ポケモンノベル

ポケモンノベル >> 小説を読む

dummy

白き闇・黒き光〜殺し屋物語〜

著編者 : 窮爽

★第十七章 バトル

著 : 窮爽

ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。

「お二人とも、準備はよろしいですか?」
「あぁ!バッチリだ!」
「いつでもいい。」

琉楕の問いかけに2人はOKする。今から有氷と瑠璃のバトルが始まろうとしているのだ。朝食の時に有氷はバトルを提案した。それに瑠璃は喜んで賛成したのだ。朝日と華憐、ラックに望雅は隅のほうでバトルを眺めることになり、審判は琉楕がやることになった。

「使用ポケモンは一体!どちらかは戦闘不能になった時点でバトルは終了となります!」
「私から出す。行け、ジュカイン。」

琉楕が説明し終わり、有氷はジュカインを繰り出した。

「なら、頼む!ししょー!」

瑠璃はカモネギのししょーを繰り出した。相性ではししょーのほうが有利だ。

「相性だったらカモネギが有利だよね。」
「そうだね!うんうん!」
「でも、相手はチャンピオン。どうなるでしょうかねぇ?」
「ラックン応援してるよー!」

朝日達のほうでも盛り上がっていた。

「すみれさん!仲がいいからといって、手加減はしないからな!」
「あぁ。」

2人はそう一言いった。そして、号令が鳴る―
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「それでは、バトル始め!」

琉楕の声と共にバトルが始まった。
さて…すみれさんか…相手はチャンピオン…先制をもらうか!

「こっちからいかせてもらう!ししょー、剣の舞からアクロバット!」
「ジュカイン、リーフブレード。」

ししょーは剣の舞を繰り出そうとした。しかし、ジュカインはいつの間にかししょーの目の前にいた。ジュカインのリーフブレードがししょーに直撃した。
は、速い…!しかも、効果はいま一つのはずなのに…
ししょーはだいぶダメージを受けていた。
剣の舞をやってたらまたダメージをくらってしまう…だったら真っ向勝負だ!

「ししょー!リーフブレードだ!」
「真っ向勝負か…ジュカイン、リーフブレード。」

この時のすみれさんの顔はどこか自信ありげの表情だった。でも…
なんかいらつくなぁ・・・!まるで、望雅みたいにいらつくのは何故だ…初めてだ…いや、初めてじゃない。初めて会った時と同じだ!散々やられた後のいらつきだ!
何故か、その表情が嫌みったらしい顔に見えた。私はすみれさんと初めて会った日のことを思い出した。
あー、あの時、望雅とそっくりだと感想もったんだよな…あー、すみれさんって結局どんな性格だ?…ってバトルだ!バトル!
私はバトルに集中する。ししょーとジュカインのリーフブレードがぶつかった。でも、ししょーは相手にならないかのように当たった瞬間に押されてしまった。そして、木に叩きつけられる。しショーは何とか体勢を立て直したが…

「ジュカイン、リーフブレード。」

ししょーが立て直した瞬間にリーフブレードが直撃した。ししょーはそのまま倒れて戦闘不能になってしまった。
…あれが…チャンピオンの強さか…
私はチャンピオンの強さを痛いほどわかったのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの後、朝日に思いっきり怒られた。”手加減しろ!”…なんて言われた。あれでも手加減したほう…なんだけどな…
私はそう感じながら紅茶を飲む。あー、やっぱり元お嬢様暮らしの私は紅茶がないとだめか…

「瑠璃ちゃん、全然相手になりませんでしたねぇ。」
「望雅っ!お前は何様だ!?」

琉楕さんはそういい、望雅をグーで頭をたたいた。すると、望雅はその倍返しで琉楕さんにけりを入れた。琉楕さんはその場で瀕死状態に…

「すみれさん、すごく強かったな…本気出したらだれも勝てないんじゃないのか?」
「そうですか?」
「有ちゃん!?手加減しないのって大人げない!」

いや、手加減したって…
朝日は相変わらず怒ったままだ。

「いや、私たちもまだまだだ。な、ししょー?」
「そうだそうだ。」

手当て中のカモネギに瑠璃さんは声をかけた。カモネギは頷きながら言った。…あ、そういえば…

「…瑠璃さん、言ってもいいのかわからないんですが…」
「ん?なんだ?言ってくれ。」
「じゃあ、いいますよ?…瑠璃さんって、独り言多いでしょ?」
「?」

あー、やっぱり気づいてなかったか…
出だしの入り方はいいと思うんだが…すると、そこへ望雅はニヤニヤしながら言った。

「瑠璃ちゃん、君また口に出してましたよ?しかも、バトル中に。しかも、すみれさんの前で。」
「へ…?」

瑠璃さんは唖然とし、あの口を開いたまま私のほうを見た。私は吹き出しそうになりながら、うんうんとうなずく。すると―

「悪かった!いや!あれは違うんだ!」
「どこが違うんでしょうねぇ?ね〜?」
「ね〜?って言われてもな…」
「お前は黙ってろ!!すみれさん!ほんっとー!にすまない!」
「すみれさん?どうなんですかねぇ?」
「だからお前はひっこんでろ!クラウン!」
「いや、大丈夫ですから。」
「そうか?本当に悪かった!!!」
「おかしいですね〜。私には全然そんな必死に謝らないのにねぇ?」
「お前!いい加減にしろ!!大体、お前は―」

あ〜あ…瑠璃さんがキレた…
私と朝日はため息をついた。すると、琉楕さん達が外に行っていようと誘ってくれた。まあ、面倒だし…言っちゃうと…
それからしばらく瑠璃さんは望雅に振り回されていたのだった―

⇒ 書き表示にする

2011.4.13  19:35:38    公開
2011.4.14  22:44:53    修正


■  コメント (3)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
確かに…望雅上回る者はいるのか…(ジロッ
有氷「…武器を使えっていうなよ?」
…言いません。ごめんなさい。
オド、大歓迎です!(殴られ
有氷「せっかくのバトルに割り込まれてたまるか。」
うぅ…いたい…痛いよぉ…(さらに蹴られ
コメありがとうございました!それでは!

11.4.13  22:50  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
琉楕が瀕死状態w望雅を上回る人はいないのか・・・あ!じゃあ望雅の両親を呼べば((殴
ジュカインとししょーの戦いは、やはりすみれが勝ちましたね。
流石です!!たぶんこのままオドが割り込んでもそのままふっ飛ばしちゃうんじゃない?というぐらい強((思念の頭突き喰
それでは続き読みますね〜

11.4.13  22:47  -  papiko  (papiko)

そよかぜさんとのコラボです!
有氷「あれは面倒だな。」
朝日「そうだね〜。瑠璃、すごい振り回されてるよね?」
まあ、それは…ね。うん。
それでは!

11.4.13  19:36  -  窮爽  (monoraru)

 

コメントの投稿

現在、コメントは受け付けていません。


<< 前へ戻るもくじに戻る 次へ進む >>