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白き闇・黒き光〜殺し屋物語〜
第二十七章 決戦
著 : 窮爽
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〜有氷視線〜
「信じられないでしょうねぇ?あなたはいわゆる朝日さんのコピーだと思ってらっしゃるのでは?」
「…それが普通の考えだと思うんだがな。」
サタナは不敵な笑みを浮かべながら言った。いや、そういう考えだろ。普通は。
「残ね〜ん。では、誰のコピーというのか?分かりますかねぇ?」
「……」
違う?…いや、嘘ということもあり得る。・・・違うとして、誰のコピーだ・・・?そういえば、cXペシャルは姿は似ていないと書いてあったな…
私はコピーを見る。・・・ダメだ、朝日のコピーにしか見えない。そう考えていると、サタナの口から信じられない言葉が飛び出してきた。
「そのコピーはですね…あなたのコピーなのですよ?」
は?私の?…日記にはデータだけをもとにして作ったが、失敗した…と書いてあったが…
いや、だまされているのかもしれない。朝日はどこにいる・・・?
「まあ、言っちゃうと・・・あなたは自分のコピーと旅をしていたのです。」
…朝日自体がコピーということか…?そんなのは…
「嘘か本当かはっきりしろ。」
「本当ですが?…では、朝日さん…と呼んでいたようで、食をしていないでしょう?コピーは食さなくても生きていけますからねぇ。」
確かに食さなかったが…だけど…
「だが、心はあった。それはどう説明する?」
「うーむ・・・それは私にもよくわからないのですがねぇ…日記には落ちてしまったと書いてあったでしょう?…その衝撃とあなたの言葉や行動で心が生まれた…となるかもしれませんね。」
…だけど、あれは…コピーじゃない。
私は現実を受け止めないといけないと分かっていた。どういうことかは分かっていた。でも、信じたくはなかった。
「何故、そんなコピーが今敵としているのか。…コピーはですね、言っちゃうと、道具なんですよ。ただの機械仕掛けの…ね。機械はデータというものがある。データを消すことができる。…まあ、どういうことかはわかりますよね?」
…データすなわち、記憶。感情。…そういうことか……目の前にいるのは今まで旅をしてきた仲間。…だけど。
ガシ!
「おぉ?やるのですか?あなたのような方は初めて見ましたよ。」
やらないと…終わらないのなら……例え、朝日だとしても…倒すだけ!!ただ、倒すだけじゃない。朝日にはこんなひどいことはしてほしくない。あんな奴のいいなりになってほしくない。…だから、朝日のためにもやるしかないんだ!
私は朝日を押し返した。朝日はゴローニャを繰り出した。。私はエンペルトを繰り出した。…ここで、同じポケモンを出す人は多いが、勝つのなら、エンペルトが一番。
「エンペルト、ハイドロポンプ!」
エンペルトはハイドロポンプ、ゴローニャは火炎放射を繰り出した。そして、爆発が起き、あたりを煙で包み込んだ―
〜オノノクス視線〜
…さっき入ってきた奴等、ここのやつを止めに来たのか…
俺とポワルンはポケモンたちが閉じ込められている部屋に入れられていた。朝日はどこかにいるはず。さっき、ミロカロスやらなんやら大勢のポケモンたちが入ってきた。
「オノノクス…朝日、どうなっちゃうんだろう…」
「…大丈夫だろう。…この扉さえ壊せればいいんだが…」
ポワルンは不安げに言ってきた。俺はなだめるように言う。ここの扉は攻撃しても跳ね返ってくる仕組みのようだ。何か、ベールのようなものでガードされるようだ。他の奴等であがいて、傷だらけの奴だっている。
「…有氷が来てくれるといいんだけど…」
「そうだな。…」
さて…あいつが来ない間、俺たちは何ができる?そんなことを考え込んでいると、ミロカロスに話しかけられた。
「…有氷…というのはどういう方で?」
「…有氷というのは、朝日の同行人だ。奴は、殺し屋らしく、武器でコピーを壊していった。…ま、今ははぐれてしまったけどな。」
「…本名は分かりますか?」
「あ、そういえばこの間会ったお姉ちゃんたちが言ってたよね。確か…すみれ…って言ってたっけ?」
「…なるほど…」
ミロカロスは聞き終わると、考え込んだ。…?あいつと何の関係があるんだ?
「…その方はチャンピオンだと聞いているはずです。」
「あぁ。…だが、お前はあいつと何の関係がある?」
俺が尋ねるとミロカロスは暫く黙り込み、話した。
「…お仕事仲間…というのが普通でしょうか。その方、急にいなくなってしまって…」
「仕事仲間か……急に?それはどういうことだ?」
俺はミロカロスに尋ねた。ミロカロスが話そうとしたが、エルレイドが話そうとしていた。
「俺が話す。俺のトレーナーはそいつと一番仕事をしていたからな。…そいつはな、朝俺のトレーナーが部屋に行ったんだ。だがな、その部屋はもぬけの殻だった。その地方を探したが、見つからなかった。…まあ、お前らとコピーの旅をしていたとはな。」
なるほど…そんなことがあったのか…
「とにかく、ここで待つしかない。いざという時に動けなくなっては困るからな。」
「…そうだな。」
エルレイドはそういうと、壁に背を向け、もたれた。俺とポワルン、ミロカロスも体を休める形で座った。…今はチャンスを待つしかない…か。
〜有氷視線〜
…とにかく、ゴローニャは倒したか…相性のおかげ…か。
何とかゴローニャのコピーに勝つことができた。エンペルトは疲れている様子だった。…さすがコピー…といったものか。朝日はゲンガーを繰り出した。私はエンペルトを戻し、フーディンを繰り出した。
「フーディン、サイコキネシス!」
フーディンはサイコキネシスを繰り出し、ゲンガーの動きを封じた。そして、サイコカッターを繰り出した。ゲンガーにヒットする。朝日は指をさした。ゲンガーは床にもぐりこんだ。だけど、エスパータイプのフーディンには気配で分かった。
「フーディン、サイコキネシス!」
フーディンはサイコキネシスを繰り出し、ゲンガーを引きずりだした。
「フーディン、サイコカッター!」
フーディンはサイコキネシスを繰り出し、フーディンはサイコカッターを繰り出し、ゲンガーに充てる。ゲンガーは戦闘不能になった。…エスパータイプはやはり有利か…
朝日はエンペルトを繰り出した。私はフーディンを戻し、ゴローニャを繰り出した。鋼タイプに地面…逆に地面岩タイプのゴローニャに氷、水・・・お互い、五分五分と言ったところか…
「ゴローニャ、地震!」
ゴローニャは地震を繰り出した。エンペルトは地震をくらったが、終わるとすぐにハイドロポンプを繰り出してきた。ゴローニャにダメージが与えられた。
「ゴローニャ、ギガインパクト!」
ゴローニャはギガインパクトを繰り出した。エンペルトはハイドロカノンを繰り出した。ゴローニャにハイドロカノンがヒットした。一瞬、ふらついたが何とかエンペルトにギガインパクトを充てる。ゴローニャはハイドロカノンの威力で戦闘不能となった。私はゴローニャを戻し、ゲンガーを繰り出した。
エンペルトは反動で動けないはず…!
「ゲンガー、シャドーボール!」
ゲンガーは時間の許す限りパワーをため、シャドーボールを打った。シャドーボールは今までより大きい。エンペルトにシャドーボールがヒットした。するとエンペルトは冷凍ビームを繰り出した。が、ゲンガーはその威力を利用してふわふわとかわしていく。
「ゲンガー、悪の波動!」
ゲンガーは悪の波動を繰り出した。エンペルトはハイドロポンプ。2つの技はぶつかり、途中で爆発が起こった。
「ゲンガー、シャドーボール!」
ゲンガーはシャドーボールを繰り出した。煙で周りが見えないエンペルトにヒットし、戦闘不能になった。朝日はエンペルトを戻し、フーディンを繰り出した。私はゲンガーを戻し、エンペルトを繰り出した。
「エンペルト、ハイドロポンプ!」
エンペルトはハイドロポンプを繰り出した。フーディンはサイコキネシスでハイドロポンプを受け止め、エンペルトに向けて放った。エンペルトは防御姿勢をする。攻撃に耐えると、フーディンは炎のパンチを繰り出してきた。エンペルトにヒットする。
「エンペルト、ドリルくちばし!」
エンペルトは受けた瞬間にドリルくちばしを繰り出した。フーディンにドリルくちばしがヒットした。フーディンはもう一度炎のパンチを繰り出した。
「エンペルト、ドリルくちばし!」
サイコキネシスでハイドロポンプを受け止められるのを防ぐため、ドリルくちばしを繰り出した。フーディンとエンペルトはぶつかり、お互い戦闘不能になった。私と朝日はそれぞれモンスターボールに戻す。
…朝日は残り2体、私は残り4体…私が有利か…でも、油断はできない!
朝日はムクホークを繰り出した。私もムクホークを繰り出した。空中戦。ここはムクホークがいい。…だが、本物より強いコピー…少し工夫しないといけないな…
そうして朝日とのバトルは続いた―
2011.4.16 18:03:50 公開
■ コメント (3)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
11.4.16 20:07 - 窮爽 (monoraru) |
こんばんは〜 朝日・・・ってえ。まさか。今までいっしょに旅をした 『朝日』は有ちゃんの似てないコピーだったという事ですか!?((ガビーン というか、感情を消したとしたら 元に戻す方法は無いのか・・・たぶん無さそうですよねぇ((深いため息 そして友達探しですが、完結しました〜 ・・・コメでいう事じゃないですね。はい。 それでは!風鈴さん頑張ってください!!! 11.4.16 19:57 - papiko (papiko) |
朝日対有氷です!えー、バトルは後半に続く!…みたいな感じです。 それでは! 11.4.16 18:04 - 窮爽 (monoraru) |
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そうです。朝日がスペシャルだったのです。似てないです。有氷には頑張ってもらいたい…
元に戻す…後は奇跡しかないかと…奇跡かぁ・・・
完結おめでとうございます!お疲れさまでした!
コメありがとうございました!それでは!