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白き闇・黒き光〜殺し屋物語〜

著編者 : 窮爽

第二十一章 潜入

著 : 窮爽

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「エンペルト、あとどれぐらいかかる?」
「あの距離だと…あと、1時間ぐらいで着く!」

有氷の質問にエンペルトは答えた。有氷は前を向く。

(あと少しだ…後は…)
「あとは、サタナというやつを止める!そして、朝日を助け出す!」
「分かってるって!」

2人はそうして、島へと向かっていった。

〜安藤視線〜
ここか……向こうのほうにポケモンたちが見えるな…全部コピーか…
「では、皆さん。準備はよろしいですか?」

ルイの問いかけに俺たちは頷いた。そして、一斉にポケモンを一体ずつ繰り出した。俺はダイケンキを繰り出した。ありかさん達はもう技そ繰り出していた。
ここは…全体技だな。数で勝てるわけじゃない!

「ダイケンキ、波乗り!」

俺はダイケンキに指示を出した。ダイケンキは波乗りを繰り出した。波乗りはコピーポケモンたちにヒットする。
…他のポケモンたちの技でだいぶ減ったな…

「行くぞ!」

玲さんがそういい、俺たちは頷いた。そして玲さんを先頭に走り出した。そこは、とても深い森だった。木々で空も見えない。今は6時…当然、太陽は出ているはずだけど…これじゃあ、見えないな…そうだ…。

「空を飛べるポケモンたちに森を見てもらいませんか?それだったら着きやすいはずですし。」
「そうだな…皆、空を飛べるポケモンを一体出してくれ!」

玲さんは納得し、皆に指示する。俺はサザンドラを繰り出した。他のみんなも空を飛ぶポケモンを繰り出した。そして、ポケモンたちは空に飛び上がっていった。俺たちは歩きながらポケモンたちを待っていた。
…一向にそれらしきものは見当たらないな…
森は一向に抜け出せそうにない。俺はいらだちを覚える。すると、ポケモンたちが帰ってきた。

「サザンドラ、何か見つけたか?」
「あぁ。ま、俺達についてきな。」

サザンドラはそういうと、ほかのポケモンたちと並んで低空飛行をする。俺たちはそのあとを歩いていった。
…歩いてどれほどたっただろうか。足もつりそうになるぐらいだった。でも、そんなことを言っていられる場合ではない。俺たちは静かにあとを歩いていく。そして、とうとう―

「ここが…」
「…奴の…根城…」

俺とありかさんはそうつぶやいた。
…もう本当まさに根城だな…城みたいだ……なんか、怪しいけど…新しいな…
最近できたものだろうか。建物はまだきれいだった。俺たちはポケモンたちを戻し、門の前に立った。

「…なるべく、気づかれない様に行くべきですかね…」
「…いや、もう気付いているでしょう。コピーは機械みたいなもの。データが見れえるはずですよ。」
「じゃあ、もう直行勝負で行けということか。」
「そういうことになりますよね…」

俺は呟いた。それにルイは説明する。
…確かにな…データさえ見ればわかるか…
それに玲さんが言い、ありかさんは門を見つめながら言った。
結構丈夫そうだぞ…?この門…

「では、手っ取り早くやるために、氷タイプの技を覚えているポケモンを出してください。」
「あ!あれですか?」
「そうです。」

ん?あれ?
俺は“あれ”という意味がわからなかった。俺以外の全員は分かっている様子だった。…なんか悔しいな…
そう思いつつ、俺はルージュラを繰り出した。他のみんなもポケモンを繰り出す。

「では、どうぞ。」
「え?」

ルイはそう言った。俺はぽかん。となる。他のみんなは氷タイプの技を繰り出している。

「ルージュラ、吹雪!」

俺はとにかく指示を出す。ルージュラは吹雪を繰り出した。ポケモンたちの技によって、門は氷漬けになる。

「では、次に炎タイプの技を覚えているポケモンを出してください。」
「今度は炎?」

今度は炎?凍らせたもんを溶かすのか?…ん?待てよ・・・確か…あ!そうか!
俺はやっと意味が分かった。これ、塾で習ったじゃないか!
俺はキュウコンを繰り出した。

「では、どうぞ。」
「キュウコン、火炎放射!」

俺はキュウコンに指示を出す。キュウコンは火炎放射を繰り出した。他のポケモンたちも技を繰り出す。そして、氷は溶けた。それと共に、門にひびが入った。

「では、好きな技をどうぞ」
「よし!キュウコン、大文字だ!!」

キュウコンは大文字を繰り出した。他のポケモンたちも技を繰り出した。そして、門は粉々に壊れてしまった。

「…じゃあ、入るぞ。」

玲さんは緊張したように言った。…そりゃあそうだ…決戦なんだ…
俺たちは静かにうなずいた。そして、今度は全員並んで奴の根城に入っていった―

〜有氷視線〜
…あれか…あれが…私が見た島…
前方に島が見えた。そこには深い森がある。…にしては、見張りがいない…?
私は見張りがいると警戒していた。でも、見当たらない。目を凝らしてみた。…!
そこにはコピーポケモンたちが倒れていた。バトルでもしたのだろうか。

「ん?コピーポケモンたちが倒れてるな…誰かが先に行ったのか?」
「分からない。…だが、警戒は緩めない。………」

エンペルトはその光景に首をかしげた。私はそれに対してあまり答えられなかった。
…先に行ったのは……まさか……
私は、誰が来たのか予想を立てる。…あれだけの数…さすがに一匹では無理だ…ということは、複数で来たのか…?
私はそんな推測をする。そんなことを考えているうちに島に到着した。私はエンペルトを戻し、森の中へと入った。さっきまで太陽が出ていたのだが、それが嘘のように暗い。木々が空を遮っていた。私はムクホークを繰り出した。

「ムクホーク、空から森の様子を見てくれ。で、建物らしきものがあれば案内してくれ。」
「はい。わかりました。」

ムクホークはそういって、空へと飛んでいった。私は歩いた。…傷がまだ痛む…
大分歩いたせいか、足に一番痛みを感じた。でも、今はそんなことを言っている場合じゃない。私は歩き続けた。しばらくして、ムクホークが降りてきた。

「お城みたいなのがありました。案内します。…乗りますか?」
「…いや、大丈夫だ。案内を頼む。」

ムクホークは私を気遣っていった。私は断った。今、あるかないと身体が慣れない…
ムクホークは低空飛行で案内を始めた。私はムクホークのあとを歩いた。かなり歩く。…やはり、傷が痛む。足も。でも、私は歩いた。そして、しばらくして、城のような建物に着いた。私はムクホークを戻して、建物を見上げた。
…見たのと同じだ……ん?
私は門に気付いた。門は何故か粉々になっていた。

「…やっぱりあの…」

私は予想が確信に近づいているのが分かった。私はしばらく黙りこんでいた。
…ここで迷っている場合じゃない。行かなければいけない!
私はそう強く思い、城の中へとはいっていった―

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2011.4.14  22:16:40    公開
2011.4.14  22:28:42    修正


■  コメント (5)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

そよかぜさんへ
コピーいっぱい出ます^^これから…
有氷「強力ありがとうございます。でも、こっちはこっちの問題。私たちが解決しなければ意味がないのです。」
そうそう。…まあ、正直言うと来t−(蹴られ
コメありがとうございます!それでは!

11.4.15  16:26  -  窮爽  (monoraru)

こんにちはw
うわ・・・コピーだらけ!?
望雅「手伝いに行ったほうがいいんですかネェ?」
やめろ本編に・・・((殴
瑠璃「おい大丈夫か!?そっちの様子は!!なんならカイオーg((蹴
やめなさい君達・・・だいぶ盛り上がってきましたね^^;
皆頑張れ!!応援してます!!!

11.4.15  07:45  -  harumi  (34sykm)

ユランさんへ
安藤は昔塾へ通っていました。(キリッ!
安藤「勉強は欠かせないですからね。」
そうか〜。(お茶すすり
壊れやすくなるのはアニメで知ったんですよwwwあ!いい!って思ってしまったんですよね(笑
有氷の予想は的中!…有氷には内緒ですよ。
有氷「なにが内緒だ?」(黒笑み
位っ、言え!な、何でもぉ!(引きずられ
確かに、予測不可能!サタナはどこにいるんでしょうかね〜。(キョロキョロ
有氷「お前が探すな。」(汗
はは。すまんすまん♪(殴られ
コメありがとうございました!それでは!

11.4.14  23:17  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
塾で習ったww確かに、氷で溶かしてから炎で壊れやすくするのって的確な方法ですよね^^
有ちゃん、分かっちゃいましたね。
というか分かって安心ですよっ!★
それにしても、この奥にどんな敵が待ってるかは予測不可能ですよねぇ
それでは続き、楽しみに待ってますノシ

11.4.14  23:11  -  papiko  (papiko)

とうとう潜入しました!さあて、有氷と安藤達はどのように会うのか?
それでは!

11.4.14  22:17  -  窮爽  (monoraru)

 

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