除外です。

与ダメ
(威嚇)は威嚇込のダメージ計算となっておりますのでご了承ください。

• ブルームシャインエクストラ

特化カプ・レヒレ　123.1%〜146.8%(確定1)
特化ヤドラン　110.8%〜131.6%(確定1)
H252ペリッパー　100.5%〜118.5%(確定1)
特化カバルドン　100.4%〜118.1%(確定1)
H4ガブリアス　94.5%〜111.4%(乱数1)
(威嚇)H4ギャラドス　78.9%〜92.9%(確定2)

• パワーウィップ

H252マンムー　117%〜138.2%(確定1)
H252カプ・レヒレ　106.2%〜126.5%(確定1)
H4カプ・テテフ　91%〜107.5%(乱数1)
H4カプ・コケコ　82.8%〜98.6%(確定2)
(威嚇)H4メガギャラドス　77.1%〜91.2%(確定2)

• とびひざげり

H252ドリュウズ　105%〜124.4%(確定1)
H252メガバンギラス　104.3%〜123.6%(確定1)
H252ツンデツンデ　95.2%〜114.2%(乱数1)
H252ナットレイ　67.4%〜79.5%(確定2)
H252輝石ポリゴン2　58.3%〜68.7%(確定2)

• しねんのずつき

H4ゲンガー 104.4%〜123.5%(確定1)
H4ゲッコウガ(毒タイプ時)　87.8%〜104%(乱数1)
H4アーゴヨン　81.8%〜96.6%(確定2)
H252メガフシギバナ　42.7%〜51.3%(乱数2)

• とんぼがえり

H252クレセリア　31.7%〜37.8%(乱数3)

• はたきおとす

H252ギルガルド　47.9%〜57.4%(乱数2)

被ダメ

特化は補正あり極振り、数字表記はすべて補正無しです。

• 物理

A252メガルカリオ　インファイト　90.5%〜106.9%(乱数1)
特化メガギャラドス(竜舞1積)　こおりのキバ　84.2%〜99.3%(確定2)
特化メガガルーラ　すてみタックル　82.5%〜97.3%(確定2)※親子愛込
特化ミミッキュ　Zじゃれつく　77.9%〜92.4%(確定2)
特化ガブリアス　げきりん　68.5%〜81.1%(確定2)
特化マンムー　つららばり　30.1%〜35.2%(乱数3発)

• 特殊

C252アーゴヨン　ヘドロウェーブ　101.8%〜120.7%(確定1)
C252ゲンガー　ヘドロばくだん　98.1%〜116.9%(乱数1)
特化サザンドラ　だいもんじ　85.5%〜100.6%(乱数1)
C252ゲッコウガ れいとうビーム 84.2%〜99.3%(確定2)
C4珠フェローチェ　れいとうビーム　81.7%〜96.2%(確定2)
特化カプ・テテフ　サイコキネシス(ｻｲｺﾌｨｰﾙﾄﾞ)　79.8%〜94.9%(確定2)
特化テッカグヤ　エアスラッシュ　79.2%〜94.3%(確定2)
C4メガフシギバナ　ヘドロばくだん　76.7%〜91.8%(確定2)

• ドヒドイデ

アマージョの苦手とする炎、氷、毒、飛行、虫のうち4タイプを半減で受けることが出来ます。非常に高耐久であるため安心して交代出しも可能です。更にドヒドイデの苦手な地面、電気タイプはアマージョが受けられるので相性はバッチリといえるでしょう。

• アーゴヨン

上で挙げた5つのタイプのうち3タイプを半減。アマージョに対して交代出ししてくるウルガモスなどに交換読み交換して悪だくみの起点にすることができます。追い風も覚え、またS121と速いため、上手い事交代出しができれば試合を大きくリードすることが出来そうです。

• ツンデツンデ

5つのタイプのうち4つを半減。すみませんワンパターンですよね。後続で半減で受けるの大好きなんです。トリックルームも覚えられるので、相手に速いポケモンが多い場合はトリル始動員としてアマージョのサポートが出来ます。実は壁貼りもできたりと意外と器用なポケモンです。